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Yamareco

記録ID: 215774
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無雪期ピークハント/縦走
飯豊山

飯豊山(飯豊山荘-石転沢-大日岳(往復)

2012年08月13日(月) ~ 2012年08月15日(水)
 - 拍手
GPS
52:28
距離
32.5km
登り
2,700m
下り
2,701m

コースタイム

13日飯豊山荘駐車場05:57-06:25温身平06:30-07:05休憩(朝食)07:10-07:20水場07:25-08:10崩壊地08:20-09:05石転沢出合09:15-09:45雪渓始まり09:50-10:15休憩(アイゼン装着)10:20-11:40草付き11:55-12:10黒滝12:15-13:20梅花皮小屋
14日梅花皮小屋06:35-07:04梅花皮岳07:05-07:23烏帽子岳07:23-08:15御手洗池08:23-08:50天狗の庭08:53-09:35御西小屋(水場往復)09:55-11:05大日岳11:18-12:20御西小屋12:25-12:45休憩12:50-13:05天狗の庭13:10-13:40御手洗池13:43-14:40烏帽子岳14:45-15:05梅花皮岳15:05-15:20梅花皮小屋
15日梅花皮小屋05:50-06:25雪渓取付06:30-07:10休憩(アイゼン取外し)07:20-07:45石転沢出合07:55-08:29崩壊地08:30-09:05水場09:30-10:05温身平10:05-10:25駐車場
天候 13日曇りのち雨、14日雨のち曇り、15日晴れ(午前中)
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
温身平近辺はメジロアブの巣窟で、油断すると刺される。
梅花皮川沿いの道はアップダウンがかなりあるのと、道が細いところがあり、初心者向きではない。
更に、雪渓上流の道も相当急峻であるのと浮き石が多く、注意が必要。特に雪渓に乗り移る辺りは、岩上がルートになっているところもあり、雨の時は不気味な場所もある。
飯豊山荘の駐車場に到着。到着早々アブの攻撃に会う。靴を履き替える間も後から後から襲ってくる。たまらず用意もそこそこに出発。
2012年08月13日 05:51撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/13 5:51
飯豊山荘の駐車場に到着。到着早々アブの攻撃に会う。靴を履き替える間も後から後から襲ってくる。たまらず用意もそこそこに出発。
車止めゲートを越えて温身平に向かう。林道を歩く途中もアブの攻撃が止まない。
2012年08月13日 05:58撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/13 5:58
車止めゲートを越えて温身平に向かう。林道を歩く途中もアブの攻撃が止まない。
温身平に到着。トイレを借りて準備万端。
2012年08月13日 06:25撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/13 6:25
温身平に到着。トイレを借りて準備万端。
1時間足らずで水場に到着。なかなかおいしい水なので、帰りに汲んで持ち帰りたい。
2012年08月13日 07:18撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/13 7:18
1時間足らずで水場に到着。なかなかおいしい水なので、帰りに汲んで持ち帰りたい。
梅花皮川の様子。
2012年08月13日 07:43撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
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8/13 7:43
梅花皮川の様子。
崩壊地に到着。先行者と言葉を交わす。崩壊地の上にもルートがあるとのことだが、増水さえしていなければ下を歩くべきだ。
2012年08月13日 08:13撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/13 8:13
崩壊地に到着。先行者と言葉を交わす。崩壊地の上にもルートがあるとのことだが、増水さえしていなければ下を歩くべきだ。
門内沢の雪渓が見えてきた。
2012年08月13日 08:31撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
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8/13 8:31
門内沢の雪渓が見えてきた。
石転沢の出合に到着。門内沢側はまだ雪渓で覆われているので難なく渡れるが、石転沢は流れを横切って右岸に渡らねばならない。渡るポイント選びがなかなか難しく、増水している場合は流れに入る必要がありそう。
2012年08月13日 08:53撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
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8/13 8:53
石転沢の出合に到着。門内沢側はまだ雪渓で覆われているので難なく渡れるが、石転沢は流れを横切って右岸に渡らねばならない。渡るポイント選びがなかなか難しく、増水している場合は流れに入る必要がありそう。
石転沢に入る。
2012年08月13日 09:02撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
2
8/13 9:02
石転沢に入る。
しばらく右岸の夏道を上がって行くと、雪渓に到着する。
2012年08月13日 09:29撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/13 9:29
しばらく右岸の夏道を上がって行くと、雪渓に到着する。
アイゼンを履いて雪渓に乗る。
2012年08月13日 10:18撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/13 10:18
アイゼンを履いて雪渓に乗る。
喉部が近づいてくる。雨が降り出して、不気味な雰囲気が漂うが、もう一人近くを登っておられるので気が楽である。
2012年08月13日 10:19撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/13 10:19
喉部が近づいてくる。雨が降り出して、不気味な雰囲気が漂うが、もう一人近くを登っておられるので気が楽である。
落石がありそうな枝沢を見上げる。
2012年08月13日 11:02撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/13 11:02
落石がありそうな枝沢を見上げる。
雪渓の終点が近づく。この写真は帰りに撮影したものだが、雨の中では全く別物に見える。
2012年08月15日 06:36撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
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8/15 6:36
雪渓の終点が近づく。この写真は帰りに撮影したものだが、雨の中では全く別物に見える。
上記をズームアップ。(帰りに撮影)
2012年08月15日 06:29撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
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8/15 6:29
上記をズームアップ。(帰りに撮影)
雪渓終点のスノーブリッジ。一番左のブリッジを渡る。黄色い旗が見える。(帰りに撮影)
2012年08月15日 06:21撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
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8/15 6:21
雪渓終点のスノーブリッジ。一番左のブリッジを渡る。黄色い旗が見える。(帰りに撮影)
雪渓終点のすぐ上のルート。(帰りの撮影)
雨の中ではこの部分も滑りやすそうで、緊張した。晴れていると全く違った顔に見える。
2012年08月15日 06:17撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
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8/15 6:17
雪渓終点のすぐ上のルート。(帰りの撮影)
雨の中ではこの部分も滑りやすそうで、緊張した。晴れていると全く違った顔に見える。
真中の岩を左に回り込んで雪渓に降り立つ。(帰りの撮影)
2012年08月15日 06:15撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
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8/15 6:15
真中の岩を左に回り込んで雪渓に降り立つ。(帰りの撮影)
雪渓を過ぎて草付きから見下ろす。(行き−雨の中)
2012年08月13日 12:30撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
1
8/13 12:30
雪渓を過ぎて草付きから見下ろす。(行き−雨の中)
雪渓を過ぎたところから稜線を見上げる。登りで1時間以上かかった。(帰りの撮影)
2012年08月15日 05:57撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
1
8/15 5:57
雪渓を過ぎたところから稜線を見上げる。登りで1時間以上かかった。(帰りの撮影)
翌朝梅花皮小屋を撮影。昨日の午後から夜にかけて大荒れの天気になった。
朝、風が収まったので、雨はまだ降っていたが大日岳に向けて空身で出発する。
2012年08月14日 06:30撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
1
8/14 6:30
翌朝梅花皮小屋を撮影。昨日の午後から夜にかけて大荒れの天気になった。
朝、風が収まったので、雨はまだ降っていたが大日岳に向けて空身で出発する。
梅花皮岳に到着。ガスのため何も見えない。
2012年08月14日 07:00撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 7:00
梅花皮岳に到着。ガスのため何も見えない。
ヨツバシオガマ。
2012年08月14日 07:05撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 7:05
ヨツバシオガマ。
キク科の植物だとはわかるが、名称不明。
2012年08月14日 07:09撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 7:09
キク科の植物だとはわかるが、名称不明。
ツリガネニンジン
2012年08月14日 07:15撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 7:15
ツリガネニンジン
烏帽子岳に到着。
2012年08月14日 07:21撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 7:21
烏帽子岳に到着。
ミヤマクルマバナ?
2012年08月14日 07:25撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 7:25
ミヤマクルマバナ?
ハコネサンショウウオ?
2012年08月14日 07:41撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 7:41
ハコネサンショウウオ?
アラシグサ?
2012年08月14日 08:00撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 8:00
アラシグサ?
シナノキンバイ
2012年08月14日 08:08撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 8:08
シナノキンバイ
御手洗ノ池
2012年08月14日 08:14撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 8:14
御手洗ノ池
天狗の庭
2012年08月14日 08:46撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 8:46
天狗の庭
御西小屋に到着。
2012年08月14日 09:31撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 9:31
御西小屋に到着。
御西小屋の水場で水を補給。この水場は、小屋から少し遠い。
2012年08月14日 09:40撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 9:40
御西小屋の水場で水を補給。この水場は、小屋から少し遠い。
大日岳に向かう。道脇は刈り払われているが、花は残されている。
2012年08月14日 10:12撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 10:12
大日岳に向かう。道脇は刈り払われているが、花は残されている。
大日岳の斜面が少し見通せるくらいガスが薄くなってきた。
2012年08月14日 10:59撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 10:59
大日岳の斜面が少し見通せるくらいガスが薄くなってきた。
長年の懸案であった大日岳に到着。リンゴを一つ食べる。標識の脇にネズミが顔を出した。写真撮影には応じてくれず。
2012年08月14日 11:03撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 11:03
長年の懸案であった大日岳に到着。リンゴを一つ食べる。標識の脇にネズミが顔を出した。写真撮影には応じてくれず。
道脇に咲き乱れる花。
2012年08月14日 11:52撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 11:52
道脇に咲き乱れる花。
ダイグラ尾根方面か。少しガスが晴れて来た。
2012年08月14日 13:13撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 13:13
ダイグラ尾根方面か。少しガスが晴れて来た。
ウサギギクが多い。
2012年08月14日 13:26撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 13:26
ウサギギクが多い。
赤岳沢辺りであろうか、ガスが晴れて見渡せるようになってきた。
2012年08月14日 13:31撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 13:31
赤岳沢辺りであろうか、ガスが晴れて見渡せるようになってきた。
御手洗ノ池近く、稜線上で唯一夏道を雪渓が覆っているところ。たいしたことはない。
2012年08月14日 13:33撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 13:33
御手洗ノ池近く、稜線上で唯一夏道を雪渓が覆っているところ。たいしたことはない。
イワイチョウ
2012年08月14日 13:37撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 13:37
イワイチョウ
アラシグサか? 葉の形は間違いないと思うも、花が大きすぎるのでどうかなと思う。
2012年08月14日 13:37撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 13:37
アラシグサか? 葉の形は間違いないと思うも、花が大きすぎるのでどうかなと思う。
タカネマツムシソウ三態。花弁が咲いたところ。
2012年08月14日 14:17撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
1
8/14 14:17
タカネマツムシソウ三態。花弁が咲いたところ。
花弁が咲く前。
2012年08月14日 14:17撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 14:17
花弁が咲く前。
ボツボツ咲き始めたところ
2012年08月14日 14:17撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 14:17
ボツボツ咲き始めたところ
ミヤマウスユキソウ
2012年08月14日 14:45撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 14:45
ミヤマウスユキソウ
ハクサンフウロ
2012年08月14日 14:47撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 14:47
ハクサンフウロ
マツムシソウに停まるベニヒカゲ
2012年08月14日 15:16撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 15:16
マツムシソウに停まるベニヒカゲ
梅花皮小屋から北俣岳
2012年08月14日 17:42撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 17:42
梅花皮小屋から北俣岳
同じく、梶川尾根を見る
2012年08月14日 17:42撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/14 17:42
同じく、梶川尾根を見る
梅花皮小屋から大日岳。
2012年08月14日 17:43撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
1
8/14 17:43
梅花皮小屋から大日岳。
最終日の朝、梅花皮岳の肩に日が昇って来た。
2012年08月15日 05:07撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/15 5:07
最終日の朝、梅花皮岳の肩に日が昇って来た。
石転沢に向かって下降を始める。
2012年08月15日 06:03撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
2
8/15 6:03
石転沢に向かって下降を始める。
あっと言う間に稜線が遠くなる。
2012年08月15日 06:03撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/15 6:03
あっと言う間に稜線が遠くなる。
浮き石が多く、何度も滑る。
2012年08月15日 06:08撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/15 6:08
浮き石が多く、何度も滑る。
雪渓に乗ると落石に注意を払いながらひたすら歩くだけ。
2012年08月15日 06:36撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
1
8/15 6:36
雪渓に乗ると落石に注意を払いながらひたすら歩くだけ。
雪渓が終了。夏道沿いに降りる。
2012年08月15日 07:17撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
1
8/15 7:17
雪渓が終了。夏道沿いに降りる。
サクラソウが群生していた。
2012年08月15日 07:21撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
1
8/15 7:21
サクラソウが群生していた。
心配していた水量は1昨日のレベルに戻っていた。ここを渡る。
2012年08月15日 07:33撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
1
8/15 7:33
心配していた水量は1昨日のレベルに戻っていた。ここを渡る。
門内沢の雪渓を渡って、あとは水を汲むだけ。
2012年08月15日 07:52撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
1
8/15 7:52
門内沢の雪渓を渡って、あとは水を汲むだけ。
門内沢は涼しそうである。
2012年08月15日 07:52撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
2
8/15 7:52
門内沢は涼しそうである。
崩壊地を再度通り過ぎ・・・水を汲んで・・・
2012年08月15日 08:23撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/15 8:23
崩壊地を再度通り過ぎ・・・水を汲んで・・・
温身平を過ぎたら駐車場とアブが待っていた。
2012年08月15日 10:08撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
8/15 10:08
温身平を過ぎたら駐車場とアブが待っていた。
帰りは関川温泉の日帰り湯で汗を流す。さあ、お盆の混雑の中、どうやって帰るか。
結果的には、赤城昭和ICで関越を降り、下道で帰る。帰着21時でした。
2012年08月15日 12:02撮影 by  Canon PowerShot SX120 IS, Canon
1
8/15 12:02
帰りは関川温泉の日帰り湯で汗を流す。さあ、お盆の混雑の中、どうやって帰るか。
結果的には、赤城昭和ICで関越を降り、下道で帰る。帰着21時でした。
撮影機器:

感想

長年の懸案であった飯豊の大日岳に登る計画を立てていた。ところが初日が9日亡くなったメンバーの通夜になったため、急きょ1日ずらすことにすると同時に自分なりの追悼山行にしようと決めて出かけた。
この時期の飯豊登山は、まずお盆の交通混雑を如何に避けるかが問題である。そのため、渋滞が予想される地域を午後遅く通過するため、午後2時過ぎに自宅を出た。案の定、大きな渋滞に遭遇せずに夜9時過ぎに小国の町に到着。駅近くの旅館に宿を取った。
翌朝早く飯豊山登山口に移動、飯豊山荘の駐車場に6時前に到着。アブに襲われながら支度をして早々に出発する。どんよりとした空模様で山にはガスがかかっている。梅花皮沢沿いのアップダウンの激しい道を歩いていると先行者があることがわかった。崩壊地で追いついてちょっと言葉を交わす。崩壊地から1時間足らずで石転沢出会いに到着。沢の右岸に渡らなくてはならないが、渡渉点を探すのに少し手間取ったが何とか靴を濡らさずに渡ることができた。
少し前に、下って来た小屋の管理の方からその先行者がルートに関する情報を得ておられたので、それを教えていただき雪渓に無事に入った。しかし、雪渓を歩き始めて30分もしないうちに雨が本格的になってくる。雨はとうとう小屋に着くまで止まなかった。他にどうということもないが、雪渓の終了点付近は気になった。幅1mくらいのスノーブリッジを渡って地面に到着するのであるが、その先にある岩が折からの雨で何とも滑りやすそうである。すぐ左には滝がかかっており、へたをすると滝に吸い込まれそうな恐怖さえ覚えるほどで、下りは嫌だろうな、と思う。あえぎながら急坂を登って、1時過ぎに小屋に着いた。濡れたものを干し、乾いた服に着替えて一息つく。その夜は、7時前には寝てしまい真夜中に風と雨の音で何度か目覚めたが、翌朝聞くと夜9時ごろは雷が酷かったそうである。
翌朝、まだ雨が降っていて、同宿者達の動きも鈍いものがある。しかし、さすがに5時には起き出して朝飯にし、他の方々が出払った6時半、風も治まってきた中を大日岳を目指す。昨晩、今日同じ方向に向かうと言われていた大阪の単独行女性の後を追いかけるつもりであったが、向こうは20kg以上の荷物、こちらは空身なのに全く追いつけず、そのタフさに舌を巻くことになる。幸い、御西小屋と大日岳の登りで言葉を交わすことはできたので良かったが、その後の旅は順調に行ったであろうか?
そんなスピードでも空身の故か、昭文社の地図のCTより1時間以上早く大日岳に到着。山頂で少しゆっくりしようとリンゴを食べていると、ネズミがちょろちょろ出てくる。この前の針ノ木の時以来ネズミに縁がありそうだ。
帰りはさすがに疲れたが、梅花皮小屋から往復9時間足らずで帰ることができた。ちょうど小屋に着くころからガスが晴れ始め、夕方は久しぶりの太陽が拝めることになり、小屋から大日岳の稜線も見ることができたので満足である。
さて、問題は翌朝のルートである。どうも、翌朝石転沢を下るのは自分一人になりそうな雰囲気である。自分が不安に感じていたのは2点であった。雪渓への取付き点付近の滑りやすそうな岩場、それと石転出合の渡渉点が増水で渡れないのではないか、の2つである。しかし、梶川尾根に回ることと比べると時間的に有利であるし、昨日の水場の水を持ち帰ることも捨てがたい。
悩んだ挙句、翌朝小屋番さんに伺うと、「スノーブリッジ?まだ渡れる」といとも簡単に何故そんなに恐がるのか、と言わんばかりのコメントを頂く。これに意を強くして石転沢を行くことにした。
結果的には、上部の様子は晴れていると全く感じが違って難なく雪渓に乗れたし、出合の渡渉も水量は初日と変わらず問題が無かった。そして予定通り、「うまい水」を3リットルばかり担いで無事に駐車場へ戻ることができたのである。
今回の計画は準備不足があったこと、体力的に限界を感じたこと、などはあったが、相変わらぬ飯豊山の魅力を改めて感じさせられたのであった。また来ることができれば良いが。
13日に一緒に石転を登って頂き、小屋で話をさせていただいた福島の御仁、下りも石転を使ってしまったのでお会いできませんでした。駐車場には福島ナンバーの車が2台止まっていたので、メッセージを残すこともできす失礼しました。またどこかでお会いできればと思います。

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