初☆北ア縦走で感激と落胆入り混じり〜表銀座〜槍ヶ岳〜上高地
- GPS
- 72:54
- 距離
- 39.0km
- 登り
- 2,860m
- 下り
- 2,741m
コースタイム
14日 6:00燕山荘‐6:30蛙岩‐6:45大下りの頭‐8:15切通岩(常念岳への分岐)‐9:00大天井ヒュッテ(コーヒー休憩)9:35‐11:00赤岩岳山頂下‐11:55ヒュッテ西岳(コーヒー休憩)12:10‐13:10水俣乗越‐15:00ヒュッテ大槍
15日 6:00ヒュッテ大槍‐6:45槍ヶ岳山荘(天気回復待ち)‐7:15山頂下‐7:35槍ヶ岳山頂‐8:00山荘に下山(天気回復待ち)8:30‐8:50殺生分岐‐9:10播隆窟‐10:10天狗原への分岐‐11:00水俣乗越分岐‐11:50槍沢ロッヂ(昼食休憩)12:35‐14:15横尾山荘(小休憩)14:40‐15:40徳澤園
16日 7:40徳澤園‐8:35明神館‐8:50明神橋‐10:00河童橋‐10:10バスターミナル
おまけ 14:30穂高駅‐14:40穂高神社‐15:20大王わさび農場(散策)16:00
天候 | 1日目くもりから小雨 2日目キリ、雨、風、ガス 3日目暴風雨、たまに止んだり 4日目くもりのちはれ! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
東鎌尾根は残雪はほとんどなし。アイゼンいりません。 槍沢は残雪多し!状況によりアイゼン要ると思います。ない人の方が多かったですが。 1か所大きなクレバスをまたぐ(跳ぶ)ところあり。 雪解け水が激流になってます。水俣乗越分岐のあたりは凄かった。 |
写真
感想
ホントに前日まで決行か否か行き先変更か迷いに迷って。
1日のうちに何度も天気予報見てライブカメラ見て地図見て読めもしない天気図も見て。
でも訳あって今回逃したら今年はもう行けないんじゃないかと思ったりして。
去年は八ヶ岳山行中に梅雨明けという絶好のタイミングで今回もそれを狙ってたんだけどなー
まさか下山してから梅雨明けとは!
もしかすると槍沢は残雪多く4本アイゼンの私は無理ならピストンで戻ろうと思って
中房第1Pにすんなり3時間で到着。
雲多いが登ったら雲の上かもね!とぐいぐい登る。
なかなか急登だけどうわさどおり登りやすい。
そのうち雨が。でもすぐ止んだり。カッパを着たり脱いだりめんどくさい。
途中夫ザックを谷側に落っことすハプニング。回収できてよかった。ここで学習。
その壱 ザックは谷側においてはならない
合戦小屋についてお昼ご飯。
なんとお湯を注いで30秒という画期的なフリーズドライのカレー。たしか170円台で購入。
レトルトより高いけどなんせ軽いから!これがホント美味い!次の山行にも必須だわ。
そんな暑くないし、スイカは高いのでやめました。
わりとあっさり到着。っていうかもう初日の記憶は霞んでしまってる…
燕山荘はきれいだしなんかきっちりとしていてとても安心感あります。
雨が止んでご飯までに燕岳を登頂して槍方面を眺めて・・・
裏銀座方面もよく見えます。こちらは何年後になるかな?
夕日は見えませんでした。
夜中に確認しましたが星空も見えませんでした。
朝日も見えませんでした。
二日目、ガスガスの真っ白い中を時折真横からたたきつける雨風に耐えながら
先へ進みます。
大下りでは心配になっちゃうほど下って方角もなんかぐる〜っと回り込んで
来た方に戻っちゃうんじゃないかと心配したりしてるうちにライチョウの親子に遭遇♪
いきなりテンション↗↗ヒナを4羽くらい連れてます。
よし!やる気出た!
大天井岳へはガスガスなので巻いていきます。
この巻き道が鬼門でした。マジおっかない。1度滑って滑落するかとゾッとしました。
1歩間違ったら死んでたよ。って日常で使いますけどホントにその通りでした。
歩けど歩けど先は見えないし。
これで眺望がよかったらきっとずっと鼻歌でも歌いながら時折スキップも出ちゃったり。
そんな表銀座を夢見てたんですけどね〜
大天井ヒュッテでコーヒー休憩で会ったご夫婦とこの先何度も出くわして
情報を頂いたり励ましてもらったりとよい出会いをしました。
またこの後ライチョウくんとばったり。あのグェェェ〜〜〜という声は意外でした。
二度あることは三度あってまた!
表銀座はライチョウ祭りだね!飛ぶ姿もかっこいい!
ヒュッテ西岳でまたコーヒー休憩をしてこのあとの東鎌尾根に備えます。
見るからに危険!1歩1歩かなり慎重に下ります。
けっこう神経が疲れちゃうよってくらい下ってまたよじ登る。また下る。またよじ登る。
このあたりではガスもとれて燕岳からの表銀座ルートが一望できました。
ヒェ〜よく歩いたなぁ〜
裏銀座方面から立山方面からずーっと見えて爽快でした。足元は右も左もキレ落ちてるけど。
しめのはしごはかなりのものだったけど多分すごくアドレナリンでまくっちゃってて怖いというかやったるで〜!
という感じでした。
だんだんまた雨も降ってきてそういえばコーヒー休憩時にちょっとパンやチョコやらは食べたけど
しっかりお昼ご飯食べなかったのでほどなくシャリバテ。
でも「ヒュッテ大槍まで○分」の表示でがんばれた!
屋根を見つけた時は今日1番の「やったーー!」とガッツポーズがでました。
迷いなく宿泊受付していると夫「まだ先まで行くんじゃないの?」
いやーん、うそやん。もう歩けない。
トイレが簡易トイレで洗面台とかなかったけど
ご飯はすっごく美味しいしワインのサービスあったり、6人のところ4人で案外余裕あったし、
トイレの基礎工事してるおじさんたちやご一緒したみなさんとも楽しくお話したりして、結果とってもいい小屋でした。
またしても夕日、星空、ご来光は完全にスル‐されて
翌朝、雨もやや強くこのまま下山か迷っていると、みなさん槍ヶ岳山荘までは行くと。
自分の中ではもう意味ないかな〜と思ったけど「東鎌尾根を制覇」という響きにつられてよし行くで!
道はわりと安定してるが風が強い!たまにしゃがんでやり過ごすというのを繰り返しながらなんとか槍ヶ岳山荘に到着。
もう槍登頂から戻って来た人がずぶぬれで息も絶え絶えで。
少し天気の回復を待つけど、もう見込めない。
さぁ下山かと思いきや、夫「行かなくていいの?」「これに登りに来たんでしょ」とあおるし。
だってこんな雨風強くて危険だよ!というのは飲みこんで「じゃ、行こう!」
下りてくる人の中に小学生もいる。私より小柄な人。年配の人。そんな人を見て私が行けないことはない!と自分を信じて。
でも足場がわからなかったり、すごい風が横から下から吹き付けたり、もう恐怖恐怖で。
最後のはしご。なんだか怖くてなのかクライマックスを心で感じてなのか泣けてきました。
登頂!うれしくて達成感で満たされました。まだ引き続き怖いんだけど。
全く真っ白けで何にも見えないけど、逆に見えてたらもっと怖くて登れなかったかも。
写真を撮って下山も慎重に。でも登りよりもだいぶ落ち着いていました。
キッチン槍でココアを飲んで興奮しきった体と心を落ちつけて。
悪天候の上に東鎌尾根をまたピストンで戻るなんてそんな恐ろしい。ので槍沢へ下山。
そのうちに大きな雪渓が。ここも慎重に行けば大したことないです。
しかしやんなるくらい下りて下りて下りまくって。
途中、デジカメが曇って見にくいなあぁと思ってたら液晶に水が入ってる!
がーーん↴ それからは電源入れるのも少し躊躇して。
槍沢ロッヂに泊まろうと思ってたけど行けるだけ行こうと先を行きます。
横尾でもうムリと思ったけど時間がまだ早いって↴結局徳澤まで頑張りました。
ここでまたご夫婦と再会。なんか縁がありましたね。って同じルートだから当たり前か。
カメラを乾燥室にという荒療治でなんとか復活。
お風呂も入って、天井の高い相部屋で全く圧迫感なく快適に泊まれました。
そして最終日もまた夕日、星空、ご来光には縁がなく・・・
天気もだんだん良くなってるし、上高地も連休で観光客たくさん。
とっとと帰らないと帰りの渋滞が大変だ。でも車は中房温泉…
学習その弐 はじめから穂高駅前に留めればよかったのについ横着して登山口まで車で行ってしまう。反省
バスターミナルから新島々までバス。の後電車。大糸線に乗り換えて穂高へ。
駅前のバス乗り場で時刻表確認。あと1時間もある。っていうかそれ最終だし。
タクシーは7000円くらいって言ってました。迷ったが待ちます。
戻るのは運転手だけにして、私は周辺を観光して待ちます。
穂高神社と大王わさび農場をめざして歩く。自転車借りたらよかったかなぁ
むちゃむちゃ暑い!御法田の青い稲が風でたなびいて牧歌的でした。
園内を軽く1周。生わさびとわさびマヨネーズをおみやげに。
駅まで戻る前に拾ってもらえて、怒涛の中央道渋滞。6時間かかって帰宅。
足が筋肉が張っちゃってパンパン。虫に刺されたの?ってくらい。カッチカチやぞ。
自宅で体重測ってビックリ!3kg増!でも体脂肪は1%減。1日たって1kg減。
これって足の筋肉が落ちたら体重も元に戻るかな?
期待に反して眺望は落第点でしたが行く先々で出会ったみなさんと交流できたのがとても楽しかったです。
いずれまた槍を眺めながらの表銀座、リベンジしたいと思います♪
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