阿弥陀岳 北陵
- GPS
- 07:25
- 距離
- 6.2km
- 登り
- 451m
- 下り
- 1,111m
コースタイム
- 山行
- 4:54
- 休憩
- 2:07
- 合計
- 7:01
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道の雪は締まっていて歩きやすい。 コースのGPSは途切れてしまい途中までになっています。阿弥陀岳山頂行き、中岳沢のコル、中岳沢下山。 →後半のログ、追加しました(y) |
写真
感想
冬季バリエーションデビューの240ambleちゃんと阿弥陀岳北稜。
阿弥陀岳北稜に行くにあたって、ルートの下調べを行ったambleちゃんから「1ピッチ目のリードをしたい」との相談有り。
阿弥陀岳北稜がどういうルートか、過去の記録も調べた上での申し出だったので、「アイゼンでのリードトレが完了していたら」「先行パーティーがいなかったら」という条件付きで承諾。
(自分が初めて石尊稜でリードした時のことを思い出すなぁ。)
まぁ、ambleちゃんはそんな条件を付けなくても、そのルートに行く為にはどのような技術が必要で、その為にどのような練習が必要かということは分かっているだろうけれど。
●行者小屋〜JP〜取付き
美濃戸では時期相応の気温だったにも関わらず、行者小屋では気温−12℃。
手がかじかむ中、装備を整える。
同じく阿弥陀北稜に入る相模ACのL学Y講師パーティーと一緒になり、某マイナールートに行くというL学S瓶講師パーティーを送りだす。
中岳沢がしまっていたので、下山路に使用出来るかの確認も含め、中岳沢から入る。
少し沢を登りすぎてしまったが、雪がしまっていたのと、2月の西黒尾根でラッセルトレが出来なかったことを思い出し、JPに向かうトレース無しの急登を先頭で登ってもらう。
雪がしまってコンディション良好。ダブルアックスとキックステップで取付きへ。
登攀準備をしているうちに、Y講師パーティーと、カモメンWちゃんパーティーも取付きに到着。
この先もきっとどこかで味わうであろう山で顔見知りに出会う嬉しさと心強さ。
その後も何パーティーかJPから上がってくるのが見えた。
●阿弥陀岳北稜(2ピッチ)
条件は付けたが、ambleちゃんリード前提だった為、ロープはシングル1本とし、このルートがシングル1本でも大丈夫な理由を伝える。
ほとんどのパーティーはカムは使わないだろうけれど、安全対策の為出だしで使用。
万が一、1ピン目取る前に乗り込んだ岩からすっころんだら、ビレイヤーがセルフ取っているハーケン1枚で止まらず、中岳沢へ一直線だから。
ここですっころぶようなら、そもそもリードしちゃいけないとか、そもそも来ちゃいけない・・・という尤もな意見は置いておいて、ここは想像力トレということで。
1ピッチ目 240ambleちゃんリード
邪魔なアックスを肩にかけたり、乗越で打ち込んだりしながら登っていく。
ロープの流れは悪くないが、中々ロープアップされなかったので、「ロープアップ!ガンガン引かなきゃ!」と激を飛ばし、女子力の低さを露呈、皆に失笑される。
2ピッチ目 yachimayuリード
1ピッチ目を綺麗に登っていたので、ここもリードしたらいいのでは?と思ったが、つるべで登る体制をばっちり整えて、ニコニコと手順どおりにギアを渡してくるambleちゃん。
ま、いっか・・・、と当方リード。
肩がらみで引き上げた後、コンテで山頂へ。
好天&眺望抜群の阿弥陀岳山頂!
Y講師パーティー、Wちゃんパーティーを待って記念撮影。
みんな、おめでとーーーーーっ!
一緒に頑張れる同期がいるって羨ましいなぁと、微笑ましく思う。
●下山(中岳沢)
中岳のコルへの下りが中途半端に鎖が出ていて、要注意。
中岳沢は雪がしまっていて、1月の様相とは全く異なる。これ、両方見て欲しい。
改めて稜線へのルート取りを振り返りながら、小屋まで駆け降りる。
今回は、お疲れ様でした!
冬季バリエーションデビュー おめでとうございます!
また、どこか行きましょう!
<当方の反省>
・ノーコール登攀、コンテ等は、事前に打ち合わせておく。
憧れのアルパインクライミングを目指して3年ぐらい経過。ランニングしたり、筋トレしたり、クライミングしたりなどなど・・・。休みが取れない・体調不良や怪我などトレーニングも進まず、いろいろ葛藤しました。そんな中、yachimayuさんより冬季アルパイン入門!というルートとして阿弥陀岳北稜があることを教えて頂き、私はyachimayuさんに連れて行って欲しいとお願いしました。
yachimayuさん、阿弥陀岳北稜に連れて行って頂き、本当にありがとうございました!
予定を少し早め朝4:00起床。5:20赤岳山荘を出発。雪は締まっていてとても歩きやすい。それどころか、だいぶ雪が溶けてしまっており、寂しい様子さえある。
順調に行者小屋到着。奇遇にも〇学講師の三〇さん組、山〇さん組に遭遇。その後会長率いるカモの〇学同期のチームも来る。今日は賑やか。
よし、いよいよここから!と気合が入る。yachimayuさんの後ろを歩くが、ルーファイするつもりでこまめに地図を見る。真剣なあまりに回りの景色が入らない・・・yachimayuさんが『あ〇みん、後ろ!』と ドーン と赤岳が目に飛び込んでくる。yachimayuさんが、大同心・小同心、赤岳、横岳っと説明してくれる。言葉と景色が深々と心に染みる。山が美しいだけじゃないこの感激、自分の思いと山の景色が重なって目に見えた。
雪稜の歩き方:雪にピッケル刺し、手と足で登る。手にも荷重することで、足の沈み込みを抑える、足は蹴り込み階段を作っていく感じ。
JPでひと休憩し第一岩峰へ。第一岩峰は想像より悪い、雪の状態によってはロープも必要だと感じた。初心者の私は、この時期でよかったとつくづく思った。
1P目到着。岩をまじまじ見る。 「yachimayuさん、1P目リードさせて頂いてもよいでしょうか?」
【この山行にあたり、阿弥陀岳北稜について調べまとてyachimayuさんにみて頂き、日程も差し迫る中で何とか直前に広沢寺でアイゼントレ行う。行ったといっても、あまりに未熟すぎる始末。。。でも、yachimayuさんの力を借りて1P目リードしてみたいと思い頼みました。yachimayuさんは、山のコンディションが良いこと、先行パーティーがいないことを条件に、行ってみて出来そうならといっていくれた。】
まだまだ、リードできる力ないが、yachimayuさんの力を借りて今回させて頂きました。
ロープは、シングル1本、今の自分は、1P出だし直登の核心に備えたいと思った。yachimayuさんの采配で、でだしのクラックにカムをきめた。ルート自体は難しくないし、情報もたくさんありイメージしていたが、実際にしてみると勝手が違う。
以下心の声。
カムは2番じゃなく1番だー。ハーネス・ギア・リーシュ・アックスじゃま!アックスじゃまだけど以外に使える。ライン取り綺麗にしなきゃー。しまった、アイゼンだと踏み替えが出来ないんだった!コールは聞こえないとは思ってノーコール対応想定していたけど実際どうなんだろー?ロープ重い、めいいっぱいロープupしたつもり・・・グイグイ引いて合図するもyachimayuさん上がって来ない・・・。
?yachimayuさんが何か言っている。笑い声が聞こえる・・・。ロープUPされてない!!慌ててロープUP!
2P目、yachimayuさんリード。ロープが流れるようにプーリー付きのビナ使用。トラバース前に支点取りあり。確保支点はハイマツで行う。ピッケルで支点工作してもいいし、少し奥のくぼんだところでスタンディングアックスビレイか肩がらみしてもよいって確か言ってたかな?
あとは、山頂まであと少し、コンテで上がる。張って歩かないとロープが引っかかってしまうからとのこと。
ついに山頂!夏冬通して阿弥陀岳初登頂!それも北稜から特別な気分・嬉しい。yachimayuさんが祝福してくれる。ほんとに感謝です。山頂は暖かくてポカポカ、なんて気持ちがいいのだろう。後続の山〇さん達や、カモのメンバー待って写真を撮った。夢のような景色。来れてよかった。
中岳沢を下山。中岳沢は想像と違い、雪崩想定もイメージとは異ってくる。。。中岳沢、あらゆる方角からの雪崩の巣窟と思う。条件悪ければ、下山どころか北稜は中岳沢から入ることすら出来ない。生死に関わるイメージミス、ここまでシビアな沢だとは思わなかった。この実際の山容と地形図を照らし合わせて記憶しょう。感覚を養うために。
下山はカモメンバー皆で降りた。あっという間に降りてしまい寂しい。
赤岳山荘についたら、自分の電池が切れてヘトヘトたった。心配していた体力的には大丈夫だったが、気が張り詰めていたのだろうと思う。
yachimayuさんにいつか後輩を連れてきてね。って言われて改めて山岳会について考える。自分はまだまだ未熟で、yachimayuさんみたいに後輩をこの阿弥陀岳北稜に連れてこれるのだろうか?遠い道のりだけれど、始まった気がする。
yachimayuさん、体調いまいちなのにお付き合いいただき、ほんとにありがとうございました。夢のような一日でした。
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