冬の鳳凰三山縦走
- GPS
- 49:10
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 1,603m
- 下り
- 1,900m
コースタイム
- 山行
- 1:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:00
- 山行
- 4:50
- 休憩
- 14:00
- 合計
- 18:50
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 8:00
12/29 7:30夜叉神峠−9:00杖立峠−11:20栂平−14:40薬師小屋(泊)
12/30 8:10薬師小屋−9:00観音岳−11:00-11:30地蔵岳−11:50鳳凰小屋−16:10御座石鉱泉(泊)
天候 | 12/28 晴れ 12/29 晴れ 12/30 晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
船
[帰り]御座石鉱泉−(タクシー)−JR穴山駅ー(JR)−(そのまま帰省) |
コース状況/ 危険箇所等 |
(この年の冬は暖冬で)、稜線の雪は少なく、夏道も結構でていた。 |
写真
感想
【山行No 127】
※ 山の会の仲間と、アルプスの冬山に行く計画を立てた。
メンバーの実力を考えると、北アルプスでは難しいので、初心者でも行けそうな、
南アルプスの鳳凰三山を、小屋泊まりで行くこととした。
メンバーは、自分のほか、I氏、Y氏(2人とも雪山経験あり)、それに冬山初心者のN氏、T氏の、計5名。
12月28日(水)
・前日夜に四国(新居浜)を夜行フェリーで出発し、大阪からJRで塩尻経由、甲府に向かう。
甲府で、別行動で先に八ヶ岳に行っていたI氏と合流し、5名がそろった。
I氏に聞くと、八ヶ岳はまずまず雪はあった、とのこと。
・今日は夜叉神峠の小屋泊まりなので、甲府からタクシーで峠手前まで行く。
タクシーの運ちゃんになぜかぶつぶつ言われたが、何とか峠の入口まで行ってもらうことになった。
14:50-15:20 夜叉神峠入口
・タクシーを降り、さっそく峠に向かって登山道を行く。
登りの道自体は急な道だが、雪は全くなく、晩秋の山歩きといった感じ。
午後遅い雑木林は、静けさに満ちている。
16:20 夜叉神峠(峠小屋)着
・峠に着くと、これまで見えなかった白根三山の大展望が一気に広がった。
夕方の逆光の中、壮大な風景だ。
峠のあたりは風もなくしんとしているが、白根の稜線は風が強いようで、雪煙が上がっているのも見えた。
・峠にある小屋にさっそく入る。
ところが、予約の電話をしていたにもかかわらず、到着が遅かったせいか?
いきなり「夕食はできないよ」と言われ、びっくりした。
なんとか頭を下げて、食事を作ってもらうことにはなったが、小屋番の偏屈さにはちょっと参った。
・部屋の中はさすがに冬山なのでひんやりとしているが(20時で室内温度 マイナス1℃)、
炬燵があるので、全員炬燵に入り、のんびりと時間を過ごした。
今日の宿泊客は我々以外に、2人しかいない。
・夜、トイレ(小屋の外にあり)のため外に出てみると、
甲府盆地の街灯りが、地上の星雲のように、キラキラ瞬いて幻想的な景色だった。
12月29日(木)
・朝方の室温は、マイナス7度と、結構冷えた。
6:30から朝食を取っていると、ようやく外が明るくなってきた。
白根三山の朝の風景を眺めることができたが、うっすらとピンク色になる程度だった。
7:30 夜叉神峠発
・今日は、雲一つない上天気で、風も弱く、冬山とは思えない穏やかな天気だ。
樹林帯の中を、のんびりと足を進める。
足元はうっすらと雪がある程度で、アイゼンもピッケルも不要。
9:00-20 杖立峠
・ようやく登山道沿いに雪が出てきた。念のためアイゼンを着用する。
・ここからしばらく歩くと、通称「山火事跡」の場所に出て、視界が広がった。
白根三山の雄姿も見えたし、反対側には富士山もくっきりと見えている。
11:20-12:10 栂平(つがだいら)
・展望もない場所だったが、お昼時となったので昼食タイムとした。
12:30-50 南御室小屋
・小屋に立ち寄り、水を補給する。今日は天気次第ではここに泊まることも
考えていたが、天気が良好なので、薬師小屋に泊まることにして、この小屋から
薬師小屋に電話をかけて、宿泊の予約をした。
・ここからしばらくは樹林帯の急登。
14:40 薬師小屋着
・天気も良く、以外と楽に鳳凰三山の一角に到着した。
薬師岳の手前から森林限界となったが、森林限界を超えると、全くといっていいほど
雪がなく、冬山らしさがないのでちょっとがっかりだ。
・小屋でチェックインしたのち、午後は時間があるので、近くの山影に残っている雪を見つけ、
滑落停止の練習や、グリセード、シリセードの練習をして時間を過ごした。
・夕方になると少し雲が出てきたが、夕映えが結構きれいな夕方だった。
・夕食はカレーだけで、少し淋しい夕食。その後は持参したワインやウイスキーで宴会モードに入った。
・夜は室内も結構冷えた。小屋泊まりではあるが、今回はシュラフも持ってきているので、
シュラフのありがたみを感じた。 19時で、室内 マイナス3℃。
12月30日(金)
・夜中も室内はかなり冷え込んだ。朝方で室内温度 マイナス10℃。外はマイナス14℃まで冷えた。
・外に出ると今日もまた良く晴れている。朝食もそこそこに、
砂払岳の山頂部に陣取り、朝焼けの風景を眺めた。
冬山らしい写真がたくさん取れて満足だったが、じっとしているとさすがに寒い。
8:10 薬師小屋 発
・今日も青空で、風もそよ風程度の上天気が続いている。
冬山の完全装備で歩いていると、少し汗をかくくらいだ。
雪は相変わらず少なく、アイゼンも不要。
9:00-30 観音岳
・観音岳からの下りは少し心配だったが、雪の量も少なく、簡単に通過。
・コルの部分の北側に、遊ぶのにちょうどよい雪の斜面があったので、
しばらく、滑落停止やグリセードの練習をして雪山の雰囲気を味わった。
ここで一つ失敗。自慢げにグリセードを見せていると、雪がかなり凍っていたため、
体がぐるんと反転し、頭を下にして滑り落ちてしまい、かなりヒヤリとした。
幸い、雪の斜面の下の、砂地の場所で止まったが、岩に頭をぶつけているとケガをしただろう。ちょっと反省した。
11:00-30 地蔵岳
・サイの河原に荷物をデポして頂上へピストンする。
オベリスクにはザイルが残置されていたが、下りが危なそうに思えたので、
自重して、オベリスクの途中で引き返した。
・ここからは稜線を外れ、北斜面を下ってゆく。
樹林帯になると、とたんに雪の量が多くなってきた。登山道はトイ状になっており、
シリセードを交えながら、グングンと下る。
11:50-12:30 鳳凰小屋前
・小屋の前で昼食とする。気温はマイナス10℃と冷たいが、日差しはある。
・ここからさらに、今日の宿、御座石鉱泉へ向けて長い下りが続く。
結構急な下りの道で、雪も結構多いのでアイゼンを着用して下る。ただしトレースははっきりしている。
・標高が1500m付近でようやく、雪がほぼなくなった。
16:10 御座石鉱泉着
・ようやく長い縦走が終わり、無事、下界の宿に到着。
この宿は一泊8000円と、少し高めだが、温かい温泉もあり、しっかり温まったあと、ビールを飲んで、人心地着く。
・下界の宿なので、部屋にはTVもあり、全員ワインなど飲みながら、まったりと過ごした。
12月31日
・鉱泉から、バスで麓の穴山駅まで送ってもらい、塩尻経由で帰る。
今日もまた上天気で、穴山駅からは甲斐駒ケ岳や鳳凰三山が良く見えた。
※ 今回の冬山は、驚くほど上天気続きで、また稜線の雪も少なく、
寒い以外は冬のアルプスらしさが少なかったが、冬山初心者づれだったので
結果的には、良い山行だった。
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