夏の剣岳、立山(剣沢 テント泊)
- GPS
- 78:00
- 距離
- 23.2km
- 登り
- 2,377m
- 下り
- 2,376m
コースタイム
8/15 6:50剣沢-7:30別山乗越-8:10別山-10:30-11:20立山(雄山)-12:30真砂岳-14:00剣沢(泊)
8/16 5:30剣沢-6:40一服剣-7:30前剣-8:30平蔵のコル-9:20-10:20剣岳山頂-11:30平蔵のコル-12:20前剣-13:00一服剣-14:00剣沢(泊)
8/17 10:20剣沢-11:00別山乗越-13:30-14:30みくりが池温泉(風呂)-14:50室堂
天候 | 8/14 晴れ時々曇り 8/15 晴れ時々曇り 8/16 晴れ時々曇り 8/17 晴れ時々曇り |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
(帰り)室堂-(バス、ケーブル、電車)-富山ー(JR、夜行)-大阪ー(JR)ー新居浜 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・室堂-剣沢までは通常の登山道。特に問題なし。 ・剣岳への登りは、所どころ鎖場あり。登りのカニノタテバイと、下りのカニノヨコバイがポイント。天気が悪くなければ、そう難しくはない。 ・剣沢から別山乗越を通って立山までは通常の登山道。 ・室堂のみくりが池温泉で日帰り温泉に入れる。(この当時500円だった) |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
【山行No 164】
※お盆休みを利用して、山仲間と剣岳、立山に行くことにした。
メンバーは4人で、剣沢にベースキャンプを張って登山する計画とした。
メンバーのうちY氏はベテランだが、M1氏、M2氏は山の経験が浅く、
事前に登山道具を一揃い買い揃えてからの参加。
8月14日(水)
・前日の夜、仕事を終えてから四国(新居浜)をJRで出発し、大阪まで行き、
大阪発の夜行急行「キタグニ」に乗る。
いつもは座席で寝るのだが、今回はちょっと贅沢して寝台を取った。
・朝5時前に富山駅に到着。ぐっすり寝ていたが、車掌さんに起こされて、乗り過ごさずに済んだ。
・富山駅から、富山地鉄で立山駅で、朝からすごい大混雑。
ケーブルカー、バスを乗り継いて、室堂へと向かう。
8:30-9:10 室堂
・下界は曇りがちの天気だったが、ここ室堂まで来ると雲の上に出て良い天気になっている。
さっそく重いザックを背負って出発。今回は食糧やワインなども入れ、一人当たり約20kgと、結構な重さだ。
・雷鳥沢からの登り、かなりの急登が続くが、荷物も重たいのでゆっくりペースで行く。
花は、チングルマ、コバイケイソウ、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲ、
ヨツバシオガマ、コイワカガミ、イワイチョウ、コウゾリナなど結構花を見ることができた。
11:50-12:40 別山乗越
・峠に至ると、急に剣岳の展望が広がった。何年ぶりかな? 懐かしい。
天気も良いのでここで昼食を兼ねて、大休止とした。
13:10 剣沢着
・すでにテントが150張ほどある。さっそく空いた場所にテントを張る。
今回はダンロップの6人用テントで、4人なので割と余裕あり。
・テントを張ってしまうとすることもなく、寝不足気味なので昼寝などしてのんびり過ごした。
テント場にはライチョウもすぐ近くに寄ってきてくれて、夏山らしくていい感じ。
・夕食はコック長の役割のY氏の指示で作る。今晩の夕食は麻婆豆腐と餃子。
食欲もアリ、モリモリと食べた。その後はテント内でゲームなどして楽しく過ごす。
8月15日(木)
・朝起きると、今日も良く晴れている。天気が良いので朝方はちょっと冷え込んだ。
・ラーメンの朝食をすませ、さっそく、今日の予定、立山に軽装で向かうことにする。
6:50 剣沢発
7:30-40 別山乗越(気温=15℃)
・ここから立山の稜線伝いの道となる。トウヤクリンドウが多い道だ。
ほかには、タカネツメクサ、イワツメクサ、タテヤマリンドウ、チシマギギョウなど、乾性の花々が咲いていた。
8:10-30 別山山頂
・ここからは後立山連峰の姿を望むことができる。その向こうの長野側は
雲海でびっしりとおおわれており、雲海から突き出た山々が、ひときわ高く見える。
はるか雲海のかなたに、南アルプスや富士山の小さい姿も望めた。
9:10-20 真砂岳
・今日は急ぐ行程でもないので、このあたり、のんびりと登ってゆく。
9:50-10:10 富士の折立
・この山頂部には雪田があって涼風が吹いている。気持ちが良いので小休止する。
10:30-11:20 立山(雄山)山頂
・目的地に到着。自分は何回目かの山頂だが、M1氏、M2氏にとっては、初めての3000m峰になる。
それにしても予想以上の大混雑の山頂だ。あまりのんびりと休む雰囲気ではなかったが、
M1氏、M2氏は、山頂の神社にお祓いを受けに行って、なかなか戻ってこなかったので、
持参のビールを飲んだりして時間をつぶした。
上空には、イワツバメ、アマツバメが風を切りながら乱舞している。
・帰路は同じ道を戻る。
12:30-50 真砂岳
・午後になったが今日は天気も安定しており、雷雲が湧くこともなく青空が出ているので、
安心してのんびりと稜線漫歩を楽しむことができる。
14:00 剣沢着
・軽いハイキングといった感じの山行だった。
・今日の夕食は、ピラフとハンバーグ。
その後、テント内でトランプをやっていると、隣のテントの人たちから、
「花火を一緒にしないか?」とお誘いを受けたので花火をやる。
夏山での花火は、なんだかひっそりして、少し淋しさを感じる。
8月16日(金)
・今日はいよいよ、本来の目的である剣岳へと向かう日だ。
朝4時に起きると、上空は良く晴れており、アタック日和だ。
昨晩の残りを利用して軽く朝食をとり、さて出発。
5:30 剣沢 発(気温=+6℃)
・途中、小さな雪田を渡って、一服剣へと向かう。
・剣小屋を越え、一服剣への登りとなる。急登ではあるが、周辺は花が多く、
ハクサンフウロの群落をはじめ、トリカブト、セリ類などが咲いていた。
6:40-50 一服剣
・小休止する。前を見ると、前剣の峰に人がたくさんとりついているのが見える。
7:30 前剣
・ここから鎖場が出てきた。自分としては大したことのない鎖場だが、
山慣れしていないM1氏、M2氏とも、「マジで怖い」と言いながらなんとかクリアする。
8:30-50 平蔵のコル
・ここからカニノタテバイの鎖場となるが、鎖場に大勢取りついていて、順番待ちとなっており、20分も待たされた。
順番まちで暇なので、双眼鏡で平蔵谷を登ってくる登山者を眺めてみる。
雪渓はすでにかなり痩せていて、所どころクレバスもあるようだが、雪渓上には結構登山者が見えた。
自分としてはちょうど良い難度の鎖場で、ホイホイと気持ちよく登る。
9:20-10-20 剣岳山頂
・約7年ぶりの山頂だ。前回来た時と同じく、碧空の下にある。
人が多いのは玉にきずだが、せっかくなのでのんびりと山頂のひと時を過ごした。
・下りの道は、カニノヨコバイを通るルート。ここでもまた順番待ちの行列となっており、
なかなか進まないのでよく見ると、降りれなくてつっかえているグループがあり、
結局50分も待たされた。さすがにイライラした。
自分の順番になると、初回の通過時よりもむしろ易しく感じた。
11:30平蔵のコル
・ここから先の鎖場も結構順番待ちで待たされた。
12:20-30 前剣
13:00-10 一服剣
14:00 剣沢 着
・帰りは順番待ちの渋滞で以外と時間がかかったがようやく帰着。
待ち時間が長かったせいか意外と疲れを感じる。
M1氏などは鎖場で相当神経を使ったようでかなり疲れており、
頭痛もする、といって、テントに帰ってすぐ寝てしまった。
・今晩の夕食はカレー。今晩もモリモリと食べられた。
・今夜も星空がきれいだ。みんなはテントの中で早くも寝に入っているが、
星空を眺めたくて、自分一人、シュラフをもってテントの外に出て、夜空を眺める。
ちょうどペルセウス流星群の時期なので、流れ星が結構流れ、
2時間で20個ほどの流れ星を見ることができた。
流れた跡の見える(マイナス1等星クラスの)大きな流星も3個ほど見れた。
天の川をじっと眺めていると、銀河系の姿となって見えてくる。
数万光年を一望することの不思議を感じる。なかなか良い山の時間を味わえた。
8月17日(土)
・今日はいよいよ帰る日になった。
のんびりしていいので全員朝寝をし、7時過ぎに起床。
・朝食は、残り物の一掃セールの状況。餅入りそばに、ごはんに、サンマの缶詰と、節操なく盛りだくさんの料理。
・もうお盆休みも終わりかけとなり、剣沢のテント村も、残っているのは50張りほど。
短い山の夏の終わりを感じた。
10:20 剣沢 発
11:00-10 別山乗越
・今日も天気が良く、下山の道からは、立山や室堂平が良く見える。
13:10-14:30 室堂(みくりが池温泉)
・時間があるので、バスに乗る前に温泉による。
昼下がりの温泉は空いていて、硫黄分が日焼けした肌にやけに沁みるが、
生き返ったような気持ちよさだ。風呂上りには当然のごとくビールで祝杯を上げる。
14:50-15:50 室堂(バスターミナル)
・午後になって観光客も含めて下山する人が多くなり、バスには長い行列ができている。
だいぶ待たされそうだったのでのんびりと遅い昼食をとっていると、
いつの間にか順番が来てしまい、バスに乗り過ごしてしまった。
改めて行列に並び直し、結局さらに30分待ってようやくバスに乗れた。
16:30-17:30 美女平
美女平に着くと、ここからのケーブルカーもすごい行列となっている。
待っていると臨時バスが出ることになり、結局バスで麓に降りた。
・立山駅から富山地鉄で富山駅に出る。
19:40 富山駅
・ここからは再び、夜行の急行で大阪に行くことにしているが、
発車が23時過ぎ、とだいぶ時間がある。時間を持て余したので居酒屋によって時間をつぶした。
8月18日(日)
・夜行急行は午前5時過ぎに大阪に到着。
そこから新幹線、JRを乗り継いで、四国(新居浜)に着いたのは朝の10時ころ。
充実した夏山が終わった。
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