虎毛山。湯ノ又沢〜赤湯又沢〜虎毛沢
- GPS
- 56:00
- 距離
- 32.0km
- 登り
- 1,813m
- 下り
- 1,824m
コースタイム
- 山行
- 8:55
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 9:10
- 山行
- 5:45
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 6:40
- 山行
- 7:49
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 9:05
天候 | 一日目 曇り 二日目 晴れ時々曇り 三日目 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コース状況 登山道 概ね良好。赤倉川沿いの林道と登山道は所々崩壊している。 湯ノ又沢右俣 駐車地点より登山道を歩きカニ沢の看板の有る所から入渓、少しゴーロを歩と滑が連続する、840m二俣は左俣に入りゴーロになる、詰めは沢を忠実に登り適当な所から右にトラバースすれば登山道に出るはずだが今回は赤テープに導かれ左の藪に入ってしまい迷走した 赤湯又沢の下降 登山道978m地点より左俣を下る、薮に入るとすぐに沢形になる、右俣出合いまで特に困難な所は無い、出合いから下は滝がいくつか有るが問題なく降りれる、やがて右岸より湯気が上がる676mに到着今回はここを宿泊地にする。翌日下降を続け瀬、ゴーロ、滝を下り出合いの滝を下ると虎毛沢に到着、特に困難所は無い。 虎毛沢 ちょっとしたゴルジュを越えると河原が暫く続く、582m付近左岸に整備されたテント場が有る。更に進むと登れる滝や滑が連続する、やがてゴーロの先の736m二俣に到着、今回はここを宿泊地とする。翌日は右俣に進む、土砂や倒木が目立つが滝が連続する、滝は特に困難所は無いがぬめっている所もあるので注意、滝身を登ったり高巻きをして越える、やがて水が枯れた沢形を進んで適当な所から左岸の藪に入り10分程で登山道に出る。 |
写真
感想
一日目 中々梅雨の明けないこの時期に3日の休みが取れた。宮城県の自宅を午前2時40分に出発、終始小雨が降る宮城県側から鬼首トンネルを抜け明るくなった秋田県に入る、曇り空だ。国道108号線からちょっと入口を迷ったが湯ノ又林道の入口に到着、車進入禁止でトラロープが張られていたがそのロープを外して奥に進む(良い子はまねしないでね)、湯ノ又大滝の展望所前を駐車地点にする、歩けば15分の距離だ。準備をして6時40分出発、2泊3日分の食料の詰まったザックが肩に食い込む。20分程歩いてガニ沢の看板の有る所から入渓。始めはゴーロが続くやがて滑が連続する、ちょっとした滝は有るが問題ない雨は降ってないが登るにつれガスが濃くなる、滑が終わり急なゴーロが続く上部二俣は水量多い左俣に進む、適当な所で右にトラバースすれば登山道に出るはずだったが赤布に惑わされて左の藪に入り迷走しやっと稜線に出る、1時間は時間をロスしたと思う、更に稜線の登山道を歩きカンジャロ分岐まで進んで休憩。濃いガスの中ブナの登山道を歩き赤湯又沢左俣右沢の下降点に進む、藪を漕いで下ってゆくとすぐに沢形が出てくる。容易な沢でどんどん下れる途中滑や滝が有るが問題ない、赤湯又沢本流は温泉水が混じる為途中で飲料水を確保しておく。沢床が赤茶けた右俣と出会う、若干水温が高く冷えた体には有難い、更に1時間程本流を下ると右岸に湯気の上がる今日の幕営地に到着。良く整備された所で地熱でオンドル状態である、枝沢から温泉がブクブクと湧いている。雨の心配もなさそうなのでツェルトは張らずシートを広げてごろ寝と決める。発泡酒や温泉で温めた日本酒を飲みカレーライスの食事をする。さてお楽しみの露天風呂に行く、本流沿いで丁度良い湯加減の風呂は最高に良かった。入浴後は焚き火を楽しみシュラフカバーにツエッルトを掛けて横になる。夜更けに目を覚まし空を見ていると雲が晴れ月と星が見えた、まさに「星空のビバーク」である、次に目を覚ました時はまた曇っていた。
二日目 名残惜しい幕営地を5時40分に後にする、紅葉の季節に再訪したいと思う。赤湯又沢本流の下降は滝も有るが問題なく虎毛沢出合いまで下る。虎毛沢は出合いのやさしいゴルジュを抜けると広い河原が延々と続く、途中上流から二人の老釣師が降りて来た、この上にある幕営地に一泊して釣を楽しんだという、釣果を訪ねると先行者がいたらしくあまり良くないと言っていた。上流に進むと確かにブルーシートに鍋釜まである極上の幕営地が有った。ここで休憩して先に進むと渓相が変わってくる、滝、滑、釜が連続し名物の亀甲模様の滑などが有、遡行が楽しくなる。ゴーロが続くようになった辺りで休憩、ここで昨日からの疲れが出たのか30分程眠りこける。気を取り直して先に進むと直ぐに736m二俣に到着12時20分、ちょっと早いがここで幕営することにする。ツエッルトを張って一休みし明日進む右俣ではなく左俣に進んでみる、瀬が続く沢を500m程進んだ所で50m程先を右岸から左岸に巨大な熊が悠々と歩いて行った。幸いこちらには気づかなかったらしいがこれにはビビった、そそくさと幕営地に戻る。ラーメンと発泡酒で昼食を取りいい気分で一寝入りする。夕方、シーチキンと玉ねぎの和え物などを肴に酒を飲み釜めしとフカヒレスープで晩飯にする、暗くなったら焚き火をしウィスキーを飲む、あー極楽虎毛沢の夜は更ける。着れる物を着込んでシュラフカバーに入るそれでも朝方はちょっと寒かった。
三日目 餅入り味噌スープとコーヒーで朝食をすまし5時25分スタート。天気は曇り雲の切れ間に青空も見える、今日の行動食を除き食料や酒酒が減ったのでザックは大分軽くなった。二俣は左俣に進む、沢は倒木や土砂で大分荒れた様相だ、滝が連続するがぬめっている物もあるので慎重に登る。最後の滝を無事登り水も枯れる、藪に入り10分程で山頂に続く稜線の登山道に出て遡行終了。登山道を登り詰め虎毛山山頂到着。残念ながらガスで視界無し、山頂避難小屋で沢装備を解き大休止後霧の頂上湿原を散策し下山開始、下るにつれガスは薄れる。稜線から今日登って来た虎毛沢上部が良く見えた。急な登山道を下り赤倉川渡渉点を無事渡り川沿いの道をのんびり歩く、途中数か所で測量をしているのを見かけた、トラの滴でのどを潤し所々崩壊した林道を歩き登山口到着。ここから駐車地点まで最後のロードが待っている、5分程歩くと国道208号線高架橋下で車にトライアルバイクを積んでいる最中の地元の青年に「乗っていきませんか」と声を掛けられ有難く乗せてもう事にした。約5kmを10分程で湯ノ又林道入口に到着青年にお礼を言って別れる。湯ノ又林道入口から15分程歩いて湯ノ又大滝展望所の駐車地点に到着、楽しかった山旅は終了した。
鬼首トンネルを宮城県側に抜けると小雨模様、鳴子温泉の共同浴場「滝の湯(150円)」で汗を流し帰路に就く
コメント
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こんにちは。自分も、サワートレッカーRS,サワークライマーを愛用しています。
ただ、ラバーの相性はすごく気にする方です。今回の遡行では、いかがだったでしょうか?
こんには。NYAA様コメントありがとうございます。
サワートレッカーRSと沢の相性の件ですが
当然ですが良い所もあり悪い所も有りましたが
概ね良かったと感じました
特に悪い所は湿った倒木でした
この間遡行した安達太良連峰、東鴉川も同じでした
またヌメッタ岩はラバー、フェルトに限らず
滑るときは滑るので注意が必要と思います
こんな感じですが参考になりましたか?
有難うございます。大変参考になりました。
ちなみに、安達太良であれば、杉田川、石筵川、烏川辺りは、ラバーはちょっと怖いです。
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