日本三大雪渓、手強し。疲労困憊の針ノ木岳・・・しばらくいいや。
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- GPS
- --:--
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,398m
- 下り
- 1,382m
コースタイム
→ 11:20針ノ木峠11:52 → 13:12針ノ木岳山頂14:00 → 14:28マヤクボのコル → 15:03雪渓から上がる
→ 15:14大沢小屋、堰堤から右岸へ → 15:32車道と合流 → 15:57駐車場
天候 | 晴れときどき曇り、下山後雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【扇沢〜大沢小屋】 ・扇沢ターミナルのゲートからは車道をくねくねと歩く。気付かなかったがゲート脇からショートカット道があるらしい。何度か車道と交わるのでお好みで使い分ければいいんじゃないでしょうか。 ・左手に工事車両用の砂利道?が伸びているのを見送る(下山時はここから出てきた)。さらに車道を歩き、広場っぽくなっているところの登山口より夏道へ。 ・夏道は一部露出しているが、ほぼ雪に覆われ印も少なく迷いやすい。 ・3度ほど大きめの雪渓を横断し(鳴沢、赤沢とその中間の沢)、大沢小屋に着。 【大沢小屋〜針ノ木峠】 ・大沢小屋より雪渓を見下ろすようにしばらく雪渓沿いキワキワに進み、岩に右向きの矢印が書いてあるところより雪渓に下りるのが良さそうです。 ・雪は腐って柔らかいが、ズボっと踏み抜くようなことはない。 ・ノーアイゼンでも行けそうだけど、着用したほうが楽でしょう。 ・雪崩れた跡が所々にあり。数日前の降雪が崩れたのだろうか。 【針ノ木峠〜山頂】 ・ある程度上がったらピーク手前のコルに向かってトレースに従って長いトラバースだった。結構な斜度! ・ピークの直前の壁を乗り越えれば、めでたく山頂です。 【山頂〜マヤクボのコル】 ・目立つ岩峰のところまで下りると黒部側に巻くように印および踏み跡があるが、ガレ場に雪のミックス帯のトラバースとなり非常に神経を使う。 山頂でアイゼンをOFFしてしまったのは失敗。前を向いて歩くには恐ろし過ぎてカニさん歩きのように進んだが、どうにかザックを下ろせるスペースでアイゼンを再び着用。トラバースをやりすごせばコルまで雪はなく、またアイゼンを外して進んだ。 【マヤクボのコル〜大沢小屋】 ・腐れ雪で期待ほど尻セーできなかった。斜度がゆるいところは駆け下りた方が速い。 【大沢小屋〜扇沢】 この時期だから可能なことだと思いますが、小屋のちょっと先から堰堤まで下りて、右岸に渡り、スキーヤーのトレースを追うように沢沿いを進みました。 砂利道の林道が見えてくるのでそちらを目指して再度沢を横切り、その砂利道を進めば道路に復帰できる。 あいまいだった夏道で下山時に迷わないか心配だったので、こっちの方がわかりやすいし速かった。 |
写真
この先はちょっと歩いたとこから堰堤へと降り右岸に渡り、スキーの滑走跡をたどり沢沿いに歩いて、工事車両用の砂利道に復帰するように左岸へ戻りまして・・・(写真撮っておけばよかったな)
感想
前週の御嶽山で尻セーに味をしめたこと、爺〜水晶のあいだはまだ未踏なこと、土曜からnoborundaさんが入山しているとのこと・・・
そんなわけで日曜日日帰りで、針ノ木雪渓より針ノ木岳を目指すことにしました。
前夜東京で結婚式の2次会があり遅くなるのが分かっていたので翌朝の集合は5時に。
国立府中ICから高速に乗ったのがちょうど0時ごろ。爆走したら記録を更新しました、伊那ICに1時40分頃到着。てへ(笑)
風呂に入って寝たのが2時半頃、それでもJunさんより早く集合場所にいたもんね。
扇沢へ向かっている途中、「山頂でテント張って、今槍をみながら朝ご飯中」というnoborundaさんより電話がかかってきました〜♪
前日は苦労なさったようで・・・。爺へは回らず雪渓を下りるということなので、途中で会えそうです。ヤッタネ。
7時より行動開始・・・早速暑い。滝汗。
広場の脇より登山道へ。
所々露出している道と、気まぐれにあるテープや印と、先行者の足跡をたよりに、非常にわかりにくい夏道をすすんで大沢小屋に到着。
雪渓への下り口もよくわからなくて、テキトーにヤブを下りて雪渓に出る。ぼちぼち涼しい。
さーて、ここからはひたすら登りますぞ。
谷の中なので景色が単調。
溜まったデブリでぼこぼことした起伏を越えるのがめんどくさい。
ズボっと踏み抜くようなことはないが、腐った雪なので少々沈む。
アイゼンがすぐ団子になって利きが悪い・・・。
地味に体力を消耗していく。
ほどなくすると上から「オーイ」と声が。noborundaさんだ!!
あれ?でもお一人?
二人組の姿を探していたのでノーマークでした。ソロになったんですね。
前日の奮闘の様子を伺うに、この先まだまだしんどそうだなー・・・。
それからteteteさんが先に登られており、快速だからそのうちもう下山してくるよ、との情報も頂いた。
二俣から左手・峠方面へと進んでいると、マヤクボ沢を尻セーで降りてくるソロの方を発見。
あ〜きっとあの方がteteteさんだ!
ちょっと距離があったのでご挨拶はできませんでしたが、こちらに気付いてくれたような気がします。またどこかで〜。
で、ここからが核心
峠までの斜面が結構急です。
あそこが峠だろう、とはわかるのだが、歩いても歩いても近くならないように感じる。
幻の世界に迷い込んだかのようでなんともいえない変な感覚。
「もう!」「まだか!」「ちっ・・・!」などと心の中で暴言を吐きながら、なんとか登りきりまして、
久しぶりに「ばかやろ〜!」が出ました。阿弥陀以来。
でも頑張った甲斐あっていい景色!
はじめてみる風景! 裏銀座縦走路! いいね!
振り返って爺までの稜線、それより奥へと続く後立山の山々。
ちょっともや〜んとしてるけど、うん、いい眺めだ。
風が冷たく、フリースを羽織ってランチ休憩。
峠で一緒だった3人組は山頂へは行かずここからスキーで降りていかれました。
これから山頂へ向かうのは我々が本日最後かな?
峠からの出だしはちょっとだけ夏道が出ていましたが、すぐにまた雪に。
山頂直下のコルまではほぼトラバース道でした。ナカナカの斜度ですよ?
万が一こけても、下山する方面に落ちるわけだし、このくらい腐った雪なら永遠に止まらないなんてこともなさそうだが・・・
それでも嫌〜な感じ。崩れるなよ〜と念を込めながら一歩一歩慎重に進む。
コルからが核心◆
めっさ急斜面!!!!胸ラッセルしてるような感覚。
20〜30mほどの高さだが、手強い〜〜〜。簡単に山頂へは行かせてくれないSな山だ。
心の中ではまた暴言の連発(笑)。
核心△魃曚┐襪函待ち望んだ山頂〜〜!
あーーー! 剱が綺麗! 立山も綺麗! 黒部湖が緑色で綺麗!
報われるーー。
大学1年のとき歩いた剱岳〜槍ヶ岳までの稜線。
大学3年のとき歩いた爺ヶ岳〜親知不までの稜線(もちろんそんな遠くまでは見えないけど)
まだ歩いてない針の木〜水晶までの稜線。
いつか歩いてみたい読売新道。
初めて立つピークから、初めて見る風景。
過去を振り返って懐かしむ。しみじみ。
一方では新たな意欲が湧いてくる。ワクワク。
これだから山はやめられない。どんなにしんどい思いをしても。。。
ああ、しあわせ。
14時といい時間になり、下山開始。
尻セーするにはマヤクボ沢がよかろう、ということでマヤクボのコルを目指しスバリ岳方面へと下りていく。
ここからが本日最強(最恐!?)の核心。
夏でも嫌らしいであろう石ゴロゴロのガレ場+数日前の降雪がゆるんでいる+その下の残雪はやや凍っているという悪条件の、さらに悪いことに「トラバース」・・・。
山頂でアイゼンを外してしまったために、嫌らしいと感じつつもそのまま突っ込んでしまった。
とても怖くて前向きに足を置けない。カニ歩きのごとく横向きになり、一歩蹴り込んで足元が安定していることを確認して次の一歩。、
どうにかザックを下ろせるスペースでアイゼン着用し、事なきを得た。
ああ、ずくを惜しむこと無かれ・・・反省。
怖い思いをしましたが、ここからはenjoy尻セー!
・・・のはずが。
雪質のせいか、期待ほど滑ってくれない・・・。がーーん。
ザックをお腹側にしてみたり、背中の傾け具合を変えてみたりと色々試したが、うひょひょな滑りができたのは一部のみ。
走った方が速いわ!むー!
大沢小屋から先、あのわかりにくい夏道をまた行くのはためらわれた。
noborundaさんから沢沿いに行けるよと聞いていたし、小屋のちょっと先から沢へ下りるトレースがあったのでそちらへ様子見。
右岸沿いにスキーのトレースがあるので追ってみると、赤テープ等もあり道になっているようだ。
やがて砂利道の林道が見えてきて、ああコレって登山口に行く途中に通り過ぎたあの道だ、とガッテン。
山頂から駐車場まで2時間で下山完了。
お疲れ様〜・・・も〜〜ほんとに疲れた〜〜!!!
未踏だった針ノ木に登れてよかったけど、しばらくいいわ。
でもいずれ裏銀座の残りを攻めるときにはお世話にならざるを得ない、、、
ま、いずれということで(笑)
やはりアレはお二人さんでしたか(*^o^*)ノボルンダーさんから美人さんとイケメンさんが登っていくからと聞いていたからアレがあの2人だな〜と…しかもお二人とも自分に気づいてくれている感じ…こりゃー行くっきゃないーと思ったのですが…ヒップソリが止まらない…(-_-#)残念ながらお二人に遭遇出来なかったです(T_T)又いずれどこかでお会いした時は“イケメンteteteと遭擬emj:210:ez]hと書いて下さいね(笑)…針ノ木岳は本当に楽しくてちょっとスリルもあって景色抜群で最高の山でしたねV(^-^)V
我々のこと気づいていただけたんですね〜ありがとうございます!
ヒップソリ軽快でしたね!うちらはビニール袋でしたが(笑)
もうちょっとスッキリ晴れててくれたら、スリルも含めて楽しかったと思えたかも・・・。
teteteさんのその余裕を分けてほしいですー。
「とにかく疲れた、しばらくごめんだぜ!」
そんなレッテルの針ノ木となりました(苦笑)。
いつかよい記憶に書き換えるべくリベンジ・・・いつか、いつかね。
お疲れ様でした!
針ノ木、お互いにちょっと舐めてたかもね。
でも、また近い内に行きたいな、リベンジに。
爺から水晶、いいね。
でも一気に行くにはまとまった休みが取れるか・・・
って、あれっ? yokoさんと一緒に行く気になってたよ!
爺〜烏帽子までの間、私も行ったことないのですよ。
しかし、2回に分けないと、最初は爺と針ノ木、で次は針ノ木から烏帽子って考えてたんですが。
土曜のnoborundaさんくらい、スッキリした景色が見られたらまた印象も変わっていたかもしれませんが。
激しい登りのせいか、尻セーや駆け下りたせいなのか、経験したことのないような全身の痛みが一週間経っても完治しないまま次の山を迎えました。
こんなこと初めて。。。
舐めてました、参りました、すみません針ノ木様。
爺UP→針ノ木DOWNならヨロコンデ、でも針ノ木UPは記憶が薄くなった頃じゃないとイヤ〜(笑)
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