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Yamareco

記録ID: 164281
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

恐怖!戦慄のジャンダルム(奥穂→西穂)

2009年08月09日(日) ~ 2009年08月11日(火)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
23.4km
登り
1,951m
下り
1,323m

コースタイム

8月 9日(日)
上高地12:13-14:55横尾山荘
8月10日(月)
横尾山荘5:33-8:16涸沢小屋
8月11日(火)
涸沢小屋3:01-5:15穂高岳山荘5:29-5:57奥穂高岳6:11-6:57ジャンダルム7:15-
-8:37天狗岳8:46-9:23間ノ岳9:37-10:37西穂高岳10:47-12:35西穂山荘13:37-14:17西穂高口駅
天候 8月 9日(日) 曇り
8月10日(月) 大雨→曇り
8月11日(火) 晴れ→曇り
過去天気図(気象庁) 2009年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
〈往路〉新宿→松本=JR 松本→上高地=バス
〈復路〉新穂高温泉→松本=バス 松本→新宿=JR
コース状況/
危険箇所等
危険個所は全てと言って差し支えないないです。
落石、滑落、意外と道迷いなど・・・。
ヘルメットは持っていくべきです。

必要範囲でペンキがついています。
ペンキを見失ったらそのまま進まず元に戻るべきです。
そうしないと滑落するようになっているそうです。

危険個所では、心で「三点支持」と呟きながら手の位置、
足の位置を確認しながら進みました。
涸沢小屋の食事メニュー。
涸沢小屋の食事メニュー。
涸沢小屋の中です。
涸沢小屋の中です。
穂高岳山荘が見えて
きました。
穂高岳山荘が見えて
きました。
一登りしたら奥穂高岳が
見えてきました。
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一登りしたら奥穂高岳が
見えてきました。
ジャンダルムが見える
場所まできました。
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ジャンダルムが見える
場所まできました。
間もなく奥穂山頂です。
二回目です。
間もなく奥穂山頂です。
二回目です。
いよいよこれからです。
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いよいよこれからです。
ギョエー!
高度感バッチシです。
2
ギョエー!
高度感バッチシです。
第一関門突破。ホッ
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第一関門突破。ホッ
鎖はしっかりしています。
鎖はしっかりしています。
大きくなってきました。
2
大きくなってきました。
左に行きます。
登りやすいところを見つけて
登っていくと・・・。
登りやすいところを見つけて
登っていくと・・・。
ジャンダルム山頂です。
平べったいです。
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ジャンダルム山頂です。
平べったいです。
この天使が見たかったりして。
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この天使が見たかったりして。
ジャンダルム3163m!
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ジャンダルム3163m!
ジャンダルムから槍ヶ岳。
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ジャンダルムから槍ヶ岳。
ジャンダルムから西穂高岳。
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ジャンダルムから西穂高岳。
振り返ります。
奥穂も見えます。
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奥穂も見えます。
ガーっと下っていきます。
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ガーっと下っていきます。
下り終えて見上げます。
下り終えて見上げます。
またここから先、難所が
次から次へと・・・。
またここから先、難所が
次から次へと・・・。
天狗岳山頂です。
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天狗岳山頂です。
天狗ノ頭の下りです。
下っている途中です。
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天狗ノ頭の下りです。
下っている途中です。
下り終えて上を見上げ
てみました。
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下り終えて上を見上げ
てみました。
ガスが濃くなってきました。
ガスが濃くなってきました。
間もなく西穂高岳です。
山頂に人の姿が見えます。
間もなく西穂高岳です。
山頂に人の姿が見えます。
西穂高岳山頂です。
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西穂高岳山頂です。
西穂高岳を後にします。
これまでのルートと違い
登山者の方が多いです。
西穂高岳を後にします。
これまでのルートと違い
登山者の方が多いです。
ピラミッドピークです。
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ピラミッドピークです。
西穂独標です。
独標を下ったところで雷鳥に会いました。
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独標を下ったところで雷鳥に会いました。
登山者が憩う西穂山荘に着けました。
登山者が憩う西穂山荘に着けました。
安心して歩けます。
安心して歩けます。
ロープウェイの駅まで来ることができました。
ロープウェイの駅まで来ることができました。

感想

この年の7月に目標であった百名山を終わらせました。

同じ月に船窪小屋で山岳警備隊の方から焼岳から親不知まで繋げる縦走登山の
話しをお伺いしました。そして最大の関門は「ジャンダルム」であると。

ここまで、大キレットは2008年8月、八峰キレットを同じく9月、同年10月に、
別山尾根で劒岳と歩を進めてきました。本当なら不帰を終わらせてからとも
思いましたが、機は熟したということで行ってきました。

ルートを北上にするか、南下にするかですが結論から言って南下にしました。

北アルプスの三大キレットは、北上よりも南下の方が安全である。同様のことは
「ジャンダルム」についても言える、ということが各HPにもありましたので。

気をつけなければならないことは、
_拱は最小限
途中、山小屋がないので行動食・水は余裕を持たせる
                 など書かれていました。

実際、自分も20肇競奪に水は2(穂高岳山荘→西穂山荘)持参しました。

当初は、連れと行く予定でしたが、二人とも遭難しては飼っている猫の面倒を
みれないということで私一人で行くことになりました。

〈8月 9日・日〉
初日は上高地から横尾山荘まで。たくさんの下山される方とすれ違いました。
宿泊は横尾山荘。予約を入れていた関係でか、個室形態のニ段ベッドをあてがって
もらいました。この日は満室状態で、かなり暑く感じました。ただ、この山荘は
風呂もあってサッパリできます。

〈8月10日・月〉
朝から土砂降りでした。
とりあえず出発しました。予定は穂高岳山荘まででしたが、どうにもこうにもつら
いので涸沢小屋でストップとしました。小屋のオーナーからは「なに?ここで沈没?」
と言われました。この日、台風が来ていました。団体の方などは、休憩後、穂高岳
山荘を目指して出発されていました。台風の状況によっては、翌日、下山も考えな
ければならないと腹をくくりました。
ところが、昼を過ぎたあたりから雨、風とも弱まってきました。
こちらは、濡れた服を乾燥室で乾かしたりしていましたのでもう身動きは取れない
状況になっていました。
朝食を弁当に替えてもらって早朝に出発することにしました。

〈8月11日・火〉
弁当を食べて3:01に涸沢小屋を出発。
ヘッデンを点けての歩行です。岩場で道を失い30分のロス。
陽が出始めた頃やっと居場所が判明し、再出発。登ってこられた方からは、「どこ
まで行くの?」と聞かれましたが、恥ずかしくて「ジャンダルム!」とは言えませ
んでした。

穂高岳山荘に着いて西穂方面に行く人はいないかなと思って探してみましたが誰も
いません。そういう方はもう既に出発しているようです。

しょうがないので奥穂高岳に向かって登ることにしました。
途中、奥穂からピストンで戻ってこられた方から「さっき、地震があったね!」と
言われました。気づかなかったのですが、言われてみるとザイテングラートあたり
で前穂高岳あたりから何個も大きな石が落ちてくるのを見ました。
この先、どうなるのだろう・・・。台風の次は地震で、他に人もいないし、と心細
くなりました。

奥穂高岳山頂に着きましたが、二度目の登頂の喜びは全くなし。これから始まる縦
走のことで頭はいっぱいです。
山頂には4人の若い男性の方がいました。どっちにいくのかな〜と様子をみていたの
ですが、前穂方面に行ってしまいました。本当に一人ぼっちになってしまいました。
しょうがないのでハラを決めて出発しました。

いきなりハイライト、馬ノ背です。切り立っていますが、しっかりしていて崩れる
心配がなかったので落ち着いて下っていきました。真下は断崖絶壁、落ちたら終わ
りです。最後は、逆向きになってまたがって降りました。ここは、ある程度、勢い
をつけて、ジッとしないようにしました。ジッとしていると高度感に堪えられなく
なりそうだったので。

馬ノ背が終わると、度胸がついたようで、リズムもでてきました。ビビりながらも
ジャンダルムの足元まで着きました。ジャンダルムは一度南側に回り込んで登る、
ということですが、南側までくれば滑落しなければどこから登ってもよいようです。

適当に登っていくと山頂です。このときはまだガスが出ていなかったので360度の
大展望でした。奥穂山頂には人影もみえていました。向こうからもこちらが見えて
いることでしょう。大きな安堵感に包まれました。台風や地震、道迷いなどいろい
ろありましたのでなおさらでした。

でも、この先の方が足場が悪く危険であると多くの方が言われていましたので全く
安心はできません。

それでも、高度感や恐怖感に慣れてきたのか、そんなに苦労することなく歩いてい
けました。途中、約15人ぐらいの方とすれ違いましたが、なにか、共通の目的を持
った仲間意識のようなものがありました。
双方の進行方向の情報や地震の影響など交換しあいました。
地震は、東名自動車の静岡県部分で崩落があったそうです。

西穂高岳に着くころは、ガスも出始めていました。西穂山頂に着いたときは4,5人
の登山者の方がいらっしゃり、「よくきた!おめでとう!!」と拍手をしてもらい
ました。昨年、北穂小屋で西穂→奥穂の縦走をされた方と盛り上がったときに同様
のことを言われていました。「奥穂に着いたときに拍手してもらった!」と。
この世界のマナーなのでしょうか。

南下ルートということで考えてみると、言われているとおり、垂直の鎖は(ほぼ)す
べて登りになっていました。逆層スラブも前向きでおりることができました。なの
で北上ルートはかなりハードだと思います。
最初の難関、馬ノ背をやり過ごせば、かなり落ち着いて歩くことができました。
間ノ岳以降の脆い岩を注意して降りればかなり安心できます。北上ルートでは逆に
岩を抱いて・・・にもなりかねないので要注意です。今回、人も少なかったような
のでヘルメットの活躍はありませんでしたが必要です。難易度ということで言えば
北上ルートと南下ルートでは数段、北上ルートの方が上だということを感じました。

南下ルートについて感じたことを纏めると、
’魯稜悗和場がしっかりしているのでリズム感をもって進む。
⇒彌衢彌蠅縫撻鵐や鎖がついているので落ち着いて確認しながら進む。
 ペンキを見失ったら必ず戻る。
2真佑發諒が通っているので、険しいところも必ず足場がある。
ぞ錣法峪暗聖抻」を忘れずに前に進む。
ニ榲の核心部分は間ノ岳から西穂高岳までのあいだの脆い岩稜帯。
Δ海海僕茲訌阿法⊂なくとも大キレットを含む三大キレット、剱岳別山尾根、
 槍ヶ岳は登っておきたいところ。
                           (個人の感想です)


北上ルートの最大の魅力は、最後に、奥穂高岳が待っているということでしょうか。
ジャンダルムを抜けて北アルプス最高峰の頂きに立ち、これまでの道を振り返
るということは何にも代えがたい充実感があるのだと思います。

ただ、個人的にはここまでにしておこうと思っています。















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