北沢峠テント泊で甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳
- GPS
- 24:37
- 距離
- 20.8km
- 登り
- 2,453m
- 下り
- 2,448m
コースタイム
- 山行
- 4:38
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 5:46
- 山行
- 4:31
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 5:05
9:33長衛小屋テント場-11:07駒津峰-12:05甲斐駒ヶ岳-13:05摩利支天-13:44駒津峰-15:07北沢峠-15:19長衛小屋テント場
11月11日(日)
4:57長衛小屋テント場-5;24二合目-6:43小仙丈ヶ岳-7:33仙丈ヶ岳-8:32小仙丈ヶ岳-10:01長衛小屋テント場
天候 | 11月10日(土):曇り後快晴、微風・無風 11月11日(日):快晴、微風・無風 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・甲斐駒ヶ岳 長衛小屋テント場-仙水峠-駒津峰-甲斐駒ヶ岳-摩利支天-駒津峰-双児山-テント場のルートで歩いたが、積雪凍結は全くなく、アイゼンは不要だった。駒津峰から先山頂へは直登ルートを利用したが、落石注意。 ・仙丈ヶ岳 長衛小屋テント場-二合目-五合目-小仙丈ヶ岳-仙丈ヶ岳-仙丈小屋-長衛小屋テント場のルートで歩いたが、概ね小仙丈ヶ岳から先の日陰や日当たりの良くないところには凍結があった。凍結箇所が傾斜の緩いところだったため、今日のところはアイゼンなどなくても通行できたが、今後の状況次第ではアイゼンがないと通行が困難になると思われる。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
北沢峠の長衛小屋テント場をベースに甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳を訪問した。詳細は後日に。
11月10日(土)
はるばる埼玉から伊那に来るまで、諏訪付近では大雨だったりしてテンションは全く上がらない。バス乗り場付近も見事に曇っていてそのままクルマの中でふて寝でもしていたくなる気分だった。それでも天気は回復するとの予報を信じ、始発ではなく1本送らせたバスで仙流荘前を出発。バスで徐々に標高が上がると雲の上に出たようで、下界の曇りがウソのように晴れていた。ふて寝したり帰らなくて良かった。バスは定刻で北沢峠に到着。テント泊装備の人と日帰りの人が半々くらい。日帰りの人は、周辺の小屋はほぼ全て既に今シーズンの営業を終えているので、何が何でも帰らなくてはならないが、テント泊組はそのあたり気楽だ。北沢峠からしばらく歩いてテント場に到着。始発のバスで着いたと思われる人達のテントが既に張ってあった。後発組も続々とテントを張る。広い広いテント場だが、もうオフシーズンだし、小屋の営業も終わっているのでテント密度はとても低い。自分は平で寝心地が良さそうな所にテントを張り、9:33にテント場を出発。先週黒戸尾根往復で訪問した甲斐駒ヶ岳を目指す。甲斐駒ヶ岳の訪問は何度もあるが、最近は黒戸尾根往復がもっぱらで、北沢峠からの最後の訪問は8年も前だった。その時も11月。なのでほぼ記憶がない。はじめは砂防ダム沿いに歩くが標高はほとんど上がらない。そのうち岩がゴロゴロの所にでたと思ったら仙水峠に到着。意外と呆気なかったが、ペースは思いの外遅い。いきなり標高2000メートルまでバスで上がって30分テントを張るために滞在しただけなので、高度順応ができていないようだった。それでも仙水峠から見る甲斐駒ヶ岳と摩利支天はとても立派で、来て良かったと思えるほどだった。仙水峠までは楽チンだったが、その先の駒津峰までは案外厳しい。それでも大した標高差はなく時間もかからない。11時過ぎに駒津峰に到着。過去何度か来たことがあるはずだが、景色の記憶が全くない。この先のルートも全く記憶がないが、とりあえず先に進む。が、案外アップダウンが多くて難儀。こんなルートだったかなあと思うことしきり。分岐がきて今回は直登ルートを始めから選ぶつもりだったので、迷うことなく進む。ここは恐らく初めてだが、案外厳しい。北沢峠からの甲斐駒なんて、初心者向けの楽勝コースと思っていたのが良くなかったようだ。落石などしないように進む。幸いだったのは、日当たりが良いせいか、積雪や凍結が全くなかったことだ。直登ルートに氷があったら結構やっかいだったろう。出発から2.5時間ほどで無事甲斐駒ヶ岳の山頂に到着。約1週間ぶり。懐かしの、というか反対側の黒戸尾根側を見ると今日はガスが湧いていて、こちらのルートから歩いていたら、山頂付近まで何も見えないような雰囲気だった。今日は幸運だ。今日は帰ってテント場で寝るだけで、時間に余裕があるのでコッヘルと袋ラーメンを持参して山頂で食べる算段をしてきた。山頂でラーメン食べるなんて、いつが最後だったか思い出せないくらい昔のことだ。が、風は強く冷たく、標高が3000メートルに近くてお湯が沸点より低く沸騰するので、?跟が固く、と全然食事を楽しむ要素がなかった。固いままラーメンを食べる。慣れないことはするものじゃない。寒い山頂で30分ほど休憩して出発。帰りは巻き道を使い、摩利支天まで足を伸ばす。以前から一度行ってみたかったのだが、なかなか機会がなく、ようやく訪問することができた。途中のコルではブロッケン現象が見られた。摩利支天訪問を済ませ、元来た道と合流。駒津峰までのしつこいアップダウンをこなし、双児山方面へ向かう。ここも何度か歩いたことはあるはずだが、やはり記憶はない。北沢峠までジグザグで下り、峠のトイレで用を済ませてテント場に戻る。テントは出発時より数張り増えていたが、それでも15張り程度で広いテント場は閑散としていた。行動中は暖かいが、テント場に戻って止まるとやはり寒い。テントに入り着込み、ストレッチなどするがやはり寒い。17時には真っ暗になるのでその前に夕食を済ませ、17時過ぎには寝袋に包まる。ウトウトするかと思ったが、今日の程度の行動距離と時間では、体が疲れるほどではなく、結局なかなか寝付かれなかった。先週の黒戸尾根七丈小屋よりも400メートルほど低い北沢峠だが、そのせいか否か、テントの中は意外に暖かい。とは言え気温は一桁代まで下がったので、冬用のシュラフを持ってきて正解だった。
11月11日(日)
4時起床。腕から外して放っておいた腕時計の温度計は3度を指していた。やはり先週と比べても暖かい。水筒の水が水のままの状態だった。今日はテントは放置して仙丈ヶ岳を目指す。朝食、身支度、トイレを済ませて4:57に出発。テント場に水場があり、そこで水を汲んでから出掛ける。日の出は6時過ぎなのでこの時間はまだ真っ暗。二合目、三合目通過時も同様。五合目通過時はだいぶ明るくなってヘッドライトはザックにしまう。この先樹林が切れる前に日の出の時刻を迎えたがったが、さすがにそれはむりで、明るくなる時間は樹林帯だった。それでも六合目付近で甲斐駒や富士山、北岳、間ノ岳を見ながらの日の出ショーは、やはりきれいだった。小仙丈ヶ岳まで上がると風が強くて冷たいので、ゴアのジャケットを羽織る。先には仙丈ヶ岳のカールが聳える。写真を撮りつつ進むので、中々すすまない。心配していた凍結は、やはりあったがこれくらいならアイゼンは要らない、という程度だった。時折登山道が全面凍結している箇所もあったが、そういうところは傾斜が緩かったので、氷の上を慎重に歩いて進めば問題なかった。テント泊組みで自分より先に出た人を数人途中で追い抜いて、気付いたらトップになっていたようだ。7:33に仙丈ヶ岳に到着。無人で貸しきり。仙丈ヶ岳もこれまで何度も来ているが、いつきても満員御礼で、座る場所の確保も大変だったりしたが、今日は誰もいない。これは貴重だった。10分ほど座ってのんびりしていると後続パーティが登ってきたので、こちらは適当に切り上げて先に進む。元来た道を戻っても良かったが、単純ピストンはやはり面白味に欠けるので、カールの底まで降りてみることに。相変わらず所々凍結はあったがアイゼンなしで降りられる程度。底まで降り、仙丈小屋に向かう。既にこの小屋も営業を終えていて、冬期小屋としての利用が可能だった。小屋からは少し登って、最後トラバース気味に距離を稼いで元来た道に合流。トラバース区間が例によって凍っていたが、ここも慎重に進めば問題なしだった。あとは続々登って来る登山者を交わしつつ下山。昨日は終日調子が出なかったが、一晩標高2000メートルの高所にいて十分に順応できたのか、ペースはまずまずで歩けた。六合目付近で着ていたゴアのジャケットをザックにしまい、それからはシャツだけで歩く。気温が相応に低いはずだが、樹林帯歩きであれば、ジャケットやウィンドブレーカーは不要だった。二合目で本流からはそれテント場に向かうルートを選ぶ。朝もここを通ってきた。そして10時過ぎにはテント場に到着。放置していったテントにはまだたっぷり霜が付いていて、全然溶けていなかった。バスは13時なので余裕があり、ここで干し物をすることに。テント、フライ、グランドシートはほぼ乾燥できた。しかし標高2000メートルで、しかも季節は11月なので、干し物ができるだけで有り難かった。夏ならあっと言う間に乾いただろうが。その後荷物をパッキングし、だいぶ早く北沢峠のバス停へ戻る。もっと早い人もいた。13時のバスは満員で、二便出ていたが、一便目に自分は乗ることができた。これは定刻より早く、少し早めに駐車場にも戻ることができた。
北沢峠にテント泊して1泊2日で二山巡るのは、イージー過ぎる気がしてなかなかこれまで実行してこなかったが、実施してみてやはり簡単過ぎると思った。でも11月のこの時期なら人は少ないが、水場はまだ利用できるので、暖かい格好持参でテント泊するのなら良いと思う。
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