南岳〜北穂高岳〜涸沢岳(大キレット/白出沢)
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- GPS
- 37:25
- 距離
- 25.7km
- 登り
- 2,587m
- 下り
- 2,583m
コースタイム
8月3日 南岳小屋 6:21 → 長谷川ピーク 7:25 → 北穂高小屋 9:09〜10:00(食事休憩) → 北穂高岳 10:13 → 涸沢岳 11:56 → 穂高岳山荘
12:15〜13:20(食事休憩)→重太郎橋 15:57 → 白出沢出合 16:43 →新穂高 18:05
天候 | 8月2日 晴れ/曇り 8月3日 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
槍平小屋〜南岳小屋 雪渓は下部(南沢)と上部にあり、下部の雪渓は気温上昇とともに融雪が進み不安定。上部は締まっていて安定。 ※気温が高く(21℃前後)雪渓の融解が進んでいるのが判ったので一歩一歩慎重に 進んだが、2歩目を置いた時に亀裂が走り雪渓が部分的に崩壊した。 木製ハシゴも所々劣化しているので注意です。 南岳小屋〜北穂高岳 切立った稜線にハシゴや鎖が架かっており通過に特に注意が必要です。 北穂高岳〜涸沢岳 浮石が多く、所々ザレた場所がありますので注意が必要です。 白出のコル〜白出沢出合 浮石が多く、落石に注意が必要です。 南岳小屋〜白出のコルまでコース上にマーキングがしっかりと記されていましたが、白出沢については、中間部から下部にかけてマーキングが判りにくいです。 また、白出沢にはまだ数百mの雪渓がありましたが、落石に注意しながら右岸ルートを進めばアイゼン不要で下れます。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
今回は大キレットの縦走という事でこの山行に関して事前に書籍やヤマレコユーザーさんの方々のページから情報収集させていただきました。 ありがとうございました。
やはり山行日の直近のコンディション情報を得れるという事は貴重で有難いですね。
この時期少し台風の影響が気になりましたが、高気圧がかなり張り出してしたのでまずまずの天候に恵まれましたが気温も割と高く、新穂高温泉を出発し右俣林道を歩き穂高平小屋付近で暑くなりゲーターを外してしまった。この事が後に悔やまれるが後の祭りである。
白出沢を通過して幾つかの沢を渉ると滝谷出合に着く。滝谷小屋前で小休止。
ここから1時間程で槍平小屋に着く。気温は約21℃程(AM10:00)
暑さのためか小休止のつもりが大休止になってしまった。
ここから登山道が始まり、10分程で南沢に辿り着き雪渓を渉る事となる。
雪渓の状況は融解が早い速度で進んでいると思われたので、取付点の旗付近より注意深くゆっくりと一歩を繰り出したが、二歩目で体重をかけると一瞬で数メートルの亀裂が走り雪渓が崩壊し、1m程落下し下部の岩で足に怪我をしてしまった。
幸いにも注意していた為、大怪我には至らなかったが右足脛部に深さ数ミリ長さ20センチ程の裂傷を負ってしまった。
出血が止まるまでの数十分待機しながらY氏と話しこむが、Y氏は動揺している。
Y氏は取付点付近で休憩していた先行者(単独)の方に状況を説明。
再度、雪渓の渉るラインを捜して先行者の方が先に渉っていたが、こちらは先程の事があるので恐る恐るである。
この事で工程が大幅に遅れてしまい、お昼休憩は2200m付近の登山道の少し広い場所でとらざるを得なくなってしまった。(同行者Y氏に迷惑をかけてしまった)
骨折はしていないが、出血が気になるので右足を庇いながららも2時間程で森林限界にでた。この時すでに午後2時を過ぎガスも発生してはいるが、中岳から南岳に繋がる大きな稜線が間近に迫りきてとても大きくはっきりと見えた。遠くでは雷の音が聞こえてきたので、先を急ぎ上部の雪渓まで取り付く。標高が高く気温も低い為、雪渓は安定しているので通常通り通過。
雪渓を渉り灰色のザレ場を数十分歩いて南岳小屋に到着。
受付をすませてから直ぐに練乳アイスを食べ、少し休憩した後に小屋周辺を散策する。
小屋の周辺には数人の登山者達が北穂高方面や南岳/槍ヶ岳方面の景色を眺めながら談笑している。 少し肌寒いが心地よい時間である。
こちらもその方々達と時折会話を交わしながら北アルプスの山々の景色を堪能した。
小屋に戻ると食事の時間になっていたので、急いでY氏と食堂に向かった。
部屋には既に30人程の方々が食事をされていたので、こちらも急いで食事をし部屋へ入る。
部屋は2Fの大部屋で自分の就寝場所は一番壁側だったので快適だ。
他の登山者の方々の会話が聞こえるが、あまり気にならず眠ってしまった。
翌朝、陽が上る時間にほとんどの登山者の方々が小屋前のなだらかな丘から見える穂高の稜線や山々の景色に魅了され佇んでいるようだ。
この時間の小屋での外気温は6℃と寒い。
朝食の時間には小屋で食事をすませ、パッキングを念入りにしてから小屋を出発。
本日は大キレットを縦走して白出沢を下って新穂高へ戻る予定なので、行動食と水1.5lを補充。
大キレット縦走路の最初は少しザレた下りから始まり、途中で幾つかのハシゴ場やクサリ場のあるリッジを進むと長谷川ピークに至る。この間は意外とアップダウンがある。 また長谷川ピークから一旦広い場所に下りる。ここがA沢のコルで、ここから飛騨泣きを通過して北穂高小屋を目指す。この間は高度感もあり緊張感を強いられる場所だ。
飛騨泣きを越し急勾配のガレた斜面を進んでいると、関係者の方々によるルート整備が行われていた。(アンカー設置とマーキング)
このような方々により登山道の安全が保たれています。感謝です。
そこから数分で北穂高小屋に着いた。小屋はクラシックな雰囲気で掃除が行き届いていて非常に居心地の良い所だ。 Y氏と談笑しながら30分程で軽食を食べ北穂高岳へ。
小屋の直ぐ上は北穂高岳 北峰で少し進んで南峰(3106m)。
そこから2時間程、ガレ場やザレ場の岩稜帯を進むと涸沢岳(3103m)に着く。
涸沢岳周辺も浮き石が多い。
涸沢岳を下ると穂高岳山荘に着く。
ここで昼食(カレーライス)を食べ、水を1l補充。
しばらくしてY氏も到着(渋滞にはまっていたようだ)
大休憩して13時20分より白出沢を下る。
途中、単独の方と若者4人のパーティーがここを登ってきた。
気になっていた雪渓だが、落石に注意しながら右岸にルートをとって進んだ事で雪渓上を進まずにすんだ。
荷継小屋跡で小休止をし重太郎橋を渡り白出沢出合へ。
今回の核心部は既に終わっているが、ここからの林道歩きがまたつらい。
18時05分に新穂高に着く。
今回の山行は非常に内容の充実したものになりました。また山行中で出会った方々には色々とお世話になりました。ありがとうございました。
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