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Yamareco

記録ID: 2173386
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

ワタシ、遭難しないので 予報より早い気候の悪化 横岳・硫黄岳

2020年01月07日(火) [日帰り]
 - 拍手
GPS
08:00
距離
14.8km
登り
1,340m
下り
1,326m

コースタイム

日帰り
山行
6:27
休憩
1:33
合計
8:00
6:00
6
6:06
6:06
70
7:16
7:16
61
8:17
8:42
66
9:48
9:59
8
10:07
10:20
8
10:28
10:31
2
10:33
10:36
2
10:38
10:41
6
10:47
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5
10:52
10:55
4
10:59
11:03
9
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11:14
12
11:26
11:36
22
11:58
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9
12:08
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26
12:34
12:34
4
12:45
12:59
29
13:28
13:28
27
13:55
13:56
4
14:00
天候 晴れ⇒曇り⇒雪 稜線は強風
過去天気図(気象庁) 2020年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
赤岳山荘駐車場1000円/日
コース状況/
危険箇所等
登山届:八ヶ岳山荘、赤岳山荘、美濃戸山荘で提出可能

1/7 昼前より強風を伴う降雪があり、1/8以降の森林限界以上はトレースは期待できず、ラッセル覚悟で臨むべきと思われる。

行者小屋〜地蔵尾根〜地蔵の頭
目印多数。急登で階段・鎖あり。所々ミックス。クランポン・ピッケルはあった方が良い。

地蔵の頭〜台座の頭
目印多数。はしご・鎖あり。所々ミックス。クランポン・ピッケルはあった方が良い。西側の斜面は東側より緊張感ある。

上記以外は特に難しい所はないと思います。
北沢や南沢では沢に落ちないように気を付けましょう。

※装備は適宜自己判断でお願いします。各々、経験・技術が違うので他人を頼りにしてはいけません。

信州 山のグレーディングでは
北沢〜地蔵尾根〜赤岳 体力レベル4 技術レベルC
赤岳〜横岳〜硫黄岳縦走 体力レベル4 技術レベルC
詳細下記参照
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/documents/yamanogure-dexingu_hyou-20190314.pdf
南沢のシリセードポイント。雪が少なくてできません。シリセードしたら、お尻がえぐれそうです。
2020年01月07日 06:55撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 6:55
南沢のシリセードポイント。雪が少なくてできません。シリセードしたら、お尻がえぐれそうです。
左の倒木で「tetsurawのT(ティー)」ってやろうかと思ったけど、やめましたw
2020年01月07日 07:51撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 7:51
左の倒木で「tetsurawのT(ティー)」ってやろうかと思ったけど、やめましたw
まずまずの天気に嬉しくなり、普段しない自撮りをしてみました。
2020年01月07日 07:51撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 7:51
まずまずの天気に嬉しくなり、普段しない自撮りをしてみました。
枝についた雪がスコーンに見えるのは私だけでしょうか?
2020年01月07日 08:08撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 8:08
枝についた雪がスコーンに見えるのは私だけでしょうか?
今日はあそこのギザギザに行きますw
2020年01月07日 08:09撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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今日はあそこのギザギザに行きますw
右は赤岳。上空の雲の動きが速く、風の強さが伺い知れます。
2020年01月07日 08:11撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 8:11
右は赤岳。上空の雲の動きが速く、風の強さが伺い知れます。
道の先には赤岳。そう見えますが、まっすぐ登る事はできません。
2020年01月07日 08:15撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 8:15
道の先には赤岳。そう見えますが、まっすぐ登る事はできません。
阿弥陀岳に太陽の光が当たる。その色合いがとても美しいけれど、写真にしてしまうとそれが100%伝わらないのは私の技術不足の他ならない。
2020年01月07日 08:21撮影 by  ILCE-6000, SONY
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1/7 8:21
阿弥陀岳に太陽の光が当たる。その色合いがとても美しいけれど、写真にしてしまうとそれが100%伝わらないのは私の技術不足の他ならない。
行者小屋と横岳。私がここに到着した時は誰もおらず、静けさを保ち続けていた。
2020年01月07日 08:21撮影 by  ILCE-6000, SONY
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1/7 8:21
行者小屋と横岳。私がここに到着した時は誰もおらず、静けさを保ち続けていた。
今日はクランポンもピッケルも使います。上部は風が強いだろうと予測し、ゴーグルも装着しておきました。
2020年01月07日 08:40撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 8:40
今日はクランポンもピッケルも使います。上部は風が強いだろうと予測し、ゴーグルも装着しておきました。
地蔵尾根でシリセードの跡。何年か前にワタシも地蔵尾根でシリセードをして、人生をコースアウトしそうでしたw
2020年01月07日 09:21撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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地蔵尾根でシリセードの跡。何年か前にワタシも地蔵尾根でシリセードをして、人生をコースアウトしそうでしたw
阿弥陀岳がかっこよくも美しい。今月登る予定です。
2020年01月07日 09:33撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 9:33
阿弥陀岳がかっこよくも美しい。今月登る予定です。
赤岳と中岳。中岳はしばらく通っていません。
2020年01月07日 09:33撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 9:33
赤岳と中岳。中岳はしばらく通っていません。
標高を上げて見晴らしが良くなるにつれ、風はその強さを増していきます。蓼科山も奥に見えます。
2020年01月07日 09:33撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 9:33
標高を上げて見晴らしが良くなるにつれ、風はその強さを増していきます。蓼科山も奥に見えます。
上部まで来ました。雪は締まっていて登りやすいですが、その分滑れば勢いよく落ちていくでしょう。
2020年01月07日 09:43撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 9:43
上部まで来ました。雪は締まっていて登りやすいですが、その分滑れば勢いよく落ちていくでしょう。
赤岳展望荘や頂上の山小屋が見えます。
2020年01月07日 09:50撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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赤岳展望荘や頂上の山小屋が見えます。
もう少しいくと、短いナイフリッジがあるはずだが…雪が少ないんですよね…
2020年01月07日 09:51撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 9:51
もう少しいくと、短いナイフリッジがあるはずだが…雪が少ないんですよね…
前はなかった棒だとか鎖があります。緊張感がなくなります。
2020年01月07日 09:53撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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前はなかった棒だとか鎖があります。緊張感がなくなります。
わかりにくいですが、わざわざリッジに乗ってみました。
2020年01月07日 09:56撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 9:56
わかりにくいですが、わざわざリッジに乗ってみました。
地蔵の頭まで来ました。風が強く、小さな氷の塊が身体に当たります。
2020年01月07日 09:57撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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地蔵の頭まで来ました。風が強く、小さな氷の塊が身体に当たります。
お地蔵様の表情がどことなく険しい感じがします。
2020年01月07日 09:58撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 9:58
お地蔵様の表情がどことなく険しい感じがします。
見えるのはおそらく県界尾根。東側の尾根斜面は雪があるようには見えません。
2020年01月07日 09:58撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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見えるのはおそらく県界尾根。東側の尾根斜面は雪があるようには見えません。
日ノ岳?ここからの稜線がとても楽しみです。
2020年01月07日 09:58撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 9:58
日ノ岳?ここからの稜線がとても楽しみです。
中央やや上部の雪壁を登ります。近くに行くと…
2020年01月07日 10:20撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/7 10:20
中央やや上部の雪壁を登ります。近くに行くと…
赤岳とうっすら見える富士山。雲行きが怪しくなってきました。
2020年01月07日 10:20撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 10:20
赤岳とうっすら見える富士山。雲行きが怪しくなってきました。
雪壁というか、ただの急登でした。
2020年01月07日 10:23撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 10:23
雪壁というか、ただの急登でした。
鉾岳を巻くところ。西側の斜面は風が強く厳しさしか感じません。
2020年01月07日 10:35撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 10:35
鉾岳を巻くところ。西側の斜面は風が強く厳しさしか感じません。
石尊峰?から赤岳を見ると、完全にガスの中に隠れてしまいました。まだ10時半を過ぎたばかりなのに、天気が崩れるのが早すぎると思い、危機感を覚えました。
2020年01月07日 10:42撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 10:42
石尊峰?から赤岳を見ると、完全にガスの中に隠れてしまいました。まだ10時半を過ぎたばかりなのに、天気が崩れるのが早すぎると思い、危機感を覚えました。
石尊峰から硫黄岳方面はこの段階では大丈夫でしたが、時間の問題かとも思いました。
2020年01月07日 10:42撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 10:42
石尊峰から硫黄岳方面はこの段階では大丈夫でしたが、時間の問題かとも思いました。
三叉峰。この辺で雪が降り始めました。杣添尾根でもやはり雪が少ない印象を受けました。
2020年01月07日 10:47撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 10:47
三叉峰。この辺で雪が降り始めました。杣添尾根でもやはり雪が少ない印象を受けました。
2020年01月07日 10:59撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 10:59
奥ノ院(横岳)に到着。雪とガスとともに危機が迫ってきました。さっさと写真を撮り歩を進めます。
2020年01月07日 10:59撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 10:59
奥ノ院(横岳)に到着。雪とガスとともに危機が迫ってきました。さっさと写真を撮り歩を進めます。
このときはまだ先が見えてますが、鎖やハシゴをすぎ西側の斜面から稜線に戻った時は完全にガスに包まれました。ここから先は写真を撮る余裕もなく、歩くのをやめることで遭難のリスクがあると考え、方向に注意を払いながら硫黄岳山荘まで、ただただ歩き続けました。
2020年01月07日 11:00撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 11:00
このときはまだ先が見えてますが、鎖やハシゴをすぎ西側の斜面から稜線に戻った時は完全にガスに包まれました。ここから先は写真を撮る余裕もなく、歩くのをやめることで遭難のリスクがあると考え、方向に注意を払いながら硫黄岳山荘まで、ただただ歩き続けました。
赤岳鉱泉に着きました。硫黄岳山荘からここまではノンストップできました。やっとここで一息つけた感じでした。
2020年01月07日 12:54撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 12:54
赤岳鉱泉に着きました。硫黄岳山荘からここまではノンストップできました。やっとここで一息つけた感じでした。
雪が津々と降っており、今日の写真はこれで終了となりました。
2020年01月07日 12:54撮影 by  TG-830 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/7 12:54
雪が津々と降っており、今日の写真はこれで終了となりました。

感想

地蔵尾根を登り、地蔵の頭から硫黄岳までは冬季はまだ縦走していなかったので、歩いてみたいと思っていた。年末から仕事の休みと天気の相性が悪く、なかなか行くことができなかったが、今回はなんとなくいいような気がした。ヤマ天の予報だと夕方(早くても昼過ぎ)には崩れるという予報だった。そのためお昼に硫黄岳に着けば大丈夫だろうと思い計画を立てた。計画は5時に赤岳山荘を出発…のはずだったが、睡眠不足になるとペースが落ちてしまうので、その時間の確保を優先し結果的に1時間遅い出発となった。

南沢から入り徐々に高度を上げていく。雪はさほど多くなくむしろ少ない印象を受けていた。日が昇り空が明るくなってくると、その天気がはっきりとわかってくる。青空が見えて口元が綻ぶ。行者小屋に着き、クランポンやピッケル、ゴーグル、ハードシェル、ヘルメットなどの装備を整える。地蔵尾根で息を切らしながら高度を上げていくと案の定風は強くなり、行者小屋での準備が功を奏した。ここからは楽しみにしていた稜線歩きだ。しかし徐々に天候が怪しくなり、横岳を過ぎた辺りからガスと雪と危機感に包まれた。風が強く歩いているにもかかわらず体が冷えていくのがわかった。きっとこれが低体温症になっていくプロセスなんだと感じた(もちろん帰宅後に調べました)。敗退は遭難を意味しており、そうするわけにはいかなかった。横岳まで来てしまえば地蔵の頭に戻ろうが、硫黄岳に向こうがどちらに行っても、かかる時間や距離は然程変わりはないと思った。ただ硫黄岳方面は、硫黄岳山荘で装備の仕切り直しや行動食などの補給が確実にできると考え、そちらに行った。視界が悪く迷いそうな感じもしたが、人工物が多くある稜線なのでそれらを見落とさないよう気をつけた。硫黄岳山荘に到着し風を遮ることができる場所で、レイヤリングを整え、温かい飲み物と高カロリーな食べ物を補給した。ここでクランポンを外し、足元を軽くし歩を進めた。人工物も大事だがトレースも大事で、前者に頼りすぎると踏み抜いたりラッセルを強いられ体力の消耗が激しくなるので、前者を確認しながら後者をたどった。もちろん風と雪でトレースがなくなっているところもあり、少しの間ラッセルを強いられた。赤岩の頭を過ぎ、風を感じないところまで来た時はほっとした。

今回、予報よりもかなり早く天気が崩れ気象遭難するリスクが大きかった。その中で学んだ事はいろいろあった。なかでも低体温症になるであろう体の変化は今回山行では大きな収穫だったような気がする。今後もこれまで得てきた経験を生かしながら登山を続けていきたいとまた思った。

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