白山(雨〜吹雪〜雲海への日没)
- GPS
- 28:33
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 2,048m
- 下り
- 2,039m
コースタイム
6:20市ノ瀬ビジターセンター - 7:45別当出合 - (砂防新道) - 8:25中飯場 - 9:50甚之助避難小屋 -11:10黒ボコ岩(〜11:40昼食) - 12:15白山室堂
【2日目】
4:40白山室堂発 - 5:20御前峰(〜6:00まで) - 6:20白山室堂(〜7:00まで朝食)-(エコーライン・砂防新道) - 9:25別当出合 - 10:55市ノ瀬ビジターセンター
天候 | 雨〜吹雪〜快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
市ノ瀬 - 別当出合間は通行止めであるため、1時間半〜2時間歩く必要がある。(雪は全くない) 自転車で別当出合までアクセスしている人もあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは市ノ瀬ビジターセンターにある。 砂防新道の最初のつり橋は5月12日から板が貼られていた。(GWはまだなかったはず) 1日目の登りではトレースがほとんどなく地図・GPSが必要な状態だった。 2日目は天気がよかったためか登山者が多く道迷いの心配はないと思われる。 アイゼン・ピッケルは雪の状態次第だが、1日目は気温が低かったため雪が締まっており、かつ凍っている場所もあったためアイゼン必須だった。 ピッケルもできればあった方がよい。 夜は氷点下になるためダウンジャケット等の防寒対策が必要。 (山荘の寝具だけでは寒い可能性がある) 下山後の温泉は帰り道の途中にある「天望の湯」がお勧め。露天風呂から御前峰、大汝峰が見える。 |
写真
感想
当初は五竜岳でテント泊でもしようかと思っていましたが、土曜日の天気が悪そうなのと寒そうだということで山小屋泊ができる白山に行くことにしました。
秋の白山は行ったことがありますが、積雪期の白山は初めて。まあでも山小屋がやっているわけだし何とかなるだろうと心を決めました。
ここのところニュースを賑わしている遭難事故を教訓に厳冬期と同じ装備で向かいました。
市ノ瀬から別当出合は冬季通行止めが続いており、1時間半くらい歩くことに。最初は雨がしとしとと降っており、レインウェアを着つつ何となくモチベーションが上がらない時間が続きます。
別当出合に着いた時は車も人も誰もおらず、少し寂しい感じと白山を独り占めできるんじゃないか、という期待が交錯します。
登山ルートはリスクを最小にするために一番メジャーな砂防新道を選択します。
一番の懸念は最初のつり橋に板が貼ってあるかどうかでしたが、ラッキーなことにバッチリ準備できていました。
しばらく登っていくと段々雪が出てきました。
雨も段々みぞれから雪に。気温も0度に近い状態でしたが、こちらは登っているので寒くない。
更に中飯場を過ぎると締まった雪が積もっており靴が滑ります。
仕方なく早々とアイゼンを装着することにしました。
トレースは1人分だけありましたが、目印もガスで視界がわるくなかなか見つけられません。
過去のトレースはここのところの悪天候で消えてしまったようです。
甚之助避難小屋を過ぎるといよいよ急こう配の直登になります。
念のため持ってきたピッケルが役立ちます。ところどころ雪が腐っているためアイゼンでも滑ります。
休み休み登っていくと段々青空が見えてきました。同時に風も20mを超えるような強風になります。
なんとなくシャリバテっぽくなってきたので室堂を待たずに黒ボコ岩の陰で風をよけつつ昼食にしました。
弥陀ヶ原もすっかり雪原となっておりどこでも歩ける状態です。
ここまで来ると気温も氷点下になり雪の表面も凍っており歩きやすい状態になります。
そしていよいよ白山室堂に到着。早速受付をしますが、中は真っ暗・・・本当に人がいるのか不安でしたがチャイムを押すとちゃんと人が出てきました。一安心。当日の予約は3組3名だけということでした。
寝室となる「白山荘」に案内され、まず寝床を作ってから外を散策します。
とはいっても青空と吹雪が交錯する複雑な天気。長居はできません。
翌日に期待してほとんどの時間を山荘内で過ごすことにしました。
日没の時間になり、強風の中夕日を見に外へ出るとそこには素晴らしい景色がありました。雲海に沈もうとする夕日です。
寒さの中シャッターをきりつつ15分くらい夕日を見ていました。
山荘には最終的に自分を含め7名が宿泊することになったようです。
みなさん疲れていたらしく、19時くらいにはお休みモードに。(消灯は20:00)
翌日に備えて自分も寝ることにしました。
夜は寒かったのですが、ダウンジャケットとパンツ、それから山荘が貸してくれたマット2枚と毛布4枚で丁度いい感じでした。
朝3時半くらいに起きる予定が軽く寝坊。4時を過ぎていました。
早速準備をして最終目的地の御前峰に登ります。
前回の常念岳と同様に山の斜面で御来光を迎えることに(笑)
それでもひたすら山頂を目指し、なんとかこの日一番乗りを達成しました。
その後同じ山荘に泊まった人たちが続々と到着し、みんなで写真を取りあいっこしました。
前日我慢した甲斐があって360度の天望です。
剱岳、立山、槍・穂高、乗鞍、御岳山、八ヶ岳、南アルプスなど・・・
近場では赤兎山がなかなかの迫力です。今度向こうから白山を眺めたらよさそう。
そんなこんなでお腹いっぱい満足して下山しました。(帰りの別当出合〜市ノ瀬の歩きは疲れましたが…)
白山には2回登りましたが、雪のある時は登ってないので是非登ってみたくなりました。貴重なヤマレコ有難うございます。
HIDENORI-Tさん、初めまして。
私も前回は無雪期に登ったので、今回は雪山の景色が見たかったのと、静かな白山に行きたかったということで決行しました。
あとは冬の間に雪山にだいぶ登ってある程度経験が積めたというのも大きかったです。
結果的には行って正解でした。通常なら750人も泊まれる山荘に7人だけ。
誰もいない山頂に立てたのも貴重な思い出になりそうです。
装備には気をつけつつ、またどこかのピークを目指します。
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