ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 222515
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
鳥海山

鳥海山 鉾立から矢島口

2012年09月01日(土) ~ 2012年09月02日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
11.5km
登り
1,346m
下り
1,406m

コースタイム

9月1日 14:25鉾立―15:43賽の河原―16:30御浜小屋
9月2日 5:10御浜小屋―8:10大物忌神社―9:03新山―10:10七高山―12:00七つ釜滝―13:27矢島口
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
飛行機
仙台空港から鉾立までとくに問題ありませんでした。
コース状況/
危険箇所等
鉾立から御浜小屋まで危険箇所はありません。七高山頂あたりは岩がゴロゴロしています。矢島口までの下りはゆっくり下れば問題はありません。
鉾立から見た鳥海は遠いです。
2013年07月04日 10:17撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/4 10:17
鉾立から見た鳥海は遠いです。
賽の河原に着きました。
2013年07月04日 09:49撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/4 9:49
賽の河原に着きました。
もうすぐ御浜神社です。
2013年07月04日 09:51撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/4 9:51
もうすぐ御浜神社です。
御浜小屋から見た鳥海です。
2013年07月04日 09:52撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/4 9:52
御浜小屋から見た鳥海です。
夕方には雲がかかってきました。
2013年07月04日 09:53撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/4 9:53
夕方には雲がかかってきました。
眼下には鳥海湖が。
2013年07月04日 09:54撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/4 9:54
眼下には鳥海湖が。
日本海に沈む夕日です。
2013年07月04日 09:55撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/4 9:55
日本海に沈む夕日です。
朝の鳥海です。
2013年07月04日 09:56撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/4 9:56
朝の鳥海です。
影鳥海です。
2012年09月03日 08:54撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/3 8:54
影鳥海です。
御田ヶ原です。
2013年07月04日 09:59撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/4 9:59
御田ヶ原です。
八丁坂です。
2013年07月04日 10:00撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/4 10:00
八丁坂です。
七五三掛。千蛇谷に向かいます。
2013年07月04日 10:01撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/4 10:01
七五三掛。千蛇谷に向かいます。
チョウカイフスマです。
2013年07月04日 10:02撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/4 10:02
チョウカイフスマです。
大物忌神社に着きました。
2013年07月04日 10:03撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/4 10:03
大物忌神社に着きました。
新山です。
2013年07月04日 10:05撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/4 10:05
新山です。
七高山です。
2013年07月04日 10:06撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/4 10:06
七高山です。
七高山頂です。
2013年07月04日 10:07撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/4 10:07
七高山頂です。
向かいに新山が見えます。
2013年07月04日 10:11撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/4 10:11
向かいに新山が見えます。
チョウカイアザミです。
2013年07月04日 10:12撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/4 10:12
チョウカイアザミです。
七ツ釜です。
2013年07月04日 10:13撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/4 10:13
七ツ釜です。
御田に降りつきました。
2013年07月04日 10:14撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/4 10:14
御田に降りつきました。
祓川ヒュッテが見えてきました。
2013年07月04日 10:16撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/4 10:16
祓川ヒュッテが見えてきました。

感想

 2012年9月1日、2時25分、鉾立の登山口に入り、階段を登る。10分程登って展望台に寄る。U字谷の奈曾渓谷の切り立った壁、その向こう、先程くっきりと見えていた鳥海山山頂には雲がかかり、山頂の天気は刻々と変化しているが判る。少し登ると、「白糸の滝」の柱があるが、この所の日照り続きで、滝は干上がってしまっている。登山道の脇にはアザミが沢山咲いているが、これはチョウカイアザミではなくウゴ(羽後)アザミ。賽の河原でひと休み。笹原がうねって広がり、遠く、丘の上に御浜小屋が見える。石畳みの緩やかな登山道を登って御浜小屋に到着。小屋の前には鳥居が立ち、小屋の中には神社が祀ってある。鳥海山の山頂には出羽國一之宮鳥海山大物忌神社の本社があるが、そこに参拝する人達のための参籠所で、宿泊所となっている。小屋番に指定された場所で身体と顔を拭き、下着を替え、さっぱりとする。1本700円の缶ビールを持って外に出る。広大な緑の裾を広げる鳥海山、溶岩流の跡が筋状に残り、トラ刈り模様。カルデラ湖の「鳥ノ海」、こんもりとした火口丘の「鍋森」と、あちこちに噴火の跡がちらばっている。鳥ノ海は、日照り続きなのにちゃんと水を湛えている。おそらくは鳥海山の伏流水が流れ込んでいるのであろう。鳥海山頂には今、雲が掛っているかと思えば、次に見た時には雲は流れ、外輪山に囲まれた岩々の新山が、荒々しい姿を見せている。遠く月山は雲の中。ウゴアザミよりひときわ大きいアザミ、ボッテリとした頭を垂れ、ひと目でチョウカイアザミと判る。夕食は寝場所と同じ部屋、使い捨て食器に盛られたご飯、味噌汁、漬けもの等、精進料理といったところ。外に出て、日本海に夕陽が沈むのを眺める。海に浮かぶ飛島のシルエット、水平線に沈んでいく真っ赤な太陽、こんな光景を見るのは始めての事。小屋番に聞くと、ここの標高は1、600mとの事。余りに広すぎて、そんなに高い場所にいる感覚は無い。海岸線に街の明かりがきらめき始め、男鹿半島が暗闇に沈むころ、早々と床に入る。風が吹き捲っている音を聞きながら、ウトウトと夜を明かす。
翌朝4時半に起床。外に出るとどうやら晴れ模様、空気が冷たい。帽子を冠ったようにすっぽりと雲に覆われた鳥海山頂、見ているうちに変化する。雲の中から新山が頭を出し、やがて外輪山も姿を現す。小屋を発ち、緩やかな斜面を登る。扇子森で振り返ると、日本海の水平線は雲に隠れている。そして、その雲に、鳥海山の半分だけではあるが、大きな影が写し出される。ヤッター、影鳥海だ。影は徐々にコントラストを強め、5時31分、鳥海山の日本海側の斜面から太陽が顔を出す。扇子森から一旦下って、「御田ヶ原」。石畳の「八丁坂」を登ると、そこは「七五三掛(しめかけ)」、ひと休み。快晴であるが、頂上だけまたまたすっぽり雲を冠っている。外輪山を少し登ると、外輪と千蛇谷の分岐。梯子に掴まり、雪渓の残る千蛇谷に下る。雪渓を渡り、新山の裾、外輪を仰ぎ見ながら千蛇谷を登る。ウゴアザミが群れ咲いている。御浜小屋から見上げた時、外輪の中に雲が沈んでいたが、ここはまさにその外輪の中。ガスが漂い、風も強まる。黙々と高度を上げ、外輪からの道を合わせると、ガスの中にボ〜ッと鳥居が現れ、石積みの上に建物が見える。鳥海山大物忌神社に到着。ザックを下ろして、きっちりと組まれた石積にの囲いの中に入ると、な、なんと、チョウカイフスマが咲いているではないか。時期的に遅いと諦めていたが、よくぞ残っていて呉れた。カシャ、カシャ、かしゃ。鳥海山大物忌神社本社に参拝。ここから新山山頂までは、溶岩ドームを登る事になる。溶岩と云う言葉から想像される、所謂軽石状のものではない。身の丈ほどある大石が積み重なった斜面を、石に掴まり、へつりながら登る。この火山岩は、流紋岩かデイサイトか、いずれにせよ、地球の中から吹き上げられたシリカ含有量の高い石である。岩山が真っ二つに割れた間をくぐり降り、再び大石に掴まりながら登って山頂直下に至る。狭い山頂は登る人と下る人で大混雑、しばし渋滞。しばし待ってからわたしも登頂。周囲の景色を眺める間もなく、記念写真を撮っただけで次の人に山頂を譲る。いずれにせよ、このガスでは山頂でゆっくりする理由は無い。七高山に向けて新山を下る。大石が重なった中の空間がトンネル状、そこをくぐり抜ける。七高山は外輪山の最高峰。一旦下って雪渓を渡り、外輪山に登り返す。外輪山に登り着き、見上げると烏帽子の形をした七高山の頂に、白い柱が一本すくっと立っている。大石重なる新山とは違って、七高山はゴツゴツした軽石様溶岩の塊り。頂上に登ると、そこは案外広く、柱だけではなく色んなものが立っている。ガスは流れ、向かいに石に積み重なった新山が現れる。およそ2500年前、鳥海山の山頂部が大崩壊を起し、その抜けた跡が馬蹄形カルデラとなっている。1801年の噴火で出来た溶岩ドームである新山と、外輪の間、馬蹄形となった部分の向こうに、海岸線と日本海が広がり、水平線が霞んでいる。月山から見た鳥海山は、日本海へゆったりと裾を広げた優美な姿であったが、ここは火山、遠くから見ただけでは計り知れないものがある。七高山からは矢島口ルートに向かう。外輪を辿る康新道と、谷筋を下るルートの2本があるが、前者は崩壊して危険、と云うことで谷筋ルートを辿る。谷筋に入ると風は弱まり、ウインドブレーカーを脱ぐ。いつからあるのだろう、登山道には扁平な石が組まれ、階段状に整備されている。チョウカイアザミ、すでに終わったもの、今が盛りのもの、まだツボミのものと色々。ウゴアザミの大群落。途中、雪渓を渡り、1時間半程下って、康新道と合流。すぐに「七ツ釜滝」、その名の通り、お釜のような滝壺が段々に並んでいる。「康ケルン」、「七ツ釜避難小屋」を経て10分程、段差のある登山道を下り、「御田」に降り着く。湿原が広がり、今までとは全く違った風景が広がっている。しばし木道歩き、それも終わり、石ゴロゴロの下山が続く。「賽の河原」を抜け、1時間程で広々とした竜ヶ原湿原に到着。木道を歩いて袜川ヒュッテに到着した。
チョウカイアザミ、チョウカイフスマ、影鳥海と、全部見る事が出来たが、それよりも、大きな鳥海山をたっぷり味わう事が出来たのが何よりであった。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:980人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 鳥海山 [日帰り]
千畳ヶ原
利用交通機関:
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら