穂高岳(上高地から1泊2日)
- GPS
- 15:13
- 距離
- 36.9km
- 登り
- 1,919m
- 下り
- 1,919m
コースタイム
- 山行
- 4:53
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 5:22
- 山行
- 7:29
- 休憩
- 2:19
- 合計
- 9:48
天候 | 初日は終日雪模様、2日目は晴れのち曇り。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
1日600円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
▪️上高地〜横尾 林道にはほぼ積雪なし、明神池から徳沢へ約500m進んだ先に落石箇所あり。通過注意。 ▪️横尾〜涸沢 ほぼ雪道。トレースしっかりで下りはつぼ足でも大丈夫だったが、登りは涸沢手前1kmほどでアイゼン装着。 ▪️涸沢カール〜穂高山荘 降雪後は表層雪崩に注意。当日も小規模雪崩(幅約10m、長さ100m程)が発生し、数名が巻き込まれる。幸い大事に至らずアイゼン、ピッケルが流されたとの事。午後の下山は危険度大。雪の締まっている早朝から午前早い時間帯に通過したい。 ▪️穂高山荘〜奥穂高岳山頂 岩と雪のミックス状態。凍結箇所もあり。 慎重なアイゼンワークが求められる。 |
その他周辺情報 | ひらゆの森 日帰り入浴500円 |
写真
感想
昨年のゴールデンウィークは飛騨沢ルートで槍ヶ岳に小屋泊で登頂。今年は憧れの涸沢テント泊で穂高岳に挑戦。
上高地までの起点である沢渡バスターミナルには午前3時に到着。乗り場に一番近い第3駐車場は既に4割ほどの埋り具合。しばらく仮眠をとり身支度整えて5:45発のバスに乗車。
上高地に到着すると小雪舞い散る天候。登山届を提出して6:24、長い林道歩きがスタート。
平坦な林道は積雪なく所々ぬかるみがあるも歩きやすく、明神池、徳沢と通過して約2時間半で横尾に到着。横尾からは本格的な登山道。トレースしっかりで所々にマーキングもあり効率良く歩け午前中に涸沢到着。
広いテント場にはまだ5張で場所は選び放題。真ん中辺りに設営し、受付を済ませてテントの中でランチを摂りお昼間タイム。目覚めると周りは後続の方たちのテントに囲まれ一気にテント村へと成長。雪と風が強まっていて外に出るのも億劫になり、テント村撮影を断念(三脚まで持参したのに…)。真夜中まで風雪は収まらず、テント内はマイナス5度以下。寒さとテントが揺さぶられる音で熟睡出来ず、ウトウトしながら朝を迎える。
風雪も止み、朝日に照らされ赤く染まる穂高岳を見ながら朝食を済ませて登山の準備にかかる。早い人は既に涸沢カールをラッセルしながら進んでいるのが見える。6:41スタート、先行者のトレースをありがたく利用させていただき1時間半ほどで穂高山荘に到着。ここから約150mの岩場登りで登頂目指す。ハシゴ、鎖場は氷結しておらず難なく通過、途中の雪壁は硬い雪質でアイゼン前爪とピッケルがしっかり食い込み、下さえ見なければそれほど恐怖感も感じずクリア。あとはアイゼンを岩に引っ掛け無いように慎重に登り、約40分で奥穂高岳3190mに登頂。
山頂は風も弱く穏やかな中、360度の展望を堪能。雪を纏った堂々たるジャンダルムにしばし見とれ、夏に西穂縦走に挑戦したい気持ちが湧き上がる。槍ヶ岳、富士山などの写真数枚撮り下山開始。直登した雪壁は見おろすとほぼ絶壁に感じる斜度。登ってくる後続者に氷雪を降りかけないようルートを見極め、三点支持をしっかり維持しクライムダウン。懸念した難所での渋滞も無く30分弱で穂高山荘まで下山。ここから涸沢までは消化試合と思いきや涸沢カール斜面の雪が腐り、アイゼンの爪が刺さらず大苦戦。ザイテングラート辺りは斜度もあり、一旦滑落するとただでは済まないとの思いが頭をよぎり一気にペースダウン。すれ違う登りの登山者から「さっき小規模雪崩が発生して数人流された。」との報を聞き、まさに雪崩跡を下降中で心拍数が一気に上昇。斜度が緩む地点までの下降時間がこれほど長く感じるとは。無事テント場に到着して残雪期登山の難しさを改めて感じ、天候や山のコンディションの見極めと慎重な行動がいかに大事か思い知らされ、良い経験を積むことが出来た山行となった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する