利根川水系・谷川 鷹ノ巣C沢
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
- GPS
- 12:27
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,554m
- 下り
- 1,538m
コースタイム
- 山行
- 12:21
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 12:27
天候 | 小雨のち晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 谷川温泉 湯テルメ谷川 http://www12.wind.ne.jp/tanigawa-onsen/yuterume.htm 諏訪峡 https://tabelog.com/gunma/A1003/A100302/10004691/ |
写真
感想
会の先輩と沢登りへ。
【経緯とか】
10月の寒くなった頃に日帰りロングの谷川の沢に行こうシリーズ。
1年目は雨でコンディション悪の西ゼン(2級上)。
2年目は快晴の笹穴沢(2級上)
3年目の今回は鷹ノ巣c沢(3級)へ。
西ゼンは優しめの2級上、笹穴は厳しめの2級上といった印象だったので、今年はさらにグレードを上げて3級沢を狙う。
10月ならばやはり谷川の沢が好きなので、鷹ノ巣C沢とマチホド沢がいいグレード感かなとチョイスする。
鷹ノ巣C沢に関しては、名前は知っていたもののちゃんと調べたのは今年に入ってからだったが、大変な沢だと感じると同時に、とても人臭くなく綺麗な沢なんだと知る。
これこそtaka10さんとこの時期に行きたい沢だということで、この沢に決めた(マチホド沢も盛りだくさんな沢でとても行きたかったが、、、)
今までに遡行した沢の中でも、3級沢は湯檜曽川本谷しかいけてないので不安な部分もあったが、今年はいい感じで沢にも行けているし、前週の豆焼沢の内容も悪くなかった。
鷹ノ巣C沢の核心は30mCS滝あたりの処理と急峻なツメなので、そこをなんとかすれば後はどうにかなるだろうというのもあって。
【天候判断】
今回天候判断にはかなり悩んだ。土曜は日中天気良さそうだが、前夜にまぁまぁ雨が降りそう。日曜は日中も前夜も降られそうだが降水量は少なそう、降られても霧雨くらいか。
日曜の方が無難かなと思ったが、工程の長い沢なので残業の可能性があること、やはり晴れて綺麗な鷹ノ巣C沢を堪能したいということで、土曜決行に決めた。
代替の有明山曲沢(北アルプス)の方が天候がいいのはわかっていたが、今回は鷹ノ巣C沢に対する思いが強くてこっちにした。
エゴが入りすぎていて、あまりいい判断だったとは言えないが、taka10さんの「お前がそう言うんなら付き合うよ」っていうスタンスには救われた気がする。
【当日の行程】
予報通り、夜中は雨がかなり降った。早朝も晴れてきてはいたが、お天気雨みたいな感じで雨は止んでない。とりあえず、準備をして、さぁ出発だという頃にやっと止んでくれた。
5:30前出発。
そこから登山道を歩いて、二俣手前で入渓。谷川本谷・オジカ沢の二俣を谷川本谷方面へ。間違えてオジカ沢方面へ入ってしまいやすいので注意。その後、しばらく遡行すると、本谷・鷹ノ巣沢の二俣へ。鷹ノ巣沢はかなり貧弱な感じなのでこれも見逃さないように注意。慰霊碑は見つけられず。
鷹ノ巣沢をしばらく遡行するとすぐにA沢出合へ。ここはB沢、C沢方面へ。
その後、すぐにB沢、C沢出合へ着く。
C沢は始まりからスラブでいい感じだが、いかんせん曇り空ではっきり晴れてくれないのが残念。
とりあえず、やっと鷹ノ巣c沢スタート。
最初はひたすらスラブ登攀。前夜の雨のせいでドライ面はないが、ラインを見誤らなければ難しくない。名物の300mナメ滝もときどき手を使うぐらいの快適なスラブ帯で易しく楽しく登っていく。ナメゾーンが終わったあたりで、沢がゴルジュっぽくなり、滝が出てき始める。
どの滝もところどころ微妙に悪い感じありつつも難しくなく、問題なく突破していく。そして、30mCS滝へ到着。
教科書通りなら、右岸巻きだが、ここでかなりコースタイム巻いてたのもあり、takeさんが直登ラインで登ることに。1段目が傾斜強い上にホールドが細かく、フォローでも難しかった。この時くらいから、晴れてきて渓相も綺麗に。
この滝抜けた後も意外と滝が続き、沢はついに源頭の雰囲気に。爼嵒バットレスが見えてくる。このあたりは今回の山行で1番のハイライト。本当に綺麗で良かった。やっぱり、この最高の景色を自分たちだけで独占できる感じがたまらない。この時期の谷川の沢は最高だ!
そして、ついに核心のツメへ。
爼嵒バットレスの大岩壁は登れないので右の小尾根へトラバースし、ツメのラインを探る。すると、小尾根から爼嵒の稜線への良さげなライン取りが見えたので、チェーンスパイクを装着して、ツメ開始。取りついてみると、60-80度くらいの急峻なツメがひたすら続く。掴める草がしっかりしていて助かった。後ろを振り返るとなかなかの高度感。なんとか登りきり、稜線へ出る。
爼嵒の稜線は薮が深く、歩くのがなかなか面倒くさい。景色は綺麗なんだけれども。そこからオジカ沢の頭まで登らないと登山道には出ないので、ひたすら藪漕ぎの尾根歩きと登りとなる。これが意外とつらかった。休憩しながらもなんとか登山道へ。万太郎稜線を縦走してきたパーティと写真を撮りあって話をする。こんなところで人と会うとは。そこから中ゴー尾根分岐までトラバースし、中ゴー尾根をひたすら下る。コースタイム2.5hのところ1.5hくらいで下山。そこからさらに飛ばして、二俣から谷川温泉へもどる。なんとか暗くなりきる前に着いた。
18:50着。
お疲れ様でしたー。
行動時間12.5時間の長旅でした。
その後、湯テルメで風呂入って、諏訪峡でごはん食べる。そして、次の日の小川山へ続く。
*********************
カモに入って沢登りを初めて、3年目。
今年23本目、累計66本目。
やっと3級クラスが射程圏内に入ってきた気がする。
ここまで長かったような短かったような。
1年目はとりあえず人に連れてって貰いまくって、2年目は主体的に1級あたりの沢を中心に数を出した。今年3年目は2級あたりの沢を中心に。
自分はタイプ的に物量主義なので、とにかくたくさんルートに入ることを心がけた。アルパインとか他のジャンルでの経験があるわけではなかったので、バリエーションの下地を作る上でもとにかく経験が必要だと考えた。
自分にはバリエーションをやる上で、秀でたところはあまりなく、登攀も上手くないし、頭も良くない。でも、経験なら数行くことでそれをカバーできる、そう思って。
そして、やっとここまでは来れた。
なにより「沢に行きたい」っていうモチベーションがずっと尽きなかったのが良かった。
それはひとえに、ワルさんはじめとした先輩方が1年目の自分を沢に連れて行ってくれて、大好きにさせてくれたことに尽きる。
自分も少しずつ会に返していけたらと思う。
そして、まだまだこれからも行きたいルートは尽きないので、もっともっと強くなって、目標ルートに行けるようにしたいと思う。
takaさん、恒例シリーズ今年もありがとうございました!
来年はオジカ沢狙いましょう!
さらにギアあげて仕上げておきます。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する