令和の初登山は春の白山2019
- GPS
- 26:24
- 距離
- 20.7km
- 登り
- 2,094m
- 下り
- 2,079m
コースタイム
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 6:58
- 山行
- 3:43
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 5:33
白山室堂4:09ー山頂池めぐりコース分岐4:34ーお池めぐり分岐4:37ー4:55大汝峰5:20ー大汝峰南・中宮道分岐5:27ーお池めぐり分岐5:36ー山頂池めぐりコース分岐5:39ー6:07白山室堂
7:10ー南竜分岐7:50ー8:01甚之助避難小屋8:09ー中飯場8:59ー別当出合9:34ー別当出合駐車場9:42
天候 | 晴れ、無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
中飯場の先、ひと登りして林道に合流した点でアイゼンを装着すると良いと思います。 甚之助避難小屋から左へ斜上して十二曲り〜黒ボコ岩は急登になります。旗が立ててあります。しかし、雪が緩んでいると下降(登りも)は厳しいです。その場合は、甚之助避難小屋から少し左へ斜上して、右上へエコーラインへのルートがあり、途中から雪面を登ったほうが、トレース周辺に木々もあり、安全上もこちらの使用をおすすめします。ただし、エコーライン上部は強風時には吹きさらしになるので注意が必要です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
ストック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
|
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感想
令和の初登山と第して続々と山レポがアップされている。私にとって令和初登山はどこにしようか。平成最後は北穂高だったので、令和初登山も泊まりで行きたいと考えていた。その候補として、なかなか行けなかった白山を候補にしていた。白山登山口は市ノ瀬、更に先の別当出合があるが、雪のため、GWには市ノ瀬までしかいけないこともあるが、幸いGW直前に別当出合まで開通したことを知った。そのうち、マイカー規制で土日は市ノ瀬までしか行けなくなるので、別当出合まで行ける今が絶好のチャンスだ。
天気予報も申し分なし。4日の早朝3:45に自宅を出発。高速を福井北まで、中部縦貫で勝山へ、さたに国道157を北上、白峰を東に折れて別当出合には6:50に到着。道路沿いの駐車場は一杯で、坂を下った登山者用駐車場へ。7割くらい埋まっていた。
支度を整え、別当出合へ。ここで監視員のオジサンに観光新道について聞いてみると、人が入って居ないそうで、雪の緩んだトラバースが怖いと聞いた。せっかく、楽しみの登山で迷惑をかけるわけには行かないので無難に別当新道を行くことにした。
かつて、昭和64-平成元年の年末年始にキリマンジャロに登り、その春に白山に登った。あまり、調子が良くなかったけど日差しに満ちた雪山がきれいだった記憶がある。今日はどうだろうか。吊橋を渡る。結構な高度感だ。全く雪のない石段を登る。前をスキーを担いだ親子が行く。子供は小学生だろうか。すごいな。
今日もストックは使用せずにできるだけ登る。足元は土踏まずにつけるワンタッチ軽アイゼンのみで、どこまで行けるかチャレンジ。ストックを使わずに、軽アイゼンだけで、足を置く向きも考えて余分な力を加えずにしっかり雪面を捉え、姿勢を正して登る。そう、その感覚が大切。途中から厳しくなったが意地で頑張る。
甚之助避難小屋に到着して休憩し、ここでアイゼン装着、ストック使用解禁。ここから旗が設置されており、左へ斜上する。すでに太陽の熱で雪が緩んでいて、滑り落ちたら谷まで続く雪の斜面をどこまで行くだろうかと考えながら、慎重に進む。太陽が当たっているが雪崩れないだろうか。北穂高では雪崩にあった。2回連続して雪崩にあったら”雪崩男”といわれるかもしれない。晴れ男や雨男は許容範囲内だが、雪崩男みたいデンジャラスな呼称はもらいたくない。こんなアホなことを考えながら、雪面の上からの落石も気なるので休憩はせずに早めに進む。雪面の上からの落石も気なるので休憩はせずに早めに進む。十二曲りの雪面の直上はなかなかの斜度。上部に黒ボコ岩が見える。雪が緩んでいるので下山は厳しいだろう。ずっと下まで続く雪の急斜面が見えているから、怖いだろう。実際に腰が引けてなかなか下りられない登山者もいる。明日の帰りは、雪がしまっている早めが良さそうだ。黒ボコ岩からノンストップで弥陀ヶ原を通過、旗に導かれて正面のハイマツの中の雪と岩と道を登る。すぐかと思ったが、少々時間がかかってようやく室堂センター。12時を過ぎて少々お腹が空いたが、とりあえず御前峰へ登る。アイゼンを装着したまま登って、雪のない道もギシギシ言わせて登る。この音は気にならないのでそのまま行ったがノートレースの雪の急斜面はごぼりそうなので、諦めてアイゼンを外してノーマルな登路を進む。ビデオを撮りたいので荷物を背負ったまま登ってきたので結構疲れる。前半をノーストック、軽アイゼンで頑張ったので、それも影響したか。
山頂は4,5人居られた。北アルプスの山々が見える。ここと同じ信仰の山、御嶽山。北上して乗鞍、槍、大キレット、穂高の連なり。すぐわかるのはここまで😅。
剣ヶ峰はひどく荒れており、いかにも厳しい山容、現在は登山禁止。大汝峰は東面の気に雪があり美しい。御前峰ノ先の下降路を見たが急な雪面で危なそう。荷物を背負った自分にはちょっと難しいので、今日は諦めて、峰の西面の雪田を下って室堂に下りた。宿泊の申込みをして、素泊まり専用の白山荘に案内された。ハシゴを上がった二階だったが、幅の狭い布団の左右に十分なスペースがあり、荷物をすべて余裕タップリで置くことができた。こんな十分なスペースが有ったのは初めてだ。
周りはソロの方たち。地元石川県の山スキーの方、広島のクライマー、茨城の方、すぐに話し込んだ。広島の方は3年連続で来られて怪我や天候不良で断念され、初めて室堂まで来れた。しかし、市ノ瀬からチブリ尾根経由で別山、そこから南竜馬場から登り返してこられた。11時間かかったそうだ。積雪期にすごいなあ。
夕陽は小屋の周辺で見た。今日は最後までガスがかかることもなく、一日中穏やかであった。沈む夕日を見て穏やかな気分になった。
消灯は20時。所々でイビキが聞こえるが全く気にならない。先日の涸沢では隣の隣のオジサン、無呼吸症候群ではないかと思われる症状で気になって仕方なかった😂。
何度が目覚めて時刻を確認して、また寝て・・・目覚めると隣の山スキーヤはすでに居ない😲。もう一方のクライマーも出発の準備中。慌てて日の出を見に再び登る。アイゼンを付けてピッケル携行で出発。御前峰に登るライトが多数。それを見て、昨日登れなかった大汝峰を目指すことにする。昨日、山頂から降りてきた雪田を登り、ハイマツの切れ目を北に進む。一旦下って再び頂き目指して登り返す。空身だし、頂上直下の雪が締まっているので登りやすい。東の空が明るくなってきた。急げ!😣
なんとか間に合い、日の出の撮影。強風に備えてツエルトも持参したが、無風。冬用のアウターを着たので寒くない😁。ここに登ったのは私以外は若者ひとり。静かな山頂での日の出。
槍ヶ岳の北からご来光。ここから見る御前峰、御嶽山、乗鞍岳がきれいだ。自然に対峙し、浸り、神聖な気持ちで心満たされて下山。小屋で朝食。令和ラベルのカップヌードル。もうYamapでも定番。よく売れただろうなあ。
下山は室堂からエコーラインを選択。稜線上のコースだが、まったく風がないので拍子抜け。スキーヤーが通り過ぎたが他に登山者は居らず、一人でこのコースを独り占め。溶けたトレースが多数あり、尾根の先から右に折れて雪面を急下降する。ここを下れば、甚之助避難小屋から南竜馬場へのトラバース道に合流する。早くも雪が緩んでいる。これから登る登山者、スキーヤー、それぞれ暑そうだ。今日も良い天気で風もないからなあ。
甚之助避難小屋までくれば危ない箇所はない。でも、ここから降りると下界に戻ってしまう。降りたくない病にかかり、チビチビと降りる。下からどんどん登ってこられる。スキーをつけたまま登る強者もいるが、中にはヤブに突っ込んで苦戦する方、急斜面で滑って上がるのに苦労する方もいらっしゃる。帰りは良いが登るのは大変だなあ。小屋で話をしていると、山スキーは板も靴も軽いらしい。ただし、買い揃えると30万円はするという😲。久しくスキーは遠ざかっているが山スキーがこれほど高額とは知らなかった。
中飯場を過ぎ、川の音が大きくなる。吊橋が見えてきた。ああ、終わりだなあ。吊橋では風が強かった。標高が最も低いここの風が二日間で一番強い風だった😂。
10時過ぎに出発し、途中で白山総湯で汗を流した。GW後半で心配したけど、SAは混雑して入れなかったもののPAで休憩できたし、渋滞にも会わず14時過ぎには帰宅できた。
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