快晴の空木岳、360度大パノラマ！

2019年09月07日(土) [日帰り]

• GPS: 10:56
• 距離: 19.5km
• 登り: 1,875m
• 下り: 1,858m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:41
• 休憩: 1:46
• 合計: 10:27

6:43 空木岳登山口駐車スペース
7:05 7:06 タカウチ場(池山分岐)
7:39 7:41 池山
7:53 7:55 池山小屋
7:58 7:58 池山尾根水場
8:25 8:26 尻無
8:35 8:35 マセナギ
9:26 9:27 大地獄
9:30 9:30 小地獄
9:48 9:49 ヨナ沢ノ頭
10:47 10:48 空木平カール分岐点
11:03 11:18 空木岳避難小屋
11:36 11:37 空木平カール
12:01 12:09 駒峰ヒュッテ
12:18 13:27 空木岳
13:36 13:41 駒峰ヒュッテ
14:02 14:02 駒石(駒石山)
14:23 14:23 空木平カール分岐点
14:57 14:57 ヨナ沢ノ頭
15:17 15:17 小地獄
15:22 15:23 大地獄
15:52 15:53 マセナギ
15:57 15:58 尻無
16:16 16:16 池山尾根水場
16:42 16:42 タカウチ場(池山分岐)
16:53 16:57 空木岳登山口駐車スペース
17:17 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

篭ヶ沢駐車場を利用（10台）

※朝6時時点で林道終点駐車場は満車（30台程）
路駐も約30台程、篭ヶ沢駐車場もギリギリ駐車出来たが満車

コース状況／危険箇所等

池山林道終点登山口〜池山

整備された登山道。急峻と標識にあるが、恐らく遊歩道との比較なだけで普通の道。特に難所無し。
池山からは宝剣岳や南アルプスの眺めが良い
山頂から暫く進むと綺麗で立派な池山小屋がある。
中は広く詰めなくても15人くらい余裕で眠れそう。トイレと水場もある。

池山分岐〜マセナギ〜大地獄〜空木平カール分岐

池山小屋を過ぎると遊歩道と合流する分岐点。
ここからマセナギまで暗い樹林下の道を行く。時間は40分程。
マセナギを過ぎると樹林に日が差すようになるが、時々木々の隙間から見える以外は眺望は無い。
更に30分程で大地獄と呼ばれるヤセ尾根区間に入る。
このコース唯一の難所だが、鎖やロープ、鉄階段など整備されそれ程難しくは無い。
ヤセ尾根が終わると迷い尾根の標識。
さらに其処から1時間10分で空木平カール分岐。
眺めの無い樹林を2時間半以上歩く非常に辛い区間。
空木平カール分岐辺りで漸く森林限界に近づいてくる。

空木平カール〜駒峰ヒュッテ

せせらぎの音を聞きながら進むと空木平避難小屋が。
非常に綺麗でトイレもあり、すぐ近くを小川が流れ水も補給可能。
空木平カールは高い樹木も無く広々とした空間で快適に歩ける。
沢沿いを登って行くとホシガラスの舞うハイマツ帯、時期は過ぎていたがチングルマの群生地なども。
駒石を右手に見上げながら進むと駒峰ヒュッテが見えてくる。ここまでくればあと少し。
ヒュッテから山頂は10分もあれば着く。
山頂は360度の大パノラマだ。

その他周辺情報

こまくさの湯 大人610円 21時まで

人気の施設なのでかなり混み合う。

写真

9/7 6:19

朝6時、篭ヶ沢駐車場到着。
林道終点駐車場まで行きたかったが、此方の駐車場がもう満車という事は、上の駐車場は当然空いてないだろうな…

9/7 6:19

林道終点駐車場までは30分程歩く。
往復で考えると結構な時間のロスだ。
ましてや山頂までのコースタイムは6時間。頑張らないと下山が暗くなってしまう

9/7 6:29

雲が多いのが気になるな。
快晴予報の筈だが…

9/7 6:37

林道終点までに路駐の車30台程。
かなり混んでるな

9/7 6:45

案の定終点駐車場は満車。
ここにくるまでに車が一台引き返して行った

9/7 6:46

ここからが登山道。
もうすぐ7時になってしまう。ヤバいな

9/7 6:46

いざスタート

9/7 6:51

日が照ってきた。予報通り晴れそうで一安心

9/7 7:05

タカウチ場到着。
ここで池山に登るルートと遊歩道に分かれるが、最終的には合流する

9/7 7:33

笹が刈り込まれしっかり整備されている登山道

9/7 7:38

9/7 7:39

池山山頂到着。

9/7 7:39

宝剣岳と千畳敷カールが丸見えだ

9/7 7:40

南アルプス方面

9/7 7:51

山頂を過ぎ暫くすると…

9/7 7:53

池山小屋が現れる

9/7 7:53

広くて綺麗でトイレもある。
中には5人くらいの寝袋が敷いてあった。
今日泊まるのかな

9/7 7:54

水場もすぐ前にある。

9/7 7:58

遊歩道と合流。また遊歩道と登山道に分岐するが、行きは登山道から行く

9/7 8:03

日の差さない暗い道を暫く進む。
この辺りで抜かれて、その後何度もすれ違った女性が駒峰ヒュッテ小屋番だったのでビックリ

9/7 8:25

9/7 8:26

尻無到着。
なんて読むんだろう
ここまでで下山者も結構いた。
前日からの人達だろうか

9/7 8:35

マセナギの標識だが、ヤマレコマップ上のマセナギはまだ先。
どちらが正しいのだろうか
（ここは簫ノ笛山への分岐点）

9/7 8:38

ここまで既に登山開始から2時間以上経っているが山頂までの標高差はまだ1,000mある。
先は長い…

9/7 8:57

少し登りが急になったと思ったら…

9/7 9:02

この先ヤセ尾根注意の看板。
手前が少し広場になっており、明確な休憩場所がなかなか無いこのルートで数少ない憩いの場に。
多数の登山者が休憩中。

9/7 9:05

この先は鎖やロープのある難所だという事だが…

9/7 9:05

木々の隙間から宝剣岳！

9/7 9:10

道が細くなり次第に登山者で混み始めだした

9/7 9:12

それ程難しくは無いが、先の長さを考えると厄介だな

9/7 9:16

初めて先の山が見えた。
（何山かは不明）

9/7 9:20

9/7 9:25

鎖場手前でついに渋滞に。

9/7 9:30

木々が切れ八ヶ岳がお目見え

9/7 9:33

ヤセ尾根終了。
迷尾根の標識あり。
尾根側はロープが張られており、沢へ下る危なそな踏み跡が

9/7 9:41

この先も階段やステップなどが多数

9/7 9:46

もうヘロヘロ。
肉体的よりも精神的に。
それでも先週の越後駒ヶ岳よりはマシだと自分に言い聞かす
（越後駒ヶ岳枝折峠ピストンはマジ辛かった）

9/7 9:50

9/7 10:11

もうすぐ登山開始から4時間。
まだ樹林の中とは、八ヶ岳の真教寺尾根より酷いぞ

9/7 10:29

と思ったら樹林が低くなってきた。
もうすぐ森林限界突破か？

9/7 10:34

9/7 10:49

空木平カール分岐到着！！
ここまで四時間半。
もっと急登を登った事はあるし、どちらかと言えば難所もあまり無い道だった筈なのだが本当に辛かった。
長い、長過ぎる。
しかしここから先はビクトリーロードの筈ッッ

9/7 10:51

空木平避難小屋へはあと500mと標識にあった。
水も少なくなったので分岐は避難小屋方面へ。
避難小屋近くで水が補給出来る筈だが…

9/7 10:52

アレが山頂か？
小川のせせらぎの音を聞きながらワクワク感が高まる

9/7 11:02

お、屋根が見えた

9/7 11:03

空木平避難小屋到着。
これまた綺麗な小屋だなあ

9/7 11:03

中にはザックがデポされていた。
避難小屋泊まりの人が山頂へ向かったのかな。
小屋の裏手にトイレもありそこも綺麗だった

9/7 11:16

小屋のそばの小川で水を汲んだ後山頂へ向けて出発

9/7 11:16

左のピークの巨岩が駒石か？

9/7 11:19

石の上に人が立ってる

9/7 11:20

沢沿いの道を進む。
空が開けて明るい道だ

9/7 11:24

透き通った水が美しい

9/7 11:39

チングルマが其処彼処に。
もう少し早ければ花畑だったかな

9/7 11:39

沢沿いから離れると空木平カールが広がる

9/7 11:42

振り返ると南アルプス、八ヶ岳

9/7 11:45

快晴過ぎて幸せ。
ホシガラスが盛んに飛び交う

9/7 11:53

避難小屋が遠くに見える

9/7 12:01

駒峰ヒュッテが見えるが最後がなかなか遠い。
息を切らせる姿に下山してくる人達が励ましてくれる。
宝剣岳から一泊二日で来た人も居た。この先スキー場の駐車場まで降りるという。

9/7 12:03

駒峰ヒュッテ

9/7 12:04

山頂までもう少し！

9/7 12:04

駒峰ヒュッテで飲料補給。
コーラは残念ながら売り切れだったのでオレンジジュースで我慢。
小屋番の女性が登山口から何度もすれ違った人で驚いた

9/7 12:08

バルコニーから見た御嶽山！
盆休みに登ったがやはり立派な山体だ

9/7 12:08

御嶽山アップ

9/7 12:08

此方からだと宝剣岳だけでなく木曽駒ヶ岳も見えるな

9/7 12:08

小屋のバルコニーから見た空木岳山頂

9/7 12:09

南アルプス方面

9/7 12:09

富士山の頭が見えてる

9/7 12:10

そろそろ山頂へ向かおう

9/7 12:11

乗鞍岳

9/7 12:19

山頂より南駒ヶ岳！
カッコ良いな。行ってみたい

9/7 12:20

御嶽山の向こうに見えるのは白山？

9/7 12:20

山頂で写真を撮影してくれた方と暫し雑談。
今日は他の登山者と言葉を交わす事が多いな。
皆晴天に心が開放的になってるのか？

9/7 12:20

近そうで遠い宝剣&木曽駒。
縦走大変だろうな

9/7 12:20

帰りに歩く予定の駒石への尾根側見渡せる

9/7 12:20

空木岳山頂。
百名山登した女性が記念撮影していた。
話を聞くと5年かかったとか。
凄いな

疲れたが最後の一時間の道のりは最高だった。
来た甲斐があるというもの

9/7 12:22

南駒ヶ岳方面から来る縦走者もいた

9/7 12:33

八ヶ岳方面は雲が出てきたか

9/7 12:40

存分に景色を楽しんだ後エネルギー補給。
帰り道も長いしガッツリ食わなきゃ

9/7 13:04

山頂よりパノラマ

9/7 13:04

パノラマ2

9/7 13:25

行きで何度かすれ違った団体さんが到着していた。
15分ほど仮眠。
登りに6時間かかったので降りは4時間半とみてそろそろ下山開始しなければ

9/7 13:33

駒峰ヒュッテまで降りてポカリを購入。
午後になり雲が上がってきたかな

9/7 13:33

9/7 13:34

こちらが下山道

9/7 13:34

9/7 13:36

巨岩の尾根へ出発

9/7 13:37

これは気持ち良いな。

9/7 13:39

ハイマツ帯はホシガラスの恰好の住処らしく、盛んに行き来する姿が見られた。

9/7 13:40

9/7 13:40

雲がどんどん湧いてくる

9/7 13:47

9/7 13:49

この時間でも登ってくる登山者は多い。
クラブツーリズムの団体さんが登ってきたが、駒峰ヒュッテ泊らしい。
羨ましいなあ。
今日ヒュッテは大混雑だろう

9/7 13:50

次々と現れる白い巨岩

9/7 13:52

9/7 13:53

振り返り空木岳

9/7 13:53

9/7 13:53

下りは楽だが、登りで使うとアップダウンが結構大変そうな尾根道だな

9/7 13:55

9/7 14:02

駒石だ。
登ってみたかったが、先客が居たので遠慮した。

9/7 14:11

9/7 14:14

あのピークで尾根道は終わり。
空木平カール分岐以降は来た道を戻る単調で辛い作業に入る

9/7 14:21

空木平カール分岐

9/7 14:29

雲が増えてきたが上空は晴れのままで樹林の中にも日が差していた

9/7 14:34

宝剣岳側は見えない

9/7 14:44

9/7 14:58

行きは混雑していたが帰りはシーンとしてるな

9/7 15:09

迷い尾根の頭。
ここからヤセ尾根区間

9/7 15:20

岩岩してる

9/7 15:21

鎖場

9/7 15:22

ここが一番の難所かな

9/7 15:23

9/7 15:28

でも整備されまくりで危険度は高くないな

9/7 15:29

9/7 15:30

このワイヤー何のためにあるんだ？
手で掴むためならロープや鎖が適当かと思うんだが

9/7 15:32

9/7 15:36

ヤセ尾根区間終了。
まだまだ先は長い

9/7 15:53

マセナギ。もう15時50分だ。
これ以降無心に早足で進んだ

9/7 15:57

尻無

9/7 16:02

帰りは分岐を遊歩道方面へ。
平坦なので膝に気をつけながら早足で進む。

9/7 16:03

遊歩道は登山道に比べアップダウンが少なくて多少膝や足に優しかったのか、サポートタイツが仕事をしたのか下山まで深刻な膝痛などは起こらなかった

9/7 16:15

池山小屋入口まで戻ってきた。

9/7 16:16

池山・空木岳分岐

9/7 16:16

此方にも水場が

9/7 16:26

池山登山道の途中にあった廃道はここに繋がるのか

9/7 16:30

旧池山小屋なんてのがあったんだな
水場分岐というらしい

9/7 16:37

平坦な道を緩やかに下る

9/7 16:41

タカウチ場まで戻ってきた

9/7 16:46

篭ヶ沢の岩窟というのが有るのか

9/7 16:55

最後ショートカットしたらこの右側から出てきた

9/7 16:55

9/7 16:55

満車だった林道終点駐車場が寂しい感じに…

9/7 17:00

林道終点駐車場から篭ヶ沢駐車場まで降る。
20分位かな

9/7 17:16

遂にゴール。下山は3時間50分で来れた。
篭ヶ沢駐車場も残り３台まで減っていた。
月曜からは工事でここまで来れなくなるんだよな

9/7 17:46

こまくさの湯で汗を流す。
かなりの混雑ぶりだった。

明治亭でソースカツ丼。これは美味

撮影機器：

iPhone 7 Apple

装備

個人装備

長袖シャツ タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 靴 ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 飲料 ガスカートリッジ コッヘル 地図（地形図） ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル ポール テントマット

感想

kukaminn

ヤマレコでたまたま見つけた空木岳のレコに「池山林道が9月9日より工事で通行止めになるので今週がラストチャンス」との情報が！

天気を調べると土曜日は快晴予報。
こ、これは行くしかないのでは…と金曜帰宅後急いで準備。
疲労で登山口車中泊の元気がなかったので最悪路駐を覚悟して早めに睡眠、朝3時起床で出発する事に。
しかしこんな時に限ってなかなか寝付けず、結局3時間寝れたか寝れてないかの状態で中央道を3時間走り池山林道終点の駐車場へ向かった。

着いたのは6時を少し回っていたが、手前の篭ヶ沢駐車場もすでに満車状態。
これは終点駐車場は空いてないなと諦め此方に駐車し歩いて25分かけて登山口に向かった。
途中の道には路駐の車が沢山で、終点駐車場も満車。篭ヶ沢駐車場の車も合わせると実に70台もの車が。
流石の混雑ぶりだ。

山頂まで6時間のロングコースなのに初っ端から時間をロスしてしまい不安だったが、寝不足の割には体の調子はまあまあで、感触的には行けそうな様子。
気を取り直し池山林道終点登山口よりスタートする。

分かっていた事だが、空木岳山頂まではとにかく長い。
しかもその大半が樹林の中で正直飽きた。
まずは池山へ向かったのが、宝剣岳や南アルプスの眺めが良い。その先の池山小屋も広く綺麗で楽しい気分。
しかし先が長い事が分かっている為気持ちはあまりのんびりと出来ず。
樹林を抜け森林限界に差し掛かる空木平カール分岐に着く頃には登山開始より四時間半経過しており心身共かなヘロヘロになっていた。

しかし最後の1時間、空木平カールから山頂を目指す道のりはまさに天国。
カールを吹き降ろす涼しいく風にせせらぎの音、広々と広がる空、振り返れば広大な南アルプス、八ヶ岳の眺め。
耐えに耐えた後のご褒美に歓喜の時だ。

中央アルプスは木曽駒ヶ岳のテン場以外幕営禁止なのが残念だが、どの小屋も綺麗で避難小屋泊でも充分いけそうだ。
駒峰ヒュッテのロケーションは抜群なだけに激混みが予想されるが一度は泊まってみたい。

ヒュッテから10分ほどの山頂は360度の大パノラマ。
御嶽山や乗鞍岳、穂高連峰（半分は雲に隠れて槍見えず）、南アルプスや八ヶ岳、中央アルプスでは恵那山や木曽駒ヶ岳も一望。富士山も北岳の影に頭だけ見えた。
いつまでも居たい衝動と戦ったりして
。

こんな天気の良い日にアルプスに来れるのは年に一回あるかどうかのレアな体験だ。
大満足の一日だったが、次の日は疲労で一日中寝る羽目になった。

やはり寝不足の登山はダメだな。
しかし今回アミノ酸スティックがかなり効果を発揮した様だ。厳しい山行には欠かせない流れになりそう。