残雪の木曽駒が岳
- GPS
- 04:40
- 距離
- 5.0km
- 登り
- 441m
- 下り
- 436m
コースタイム
- 山行
- 1:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:00
- 山行
- 4:00
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 4:50
天候 | 5/2 雨、霧、のち夕方晴れ 5/3 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
朝方は雪は締っており、アイゼンがよく利いた。昼にちかくなると雪がグズグズになり、アイゼンがあまり利かなかった。 |
写真
感想
【山行No 340】
※ ゴールデンウイークは例年、本州中部の雪山に行っているが、今年は直前に風邪をひいてしまい、体調が十分でないので、お手軽な木曽駒が岳に行くことにした。
木曽駒は、冬場(2月)にも2回登頂しているので、雪山として新味はないが、まあしょうがない。
5月1日(月)
・今日は移動日。四国(新居浜)よりJRで名古屋まで、そこから高速バスで駒ヶ根へと向かう。
駒ヶ根への高速バスは初めて乗ってみたが、名古屋市内が結構渋滞していて、結局、駒ヶ根には夕方に到着。
駅前のちょっとボロめのビジネスホテルに泊まる。
・今日は天気が良かったが、明日の天気予報を見ると、雨のち晴れになっている。
明日が登頂予定日なのに、ちょっと困ったな・・・
5月2日(火)
・朝からどんよりしていて、駅前からのバスに乗るころには、雷の音とともに雨も降り出した。
バスの乗客は自分1名のみ。運転手によると、「現在、ロープウエーは雷のため運行停止している」とのこと。
ますます困ったことになったが、駒ヶ根市内で待機していてもしょうがないので、とりあえず先に進む。
・しらび平につくと、ロープウエーは幸いにも運行を再開していた。
乗客は業者や山岳指導員らしき人が数名で、登山客は自分一人。
・9時過ぎに千畳敷に到着。
外は濃い霧に覆われ何も見えない。
稜線上の宝剣山荘に予約を入れているので、なんとかそこまで行こうか? 、と考えていたが、天気の具合をもう少し見ることにした。
・昼から登ろうかと思っていたが、天気の回復はあまりよくなく、相変わらず霧に覆われている。
駐在の登山指導員のおじさんも、「無理して上に登るより、ここに泊まるほうが快適だよ」 というので、この、ホテル千畳敷に泊まることにした。
・今日は平日料金の1.1万円だが、明日からはGW後半になるため1.6万円になり、かつ、明日は予約で満員とのこと。
・部屋はヒーターもあるし、TVもある。風呂もあるし、山の中とは思えない快適な宿だ。
・ゴロゴロばかりしていてもしょうがないので、午後は少しカール内を歩いてみた。
乗越浄土へ向かう 八丁坂の途中まで空身で登り、帰りはシリセードで下る。
雨でグサグサになっている雪質だが、やはり雪の上を歩くのは爽快だ。
・夕方、早めに風呂に入り、その後、外を見てみると、いつの間にか雲はなくなっており、青空が広がっている。
勇んで外に出て写真を写す。やはり山は青空が似合うなぁ..
・夕食は、山小屋というより下界の旅館のような感じで、刺身や鍋もあり、ついついビールも飲んだ。食堂の窓からは、暮れなずむ宝剣岳の姿も見え、なかなかリッチな気分になれた。
・夕食後も、ふらりと外に出てみた。
予想通りの素晴らしい星月夜が広がっており、月明かりにうっすら照らされたカールの雪壁の上に、ギラギラと星が瞬いている。
東のほうは、眼下に下界の駒ヶ根市街の灯りが、地上の星座のごとくきらめいて、なかなか豪華な夜景だった。
冷えた体を再び風呂で温めて、寝床に着く。
5月3日(水)
・5時前に起きる。夜明け前だが、窓からはすっきりと晴れた空と、山の影が見え、美しい夜明けの風景。
さっそく外に出て夜明けの風景を眺める。
思ったほどの朝焼けはなく、宝剣岳もわずかにピンク色になった程度だった。
5:50 千畳敷発 (気温=+3℃)
・あまり冷え込んでいないが、アイゼンは装着して登り始める。
雪はまずまず堅く締まっており、アイゼンがザクザクと気持ちよい音を立てる。・・・この音を楽しみに春の雪山に来ているような気もする。
・カール壁の登りは、なかなかに急で、休み休み登るが、気分は爽快!
6:40-7:00 乗越浄土(気温=0℃)
・稜線にでると風は少しあるが大したことはなく、朝日も差していていい感じ。
展望も開けて、西の方、天狗岩の先に、三の沢岳が、なかなか立派な山容を見せてくれている。
少し進むと、宝剣岳の奥に、空木岳や南駒ヶ岳も見えてきた。
・ここからは、なだらかな稜線を行く。雪質もちょうどいい感じの堅雪で、アイゼンがしっかり利いて、足取りも軽やか。中岳は巻き道は行かず直登する。
7:10 中岳
・ここから先もなだらな稜線で、木曽駒の最後の登りも、そうたいしたことはなかった。
7:40-8:00 木曽駒が岳山頂
・誰一人いない、静かな雪の頂き。
日差しも柔らかいし、風も穏やかだし、いい感じだ。
お地蔵さんが雪の上に頭だけだしていた。祠は結構顔を出している。
空は少しもやった感じで遠望は利かないが、ぼんやりと北アルプスは見えている。
・下りは少しだけシリセードで下る。
8:30 乗越浄土
・下をみると千畳敷からようやくパラパラと人が登り始めているのが見える。
・まだ朝のうちで時間もあるし、このまま戻るにはもったいないので、伊那前岳の方に行ってみる。雪稜がなかなかいい感じで伸びている。
9:00-30 伊那前岳(ロクメイ石)(標高=2830m)
・どこが最高点かよく解らない山だが、「ロクメイ石」という石碑があったので、ここを山頂ということにして一休み。
・しばらく休んでいると、中層のもやが払われて、展望がずいぶん良くなってきた。
北アルプスや対岸の南アルプスもくっきり見えている。
ちょうどカメラのフィルムがなくなったのは残念。
・稜線を再び乗越浄土に戻るが、よく見るとカール側に雪庇が出ているので慎重に歩いた。
9:50 乗越浄土
・鳥が多く集まっている。大きいのはイワヒバリ、小さいのはカヤクグリだろう。
・コルからの下りは、早くも雪が緩み始め、かえって足の踏ん張りが利かず、気が抜けない下りだ。
途中の、いるか岩のところからは傾斜も緩くなるので、シリセードで一気に下った。
10:30 千畳敷着(気温=+10℃)
・まだ午前中だが、早くも雪山登山は終了。ちょっと物足りない感じもするが、とりあえず登頂成功ということで、ビールで一人祝杯を上げる。
連休後半が始まり、早くも観光客が続々と上がってきている。
・あとはロープウエーとバスで駒ヶ根に戻り、高速バスで名古屋に出て、そこからはJRで四国に帰った。
※ 実質、半日の雪山登山で、GWの遠征としては充実していたとは言えないが、とりあえず晴天の山頂に登れたし、夜景なども見れたので、満足、としておこう。
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