528 谷川岳馬蹄形縦走
- GPS
- 56:00
- 距離
- 22.9km
- 登り
- 2,809m
- 下り
- 2,163m
コースタイム
- 山行
- 4:55
- 休憩
- 1:56
- 合計
- 6:51
- 山行
- 8:30
- 休憩
- 3:04
- 合計
- 11:34
- 山行
- 3:56
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 5:13
天候 | 3日間とも快晴、チョー暑い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:谷川岳ロープーウェイ駅13:20→14:00上牧駅前、上牧15:59発上越線高崎行き普通列車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・残雪状況(暑かったせいでいずれも凍結は無いが、午後になるとアイゼン全く効かず) 土合橋〜白毛門:雪なし 笠ヶ岳直下:斜度のある雪原有り(下りにとると怖いと思う) 小烏帽子、大烏帽子付近:短い雪の稜線と一部雪に埋まって進みにくい箇所有り。 ジャンクションピーク下〜清水峠東:短い雪の稜線が一部残る。そのすぐあとの標高1570m付近から池の窪付近まで長い雪の下り。 七ツ小屋山東側:斜度のある雪原有り(下りにとると怖いと思う) 茂倉岳一ノ倉岳鞍部〜一の倉岳:雪の稜線歩き 谷川岳肩の小屋〜天神のざんげ岩上部:急な斜度の雪原有り 熊穴沢避難小屋〜天神沢上部の分岐:3箇所雪渓の横断有り 天神沢上部の分岐〜巻き路〜天神平駅:半分以上雪原 軽アイゼン・ストックは必要と思われる。 夏道は刈り払い良好で、道標も問題なし。 ・避難小屋情報 笠ヶ岳避難小屋:5〜6人、雪渓まで5分、テントを張るスペースはほとんどない。 白崩避難小屋:8〜10人、水場未確認だが、付近に雪渓豊富。テントは脹れそう。 蓬ヒュッテ:冬季開放中。使う場合はマナーを守って。テント場広くて快適そう。 茂倉岳避難小屋:雪に埋没。外ドアを開けっ放しにしていたせいで、玄関に雪が入り込み居室に入るドアが開けられず、窓から出入り。トイレは使用可能。水場は雪に埋まっていた。雨漏り酷い。 一ノ倉岳避難小屋:2人。 |
その他周辺情報 | 上牧駅から200mの上牧温泉風和の湯。シャンプー、ボディソープ備え。露天有り。無料休憩所、ビール自販機有り。570円。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ズボン
靴下
グローブ
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
調理用食材
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
テントマット
シェラフ
シュラフカバー
シュラフマット
ストック
|
---|---|
共同装備 |
テント
コンロ
コッヘル
|
備考 | 暑くて水の消費量が普段より多かった。雪がなければたぶんダウンしていた。 25日行動分:1.5リットル 25日宿泊分:1リットル 26日行動分:2.5リットル 26日宿泊分:1.5リットル 27日行動分:1.5リットル |
感想
とにかく暑かった。
当初は、馬蹄形縦走+主稜縦走で三国峠まで2泊3日の強行軍の予定であったが、とてもそんなことはできる状況ではなかった。
暑さにばて、残雪に疲れ・・・体力不足を痛感した山行となった。
しかし、パンダ模様の残雪の谷川連峰は美しく、遠くまだ雪を被った越後の山々とてもきれいだった。
25日土曜日:自宅からちょっと離れた車庫駅の始発電車に乗って、普通電車を乗り継いで湯檜曽駅へ。ここで、ロープーウェイ行きのバスの乗り換えると土合駅の階段を登らなくて済む。しかも水上駅からバスに乗るよりもバス代も安い。こんな、甘ちゃんハイカーだから体力不足に陥るんだけど、ここはあの階段を避ける。
9時少し前に土合橋を出発。
途中、石楠花などのお花もきれいだが、暑い。とにかく暑い。
樹林帯を抜けて直射日光を浴び始めるとみるみるペースが落ちてきた。
12月の雪上訓練時にタイムアップで折り返した地点も、あの時よりもヘロヘロになって通過。
白毛門に到着した時点で、予定より1時間遅れで、バテバテ・・・。果たして今日の宿営地清水峠まで行けるのだろうかと不安になる。
笠ヶ岳への登りは、かなり急勾配の雪渓。軽アイゼンを装着するが高温にさらされた雪にアイゼンの爪はかからず結構滑る。
さらにばてて、今夜の宿は笠ヶ岳避難小屋とする。
小屋は5人程度でいっぱいなので、男子4人は小屋裏にテントを張る。
少し先の鞍部で雪を取って、水をひたすら作って楽しい夕食。
まあ、サッポロ一番味噌ラーメンとアルファ米(田舎ご飯)だけど。雪で冷やしたビールがうまい!
26日。
早朝3時起床。涼しいうちに距離を稼ごうと画策。
小障子のあたりで雪稜を越え、その先、雪の悪場があったが、高温のせいで凍結しておらず問題なく通過できた。
朝日岳に登ると、巻機山など雪山そのものの越後の山々の展望が広がる。
暑いけど来てよかったぁ~ とこういう瞬間に思う。
朝日岳からの長い下りには、短い雪稜が1ヵ所と池ノ窪に至るまでの長い雪渓くだりがあった。ここも凍結していなかったが、きちんと足を置いていかないと滑る。
池ノ窪から先は、道端にカタクリが出迎えてくれ癒される。
清水峠の白崩避難小屋では、みな建物の陰に隠れて休憩。8時なのに、もう暑い・・・。
清水峠から先は笹の急登。道端の花はカタクリからシラネアオイにバトンタッチ。
そして七ツ小屋山への急登区間は雪渓。ここも急こう配で下りは怖そう。
蓬ヒュッテで大休止。小屋の中に入るだけで涼しい。
皆疲れてきて、昼寝をしている者もいる。
今日は、谷川岳を越えて大障子避難小屋まで行くつもりで出発したが、この暑さではとても無理。相談の結果、茂倉岳避難小屋で泊まって、明日は天神尾根を下ることに計画変更することで決まった。
さあ、あと3時間(コースタイムでは・・・)と目標が定まって、気を取り直して歩き始めるが、武能岳の登りで疲れ始め、笹平への下りでくらくらし、茂倉岳への登り返しで完全にダウンしてしまった。
休み休みなんとか登って、ようやく茂倉岳。
20分前に休んだ雪渓で取った雪を首に巻いたタオルにつつんでいたが、ここで雪で顔や頭を冷やしていたら、眼鏡が落ちて、バランス崩して・・・パキッツ!
「ああああー」
眼鏡を踏んで壊してしまった・・・幸い予備メガネは持参していたが、やっぱりボケる。せっかくの景色がよく見えない〜
茂倉岳避難小屋へ向かって下り始めると、小屋はなぜかその付近だけ雪が残り、其のど真ん中でうずもれていた。
「きっと、冬季入り口とかあるよね〜」
などと呑気に歩いて、小屋に到着。
しかし、小屋の非常口ドアは雪でうずもれていた。
反対側に回ると本来の玄関があったが、こちらは逆に開けっ放しだったせいで、玄関に雪が入り込み、玄関室から居室へ入るドアが開かない!
なんとか、窓から入って今日はここに泊まることにするが、あれほど昼間暑かったのに、小屋内は冷蔵庫。
しかも場所によっては、屋根に積もった雪が雨漏りしてきた。
昼間は炎暑地獄。夜は水濡れつきの寒さ・・・
こりゃ、体力また消耗するよ・・・
当然、水場は雪に埋まり、今日も雪から水を作りまくる。
ガス缶ひとり1個にしてよかった。どんどん空になっていく。
そして何より、肩の小屋を当てにしていたビールがない・・・
同行の親切な皆さんから日本酒やウイスキーを分けていただいてインスタントパスタ(カルボナーラ)と五目ごはんのアルファ米で夕食にする。
27日月曜日。
今日は少し遅めの出発。一ノ倉岳直下の雪渓が凍っていたらいやだからだ。
雪渓は凍っておらず難なく通過。でも、もし滑ったら谷底まで真っ逆さまだ。
ノゾキへの下りでは雪山をバックに山桜が咲いていて、とてもきれい。
そして、ようやく谷川岳に到着。
ここから伸びる主稜線が美しい姿で我々を誘っていたが、もはや体力がない。
小屋で甘い飲み物でもと思ったが・・・
【月曜日の朝で小屋番さんは不在であった】
ガックリして、小屋前から天神平へと雪渓を下る。
今回、一番の急な下り・・・アイゼンも雪がゆるくて効かない・・・
案の定、みんな途中で滑り、笹薮へと尻せーどでダイブ。
お尻が濡れてしまったが、かえって気持ちいいくらい。
炎暑のなか、ひいひい言いながら、ひたすら尾根を下る。
熊穴沢避難小屋からは樹林帯中心となったが、ここから下のトラバース区間はけっこう雪が残っていた。
凍結していないので、滑らないように慎重に歩めば問題はないが、「最後まで気を抜かないように!」とリーダーから檄が飛ぶ。
そのとおりとうなずきながら、巻いて巻いて、駅が見えた!
やったぁ!ビールだぁ!
レストハウスで中ジョッキを一気に空けたのは言うまでもなかった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する