飯豊山(飯豊山荘-石転沢-大日岳(往復)
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- GPS
- 52:28
- 距離
- 32.5km
- 登り
- 2,700m
- 下り
- 2,701m
コースタイム
14日梅花皮小屋06:35-07:04梅花皮岳07:05-07:23烏帽子岳07:23-08:15御手洗池08:23-08:50天狗の庭08:53-09:35御西小屋(水場往復)09:55-11:05大日岳11:18-12:20御西小屋12:25-12:45休憩12:50-13:05天狗の庭13:10-13:40御手洗池13:43-14:40烏帽子岳14:45-15:05梅花皮岳15:05-15:20梅花皮小屋
15日梅花皮小屋05:50-06:25雪渓取付06:30-07:10休憩(アイゼン取外し)07:20-07:45石転沢出合07:55-08:29崩壊地08:30-09:05水場09:30-10:05温身平10:05-10:25駐車場
天候 | 13日曇りのち雨、14日雨のち曇り、15日晴れ(午前中) |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
温身平近辺はメジロアブの巣窟で、油断すると刺される。 梅花皮川沿いの道はアップダウンがかなりあるのと、道が細いところがあり、初心者向きではない。 更に、雪渓上流の道も相当急峻であるのと浮き石が多く、注意が必要。特に雪渓に乗り移る辺りは、岩上がルートになっているところもあり、雨の時は不気味な場所もある。 |
写真
感想
長年の懸案であった飯豊の大日岳に登る計画を立てていた。ところが初日が9日亡くなったメンバーの通夜になったため、急きょ1日ずらすことにすると同時に自分なりの追悼山行にしようと決めて出かけた。
この時期の飯豊登山は、まずお盆の交通混雑を如何に避けるかが問題である。そのため、渋滞が予想される地域を午後遅く通過するため、午後2時過ぎに自宅を出た。案の定、大きな渋滞に遭遇せずに夜9時過ぎに小国の町に到着。駅近くの旅館に宿を取った。
翌朝早く飯豊山登山口に移動、飯豊山荘の駐車場に6時前に到着。アブに襲われながら支度をして早々に出発する。どんよりとした空模様で山にはガスがかかっている。梅花皮沢沿いのアップダウンの激しい道を歩いていると先行者があることがわかった。崩壊地で追いついてちょっと言葉を交わす。崩壊地から1時間足らずで石転沢出会いに到着。沢の右岸に渡らなくてはならないが、渡渉点を探すのに少し手間取ったが何とか靴を濡らさずに渡ることができた。
少し前に、下って来た小屋の管理の方からその先行者がルートに関する情報を得ておられたので、それを教えていただき雪渓に無事に入った。しかし、雪渓を歩き始めて30分もしないうちに雨が本格的になってくる。雨はとうとう小屋に着くまで止まなかった。他にどうということもないが、雪渓の終了点付近は気になった。幅1mくらいのスノーブリッジを渡って地面に到着するのであるが、その先にある岩が折からの雨で何とも滑りやすそうである。すぐ左には滝がかかっており、へたをすると滝に吸い込まれそうな恐怖さえ覚えるほどで、下りは嫌だろうな、と思う。あえぎながら急坂を登って、1時過ぎに小屋に着いた。濡れたものを干し、乾いた服に着替えて一息つく。その夜は、7時前には寝てしまい真夜中に風と雨の音で何度か目覚めたが、翌朝聞くと夜9時ごろは雷が酷かったそうである。
翌朝、まだ雨が降っていて、同宿者達の動きも鈍いものがある。しかし、さすがに5時には起き出して朝飯にし、他の方々が出払った6時半、風も治まってきた中を大日岳を目指す。昨晩、今日同じ方向に向かうと言われていた大阪の単独行女性の後を追いかけるつもりであったが、向こうは20kg以上の荷物、こちらは空身なのに全く追いつけず、そのタフさに舌を巻くことになる。幸い、御西小屋と大日岳の登りで言葉を交わすことはできたので良かったが、その後の旅は順調に行ったであろうか?
そんなスピードでも空身の故か、昭文社の地図のCTより1時間以上早く大日岳に到着。山頂で少しゆっくりしようとリンゴを食べていると、ネズミがちょろちょろ出てくる。この前の針ノ木の時以来ネズミに縁がありそうだ。
帰りはさすがに疲れたが、梅花皮小屋から往復9時間足らずで帰ることができた。ちょうど小屋に着くころからガスが晴れ始め、夕方は久しぶりの太陽が拝めることになり、小屋から大日岳の稜線も見ることができたので満足である。
さて、問題は翌朝のルートである。どうも、翌朝石転沢を下るのは自分一人になりそうな雰囲気である。自分が不安に感じていたのは2点であった。雪渓への取付き点付近の滑りやすそうな岩場、それと石転出合の渡渉点が増水で渡れないのではないか、の2つである。しかし、梶川尾根に回ることと比べると時間的に有利であるし、昨日の水場の水を持ち帰ることも捨てがたい。
悩んだ挙句、翌朝小屋番さんに伺うと、「スノーブリッジ?まだ渡れる」といとも簡単に何故そんなに恐がるのか、と言わんばかりのコメントを頂く。これに意を強くして石転沢を行くことにした。
結果的には、上部の様子は晴れていると全く感じが違って難なく雪渓に乗れたし、出合の渡渉も水量は初日と変わらず問題が無かった。そして予定通り、「うまい水」を3リットルばかり担いで無事に駐車場へ戻ることができたのである。
今回の計画は準備不足があったこと、体力的に限界を感じたこと、などはあったが、相変わらぬ飯豊山の魅力を改めて感じさせられたのであった。また来ることができれば良いが。
13日に一緒に石転を登って頂き、小屋で話をさせていただいた福島の御仁、下りも石転を使ってしまったのでお会いできませんでした。駐車場には福島ナンバーの車が2台止まっていたので、メッセージを残すこともできす失礼しました。またどこかでお会いできればと思います。
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