堂満岳〜烏谷山〜比良岳〜白滝山〜森山岳〜蓬莱山〜ホッケ山〜権現山
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- GPS
- 10:56
- 距離
- 29.7km
- 登り
- 1,983m
- 下り
- 1,975m
コースタイム
- 山行
- 9:34
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 10:56
修正はしていません。
天候 | 晴れ/薄曇り/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■比良駅〜登山口〜堂満岳 比良駅から登山口までは『山と高原地図』で想定しているルートではないけど、こちらの方が距離が短いはずで、基本的に直進すれば良いので楽です。 登山口から入山し、特に問題のない道が続き、標高720m辺りからは尾根を進みます。 山頂直下は急斜面となっており、滑りやすくなっている箇所や木の根などに注意。 シャクナゲの群生が見られるようになると、すぐに堂満岳山頂に到着です。 ■堂満岳〜烏谷山〜比良岳〜木戸峠 堂満岳山頂から北西方面へ延びる道を進み、東レ新道との分岐で直進すると、比良山系の縦走路に出合います。 一部を除き、縦走路を歩いており、特に問題となるような箇所はなさそう。 所々で急斜面区間があるので、足元への一定の注意をして歩くようにしたいですね。 ザレていて歩きにくい所には、すぐ横に新たな踏み跡が形成されています。 この方向で進むと、烏谷山を踏まずに通過してしまう可能性がありそう? 『烏谷山』の標識に出合ってすぐの上方への踏み跡を辿ると、烏谷山山頂です。 ■木戸峠〜汁谷〜夫婦滝〜オトワ池〜白滝山 木戸峠から少し進むとゲレンデに出合い、右折して下ります。 『汁谷』の標識から林道を進み、橋を渡ると、その先は沢沿いの山道となります。 所々で岩っぽくなっていたり、道幅が狭くなっていますが、難易度は高くないはず。 雨後などで路面が濡れていると滑りやすそうな所があるなど、一定の注意をしておきたいですね。 好みに応じて、写真76の地点から夫婦滝へ寄るのも良さそう。 ニシヤ谷には以前にはなかった倒木がありますが、適切に進むと迂回できるのかな? 最後はゆったりした地形となり、オトワ池に至ります。 白滝山までは問題なし。 ■オトワ池〜森山岳〜蓬莱山 オトワ池から森山岳までの区間は地形が複雑で、注意が必要。 関電の巡視路区間には、関電の黒階段がそれなりに設置されており、目印もありますが、標識はないと思っておきましょう。 写真88の鉄塔にて巡視路から逸れており、その先は目印は少ないような? 地図とコンパスは必携で、GPS機器で現在位置を確認できるようにしておくのが望ましいでしょう。 森山岳の山頂一帯はゆったりした地形で、方々へ尾根が延びており、進行方向を確認した上で先へ進みます。 蓬莱山までは尾根を南下して行きます。 迷いやすそうな支尾根は少ないはずだけど、油断すると良くないようです。 凹状の道が付いている区間がありつつ、最後は笹原の中を進み、蓬莱山山頂へ至ります。 ■蓬莱山〜ホッケ山〜権現山〜和邇駅 蓬莱山から権現山までは縦走路でもあり、問題なし。 小女郎峠から小女郎ヶ池までは、風景を見ながら歩いて、3分ぐらい。 権現山から少し下った辺りからはザレた急斜面となり、転倒しないよう、足元に注意したいですね。 程なくして林道となり、霊仙山との分岐を経て、単調なルートを下り続けると、登山口に到着です。 ここからは長い舗装路歩きとなり、バス便があれば、栗原バス停から乗車できますね。 そのまま歩き続けると、和邇駅に至ります。 駅前に平和堂があるので、ありがたい。 |
写真
感想
今から2年前、2017年5月14日に初めて比良山系を歩き、イワカガミなどの花に魅了されたのです。
その後も歩く機会が多くなり、京都北山と共に山歩きでの大切な存在となっています。
イワカガミがそろそろ見頃と思われ、あれこれとルートを考えた末、今年も頑張って歩いて来ました。
昨年の5月の山行と同じく、比良駅からスタートし、堂満岳へ向かいます。
湖西線の高架下には、ヤギが2頭おり、鳴き声を発しながら仲良さそうに戯れています。
いつものように堂満岳を正面に見据えながら、田んぼの間の道を進んで行きます。
湖西道路の辺りまで来ると、今年もタニウツギが咲いており、もうしばらくすると山でも咲き始めるのだろうなと思いながら眺めます。
それなりに長い舗装路歩きを終え、登山口に到着です。
登り始めると、イワカガミの花は残っておらず、この辺りでは花期は終わったよう。
結実したバイカオウレンなどを確認しつつ歩き、ノタノホリに到着。
昨年は天神山経由で進み、思わぬ同行になったりだったのだけど、今回は別に何もないままだったので、早く着きました。
その後も普段よりはペースを上げるように意識して歩き、堂満岳の東稜に乗ります。
ここからは雑木となり、新緑が優しくも鮮やかな色合いで、この時期ならではの光景です。
少し歩くと、シャクナゲの花が見られるようになるけど、登山道からやや離れた辺りでは花の付きが良いけど、近い位置には花は少ないし、ピークを過ぎたような感じ。
イワカガミも登場で、こちらはつぼみもそれなりにあり、個人的には最も良い頃合です。
どちらの花も堪能しつつ歩き、急斜面区間へ。
下りだと気を遣うけど、登りは頑張るのみなので、健気に咲くスミレとかを見つつ進み、堂満岳山頂に到着です。
男女ペアの方が休憩中で、ご挨拶。
山頂のシャクナゲは終盤のようだし、量も少なめかな?
この日は霞み気味で、琵琶湖もそれなりに見えているぐらい。
ここからどこに向かうかが重要で、釈迦岳からヤケオ山へ向かう、お気に入りのルートを通りたいのだけど、そちらはベニドウダンやサラサドウダンを見るべく、6月に歩く事になるはずなので、今回は南比良方面へ。
狭い登山道の両側にはシャクナゲが群生しており、なかなかの咲き具合です。
足元のイワウチワに花はなく、季節は確実に進んでいます。
分岐で直進すると、すぐに縦走路に合流し、左折。
縦走路のこの区間をこの進行方向で歩くのは初めてと思われ、新鮮な気分で歩きます。
南比良峠の辺りはゆったりとした地形となっており、新緑の木々を見ながら歩くのは何とも気持ちが良い。
ザレた道に苦労したりするものの、概ね雰囲気の良い道が続き、イワカガミなどの花も所々で群生しており、目を楽しませてくれます。
烏谷山山頂に到着し、先着のペアに挨拶して、小休憩です。
急斜面の下りとなり、これから歩く山を視界に捉えつつ慎重に進んで行きます。
咲き誇るイワカガミに足止めされながらも、葛川越に到着。
登りに転じて、大きな岩が見られる辺りにはシャクナゲが群生しており、それなりに咲いているけど、昨年よりは少なそうかな?
比良岳の標識に着き、山頂までピストン。
今回も誰もおらず静かで、初登頂の時が思い起こされます。
縦走路に戻り、日射しを受けて鮮やかさを増した新緑の木々を見ながら歩いて行きます。
この辺りの樹林帯の雰囲気は本当に良いんですよね。
イワカガミも見頃を迎えつつあり、様々な色合いの花の競演状態です。
木戸峠に到着すると、通行止めとなっているルートはすぐ近くでも崩落が進んでいます。
ゲレンデに出合って右折し、その先の『汁谷』の標識からは谷ルートへ。
この辺りにはクリンソウが群生しているけど、開花はまだ先のよう。
林道を歩いて行き、橋を渡ると、沢沿いの山道となります。
これまでにも何度となく歩いているけど、この時期は初めてで、やっとの事でこのルートに咲くイワカガミを見られて、満足です。
所々に倒木があるものの、通行への支障はあまりない。
順調に下って行き、ニシヤ谷と出合い、まずは夫婦滝へ。
滝見台の少しだけ下まで下り、その先に進むのは自重して、滝を見やります。
白滝谷を登って来れば、感慨を抱きつつ見られるのでしょうね。
地味なニシヤ谷を登って行き、判断を誤ったのか、倒木に少し苦しめられてしまう。
その先はゆったりとした地形が広がり、雰囲気は良好。
オトワ池にて昼食をと思っていたら、白滝山から大人数の団体さんが下りて来られる。
この後の進路を検討されているようです。
近くの方が話しかけて来られ、打見山へ向かいたいとの事。
ニシヤ谷を下り、白滝谷から汁谷へと登って行くしか一般的な選択肢はなく、そのルートを伝えます。
話し合っておられた方々の方でも同様の結論だったようで、そちらへ進んで行かれます。
この辺りを歩いておられるぐらいだし、余計な心配は無用だろうと思い、静けさが戻った中、オトワ池を眺めつつの昼食です。
オトワ池から白滝山へのピストンだと、登頂しても達成感がないのだけど、坊村から登って来る機会は少なそうだし、今回はピストンで白滝山の山頂を踏んでおきます。
オトワ池に戻り、森山岳方面へ向かいます。
ここからは複雑な地形が続くので、注意をしつつ進みます。
できるだけ目印やタブレットに頼らないようにしたいけど、これが難しい。
関電の巡視路なので、おなじみの黒階段もあります。
写真88の鉄塔にて巡視路から逸れます。
引き続き進路に注意しつつ、少し不安ながらも楽しく歩き、森山岳山頂に到着です。
山頂一帯は広がりのある地形で、進行方向を把握した上で蓬莱山方面へ。
迷い込みそうな支尾根はあまりないとの印象だったけど、油断していたのか、違う尾根へ進んでしまい、軌道修正。
そう言えば、雑木と植林の境界を歩くんだったと思い出す。
最後は笹原の中を進む道となり、展望を楽しみつつ歩き、蓬莱山山頂に到着です。
まずまずの賑わいとなっており、いつも通りに登山者の方がなぜか肩身が狭い。
まあ、勝手にそう感じているだけなのかも知れないけど。
テラスにて展望を楽しみつつ、ゆっくりと休憩。
ホッケ山方面へ向けて、縦走路を進みます。
当たり前ですが、もう雪はなく、ゆったりとした斜面には笹原が広がっており、開放感な風景は魅力的で、人気の山域なのが納得できます。
新緑が華を添え、歩くにつれて変化して行く風景を眺めていると、じんわりと幸福感に包まれます。
小女郎峠から小女郎ヶ池へピストン。
この前後は人が多めで、まあ、そうだろうなという感じ。
ホッケ山を経て、権現山の手前の祠に着くと、その横の木が倒れており、イワカガミの群生地にその枝が覆い被さってしまっています。
どうするべきか迷ったけど、祠の前で手を合わせてから、少しだけ枝を払い落とします。
すっきりとしたイワカガミの群生を少し複雑な気分で見て、先へ。
この日の最後のピーク、権現山に到着です。
淡い満足感と共に眼下に広がる展望を眺めやり、写真撮影を少々。
栗原方面へ向けての下山です。
初めての比良山系への山行の際に登って来たルートで、その時を思い出しつつ。
少し下った辺りからはザレた急斜面だけど、記憶ほどには難しさはなく、あれから成長したのか、単に記憶力に問題があるのか。
程なくして山道から林道となり、霊仙山との分岐を過ぎる頃になると、疲れもあってか、この単調な道が苦痛に感じられるようになってしまいます。
できれば、もう通りたくない感じ。
簡易ゲートを経て、水場を過ぎると、すぐに登山口に到着です。
ここからは長い舗装路歩きとなり、前回に続き、今回も大変。
何だかんだで歩き、栗原の集落は相変わらず良い雰囲気で、栗原バス停を通過。
2年前の記憶を辿るように歩き、和邇駅に到着し、今回も無事にゴールです。
今年も比良山系のイワカガミを見るべく、堂満岳から南比良へと歩き進めました。
縦走路など、標高の高い辺りはまだつぼみが多めだったけど、見頃の花もたくさん見られたし、今年も堪能させてもらいました。
特に純白のイワカガミは本当に美しくて、神々しいぐらい。
シャクナゲは例年よりは少なめだったのかな?
今回は一般のルートをできるだけ通るようにし、普段よりも少しペースを上げて歩くように心がけてみました。
何かを目指してという訳ではないけど、現状の持久力の把握ができるかなというのを念頭に置きつつ。
写真撮影にそれなりに時間を費やしているので、あまりデータとしては当てにならなさそうだけど、数年後に同じようなルートで歩いてみて、どう変化しているかとか、何らかの参考にはなりそうかな?
あら、一本前の湖西線に乗っておられたのですね。
夫婦滝を完璧に撮影するのは難しいですね。なんとか2本とも滝壺に落ちているカットは撮れましたが、もっと下まで降りたいものです。
ザイルを持って行かないと。
白いイワカガミは珍しいですね。「カイイワカガミ」は白いと聞いたことがありますが、地域も違うような…別品種かな? 花は詳しくないので判りません。
このロングルートの最後が、霊仙山登山口からあの結構勾配がある舗装路歩きは膝にきそうです。栗原からのバスも平日限定になっちゃいましたね。village-greenさんはお若いから、へっちゃらですね。
湖西線を利用する時は、基本的に始発に乗っていますね。
登山口までの距離があるし、冬場でも入山する頃には明るくなり始めているので。
no2さんが次の便に乗って、同じく堂満岳へ向かわれていたのは、ちょっと驚きでした。
自分の技量を考えると、夫婦滝はあそこで見るので十分かと。
きちんとした技量のある方の写真で満足するのが良さそう。
白いイワカガミは狭い範囲で咲いていて、ここにだけ別種があるとは思いにくく、何らかの加減で色素が失われてしまったのかなと想像しています。
時々、白っぽい花を見かける事がありますが、少し赤みが残っているとの印象で、それらとは何となく違う感じです。
すぐ近くには濃いめのピンクのイワカガミが咲いており、そちらと交配して特徴が失われた株が増えてしまわないかと心配しています。
来年以降も見続けたいですね。
最後の舗装路歩きは長くて、しんどかったです。
前回の高島トレイルの時と違って、走っていなかったのだけど、山中で自分としては早めのペースで歩いたせいなのか、結構な疲労感でした。
バス便は減ったり、なくなったりで、不便になって来ていますね。
いつまでも今のような歩き方はできないだろうし、新たな歩き方への移行を強いられる時が来るのでしょう。
僕ももうそんなに若い訳ではありません。
歳を取ったなと思わせられる事が少なくないですよ。
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