白馬縦走
- GPS
- 14:26
- 距離
- 36.8km
- 登り
- 4,578m
- 下り
- 4,403m
コースタイム
- 山行
- 6:03
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 6:35
- 山行
- 6:41
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 7:38
天候 | 快晴!! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
靴
行動食
飲料
日焼け止め
携帯
レインウェア
|
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感想
3連休、最初の2日は晴れ予報。どこに行くか迷ったが、遠方への夜行バスは予約が取れず、前から行きたかった白馬は五竜山荘、キレット小屋ともに予約が取れず、予約不要な唐松岳頂上山荘は激混みになりそうとのこと。日帰りx2で白馬の3山を攻める案も考えたが結局当初の予定通り猿倉から扇沢まで縦走することにした。
[1日目]
猿倉から大雪渓を上がって白馬岳まで進む。大雪渓と言ってもこの時期にもなると雪上を歩く区間はほんの僅かで、それもいい感じの形に凹んで固まっているのでアイゼンなどなくても問題なく渡れた。白馬岳の山頂からは先週行った北ア奥地の山々や先々週行った戸隠エリアの山々や、いつか行きたい富士山が見えた。鷲羽水晶は先週去り際に、次会えるのはいつだろう、と思いながら別れたばかりなのに早速会えてしまった。富士山ににいたってはここ3週連続で見ている。
愛しの山々に見守られて杓子、白馬鑓、天狗と進む。天狗山荘の直前で雷鳥の親子に会った。雷鳥に会うのも2週連続である。運が良い。写真の答えは左側に親を先頭に子4羽、右の岩のあたりにもう1羽、ということで正解は6羽。親鳥1羽にもうすぐ独り立ちしそうなサイズの子5羽という大家族。右の子は草をついばむのに必死でときどき緑のロープを越えて登山道に出てきたりする大サービスをしてくれた。
天狗山荘の前の水場は水量は少ないしどう見ても水源が残雪でそのまま飲んでよいのか微妙だがここが今回の縦走ルートで唯一の水場。こんなときのために浄水器を持ってきていた。その名も「カタダイン」。ドラえもんの道具にありそうな名前だし4次元ポケットから出てきても全く違和感のないアイテムである。
天狗山荘の先は天狗の大下り。そしていよいよこの日のメインディッシュ、不帰キレット到着である。快晴で風もなく初めてキレットに挑戦するのに最高のコンディション。さらに時間的にすれ違いもほとんどなさそう。気を引き締めて進む。鎖やらはしごやらを登っていくと名物の空中はしごが登場。ヤマレコで見たやつだ!とテンション上がる。さらに行くとこれまたヤマレコで見た「いい感じに収まっているチョーク岩」の登場。このあたりがちょっと怖い、というか下りだったら結構怖そう、という感じだったが、他は大して怖さを感じるところはなかった。鎖やらはしごやらがしっかり整備されていてアスレチック感覚で行けてしまう。楽しんでいるうちに景も通過し、激混みの唐松岳が見えてきてげんなり。
唐松岳は縦走ルート上の小ピークでしかないという位置づけで、しかも山頂標識の写真行列ができていてとても落ち着ける環境ではなかったので素通りし、唐松岳頂上山荘に到着。時間的に五竜山荘までは軽く行けそうだったのだが、電話してみたらもう予約がいっぱいで、今来てもオフトゥンないよ、と言われて仕方なく唐松岳頂上山荘にチェックイン。受付で、4畳に10人くらい押し込む感じになりますねと言われ、部屋に入ってみると敷布団3枚に掛け布団6枚、枕は9個並べてあり、ここに10人とかもはや奴隷船。夜は寝られないと覚悟。それなら昼のうちに寝てやろうと1時過ぎからひたすら横になっていたが空腹で全然寝られなかった。3時くらいに小屋の外を見たらガスって真っ白になっている上にものすごい行列ができていて、さらにトイレも売店も人で溢れていて地獄のようだった。早く着けてよかった。百名山でもなんでもなければ紅葉の時期でもない唐松岳がなんでこんなに人で溢れているのか理解できない。
夕食の時間はなんと16:30から20:30までの5回転。自分は13時にチェックインして17:30。部屋で隣だった人はテン泊のつもりで来たけどゆっくり来たらすでにテン場がいっぱいで山荘に泊まることになってしまった、テントがただの荷物になってしまった、と嘆いていた。テン場は数が決まっているなら予約制にすればこういう悲劇は防げると思うのだが。
夜は廊下も布団がぎっしり敷き詰められていてそこも1つの布団に2人という有様。自分は2段ベッド(ベッドではない)の上段だったのだが、はしごの入り口のところに人の頭があるし部屋の床で寝ている人もいてはしごを降りても足の踏み場がないので夜トイレ行くのが難しかった。布団を抜け出してはしごに対して斜めにアクセスし、はしごを数段降り、床には降りずにそこから廊下側のはしごの最下段に乗り移って廊下に出て、布団と壁の僅かな隙間を伝ってトイレまで行くという状況でキレットよりも難易度高かった。不帰キレットのグレードがDならこの夜のトイレへの道は間違いなくグレードEだ。
[2日目]
この混雑に対して小屋のトイレの大便器は3つ。これはつまり普通に食事してトイレ行って出発しようとするとトイレで1時間待ち食らうということ。それはあまりにアホらしいので4時前に起きて速攻でトイレを済ませ、朝食代わりの弁当を食べて4時半くらいに一旦外に出た。が、いくら満月とはいえ縦走路は真っ暗で、ヘッデンなしで進むのは無理があるので小屋の裏の丘に登って薄明の雲海を眺めたりして時間を潰した。幻想的だったがとにかく寒かったので一旦小屋に戻って5時前に改めて出発。今度はいくらか明るくなっており、ヘッデン無しで進めそうだったので大黒山を目指して進む。鎖場を抜け、しばらく進むとようやく日が昇ってきて一気に暖かくなってきた。山で見るご来光は格別だ。
五竜山荘を通過するとそこから五龍岳までの道は行く人戻る人で渋滞していた。五竜岳から縦走路に復帰し、ひたすら進む。八峰キレットは気づいたら通過していた。鹿島槍のあたりでガス欠になって燃料棒を投入。朝食の弁当、普段の朝食の半分もなかったのだから当然だ。累積登りが少ないからなんとかここまで持ったが流石にこの辺で補給しないと先が辛い。補給がてら鹿島槍北峰で30分くらい休憩し、南峰で滝雲を見て扇沢を目指す。南峰から縦走路を下るとたちまちガスに覆われて真っ白になったが、爺ヶ岳のあたりで再びガスを抜けて剱岳が正面に現れた。
種池山荘から柏原新道を下って行くのだが、この道はとても走りやすかった。気持ちよく飛ばしていたので一枚も写真がないが、特に写真を撮りたくなるようなところもなかったと思う。扇沢に着いたはいいが、大町行のバスは5分前に出ていて次は約1時間後。ソフトクリームが美味しかった。
扇沢から大町温泉郷で一旦降りると大町駅に直行する場合に比べて200円バス代が高くなるのだが、よく見るとチケット売り場に薬師の湯の200円割引券がある。大町温泉郷までのチケットを買っているのだから黙っていても出してくれてよさそうなものだが言わないとくれなかった。
薬師の湯で疲れを癒やし、大町に到着。時間が時間なので飲食店はだいたい準備中になっていて困ったが、ショッピングモールみたいなところにいきなりステーキがあったので思う存分食べ、適当に時間を潰して17:57新宿行の高速バスで大町を離脱。
寝て起きたら大渋滞にはまっていて到着予定時刻が2時間遅れて0:30になる見込みという。乗り換え案内で検索すると終電は0:02新宿発。その後渋滞を抜け、到着予定時刻は0時過ぎに変更。改めてルートを色々と考えて時刻表を調べていくと真の終電は0:12の山手線で間に合うっぽい。で、バスタ新宿に到着したのは0:03。ギリギリ終電間に合った。濃い一日だった。
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