月山(羽黒山口)ガス+雨でもお花畑感マックス
- GPS
- 08:05
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 641m
- 下り
- 635m
コースタイム
天候 | 終始ガスにまかれていました。登りはじめの弥陀ヶ原上部〜無量坂あたりは30分間ほど雨が本降り。大峰コルより上は強風で寒かったです(手袋必須)。今日は全行程,レインウエア上下を着たままでした。下りはいくぶんガスが薄れてはきました。下山後の午後から晴れ傾向に(あるある)。昨年の同時期とくらべると雪は多めで,花もすこし遅めです。 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
たいへんよく整備され,危険箇所はありません。路上の岩は雨天時全般にすべりやすいです。(自分も一度転びました) 先月下旬は雪渓通過が4か所ありましたが,今日は一ノ岳直下と山頂手前の2ヶ所だけでした。行者返しの下は跡形もなく,行者返し〜大峰間は長さ5mくらいわずかに残っていただけです。いずれも(歩行バランスに不得意感があるのでなければ)アイゼンなくても全く大丈夫です。 |
その他周辺情報 | 8合目レストハウス,9合目佛生池小屋さん,山頂小屋さんとも全開営業中です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
GPS
常備薬
携帯
時計
タオル
カメラ
ウォーキングポール
|
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感想
ほぼ三週間ぶりの月山羽黒山口は,花の種類がすっかり入れ替わり,季節の移ろいを感じます。道を埋め尽くしていたミヤマキンバイはどこへいったのでしょう,って感じたところです。今日のルート全部で,ヨツバシオガマが咲いていました。大峰より上では,ミヤマウスユキソウの王国です(ほんの数日,真の盛りを過ぎたかもしれません)。
朝4時に駐車場に着くと,大型観光バス2台にマイクロバス2台が奥の業者さん用スペースに停まっています。そうか,月山は信仰登山の山だったな,と急速に思い出しました。なん10人もの講中の方々をこの山頂まで案内される先達の方もたいへんだなぁなどとも思いつつ..
今日は講中詣りの方々以外に,祈りのプロ?のグループさん(地元で信仰の中心にある方々かなと)にも行きあい,非常に感銘深かったです。山中に広がるほら貝の音色を何度も聴かせていただきました。その方々が行者返しの来名戸神社のところで祈祷されるところにたまたま通過する幸運に恵まれ,わかったことは,祝詞のあとに朗誦されるのはなんと「般若心経」なのです。反射的に,え?ここ,「神社」じゃないの?と思った瞬間,いろいろ本で読んでいた山岳信仰のなにか一端に,なまで触れた気がしました。
そして,その方々が歩いている間中,すこしの切れ目も無く唱えておられる「懺悔懺悔,六根清浄...」という唱和(「掛け念仏」というらしいです)にも深い感銘を受けました。山道で息も切らさず切れ目なく唱えるたくましさは,精進のなせるところなのでしょう。加えて,そのあとにつづく祈念の多彩さに興味をひかれました。「世界平和」から「学業成就」まで,ありとあらゆる現世の願い事が並列的に唱えられます。打たれました。
このように,思いがけず修験道のなにがしかにかすかに触れさせていただく得難い経験となりました。一方で,お花畑は圧巻です。あちこちにすばらしい光景が広がり,佛生池小屋さんの手前あたりが特に見事で,思わず足が止まりました。今日は天候不順で展望ゼロのぶん,気持ちが花に集中できたかもしれません。
そんな月山は,たくさんの人を引き寄せます。今日山中ですれ違った人は,「おびただしい」と言ってもいいくらいで,200人以上はおられたでしょう。いろいろな年齢の,いろいろな装備の方を惹きつけてやまない月山が,いつまでもいろいろな意味で「良い場所」でありますようにと願うばかりです。私ごときが願うようなことではないですけれども...
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