槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳、北穂高岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 39.6km
- 登り
- 2,587m
- 下り
- 2,582m
コースタイム
- 山行
- 7:27
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 7:45
- 山行
- 10:35
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 11:25
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
南岳〜北穂高岳間、当然足場も注意だが上部からの落石にも要注意 パノラマコース、屏風のコルまでは所々に鎖やロープが張られてそれなりにスリルのあるコース |
その他周辺情報 | 温泉 さわんど温泉・梓湖畔の湯:https://sawando.ne.jp/trip/237/ 蕎麦 みどのロッジ: |
写真
感想
沢渡の公営駐車場にクルマを置き、低公害バスで6時半チョイ前に上高地に到着した。河童橋の先に望めるハズの前穂高岳はガスに包まれ、その姿はハッキリとは望めなかった。河童橋からは梓川左岸を行く。明神池、徳沢を経由して横尾に到着したのは9時前であった。この頃にはにはガスも退き、青空が広がっていた。横尾で長めの休憩を取り支度を整え直した後、槍ヶ岳方面に向かった。水量が多くシットリとした沢沿いの道を30分ほど行き、槍見河原で今回の目的地である槍ヶ岳に初めてお目にかかれた。ここまではカナリ順調であったのだが、更に40分ほど上ったところ、槍沢ロッジ手前で急に足取りが重くなりペースが落ちた。これはもしかしてシャリバテか?とも思いエネルギー補給をしてみたがペースは一向に上がらなかった。その後は重い足を引き摺るようにして槍沢を登り、殺生ヒュッテに到着したのは14時少し前だった。本当はこの日のうちに肩ノ小屋と呼ばれる槍ヶ岳山荘まで一気に登ってしまいたかったのだが、この時点でその気力と根性は残っていなかった。殺生ヒュッテのテント場でテント設営した。
翌日、3時半に起床して日の出と槍ヶ岳の朝焼けを楽しみ、5時丁度に槍ヶ岳を目指して出発した。槍ヶ岳山荘までは九十九折状の登山道を行き、30分ほどで槍ヶ岳山荘に到着した。槍ヶ岳山荘に荷物を置き、槍ヶ岳へのアタックを開始した。6時前だというのに槍ヶ岳へのルートは既に渋滞が始まっており、山頂までは1時間近くを要した。槍ヶ岳山頂では天気も良く非常に見晴らしも良かったが、この日のこの後のルートや立山や後立山の山々をチョコッと拝んだ後、途中で追い抜かした団体さんが登ってくる前にチャッチャと下山した。
7時チョイ前、この日の目的地である涸沢を目指して槍ヶ岳山荘を出発した。飛騨乗越、大喰岳、中岳、南岳と南岳山荘まではアップダウンも少なく、非常に快適な稜線歩きだった。この稜線の東側には大天井岳、常念岳、蝶ヶ岳などの山々が、西側には黒部五郎、双六岳、弓折岳、笠ヶ岳などの山々が望めた。南岳山荘で長めの休憩を取った後、今回の山行最大の難所である北穂高岳に向かう大キレットに突入した。大キレットは足場の悪いガレ場のアップダウンと急峻な岩場のアップダウンが北穂高岳まで延々と続いた。南岳山荘から少し登ると切り立ったガレ場の下りとなる。非常に恐怖感を伴う場所なのだが、この先は更に高い恐怖感を感じるような難所が続いた。手に汗を握りながら難所を数ヶ所超え、鎖の付いた岩壁を下った先で休憩を取った。ここでボサっと岩壁を登るパーティーを眺めていたら、岩壁の上部から落石があり、野球のベース大位の岩が岩壁を登っていた人と下で待機していた人の頭をかすめて飛騨側の谷底に落ちていった。幸い2名とも大きな怪我にはならず、チョッとした出血・かすり傷で済んだようだった。という訳で、唯でさえ恐怖感漂うルートな上に更に恐怖感を募らせた。更にこの先のルートはここまでのルート以上に恐怖感漂う難所だった。しかも切り立ったガレ場を登っている頃からガスが沸き始め、手は油汗でジットリとしてきた。足の踏み場もほとんど無い難所を鎖を頼りに次々と超え、やっとこさ北穂高小屋直下の斜面にたどり着いた。この最後の斜面も油断できないくらい険しい登りだった。”命からがら”という表現が相応しいほどの数々の難所をクリアし、北穂高小屋に到着したのは13時半頃だった。
北穂高岳のピークをゲットし、涸沢に向け南稜を下った。この日の目的地・涸沢に到着したのは15時半だった。涸沢のテント場はゴツゴツとした岩場で非常に寝心地が悪い。
翌日は4時半に起床し涸沢が朝焼けで赤く染まるのを期待しながら朝食と撤収作業を行ったが、朝焼けはオイラの期待ほど涸沢を赤く染めなかった。6時に下山を開始、今回の下山コースはパノラマコースを使った。屏風のコルまでは涸沢を左に巻きながらの微妙な上りとなっており、槍ヶ岳から穂高までの稜線と東側斜面を望みながらの行程だった。ただ、所々に鎖やロープが張られてそれなりにスリルのあるコースだった。屏風のコルを過ぎると新村橋までの下りは梓川を望みながら、高山植物オンパレードの花畑の中を行った。9時過ぎには新村近くの梓川右岸にたどり着いた。ここからは梓川右岸を行ったが、この道は横尾までの物資供給ルートらしく、数台のクルマとすれ違った。所々に許可車両の札をつけたクルマが止まっていたりもした。また、行き交う登山者も少なくマイナーなルートである。明神橋に到着すると軽装の観光客がドッサリと出現した。河童橋から明神橋までは観光客の散策ルートにもなっている。そのため、途中の道は整備されており非常に歩きやすかった。河童橋に到着したのは11時チョイ過ぎであった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する