丹沢/世附川西沢左俣
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- GPS
- 06:55
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,291m
- 下り
- 1,289m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
国道413号線山伏峠トンネルの山中湖側出口からすぐの旧道の路傍に駐車。国道側がやや拡幅されており数台駐車できる。 更に山中湖側に約300m進んだ場所にも余地がある。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 ・山伏歩道 紫色の新しいテープが水ノ木分岐から見られたがどうやら西丸に行くための様子。山伏歩道は西丸には登らずに東側をトラバースして行く。 ◆登山ポスト 登山ポストは無い。 |
写真
感想
今年は沢が少ない。世附はバケモノ沢に行っただけ。そこで2年前に遡行した西沢右俣でなく左俣に行こうと言うことになった。初秋の空気の中、微かに色付きだした桜の葉、ややひんやりとする沢水、そこここに見える魚影、そして癒しのナメ、と思っていたら左俣は結構アスレチックで、それはそれで実に楽しめた。最後の詰めは世附の沢では一番しんどかったけれど結構充実感のある沢旅で、また来たいと思う沢でした。
朝のうちは天辺に雲は被っているものの富士山も良く展望できて予想以上に好天になると予感されたけれど標高が1200mを越えるとガスだった。山伏峠ではまだ晴れだったがトンネルを潜って登って行くとどんどんとガスって行った。水ノ木分岐から南へ西丸に向かう尾根を下って行き、山伏歩道は西丸の手前でトラバースして行く。そこまでは新しい紫色のテープのマーキングが頻繁に見られたが尾根を西丸へと登って行った。水ノ木分岐から50分歩き金山沢林道に出合い、更に15分で樅ノ木橋に出合う。河原は狭いのでここで沢装備を身に着ける。
先に沢に降りた3人が立ちすくんでいるので何かと思ったら魚影を見たとのことだ。すぐに出合う姿の良い4×8m滝を右壁から越えて行くと更に一枚岩のナメがツッづいている。760mの樅ノ木沢との分岐までトロトロと流れる渓相が続く。樅ノ木沢は正面に、西沢は左に屈曲して伸びているがどちらにも古い堰堤がある。堰堤は右岸側に付けられている踏み跡から越える。心地好いナメと小滝が延々と続いて行く。調子良く歩いていたら皆んな860m二俣を見過ごして左に進んでしまった。200m位進んで分岐に出合うまで、5m滝にしてはショボいね、とかこれが幅広一枚ナメかな、とか呟きながら歩いていたけど13KさんがGPS地図を確認したところ西沢から逸れてしまっていることが分かった。前回の記録を見たらその時も見逃しかけていた。きちんと予習していかねば。
860m二俣まで戻ると確かに右側に本流があって立派な5m滝が懸かっていた。と思ったら滝上の向こうに釣り人がいるぞ。ありゃりゃ不味いね、と思っていたが13Kさんが先行して交渉してOKを取り付けてくれた。どうやら釣り人は我々の後を歩いていて左へ行ったので右に進んだとのこと。と話しているうちに20cm越えのヤマメかイワナを釣り上げたと言うからすごい。なるべく河岸段丘を歩いて邪魔しないように上流域へと進む。ところが釣り師さんの技が火を点けたのか、度々魚影に佇むようになった。倒木の懸かった5m滝を越え、5×10m滝を越えた所でまた皆んな立ち止まる。Aki-CLさんがそこで30cmクラスのヤマメを手掴みで捕まえた。丸々と太っていてさぞ美味しそう、ではあったが連れもいるようだしリリース。左俣に入って最初の滝を越えた後の釜でもまたAki-CLさんが素早く一匹を手掴みにした。これもリリースしたけど驚くべき技だ。河岸段丘が多いからそこで幕営して肴は現地調達なんてことも可能かも。
その後西沢左俣は5m滝、CS3段7m、CS2段8m、幅広2条8m、5m滝、3m滝と登坂的な滝が続く。ロープを出すまででも無かったがつまりちょうど気持ち良く登れるグレードと言うこと。CS7mが一番楽しめる所だったけれど僕は残念ながら左肩が痛くて正面の直登が出来なかった。そうは言っても予想外にアスレチックな感じで実に楽しい。最後の6m滝はやや滑りがきつそうだったのでもうそこに見えている右側の支尾根に逃げることにした。ここで沢靴を履き替えて登って行く。ルンゼが易しそうに見えたものの一枚岩のスラブで実はツルツルだったのでその右側の土付きを行くのが良かった。支尾根に上がってからも水平距離で400m弱の所を150m以上登るので結構キツかった。世附の沢の詰めでは一番のアルバイトだったかもしれない。まあ、西ゼンのネマガリダケの密林との格闘3時間を越えるアルバイトは無いな。
甲相国境尾根に出てからも地味にアップダウンがあり距離も山伏峠分岐まで3km弱とこれもそれなりに大変だ。路傍に咲くトリカブトが癒してくれた。下りは山伏峠の西側に直接降りる径路を試してみた。少し行き過ぎたりしたけれどトンネルを通らなくて済むのは良い。ちょうど山伏峠に着く頃に雨が落ちて来た。
今回の山行でも出逢ったのは釣り師1人だけ。本当にここは丹沢?と言う感じだ。でもそれだから良い、とは言える。世附は良いよなぁ。
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