展望最高の甲斐駒ヶ岳 〜黒戸尾根から八丁尾根の周回コース〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 3,048m
- 下り
- 3,038m
コースタイム
- 山行
- 12:27
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 12:27
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
綺麗なトイレもあります。 商店・自販機もありました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ヤマケンさんがよく練習で訪れるという黒戸尾根から八丁尾根を周回するルートに初挑戦しました。 【1】黒戸尾根経由→甲斐駒ケ岳山頂 日本三大急登の一つに数えられる有名ルートですね。 初挑戦でやや構えていたが、笹ノ平分岐までは、それほど急坂ではありません。途中平坦なところもあるので、身体を休ませながら進みます。しばらく進むと急坂の八丁登りが始まります。約250団の高度を稼ぎます。登山道は明瞭です。刃渡りを過ぎ一旦下った所から梯子&鎖場の連続ですが、そこを越えると七丈小屋です。 七丈小屋には水(有料)があるのでそれを頼れば軽量化も可能です。 七丈小屋から山頂までは劔が刺さったあたりが険しいですが、鎖も整備されていますので問題なく登れます。 天気がいいと、このあたりになるともう、絶景しかない世界が広がります。 登山口の竹宇駒ヶ岳神社と甲斐駒ヶ岳山頂の標高差は2,200mで、深田久弥さんもこの黒戸尾根の事を「日本アルプスで一番きついルート」と言っていたそうです。 【2】甲斐駒ケ岳山頂→三ツ頭 踏み跡を頼りに進みます。六合石室まではテープやペンキなどガイドとなるものがなく、分かりにくい所もありますので、慎重に歩を進めます。 中央アルプスを彷彿とさせる景色が広がります。 大きく下降する岩場が連続します。 六合石室から三ツ頭までは幾つかの痩せピークを超えて行きます。疲れるところです。三ツ頭に着くと北側から見た甲斐駒ケ岳の大迫力に圧倒されます。素晴らしい展望地です。 雨天時やガスの濃いときはルートファインディングが難しいと容易に想像できるので、悪天候の時は利用を考えたほうがいいと思います。 【3】三ツ頭→大岩山 三ツ頭からは、地図上道がありませんが、しっかりルートができてますので赤ペンキと赤テープを頼りに進みます。すぐに烏帽子岳に着きます。ここも素晴らしい展望地です。甲斐駒ケ岳のほか、大ギャップ、第二高点、第一高点等、鋸岳の全容が間近に見えます。離れがたい光景です。山頂部の岩場を進み、樹林帯の急降下が始まります。 途中、鉄梯子やロープがあります。八丁尾根の大核心部。大岩山への道。凄まじい登りです。長い大鉄梯子&鎖場をよじ登ります。難所ではありますが、しっかり頼ればさほど難しくはありません。三ツ頭から大岩山までの道は地図上ありませんが、この大鉄梯子&鎖場のお陰で周回できます。感謝です。 甲斐駒ヶ岳の絶好の展望地・鞍掛山&展望台は、時間と体力に余裕があれば、アリと思いますが、結構激しいトラバースや急な登りなどが連続するので登りでこの尾根を進んでいる場合はいいと思いますが、下山で使用している方は先ほどまでいた場所なので、正直「ビミョー」でした(^^)/ 【4】大岩山→日向山→駐車場 これまでの悪路が嘘のようにいい道です。なだらかに下降し、かつ道もふかふかした土道。ヤマケンさんもお気に入りで、トレラン者に人気のルートということも納得です。下りも変化に富んで素晴らしいです。たどり着いた日向山の雁ヶ原は白砂と花崗岩の見事なオブジェ。山頂は白砂のビーチか月面?を連想させる景色が広がる。 八ヶ岳がババーーーンと見事に見渡せ、最後の最後で疲れが癒されました。 |
その他周辺情報 | ゴール後は近くの「尾白の湯」を利用しました。 頂いた割引券にて、入浴料は一人620円でした。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
くらまてんぐさんがヤマケンさんの紹介していたコースが面白そうだということで、以前から温めていた今回の周回コース。
前日は目まぐるしく変化する天気予報に、随分と悩まされて、幾つかの候補から選んだエリアがこのエリア。
結果は、写真を見て頂いたらお分かりのように大正解でした。
さすがくらまてんぐさんのナイス判断でした。
しかし、このハードなコースの標準コースタイムは、約21時間となるそうです。やはり想像していた以上に長丁場です。安易な気持ちではやめたほうがいいです。
黒戸尾根は多くの登山者が登ってましたが、甲斐駒ケ岳から鋸岳方面の八丁尾根は、初めてのルートでしたが、人もほぼ入っておらず、上から岩場あり、鎖場ありの中央アルプスのような大展望の稜線で、次第に樹林帯や苔の広がる森があり、どエライ急な登りの箇所あり、フカフカの気持ちの良いトレイルありで、花も多く咲いていて、地図上には記載がない箇所や破線ルートでしたが、道も聞いていたように綺麗に踏み跡があり、ポイント毎に看板も設置されていたので終始気持ちよく、とても気に入りました。
そして最後の山が日向山というのもいい。
ヤマケンさんが足しげく通うというのも分かります。
白いビーチか月面をも連想させる、突如として現れる岩峰の砂山は、まるで異世界に迷い込んだようで、そこを上り詰めると、ババーーーンと八ヶ岳の大展望が広がり、ハードだけど、最後まで楽しい山行となりました。
水場については、七丈小屋のみと考えた方が良いです。水場があるとされている六合石室小屋付近を探しましたが、発見できませんでした。このルートを周回する場合、水場の位置、大岩山から日向山までの下りの登山道の整備状況などを考えると本ルート(黒戸→八丁)で回った方が良いと思われます。
ただ、もう一度行くならあえて逆コースから行きたいです。
というのも、今回は一部道をロストして、僕ら三ツ頭のピークを踏んでいないんです。どこで迷ったのか逆から行って判別したい。
そして、水場。後日他の方のブログで六合石室の水場の入り口と大岩山の後の岩壁の間に水場があるというのを、拝見したので確認したい。
ただ、いかんせん関西からは遠いんよね〜(;^ω^)
これで南アルプスの周回ルートコレクション(北・間・農鳥/聖・光)も1コ増えましたね。
なかなかにハードでしたが、最初から最後まで内容がとても濃いーーーく、とても楽しい山行でした。
くらまてんぐさんいつもながら変態コース紹介してくれてありがとうございました。
お疲れさまでした。
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