試されの大普賢(大普賢岳)
- GPS
- 06:40
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 1,590m
- 下り
- 1,589m
コースタイム
- 山行
- 5:23
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 6:41
天候 | 霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
誰が決めたのか知りませんが、干支によって守り本尊が定まっていて、辰年は普賢菩薩になっています。そのせいというわけではないにせよ、辰年生まれとしては大普賢岳は一度チャレンジしなければならないと思っていて、しかしどうせ行くのなら周回をしたかったのです。ただ、大普賢周回は後半の無双窟に降りて登る箇所が難所とされていて、皆さん苦労しておられるようです。そのため、行きたい一方で、自分のコンディションがいい時、そして天候もいい時、でないと迂闊に手を出せんなあと、実行が遅くなっていました。こむやんさんから「9月の大普賢は無茶暑い」と脅かされていたこともあり、10月になったのでやっと行って参りました。
自宅を4時に出て、6時半頃に和佐又山ヒュッテの駐車場に到着。有料と書いてありますが、ヒュッテに行っても誰もおられなかったので・・・ しかし、ヒュッテって今年で営業を終えるんですか? 準備も、自宅でボルタレンゲルを擦り込み、出発直前に芍薬甘草湯を予防内服しました。最初は霧の中を登っていきます。道は歩きやすいですが、途中から梯子や鎖が登場します。ちょうど朝日窟に差しかかったあたりで日が差すようになり、石のハナではきれいな眺望を目の当たりにできました。また、これまで前後しつつ歩いていたパーティに以前高野山町石でお世話になったひろしさんがおられたことを知りました(すみません。私、人の顔をしげしげと見る習慣がないので、本当にその辺気がつかないのです)。
ただ、この頃までは「大普賢は眺望がないとか書いてあったけど、絶景見られるやん」とか思っていたのですが、小普賢の山頂を踏んだりしている間に、再び霧が濃くなってきました。最後、ふうふう言いながら大普賢山頂まで来ても、ほとんど視界は得られません。残念やと思いつつ、周回ルートに入りました。しかし、霧が晴れる気配はなく、それどころか霧雨も降り始めました。まあ、天気ばかりはしょうがないですね。上北山村の天気予報では日中はほとんど雨が降らないはずだったんですけど。
そのうち鎖場や梯子が始まり、ポールを伸ばしたりしまったり慌ただしくなります。このあたりでは苔がきれいでした。さらに大峰奥駈道を離れ、無双窟への下りが始まりました。これが大変だというのは知っていたはずでしたが、確かに大変でした。しかし、そこを軽やかに駆け降りていく地下足袋風の靴を履いた男性。尊敬してしまいます。「まだ降りるのぉ」とか思いつつ降りている間に、どうやら無双窟は見落としてしまったみたいです。でも、戻る気力は皆無。さらに降りていくと、次第に水音が大きくなり、水簾の滝が姿を現しました。この滝は絶景でした。何段にも分かれて落ちていくのですが、通しで見ると落差も大きいし、名瀑100選に選ばれても不思議ではないくらいの素晴らしい滝でした。
しばらく滝を楽しんでから登り返しに。ロープ場、鎖場、梯子、などが入れ替わり立ち替わり登場するし、時々道があやふやになったり、かなり気力と体力を要しました。うーん、ソロでもう一回行くのは勘弁してほしいですね。ただ、どうしようかと悩みつつ歩いてきた和佐又山、思い切ってクリアしてきました。これでもう一回行かなくてよくなった。これで、「大普賢? そうだねえ」とか、したり顔で語れるようになりました。ええと、体力さえあれば行くことには問題ないと思いますが、最低限鎖や梯子の越え方がわかっていること、道がわかりにくい時に道を見つけ出せるだけの経験は必要かと。
その後、入之波温泉(山鳩湯)に立ち寄って帰還。
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