初狩駅→滝子山→大谷ヶ丸→ハマイバ丸→大蔵高丸→湯ノ沢峠避難小屋→白谷丸→黒岳→雁ヶ腹摺山→姥子山→大月駅
- GPS
- 32:57
- 距離
- 42.9km
- 登り
- 3,304m
- 下り
- 3,409m
コースタイム
07:10 初狩駅
09:45 桧平
10:35 滝子山
12:05 大谷ヶ丸
13:50 ハマイバ丸
14:25 大蔵高丸 20分休憩
15:15 湯ノ沢峠避難小屋
[2日目]
06:45 湯ノ沢峠避難小屋
07:55 黒岳
08:55 大峠
10:10 雁ヶ腹摺山
11:10 姥子山 40分休憩
13:15 金山峠
16:10 大月駅
天候 | 1日目:晴れ 2日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・湯ノ沢峠の水場は凍結していなかった ・湯ノ沢峠のトイレは冬季閉鎖中 ・金山峠から金山鉱泉への道は路肩の崩壊箇所や凍結した橋等が多く注意が必要 舗装された林道も土砂崩れで崩壊している箇所あり その他クマの足跡らしきものもあったので、あまりお勧めできない |
写真
感想
秀麗富嶽十二景を求め、今回は満を持して一泊二日の山行に挑戦。避難小屋泊まり予定だが、将来のテント泊縦走の予行演習がてらソロテント等の装備も携行した。
[1日目]
07:10〜10:35 初狩駅→滝子山
予定では滝子山の南から登るつもりだったが、週頭に降った雪の影響を懸念して南東を登るルートに変更。想定していたほどの雪はなく、特に尾根に出た後は雪がほとんどついていなかったので、ここでアイゼンを外す。
麓からは富士山の姿が確認できていたのだが、桧平到着時点には雲隠れ。先行きに不安を感じながらも先へ進む。
滝子山山頂直下あたりは雪がついていたが、それほど苦労せずに登頂。頂上には2名の先客がおり、滝子山からは富士山がハッキリと見えた。
10:35〜12:05 滝子山→大谷ヶ丸
滝子山頂直下には雪がついていたので、アイゼンを装着して大谷ヶ丸に向かう。はじめははっきりしたトレースがついていたが、はじめの大谷ヶ丸の分岐からは若干踏み跡が薄くなる。以前逆方向から来た時には踏み跡が薄いと感じなかったが、今回は雪もついているせいか道がわかりづらい。以前とは別のルートを通ったように思うがなんとか大谷ヶ丸に到着した。
大谷ヶ丸からは南アルプス方面が少し見える。
12:05〜13:50 大谷ヶ丸→ハマイバ丸
大谷ヶ丸からハマイバ丸への道は尾根伝いに行けばよかったのだが、獣の踏み跡に騙されてあらぬ方向へ。たどり着いたピークからハマイバ、大蔵高丸の稜線とは違うルートに居るのがわかったので引き返す。(GPSログでハッキリわかるのが恥ずかしいやら面白いやら)
ハマイバ丸への登りはあまり道が良くない箇所もあり、思ったより疲れた。
残念ながらハマイバ丸から期待の富士山は見えず。
13:50〜14:25 ハマイバ丸→大蔵高丸
ハマイバ丸から大蔵高丸への道はアップダウンもほとんどなく開けていて非常に気持ちが良い道が続く。遠くには八ヶ岳や金峰山もはっきりと見え、今回のルートで一番楽しい道だった。
肝心な富士山は大蔵高丸山頂からも雲に隠れてほとんど見えず。あとは避難小屋に行くだけで余裕があったので、すこし休憩しながら回復を待ったが状況は変わらず。諦めて避難小屋へ向かった。とは言え富士山以外については眺望は良かったので、まぁ良しとする。
14:45〜15:15 大蔵高丸→湯ノ沢峠避難小屋
湯ノ沢峠への下り道も割と見晴らしの良い道が続く。避難小屋にはすでに先客が3名居て、宴会中。私の後は誰も来ず、ゆったりと眠ることができた。おそらく5〜6人くらいまではゆったり眠れそうな感じで、詰めれば10人くらいは横になれるかという広さだったと思う。その他、毛布や布団、蛍光灯などもついていて避難小屋としてはかなり充実している部類らしい。今の時期は車で湯ノ沢峠まで上がってこれないので良いが、車で来れる時期には混みそうだ。
[2日目]
06:45〜07:55 湯ノ沢峠→黒岳
前日は18:15くらいに消灯だったがなかなか熟睡できず、早めに目が覚めるという予想に反して皆が起きる5時に起床。消灯時には-5℃くらいだったが、起床時には-10℃。-15℃位を想定していたので思ったよりは気温は高い。
起床後、朝飯のレトルトごはんを温めようとしたが、コンロの不調でもたつき結局は一緒に泊まっていた方の火を借りて食事をとった。本当なら黒岳あたりまで同行させてもらおうと思っていたのだが、この遅れもあり、大分出遅れてしまった。この遅れで白谷丸からの朝焼け富士を見逃したのが非常に残念。
湯ノ沢峠から白谷丸への登りは大分きついイメージだったが、今回はスタート直後で体力がみなぎっていたせいか、それとも雪がついているのが逆に功を奏したのか思ったよりも楽に登れた気がする。逆に白谷丸から黒岳の登りはまたしても動物の足跡に惑わされ、わざわざ登り返すハメになり、無駄に疲れてしまった。
07:55〜08:55 黒岳→大峠
黒岳を少し過ぎたあたりで大峠に降りる分岐がある。大峠方面への道は格段に踏み跡が減っており、やや不安を感じながらも下りはじめる。しかし、いままでは踏み跡頼みで歩いていたのが逆にまわりの状況を見ながら歩くようになったせいか、変なルートに迷うこともあまりなく進むことができた。途中はほとんど眺望がなかったが、赤岩の丸の下あたりで富士山方面が一望できた。
08:55〜10:10 大峠→雁ヶ腹摺山
大峠から雁ヶ腹摺山への登りはじめはモナカ雪や、路肩が崩壊しかけているような道などが多く歩きづらくて注意が必要だったが、少し進むと勾配がきつくなる代わりに道は大分マシになった。このあたりから前日の疲れもあってかなかなかペースが上がらない。小休止を繰り返しながらようやく雁ヶ腹摺山へ登頂。
雁ヶ腹摺山からの富士山の眺めは流石の一言。夏場には大峠まで車で入れるため混雑するらしいのだが、この日は他にだれも居なかった。
10:10〜11:10 雁ヶ腹摺山→姥子山
姥子山への下りも黒岳からの下りと似たような感じで、それほど踏み跡がはっきりしていなかったが、尾根伝いに歩いて迷わずに姥子山との分岐にたどり着くことができた。雁ヶ腹摺山からの下り途中から見えた姥子山への登り返しはキツそうに見えたが、登山口から見るとそれほど無いように思え、実際に距離もそれほどなく割と楽に登ることができた。
姥子山の雪はかなり融けてしまっていて小石なども多く露出し、アイゼンがない方がよさそうな感じだった。
姥子山山頂はかなり開けていて気持ちが良かった。山頂は狭かったが他にだれもいないので気兼ね無く景色を堪能できた。姥子山東峰からさらに少し東に下った所の神社からは、山頂からは望めない東側の景色を楽しむことができた。
11:50〜16:10 姥子山→大月駅
ここから長い下りの道。途中に道がない方向へと歩く踏跡のようなものがあり、人にしてはおかしいなと思っていたら、指の形がはっきりしたクマの足跡らしきものがあってゾッとする。冬眠してない奴が居るということだろうか。
道中は急な坂や路肩の崩壊した登山道、凍結した橋の渡渉箇所等が数多くあって非常に神経を使ったが、それでも一度滑った挙句あわや斜面を滑落しそうになったり、2、3mの斜面を滑落したりと散々だった。林道へ出ても土砂崩れで道が埋まっていたりと危険箇所が多かったので、このルートはできれば通りたくないと思った。
総括
今回の山行では踏跡に惑わされないようにするのと、道具のメンテはしっかりというのを痛感。あと、今回は幸い怪我がなくて済んだものの、滑落等のことを考えると単独行のリスクはやっぱり大きいなと。誰か一緒に来て下さい。
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