白馬大池〜白馬三山
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- GPS
- 49:03
- 距離
- 22.6km
- 登り
- 1,937m
- 下り
- 2,514m
コースタイム
- 山行
- 2:48
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 3:35
- 山行
- 6:46
- 休憩
- 1:44
- 合計
- 8:30
- 山行
- 5:20
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 6:08
天候 | 8/8)曇のち晴、 8/9)晴、稜線上は北風 8/10)曇、稜線上はかなりの強風 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
栂池高原駅9:55⇒10:25栂池自然園駅(栂池ゴンドラリフト&栂池ロープウェイ) 帰り)猿倉12:20⇒12:42白馬八方(アルピコ交通バス),白馬八方⇒<京王高速バス> |
コース状況/ 危険箇所等 |
人気コースでもあり登山者が多く全体に安心して歩けるコースだ。ただ鑓温泉コースの下りは多少の注意が必要かと思う。 栂池から天狗原までは樹林帯の岩ゴロ道、天狗原で木道通過、乗鞍岳へは岩ゴロの歩き難い道が続き、白馬大池へは岩石伝いの坂道で多少苦労する。 大池から天狗山荘までは全体に歩き易く稜線漫歩を満喫できる。途中の杓子岳と鑓ヶ岳は急勾配のきついガレ場の登りがあるが、杓子岳は巻き道利用でパスできる。天狗山荘手前に小雪渓渡りがある。 鑓温泉コースは稜線からガレ場の急坂を下り、大出原を経て鑓温泉手前で鎖場が続くが、足場はしっかりしているので両手を使って歩けば問題はない。鑓温泉からは何ヶ所かの雪渓トラバースがあるが、踏み跡をたどればアイゼンなしで問題ない。また途中に狭い道筋のトラバースが何ヶ所かあり注意を要する。小日向コルで登りがあり、あとは猿倉までダラダラした下りとなる。 |
写真
感想
花と展望を求め、人気の白馬三山にでかけた。
初日、早朝の新幹線と直行バス、そしてゴンドラリフトとロープウェイを乗り継いで栂池自然園に着く。さすがに夏休みでビジターセンターの前では家族連れが多い。どんよりとした曇り空の中、登山口を出発する。
階段状の急坂からやがて樹林帯の岩ゴロ道の登りとなる。1時間ほどで視界が開け、天狗原に到達する、と次第に雲が切れ青空が顔を出してきた。湿原の花々とともに背後の乗鞍岳の山容が見え、俄然元気が出てくる。
乗鞍岳の登りは岩の多い急坂で暑さも加わり結構なアルバイトを強いられる。上りきると広い台地状で大きなケルンが立っている。ケルンの周りに人が集まっている。ここから白馬大池を眺めながら岩伝いの道を池に沿って下りて行く。しかし目指す山荘はすぐそこに見えるのになかなか届かないもどかしい感じになる。
白馬大池は広大なお花畑と背景に小蓮華山を従え、明るく広々としていてとても気持ちがよい所だ。ここはまた絶好のキャンプサイトで数多くのテントで埋め尽くされていた。若者のグループが多いのも特徴と言えそうだ。
白馬大池山荘の夕食はカツカレー、質量ともにこれはかなりいける。夕食後の散歩に蓮華温泉への道を少し下って行くと雪倉岳と朝日岳を背に雲海が広がるのが見えた。日が沈むにつれ微妙な色彩の変化が素晴らしい。寒さを我慢しながらこの眺めを堪能し小屋に戻り1日を終えた。
二日目朝、天気は縦走日和というべき快晴で期待感が高まる。
雷鳥坂のゆったりとした尾根道を登ると後方下の白馬大池が眩しい。そして前回登った火打山や妙高山が雲の上に浮かんで見えるのが印象的だ。右側には朝日岳と長い五輪尾根が目に入る。船越の頭に上がると白馬岳が見え、前方に広々とした縦走路が連なっている。ここからは白馬三山や剣・立山連峰、そして花々を眺めながらの気持ちのよい尾根歩きとなる。小蓮華山から三国境を経て、そしていつの間にか白馬岳の山頂に到達している。
山頂は360度の大パノラマが広がる。北アルプスの山並みが素晴らしい。遠く八ヶ岳や南アルプスが雲の上に見える。しばらく雄大な眺めを楽しんだ後、眼下の白馬山荘に向かった。お目当ては山上レストランのケーキセット。とても山小屋のレストランと思えないしゃれたつくりと窓越しの大展望が同居。肝心のケーキもコーヒーもなかなか美味しい。お勧めの場所だ。
ひとしきり休んだ後、山歩きに戻る。大雪渓分岐から丸山付近にかけてお花畑の連続で楽しんで歩ける。ただウルップソウの群落は花はもうおしまいで少々残念。
一旦、最低鞍部に下りてから杓子岳への登りとなる。巻き道の分岐を過ぎるとガレ場の急坂、これは少々きつい。山頂で一息いれ、昼食をとる。日本海からの風が吹きつけ足を止めると寒く感じる。
次は鑓ケ岳、この辺りで雲がでてきて展望はもう一つとなる。山頂標識の柱棒が朽ちて倒れていた。ちょっと残念な光景だ。
鑓温泉への分岐をやり過ごし天狗山荘に向かう。途中、白馬では終わっていたクルップソウの花に出合う。ご褒美と受け止めた。
天狗山荘は比較的空いていて(今回は8人部屋ブロックを占有)、自炊部屋が用意され、そして何よりも朝夕の雄大な風景を目にすることができる穴場的お勧めの山小屋と思う。
夕食後、小屋近くの南側の尾根に向かうが風が強くてとても寒い。しかし沈む太陽に応じて刻々と変わる山と雲の夕景は素晴らしく太陽が沈みきるまで眺め続けたほどだ。
三日目朝、猛烈な強風で霧が出ている。が、出発時には雲が流れて視界はよくなってきた。
本日は下るだけ。鑓温泉分岐まで戻り、ガレ場の急坂を下る。大出原の草原に達すると一息つける。ここは広大なお花畑だが最盛期は過ぎたようだ。
難所とされた鎖場を過ぎると鑓温泉に着く。予定よりだいぶ早い。昭文社の地図のコースタイムは見すぎかもしれない。ここで間食休憩し、温泉に入らないで先を急ぐ。
あとは何度かの雪渓を越え、小日向コルに達する。白馬三山や大雪渓は雲に隠れての展望となるが、コース中いたるところがお花畑で飽きさせない。
小日向コルからはダラダラした長い下りでもういいと思うころに猿倉荘に到着となる。ここでカキ氷をかきこみ、バスを待って八方に向かう。八方の立ち寄り湯で汗を流し今回の山旅を終えた。
高山植物と大展望、前回の火打・妙高とともに今年は大変充実した夏山だったと云えよう。
一日遅れで同じルートを縦走しました。素晴らしい展望を楽しめましたね
おっしゃる通り、天狗山荘はお勧めの山小屋ですね。自炊室がテント泊客でも使えるので助かりました。
同じ時期に同じルートの山行記録を目にすることは、それが穴場狙いであっただけに大変嬉しいものです。
白馬大池から天狗山荘間は縦走歩きの醍醐味を十二分に味わせてくれる優れものコースですね。
天狗山荘の自炊室は私も朝食に利用させてもらいました。
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