[強化合宿]黒岳〜トムラウシ山
- GPS
- 104:00
- 距離
- 45.4km
- 登り
- 2,298m
- 下り
- 3,220m
コースタイム
3日:黒岳石室-北海岳-白雲分岐-白雲岳-白雲分岐-高原分岐-忠別岳-忠別小屋C2
4日:忠別岳-五色岳-ヒサゴ小屋C3
5日:ヒサゴ小屋-トムラウシ山-ヒサゴ小屋C4
6日:ヒサゴ小屋-化雲岳-第二公園-第一公園-天人峡
過去天気図(気象庁) | 2007年06月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
写真
感想
2日
札幌駅で大量の差し入れをいただく。噂には聞いていたが、やばい。
自分もサイダー5本とか大量の缶詰などをもらい、主役の2年目は巨大なアイナメや3kgの缶詰、袋いっぱいのローリエ、無限のくず餅、無限の杏仁豆腐、納豆など消費できるものからできないものなど様々。
盛大に見送られ、車で層雲峡を目指す。
3日
始発のロープウェイに乗り込んで黒岳7合目を目指す。
5合目からのリフトに巨大な荷物を持って乗るところは核心だった。
とても天気がよく、当時はわからなかったがニセイカなどの北大雪がよく見えている。
7合目から早速、雪が積もった斜面を登っていく。差し入れで重量化された荷物では遅々として進まないが、ひたすら登っていく。
車で送ってくださった、OBのBobさんが黒岳ピークまでいって帰ってきていた。ミカン缶をいただく。
ピーク直下の急斜も何とか越えていく。かっこいい岩峰がピークとばかり思っていたが違った。
そして、北海道初のピーク黒岳に到着。晴れていて最高だ。
目の前に広がるお鉢の広大さに感動。なるほど、こんな山は本州では見たことない。
しばし、休憩して今日の宿泊地である黒岳の石室へ。
そして、差し入れの大消費大会。イカやサバなので生ものを優先的に消費。3kgのフルーツ缶なども食べる。
差し入れのおこぼれをいただきたいのか、寄ってきたキツネとも戯れる。
やってきた石室の管理人の方と話をしたり、燦々と降り注ぐ陽光の下、昼寝などもして過ごす。
日も暮れてきたところで、入り口を掘り出して石室の中へ。
夜は、3圓離肇泪抜未縫▲ぅ淵瓩覆匹鬚屬噌んだ何か。トマトトマトした味付けを何とかするのにみんな苦労していた。
4日
今日は1時起き3時デッパ。まだ、月が輝く中お鉢の中へ入っていく。
時折、ガスのにおいを感じつつ進んでいく。
北海に取りついたあたりで日が昇ってきて、周囲の山々が染まっていく。最高の夜明けだ。
夏道の曲がり角にはベンチがある。
北海のピーク手前は夏道がトラバるようについていて、そこに雪がべったり残っている。
しっかりステップを切って通過。すべったら下まで行きそうなので、固かったりしたら大変かもしれない。そして北海岳へ到着。
先に目指す、白雲岳が見える。今日も天気は最高だ。
しばらくなだらかなを進んでいき、夏道分岐にはいかず、その先にあるコルのようなところ目指して沢型に詰まった雪の斜面を登る。
その途中、2人組のパーティとすれ違う。幻の湖があるよという話を聞き、気持ちがはやる。
そして、白雲の南側の直下の野球場と呼ばれているタラ地が望めるところに来るとそこには、湖が広がっていた。
なかなか見れるものではないのでラッキーだ。
荷物をデポして白雲岳ピークへ。
湖の淵を歩いて行って南側のガレた斜面を登ってピークへ。
先へ続く高根が原初めて視界に入った。お鉢にも驚いたが、高根の広大さに再び心を打たれた。まさしくカムイミンタラ(神々が遊ぶ庭)だ。
荷物を回収し、白雲小屋へ。
手前の斜面は尻セードで行く。白雲小屋はちょっと高台にあるので、視界が悪い時は見つけにくいかもしれない。
小屋で一休み。まだまだ先は長いのだ。
エゾシマリスが姿を見せてくれた。初めて見たがとてもかわいい。
そして、高根が原へ足を踏み入れた。
どこまでも広がる荒涼とした高原。こんなものが山の上にあるなんて思ってもみなかった。
しかし、このあたり来ると重荷よる疲労が体をむしばんでくる。
さらに平ヶ岳のあたりはハイ松が広がり、夏道がわかりにくい。頑張って漕いだりしながら道を見つけていく。
.1822の登りも大したことのないのだけど、ペースが上がらなくて苦しい。
登りきると、厳めしい忠別岳が迎えてくれた。山容に感動しながらあれを登らなければならないのかと少し滅入る。
気合を入れなおして登ってピークへ。ゴールのトムラが大分近くなった。
ようやく、今日の宿泊地である忠別小屋が見えた。
大分も日が傾いている中、小屋を目指すが下りがハイ松などで少しだるく、見えてる距離以上のだるさを感じた。
そしてようやく、忠別小屋へ到着。なんと15時間行動。本当につかれた。
消費もそこそこに、晩御飯を食べる。ちなみに小屋のなかの雪で作った水は珍妙な味になった。
5日
昨日は遅めだったので今日はゆっくりめ。
小屋から稜線へ戻る。ここから五色岳の登りは、夏道はわかるのだが、周りからハイ松が張り出してうっとしい。
やっとこさ五色岳へ。なぜだか五色が原の印象は残っていない。
1987を超えたところからヒサゴ小屋に向けてショートカット。
今日も天気がいいので途中で休憩する。差し入れのカルピスやかき氷シロップなどを雪にかけて食べたりする。
そんなこともしつつあっさりヒサゴに到着。
まだまだある差し入れなどを食べる。
カルーアミルクをコーヒー牛乳だとだまされてグビグビ飲んでしまい酔っぱらってしまった。
明日はいよいよトムラにアタックだ。
6日
今日も1時起き3時デッパ。まだ、暗いうちに出ていく。
ヒサゴ沼から西に延びているガれた沢を進んでいく。転倒などには注意が必要だろう。
源頭から1879の東を抜けて、ロックガーデンを目指す。周りのポコなどは地形確認に使える。
ロックガーデンは、ペイントに従って登っていくが、上部は雪渓が残っているのでステップ切って登る。
そして北沼に到着。ここから少し夏道沿いに進み、雪の詰まった沢地形を頂稜目指して登っていく。
頂稜は多少、足元が悪いが問題はない。王冠の中にも沼ができていた。
そして、ピーク目前というところで、トップがパタリと倒れる。みんな進めないといってリーダーにトップを譲ってピークへ。
みんなとがっつり握手だ。
ピークからは、これまで歩いてきた道のり、先に続く十勝連峰、裏大雪などが望める。
先輩が山を教えてくれた。来年はあのどれかにいこう。
ピークでゆっくりする。いまだにある3kgのフルーツ缶なども食べたりして、みんなでピーク写真をとって下る。
登りでつかった沢地形は多少急なのでバックステップをする。
ガレ沢の源頭からは沢を下らず、ヒサゴ沼の南斜面に出て、ザックすべりをしてヒサゴ小屋に戻る。
今日もヒサゴ小屋泊。昼前に行動が終わったので、酒を飲んだりしながらゆっくりと時は過ぎて行った。
7日
昨日までは連日快晴だったが、今日は一転ガスが広がり視界が悪い。
化雲岳に至るまでの夏道がついてる尾根は広くて、雪が多いので現在地確認が難しかった。
なんとか夏道を見つけて、化雲へ。ガスガスで何も見えないが、今回の最後のピークかと思うと少し名残惜しい。
ここから天人峡へ続く道を行く。依然として視界ははっきりせず、よい時と悪い時の波が大きい。
ポン化雲を超えて、標高を下し始めると次第に晴れていった。
雪解け水が流れ、半ば沢となっている登山道をくだっていき、まだまだ雪が残り花どころではない第2・第1花園を抜けていく。
たまに出ている木道は滑りやすいので要注意だ。
第1花園から先の急斜面に入っていく夏道の入口には電波塔のようなものがあり、そこからデポ旗が夏道に続いている。
ちなみにこの急斜面はネギ壁と呼ばれていて、アイヌネギが繁茂している。
ところどころ雪渓が残っていて、トラバリを強いられるところは注意がいる。
下りきったところで夏道がわからなくなるが、1154ポコ先で再発見し進んでいく。
ここから先は、無限の倒木とアップダウンがつかれた体に追い打ちをかけて大変だった。
展望台で休憩しつつ、33曲りをちゃんと33回数えて、天人峡へ。
5日間に及ぶ北海道での初めての長期山行は最高の結果で幕を閉じた。
本当に大雪の大きさにどっぷり浸かれる山行だった。
天人峡で温泉に入って、バスで旭川へ。そこからは、キムさんと一緒にヒッチハイクで一晩かけて札幌へ。
その後、怒涛の学祭期間へ突入していくのだった。
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