北八ヶ岳・北横岳/なんちゃって冬山第4回
- GPS
- 05:29
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 275m
- 下り
- 271m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
踏み固められているところ以外に踏み込むと腰まで埋もれます。 特に三つ岩へ行く道は落ちたら頭まで埋まりそうな「穴」が幾つも見えた。 下山後は遠いけども荒船の湯。明るいうちに出来るだけ移動したかったので。 |
写真
感想
夏山装備+軽アイゼン(4本爪)で何処まで行けるか、と言うことで、なんちゃって冬山企画は赤城山→烏帽子岳→霧ケ峰と来て、今回は美ヶ原の散歩の予定でした。
しかし、天気予報はもっと南の方が良いようなので、予備候補だった北横岳に変更。天候が良いことも実施の条件。しかし北横岳は・・・山頂手前が結構急斜面だったような気がする。登れるかな?
ピラタス蓼科ロープウェーを目指して車を走らせてる途中、蓼科牧場で綺麗な霧氷の白樺林が目に入りました。思わず車を停めて写真を撮りました。スパッツ付けずにラッセルしたもんだから雪が靴下に着いてしまった。冷たい。履き替えよう。
9:20の本日3便目のロープウェーに乗ると結構空いてました。登山者10名足らず、スキー・スノボ20名くらいでしょうか。南アルプス、中央アルプス、御岳、穂高連峰がずらっと見えます。素晴らしい・・・(しかしロープウェーから降り、最初の展望台に上がったときには既に雲の中でした)
ロープウェーを降りると抜けるような青空ときらきらの白銀の世界!
スキーで来た事は何回かあるけども、コースを滑り降りるだけだった。今日はここからさらに上がるぞ。
広場で軽アイゼンを装着。周りを見ると、ちゃんとしたアイゼンの人が4割、残りはスノーシュー。軽アイゼンは場違い・・・、ですよね〜。行ってみて無理そうだったら無理せず戻ろう・・・
最初の難関は山頂の遥か手前、坪庭内にありました。大きなカメラを担いだ登山者が急な登りで足を滑らせてカメラもろとも崩れ落ちます。5mくらいの距離なんだけど斜度は30度くらいかな?
ええと、足裏全体で雪面にコンタクトするように足を置くんだよな・・・お、以外に滑らない。何とか行けそうだ。
コツを掴むとそこそこの斜度でも滑らず歩ける。しかし少しでも気を抜くとつま先で雪面を蹴ろうとしてしまい、滑る。歩幅を小さくして少しづつ登る。
北横ヒュッテを通り過ぎ、いよいよ山頂手前の急登。前のスノーシューの人達が随分苦労してます。うわー、登れるかなー。
危惧したとおり斜面が急で足の裏全体で雪面を押せません。またずるずる滑り落ちてしまいます。ええい、こうなったらアイゼンに頼らずキックステップで足場を作って、とやってみたら登れました。
山頂に立つと蓼科山が大きく見えます。夏に来たときにも使った構図で写真を撮ります。夏と違うのは、山頂で誰も御飯を食べていません。風が寒いですし。標高1500mあたりで-11℃という表示が出ていたからこのあたりでは-17℃位 + 風、寒いわけだ。北峰-南峰を往復したりして30分程粘りますが、さらっと雲がなくなったりはしないようです。我慢の限界なので降ります。
すると、すぐに先ほどの急斜面です。スノーシューの人達がまたしても苦戦しています。
少し降りてみますが、やはり4本爪は効いてくれないようです。今度は下りなので、かかとでステップを切っていけばいい筈・・・ですが人間の体の構造上難しそうです(私が身体が硬いせいか)。数歩歩いたところでステン、とこけます。
そのまま起き上がれず、ずるずる尻で滑っていきます。幸い登山道の左右が切れ落ちてることも無いので、斜度が緩やかになるところまでそのまま滑って行きました。しかし、この斜面がもうちょっと斜度があってトラバースだったりすると、そのまま滑落して行ってしまうのですね。危険だ。
北横ヒュッテに戻ると、まだ時間が十分に余っているので、とりあえず7つ池へ行ってみた。当然、池は見えず小さな雪原になっていた。
まだまだ時間があるので、縞枯ヒュッテ周りでロープウェーに戻ってみよう。しかしこの道の入り口には、岩場があり軽装では行かない方が良い、との立て札が立っている。まあ、行けるだけ行ってみよう。
ロープウェーから横岳の道と違い、こちら三つ岳方面は人が少ない。トレースはしっかりあるので、迷う事は無いけども、トレースを外れた所に深い穴がいくつもあった。落ちたら頭まで埋まりそうだ。実際誰か落ちたんだろうか…。トレースを不用意に外さない方が良いだろう。
途中風の来ない場所があったので、昼ごはんを食べました。最初はセブンイレブンで買ったお好み焼きパン→中のヤキソバがシャリシャリしてました。半分凍ってらぁ・・・でもおいしく頂きました。次にセブンイレブンで買ったカレーパン。中はトロトロ、外はサクサク・・・ではなくこれも若干シャリシャリしてました。おいしく頂きました。飲み物はサーモスタッドに入れた熱々の紅茶・・・を家に忘れたのでセブンイレブンで買った緑茶のペットボトル・・・これもシャリシャリしていました!
冬山に登る人は一体食材はどうしているのだろう?何でもかんでも凍っていく。
ほぼ立ち食いの昼食を終え再び進んでいくと、恐らく三つ岳と思われる岩峰が見えてきた。それとともに登山道は岩場がちになり、とうとう鎖場が出てきた。さすがに軽アイゼンのみで雪の付いた岩場は無理に違いない。ここは大人しく引き返そう…
と思いつつ鎖のとこだけ登ってみました。しかしその上は岩を掴んで攀じ登らないとならず、ますます足がツルっと滑る様が思い浮かんで来たので、今度こそ大人しく引き返します。鎖場は登るより降りる方が難しい…。そんなこんなで三つ岳を残り数メートル位で敗退しました。
十分堪能したので、とっととロープウェー駅に向かって帰ります。坪庭は来た時と反対回りで戻る事にします。今日は良い一日でした。
しかし、たかが坪庭と侮っていた報いか、最後の最後に難関がありました。これを降りればすぐにロープウェーというところで、階段と思われる急斜面をスノーシューの団体が物凄く苦労して登ってくるのに出くわしました。…これは今の装備では降りれない…いや降りれるけど落ちる、スノーシューの人たちを巻き込んで。そういうイメージが浮かんだので、さくっとUターンして坪庭を逆回りで戻りました。まさか坪庭で敗退するとは思いませんでした。
もし残雪期の雪渓を登ったり降りたりする場合、4本爪の軽アイゼンは大丈夫なんでしょうか?今日の感じからすると、結構シチュエーションによっては危険な気もしてきました。せめて6本爪、いっその事10本とか12本とかのアイゼンを買った方がいいのでしょうか?
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