笹子雁が腹摺山~滝子山
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- GPS
- 06:54
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 1,634m
- 下り
- 1,780m
コースタイム
- 山行
- 6:28
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 6:53
天候 | 快晴 弱い北風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路)JR中央線「初狩」駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
前日の積雪は1cm未満。 滝子山の北面は根雪が凍結しており、下りにとる場合には軽アイゼンが必要と思われます。 |
写真
感想
秀麗富嶽十二景をコンプリートすべく、今回は笹子雁が腹摺山へ。前回、奥山の雁が腹摺山から甲州アルプス経由で、笹子雁が腹摺山を目指しましたが、時間的にも体力的にも断念せざるをえませんでしたので、今回はそのリベンジです。
笹子駅→笹子雁が腹摺山へのコースタイムは2時間40分(昭文社・山と高原の地図)ですので、意外と楽勝かと思っていました。とくに、新田の登り口ではなだらかな道だったので、ちょっと侮っていました。途中からはやや急な斜面をツズラ折れで登っていき、緩やかな場所も少しはありますが、おおむね急斜面。滑り出しから、足に来ていました。もっとも、本年初めてのソロ登山なので、脚も体もなまっていたことも事実ですが....。
急斜面をあえぎながら登った笹子雁が腹摺山。山頂に秀麗富嶽十二景の看板こそあれ、写真や解説付きの案内板はありませんでした。おまけに、富士山は山頂部だけが見えるだけで、それも木の枝越し。地元大月市の観光PDFでは
「・山頂手前急な勾配があります。階段が整備されています。
・山頂はあまり広くありません。また、眺望もあまりよくありませんが、富士山と南アルプスがよく見えます。」
眺望も良くない(笑)。
まあ、山頂独り占めだったので問題はありませんでしたが...。
次はお坊山へ。笹子雁が腹摺山からの下りには前日降ったと思える雪がうっすら。下りの急斜面はある程度、慎重に下る必要がありました。ここの雪はもう午後にはほぼ溶けたと思いますが、今週の水曜日にはまた降雪予報が出ているので、アイゼンが必要になるかもしれません。途中には米沢山を含めて、いくつかのアップダウンが続き、疲労困憊。しかたなく、2個しか持参しなかった、おにぎりでエネルギー補給。その後はある程度疲労感が軽減したので、ここはシャリバテだったようです。
お坊山からの眺めはかなり良くて、富士山こそ木々の間からですが、南アルプスや奥秩父(金峰山、国師が岳、甲武信ヶ岳、大菩薩嶺)、ちょっと雲がかかっていましたが八ケ岳まで....。ここから大鹿峠まで下り、いよいよこの日のラスボス滝子山へ。手元の腕時計で測った標高差は400m弱。かなりきつい登り返しですが意外とゆるやかな傾斜でしたので、あまりきつくは感じませんでした。
曲沢峠を過ぎて、笹子駅への道を分けた後は、歩いたことのない道です。すぐに沢音が聞こえ、かなりの水量の沢沿いに標高を稼いでいきます。登山道は水はけが悪いところが何か所かあり、ちょっとスリップしやすい場所がありました。さらに進むと、もう1本笹子駅への道を分けますが、この案内には「難路」とありました。初めて大菩薩から甲州アルプスを踏破し、下った時に使った道がこの難路だったようです。すごく歩きにくかった印象で、2度とこの道は使わないと思うほど歩きにくかったことは確かです。その時は疲労、日没&脱水との戦いで、頭が真っ白になっており、う回路の存在に気がつかなかったようです。
沢が細くなり左岸に渡ってからは日陰の斜面。積雪も増えて、しかも根雪のようで融解・凍結を繰り返して、ツルツル。凍結部分を避けて歩を勧めれば、登りなので危険はありませんが、ここで追い越したグループの人たちは軽アイゼン装着。下りにとるなら、その方が安心できますね。10分ほど歩くと広い防火帯へ。ここは1度と通っただけですが、山頂手前まであと少しということが実感できる場所です。標高1,600m弱の滝子山ですので、今回のルートではここの積雪が一番多い場所でした。とくに稜線に出る手前は一歩一歩、足の置き場を選ばないと、転倒の危険が。稜線に出て雪と氷が消えた時にはほっと胸をなでおろすことができました。
今回滝子山山頂は3回目でしたが、眺めは今回が最高。富士山は裾まで見えるし、南アルプスや奥秩父の山まで良く見えました。さらには大岳山や御前山、三頭山などの奥多摩の山々も。山頂でであった若い男の子二人組。なんとスニーカー、コートで登ってきたとのこと。帰りは初狩へ下山ということで、積雪はなさそうですが、下りで靴が耐えられるのでしょうか。ちょっと心配でしたが、お先に下山させていただきました。
相変わらず滝子山からの下山路は長い、長い。疲労が蓄積していることもありますが、1,000mをずっと下り続ける道です。少し速足で降りるスタイルなので、まあ太物や膝に負担がかかります。稜線を下った後は左に折れて稜線の北側を下るので、積雪を心配しましたが、ここには積雪はなく助かりました。結局、脚にかなりの負担を求めつつ1時間30分で、初狩駅前のコンビニに到着。本当にここの下りはキツイ下りです。
初狩駅は休日昼間は上り電車が1時間に1本程度。駅の待合室でご褒美のお酒を飲んでいたら、ソロの女性二人とお話ができました。一人の方は、滝子山と中央線を挟んで反対者面のヴァリエーションコースを読図で歩いてきたとのこと。冬山登山や沢登もされるようなので、すごい経験の持ち主。またこの方とは別の若い女性は滝子山を歩いてきたとのことですが、この方も毎週のように山を歩かれているようで、次週あたりは八幡平でスノーシューハイクとのこと。この山域は奥多摩や丹沢と違って、ソロの方が多く、この日もグループは4組お会いしましたが、ソロの方は4名(2名の女性を除く)と静かな山歩きでしたが、最近の山ガールのレベルはかなり高そうです。今朝の出だしで笹子から笹子雁が腹摺山に登られたソロの方もかなりのハイペースで歩かれていましたので、女性は元気ですね。ソロハイク同士、高尾駅までお話をさせていただき、いろいろ近辺の情報なども教えてもらい充実した1日となりました。
初めまして、こんにちは。
笹雁〜滝子山とは凄いと思いました。健脚向きコースなのでしょう。私は、お坊山で下って、いや、それもお坊山までが精一杯でした。天気は良かったのですが、体力が持ちません。滝子を制したことにびっくりでした。
メッセージをいただき有難うございます。
滝子山への登り返しは意外と急坂がなく、のんびり歩いているうちに到着しました。
見上げると「あれを登り返すのか」と思いますが、それは滝子山手前のピークでそこは巻いて登っていきますの...。辛いのは滝子山からの下りです(笑)。
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