火打山 風速30m/sの地獄風の中を登頂
- GPS
- 10:06
- 距離
- 20.7km
- 登り
- 2,017m
- 下り
- 2,008m
コースタイム
- 山行
- 9:44
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 10:02
2.49 750m 九十九折り林道終点
3.47 1000m アマナ平
5.05 1235m 焼山北面台地
6.00 1359m 賽の河原横断
8.12 2000m 尾根乗越し
9.31 2350m 火打と影火打間の鞍部
9.59 2461m 火打山頂
10.00 2461m 火打山頂発
11.10 1000m アマナ平
11.52 450m 笹倉温泉
天候 | 快晴。山頂付近暴風。 |
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過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
❇︎ 賽の河原は1350mでトラバース気味に横断。帰りにシールを使わないで登り返すポイントはここしかないであろう。 ❇︎ 二つ目の河原は深くないので1つ目よりも難易度は低い。 ❇︎ 北東尾根経由は雪崩の危険性があるので今回は北西沢ルート。 ❇︎ 北西ルート標高1950m付近は雪崩の危険性あり、ツボ足で尾根に乗り上げた。2000m付近には雪崩の破断面が確認できた。 ❇︎ 2100mから暴風。特に火打山まで残り標高100mの上りは歩行が困難なほどの暴風。天気予報サイトを加味するとおそらく山頂は風速30m/sは出ていた。 ❇︎ 滑降は雪崩の心配はなかった。 |
その他周辺情報 | 糸魚川市街の「すし活」さんの特上チラシ |
写真
装備
個人装備 |
Pontoon179
|
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感想
日曜日は当番で仕事。だから僕は月曜日だけの参加となった。みんなは2連チャンで山に行っていたが快晴予報の月曜日だけでも参加できてよかった。仕事がなかなか終わらず、モヤモヤしていたが4時間は眠れた。2時出発に間に合うように自宅を23:30に出た。行き先は火打山。去年はチャンスがなくていけなかったが、毎年来たい山である。意外にも大魔人さんは糸魚川から火打山は初だった。
僕、大魔人さん、父の順に笹倉温泉前をスタート。先週、水曜友の会のみんなと大日岳に行く予定だったがドタキャンしてしまったので鬱憤を晴らすために先頭を買って出る。橋には雪が薄っすら程度で下の雪不足が伺える。橋を渡っていよいよ林道ショートカット大会が始まる。カットできるところは積極的に少し強引でも藪を引っ張って登っていく。気温はおそらくプラスで汗びっしょり。ウエア、帽子、テムレスを脱いでガンガンいく。アマナ平までブーツラッセルをこなしていく。雪が少ないからかあまり見慣れない地形に戸惑う。大地に上がって賽の河原の横断地点を目指す。調子がいいもんで僕が標高を上げようとしたら、後ろから父の待ての声が響く。大地に上がったら上にルートを伸ばすのではなく、早めに賽の河原沿いにルートを伸ばして横断地点の下見しながら進む。いつもより河原は深いがやはり1350m付近が横断地点としては適している。父が帰りにシールを使わないようにルート工作していく。2つ目の河原は浅いので余裕。
さあいよいよ、影火打-火打コルへ延びる北西の沢に入っていく。前日までの降雪で雪崩注意で慎重に進める。上を見ると数日前に起きたのだろうか、雪崩の破断面が確認できる。1950mで沢中を進むのは危険と判断し、スキーを担ぎツボで尾根に登り上げた。ここは大魔人さんの馬力で蟻地獄のような胸ラッセルで突破。最後のマントルが核心だった。大魔人さんに引き上げてもらった。ここまでくれば沢中のラッセルはなくなるが、影火打のコルに近つくにつれ風の勢いが増していく。コルから最後残り100mが経験する3本の指に入る爆風で四つん這いに耐風姿勢を取りながらじゃないと進めない。何メートルあんだこの風。20m/sは優に超え30はあろう。この強さ言葉で説明するのは難しい。風に煽られるウエアが痛いと感じるくらい。風による浮力で鉄腕アトムとか鉄人28号みたいにボワーっと空飛べるくらい。といったら分かるだろうか。僕は実直に尾根上を板履いたまま山頂まで無事到着。山スキーヤーの意地とかではなく山頂は風はないだろうと安易に思ったり、スキーをデポするのが怖かったし、片斜面で万一スキーを流す恐れがあったから。大魔人さんと父は風下に藪に板を括り付けてツボでピークにやってきた。滑降準備はとにかく慎重に、板、ザック、全ての装備を丁寧に置いて飛ばされないように注意した。スキーを履いたらこっちのもので意外にもあっさり暴風を切り裂いて一足先に降りた。父と大魔人さんも無事に降りてきた。
北西の沢はそりゃもうマンダムで雄叫びを上げながらシュプールを刻んでいった。景色、天気、完全燃焼度、スキー、どれをとってもシーズンベストだった。ルンゼスキーも楽しくスリリングだが、緩く沢滑るのも楽しい。河原はシールなしで攻略できた。アマナ平からは雪が腐り、太腿にくるストップスノーであった。帰りには3人ですし活で打ち上げ。父に奢ってもらいご馳走様でした。またラッセルさせていただきます。
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