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Yamareco

記録ID: 221954
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
妙高・戸隠・雨飾

高妻山

2012年06月16日(土) ~ 2012年06月17日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
12.7km
登り
1,448m
下り
1,432m

コースタイム

5:10戸隠キャンプ場―8:13六弥勒―9:14九勢至―10:35高妻山山頂着―11:00山頂発―13:36避難小屋―15:30戸隠キャンプ場
天候 雨のち晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
2012年06月17日 10:21撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/17 10:21
2012年06月17日 12:57撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6/17 12:57

感想

2012年6月17日、前日はスキー場のホテルに泊まり、雲が低くたれこめ、薄暗い雨の中、登山口の戸隠キャンプ場に入る。この雨では沢ルートは危なそうなので尾根ルートをとることにし、沢ルートの登山口を横に見て、牧場の中をさらに数分進む。森の中に入ると最初から急な登りとなり、カッパの外は勿論、中まで汗で濡れる。雨が弱まったのでカッパを脱ごうかと思うと、土砂降りとなり、暑いのを我慢して着たままとする。ヒロハユキザサやコイワカガミ、そしてツバメオモトもあちこちに見られ、シンドサを和らげて呉れる。1時間半ほど登ると下りとなり、五地蔵山の頭が見え始めるが、まだまだ遠い。再び急登となり、木の枝や笹を掴みながらゼイゼイ登る。ツクバネソウやマイズルソウが迎えて呉れる。雨はが小降りとなり、喜んでいると今度は虫が顔にまとわりつき始める。急登を30分程登ると背後の視界が開け、飯縄山の下に戸隠スキー場、それに昨晩泊まったホテルを遠くに見渡しひと息つく。曇天ではあるが、どうやら低気圧前線は通り抜けたようだ。カッパの上着を脱いでザックに納める。泥だらけになったズボンは、スパッツ代わりに着たままとする。急登はまだ続く。高妻山の直下辺りにはシラナオイが群生しているというが、もうすでに現れる。傍らの暗闇にはギンリョウソウが隠れている。ミツバオウレンはすっくと立っているが、チゴユリは雨に打たれてうなだれている。アカモノは水を得て葉も花もつやつやしている。急登を登り切って主尾根に着く。ここは「六弥勒」、腰をおろしてひと休み。沢ルートからは、「一不動」、「二釈迦」、「三文殊」、「四普賢」、「五地蔵」と、ピークを越えて来るのだが、尾根ルートはこれらをパスして大分近道。とは云え、長い急登であった。主尾根を進むと前方に目指す高妻山が見え、右手には頚城三山が、右から妙高、火打、焼山と並んでいる。妙高は谷筋に雪を残すばかりであるが、火打、焼山はまだまだ白い。「七薬師」は気付かず通り過ぎ、軽いアップダウンが続く尾根歩き。雨はすっかりあがり、雲の間から青空も見え始め、まとわりついていた虫もいなくなり、気分は回復。シラネアオイが惜しげも無く群生している。古い石の祠、頭にこんもりと苔を載せた「八観音」を過ぎ、「九勢至」に至る。「八丁ダルミ」と呼ばれる鞍部で、目の前に高妻山が大きく立ちはだかり、頂上jへ続く尾根に登山道も見える。ここから再び急登が始まる。こんな急坂、下るのは大変だろうなと、笹に掴まりながらゼイゼイ登る。残雪を何度か渡る。左遠くに連なる白い山々、白馬連峰が唯一の慰め。一層勾配が増し、登ること一時間、頂上台地の端っこに登り着き、ひと休み。振り返るとギザギザした戸隠山から続く稜線上に、辿って来た道が見渡せる。あとひと頑張り、緩やかな道を行くと、「十阿弥陀」があり、大岩を伝って高妻山頂上へ。林の向こうに乙妻山、その右手にはずっとついて来た頚城三山、左手には雨飾が美しい姿を見せている。さらに左手に、朝日、雪倉、小蓮華、白馬が、神々しく浮かんでいるのをぼんやり眺めていると、疲れも何処へやら。ホテルの作ってくれたオムスビ2個を平らげる。他の人も登って来て、狭い山頂は混み出したのを期に下山開始。正面に戸隠山のギザギザ峰を眺めながら急坂を下り、八丁ダルミに降り立つ。ここからの軽い登り、ギア―チェンジをすると、左の大腿四頭筋の内側広筋が引き攣る。これはいつもの如くであるので、だましだまし進むうち治まってくる。アップダウンを繰り返し、六弥勒までおよそ一時間半。沢コースを下ることにし、五地蔵に向かう。五地蔵山からは、黒姫山と、その南に飯縄山が、大きな山容を横たえているのが真近かに見える。四普賢の手前にキバナアツモリソウを発見。一不動でひと休みし、クサリ場下りに備える。小さな広場には、避難小屋と携帯トイレ用のブースがあり、九頭竜山方面からの人も合わさって賑わっている。一不動から10分程下った「氷清水」から沢が始まり、すぐ下は帯岩。帯岩のトラバース、足元はしっかりしていて恐怖感は無いが、落ちればさよなら。鎖があるが、それは横に張られて無く、何故か1m程の鎖が数m間隔で垂れ下がっている。素手で握っているが、雨に濡れた鎖は滑りやすく、握っている手が滑り抜ければ、そのまま谷底、握る手に力が入る。帯岩に続いて右手には、滝が勢いよく滑り落ちている。大きな岸壁である。この下、沢は15m程の滑滝となり、その横に鎖が2本。新しい方の鎖を掴んで後ろ向きに降りる。濡れた岩は滑りやすく、足元を確かめながらゆっくり降りる。本日のヤマ場は終わり、岩ゴロゴロの急坂を下る。滑って腰を打つこと2回。沢を何度も渡り返す。ゴゼンタチバナ、ミヤマカタバミ、クリンソウが咲き乱れ、そしてラショウモンカズラの群生、コケイランが現れるともう牧場は間近か。柵を抜けて牧場に入り、柵を抜け、たらたら歩いて駐車場に帰り着いた。

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