丹沢主脈縦走
- GPS
- 31:22
- 距離
- 28.2km
- 登り
- 2,176m
- 下り
- 2,171m
コースタイム
- 山行
- 5:55
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 7:09
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 8:17
天候 | 2/27)晴/曇/雪 2/28)曇/時々薄日/晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り)大倉BS⇒小田急-渋沢駅(神奈中バス) |
コース状況/ 危険箇所等 |
丹沢のメインコースであり道標もしっかりして特段危険な所はない。 塔ノ岳までほぼ全域で雪道だがトレースははっきりしている。途中の階段や木道の多くは雪に埋もれており道を外す踏み抜けに注意が必要だ。 焼山登山口から姫次まではだらだらした登りが続く。 地蔵平から蛭ケ岳へは急斜面の登りでコース中一番しんどいところ。 蛭ケ岳からの稜線は天候に恵まれれば快適に歩けるだろうがアイゼンは装着した方がよいと思う。 丹沢山からは多くの登山者で賑わうところで道はよりしっかりしてくる。 鍋割山からの下りは急勾配のドロンコ道が続き、二股からは長い林道歩きとなる。 焼山登山口にはポストはない。バス停前の神社の裏に綺麗なトイレがある。 |
写真
感想
久しぶりに丹沢と思ったが、何とこの6年間でたった3回目、東京西部に住む人間としては少々申し訳ない気持ちにもなる。そこでメインロードたる丹沢主脈を歩くことにした。
深田久弥は丹沢山を百名山に加えたが、丹沢の盟主は最高峰たる蛭ヶ岳との思いから蛭ヶ岳で一泊し、行程のバランスから焼山からの南行コースをとった。
三ケ木でバスを乗り換え、焼山登山口に着くと周囲はまだ雪景色。林道から山道に入るとやがて雪道に変わる。樹林帯の中、ダラダラした登りが続く。2時間かけてやっと焼山に着く。頂上に一見無粋な展望塔が立っているが、上に登ると北面の眺めがなかなかのものだ。また丹沢の山並みが木々の間から垣間見えるのも嬉しい。
焼山ではまだ青空が見られたが、次第にどんよりした空模様となり、平丸分岐を過ぎる頃には黒い雲が広がってきた。黍殻山はパスして巻き道を行くとまもなく黍殻避難小屋に着く。ここで昼食をとる。中は大きなストーブがあり、一人いた先客の登山者は夜でも27°ぐらいになると話していた。寝袋があれば宿泊は十分可能なようだ。
アイゼンを着けて出発するが、小雪が舞いだしてきた。青根への二つのコースはいずれも多くのトレースが見られる。1時間で姫次に。ここから袖平山へ行こうと思ったが小雪が雪に変わり、対面の檜洞丸もガスに包まれがちで断念し、蛭ヶ岳に向かう。30分で地蔵平に。ここから蛭ヶ岳にはまだ300mを登らなければならない。雪の急斜面は結構きつい。1時間半かけてやっとの思いで頂上に到着。しかし展望はまったくきかない。すぐに蛭ヶ岳山荘に入る。
山荘は小屋番さんが一人で切り盛りしており、全てに無駄がないよう合理的に運営されているようだ。今日の夕食はレトルト・カレーで特に不満はない。ただ漬物の朝食はもう少し工夫があってもよいかとも思うが。
今夜は他に客がなく貸切状態。外は雪がしんしんと降り続いている。就寝まではストーブにかじりついていた。寝床は敷布団2枚と毛布3枚、それに掛け布団でそんなに寒さは感じない。
翌朝、期待もむなしく雪は止んでいるものの相変わらずの曇り空。仕方なく小屋を出発。本来なら丹沢山までの稜線は絶好の展望コースになるはずだが、今日は白と黒の墨絵の世界だ。見方を変えればこれはこれで美しいと思う。遠く相模湾が光って見えるのが印象的だ。
鬼ヶ岩の鎖場は普通に歩けるので危険は感じない。やがて棚沢の頭を経て不動の峰の休憩所に達する。ここは東屋となっており乾いたベンチに座れるのは有難い。間食休憩後、丹沢山に向かうが、天気は一向に回復しない。
しかし丹沢山では少し明るさもでてきた。竜ヶ馬場を過ぎるころには周辺の山並みの輪郭がはっきりしてきた。やがて日高付近で待望の冨士山が雲の上に浮かび上がるのが見える。元気が出て塔ノ岳に達するころには青空がでてきた。一応360°の大パノラマが広がる。もちろんアルプス等の遠くは見通せないがこれで十分だ。丹沢山から人の気配が多くなり、さらに塔ノ岳は賑わっているかと思ったが今日はそれほどでもない。
塔ノ岳でしばし展望を楽しんだ後、鍋割山に向かう。アイゼンはここで外す。
鍋割山手前から蛭ヶ岳の雄姿がはっきり見え感慨深い。鍋割山で昼食、名物の鍋焼きうどんではなく、自前のカップ麺とおにぎり。しかし、おにぎりは寒さでパサパサで結局おじやになった。
鍋割山で今日の冨士山を見納めた後はもう下るだけ。長い林道歩きのはてに大倉バス停に着くと何かほっとするものがある。
肝心の蛭ヶ岳は外したが、今回の経験で冬の丹沢主脈縦走は大変魅力あるものと認識できた。ぜひ再訪したい思いが強い。
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