早池峰山・鶏頭山縦走
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 793m
- 下り
- 670m
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
写真
感想
2011年6月26日、この日はここ数年来の目標となっていた早池峰山から鶏頭山への縦走に行ってきました!
岳の駐車場に車を停めて6時30分のバスに乗り込みます。
梅雨の最中で天気が今ひとつだからなのか、前回山開きの日に比べて静かなものです。バスも発車時間ギリギリに乗り込んだのですが余裕で座ることができました。
7時、登山口を出発! 登山口も閑散としたものです。
ただ、時折上の方から若者達の元気のいい雄叫び(笑)が聞こえてきますので寂しい登山ということになならなそうです。
樹林帯を抜け、早池峰山を見渡せる場所まで来ました。
うーん、天気は良くもなく、悪くもなく…といったところでしょうか。
しかし、こういう天気の時は逆に植物の観察には適しているかもしません。
カンカン照りの時よりも生き生きした花々を見れるような気がするんですよね。
…さすが花の山早池峰山。
前回にも増して多くの花々が咲き乱れていました。
今回は縦走するのだから、いちいち花に引っかかっていたら時間が無くなるよと
ともすれば花に引き留められがちなツートンを無理矢理ひっぱりつつ上を目指します。
五合目付近まで行くと横風が強くなってきました。
その風に乗って雲が運ばれてきては吹き飛ばされ…とめまぐるしく移ろいます。
山頂付近まで見渡せていたものが、一瞬後には側にある岩が見えなくなります。
…これは縦走には不向きなコンディションかな…。
ある高度を過ぎるとぽっかりと雲の上に出ました。
不思議なことにあれだけ強かった風も収まりました。
一本の蜘蛛の糸…ならぬ鉄バシゴを登り、すっかり残雪が消えたお田植え場を横切り、山頂に到着です。
小田越から1時間40分で登ってきました。
前回、登山部の子達を連れてきたときは2時間40分かかってますからね。
今回はなかなか良いペースでした。
少し休んだら、いよいよ縦走路に向かいます。
早池峰山の山頂から鶏頭山山頂までは約5辧7榮山から岳までの距離を含めても10劼砲脇呂ません。
距離的には、過去に何度も歩いた事のある距離なので歩けない距離ではないのですが、初めて歩く道でもあり期待と不安が入り交じった気持ちにさせられます。
雲海に浮かぶ岩手山と、雲の隙間から見える下界。
なんか本当に天上界から下界を見下ろしているかのようですね。
しかし神様の視点を楽しめたのもほんのわずかな時間だけ。
行く手の縦走路を雲が飲み込んでいきます。
晴れていれば壮観であろうロックガーデンも白い闇に沈んでいきます。
山頂方面を振り返って。
この方角から見た早池峰山山頂って初めてだなぁ。
あきらケルンっていうケルンがあります。やっぱこれって遭難碑なんですかねぇ?
登山道はしばらく下り一辺倒。
このあたりはまだ岩場といっても大したことはなく、テンポ良く歩くことができます。
晴れていれば岩とハイマツが織りなすロックガーデンを楽しめるのでしょうが…。
進むにつれて、少しずつ岩が大きくなってきます。
時折、よじ登らなくてはならないような場所が出てきます。
ちっちゃいツートンは大変そう。
山頂から1.5卉賄澄
ここまでに1時間費やしています。
1時間で1.5劼ぁ…。いくら山道とはいえ早いペースとは言えないなぁ。
一応、CTには収まっている様子。
しばらく進むと樹林帯に突入します。
このあたりが早池峰山と中岳の鞍部ということになるでしょうか。
ここ数日の雨でぬかるんでいて歩きづらい…。
樹林帯を抜け、少し登り返します。
このあたりから度々巨岩の間を伝ったりする場面が現れます。
変化に富んでいて楽しいですが、少々緊張もします。
1時間半で中岳に到着しました。
残念ながら眺望はありませんでした…。
ここで縦走路の約3分の1来ました。
中岳を過ぎるとコース最大の核心部があります。
うーん? なんか写真だといまいち怖さが伝わりませんな。
登山道一本分くらいの幅の岩の上を歩くのですが、両側は崖になっています。
木が生い茂っているので高度感は低減されますが、万が一落ちたら…。
よく早池峰山の縦走は風が強い時はダメとの話を聞きますが、
その最大の原因はここでしょうね。
自分で歩く時は、最初の一歩以外はなんてことなかったですが、むしろ人が歩いているのを見る方が怖い…。
今日は時折突風が吹いてくるので、軽いツートンが飛ばされやしないかとハラハラ。
一瞬、どこに道があるんだ?と思うような岩場もあります。
もちろん、よく見ると岩の間に足場があるのですが、ロープも鎖もないのに、いきなり道が崖の上で途切れているのでびっくりします。
これは普段ロープや鎖が当たり前に設置されている登山道しか歩いていない証拠みたいなもんで、こうやってブログなんかに書き込んじゃったりしているのは「素人です!」と公言して回っているようなもんなんでしょうけど。本当に素人なんでそれは別にいいんですが。
ちょっと怖いかなと思うような場所は、あとから考えると一番面白かった部分でもあるわけで…。
そんな岩場を過ぎると、再び樹林帯へ突入しますが、正直うんざりです。
こちらはさっき通った樹林帯よりも荒れていて、倒木に進路を阻まれること十数回…。 最後には集中力が切れてきて、スネを倒木に強打しました。
ぶつけた倒木からは木っ端が飛び散りましたんでね、そうとう強くぶつけたと思われます。打ち身だけで怪我はしませんでしたが…気をつけないと…。
こんなところで怪我したら下山までが地獄です。
やっとこさ水場の標柱まで来ました。
水は余る程あるので水場には行きませんが。
ここから鶏頭までは登りになります。
岩場より、ぬかるんだ土の急登がいやらしい…。
特に頭上を木の枝が覆っているような狭い場所でぬかるんだ急斜面があると最悪です。
ようやく樹林帯をぬけると、鶏頭山は近い…はずですが、ガスでまったく見えません。 このあたりは草付きの方斜面で、左手側は割と高い崖になっているためスリップ一発命取り…らしいのですが、これもまた視界不良でよくわかりません。
早池峰山本体とは少し違った高山植物が顔を出し始めたのでツートンは嬉しそうです。 私は景色が見えないので、一刻も早く「泡」にたどり着きたいので早く歩きたいのですが写真撮影のためストップがかかります…。
ガスでほんど視界がないため、ピークか!とおもいきやニセピーク…。
こんなことが数回ありました。
うんざり…。
12時ジャスト、鶏頭山山頂に到着しました。
行程の半分がガスの中だったので「やっとついた」という感じ。
もちろん鶏頭からの眺望もゼロで、達成感は残りましたがちょっと物足りないフィナーレとなっていまいました。
いや、無事に下山しないとフィナーレではないのですが。
山頂でのランチを諦め、早々に下りにかかります。
なんかもう「終わった」気になりかけましたが、ニセ鶏頭直下までは岩場ありザレ場ありなので、ここで気を抜いてはいけません。
花を愛で…お地蔵様にご挨拶し…鉄ハシゴを下り…避難小屋までやってきました。
ここまで来たらちょっと気を抜いてもいいんじゃないでしょうか。
いいかげん腹も減ったのでランチタイムとしました。
泡とつまみで良い気分になってさて下山するかと小屋の外に出ると、ガスが雨になっていました…。
うーん、最後の最後で…。
けっこう本気降りだったので、雨具をつけるため小屋内にUターン。
ここからは土道になるからスパッツもつけるか〜。
一応ザックカバーもしておくか〜
…とフル装備にして、いざ出発と小屋から出ると、雨が止んでいました…。
お、おちょくってんのか〜!!!
再び雨装備を解除して…なーんて事をしていると、また降ってきそうな気がしたので
暑いのを覚悟の上で、雨具を来たまま下山開始!
結局、再び雨が降ることは無く、ひたすら暑い思いをして内側から蒸れて濡れて終わりました…。
鶏頭山からの下りは、けっこうきつくて足がガクガクになったという記憶が残っていたのですが今回はなんてことなく、最後までさくっと下りきることができました。
「オレも強くなったもんだ」とか一瞬感慨に浸りそうになりましたが、実際は最初に登った当時、あまりにも弱すぎただけじゃないかという…。
14時半、岳登山口に無事到着。
7時間半の長い山歩きもこれでおしまい。
うーん、歩き甲斐はあったけどガスガスで景色はまったく見えなかったなぁ…。
これは絶対に晴れる日を狙ってリベンジしなくてはなりますまい。
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