晩秋の谷川岳(蓬峠より縦走)


- GPS
- 27:10
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,728m
- 下り
- 1,190m
コースタイム
11/2 6:50蓬峠−7:40武能岳−9:30茂倉岳−9:50一ノ倉岳−11:00谷川岳−13:30天神平ロープウエイ駅
天候 | 11/1 晴れ(夕方より曇り) 11/2 雨、霧 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 船
[帰り]天神平ー(ロープウエー)−谷川ロープウエー口ー(バス)−水上ー(JR)−東京ー(新幹線)−大阪ー(夜行フェリー)−新居浜 |
コース状況/ 危険箇所等 |
蓬峠から谷川岳の縦走路は、道ははっきりしていて、霧の中でも不安なく進めた。 |
感想
【山行No 112】
(※ この山行ではカメラの不調により、残念ながら写真が残っていません)
※ 長らく気になっていながら、東京よりも遠い上越地方の名峰、
谷川岳に行く機会がなかったが、11月の連休を利用して行ってみることにした。
10月31日(土)
・新居浜を午後のJRで出て高松に行き、高松からは宇高連絡船で岡山側の宇野駅へ、
そこから、初めて乗る夜行特急「瀬戸」号にて東京へと向かう。
(瀬戸大橋が開通したのは1988年。この当時は、四国から本州へ渡るのは、
高松からの宇高連絡船を使うのが標準的なコースだった)
11月1日(日)
・東京に朝到着、上野へと移動し(当時、上越新幹線は上野駅が始発だった)、
上越新幹線で上毛高原駅へ、そこからバスで谷川岳の登山口へと向かう。
関東平野一帯は雲が低く垂れこめていたが、この付近から見ると
上越国境は青空が広がっており、谷川岳の双耳峰がこじんまりと見えていた。
10:10-50 谷川岳ロープウエ―口
・休日とあって、ロープウエー乗り場には驚くほどの長い行列ができている。
今日のコースははっきり決めてなかったが、ここで蓬ヒュッテに電話すると、
営業しているとのことなので、今日は湯檜曽谷を詰めて蓬峠まで行くことにする。
行列を横目で眺めながら、一ノ倉沢へと続く旧道を歩き始める。
11:40-12:10 一ノ倉沢出合
・ちょうど日差しは斜光となっていて、半分陰った一ノ倉沢の上部岩壁が、はるかに高く感じられる。
写真で何度も眺めた風景を改めて眼前にし、なかなか雄大な風景だ。
ひんやりとした晩秋の岩肌の冷たささえ感じられる。
・ここまでは、小中学生が、遠足なのか?団体で大勢来ており、がやがやと騒々しい。
・ここから先は、そのまま幽の沢へと続く旧道を進んでみるが、途中で道が不明瞭となったので、
地図に従い、いったん湯檜曽川へと下る。
12:50 湯檜曽川出合
・ここから沢沿いに登山道が谷の奥へと続いている。
沢沿いの道は静かな紅葉の散歩道。
まだ午後は早いのに、空が青いせいか、なんだか夕方のような雰囲気だ。
14:00-10 白樺尾根入口
・谷を詰めてゆくと、尾根への登り口に着いた。
・結構な急な道をラジオを聞きながら、黙々と登ってゆく。
とすると、さっきまでは雲一つない青空が広がっていたのに、一ノ倉沢の裏側
から雲が湧き出したな、と思っているうちに、たちまち稜線は雲に覆われてしまった。
15:20 避難小屋
・稜線に近いところに出たが、霧が出てこの付近はモノクロームの世界が広がっている。
道も笹の中で少し解りにくく、ちょっと心細い道が続く。
16:20 蓬峠(蓬ヒュッテ)着
・稜線はガスが濃くて、直線までヒュッテが見えないほどだった。
ようやく夕暮れ前に小屋に到着できて一安心。
・蓬ヒュッテはかなりこじんまりした小屋。今日の宿泊客は7名。
炬燵があり、同宿の人から勧められたお酒を少し飲む。
・夜は、外を吹き渡る風の音と、宿泊客の歯ぎしりがうるさく、なかなか寝付けなかった。
11月2日(月)
・朝起きて外を見ると、まだ雨こそ降ってはいないが、濃い霧が立ち込めており、
ラジオで聞く天気予報も悪天を告げていることから、そのまま下山する人もいる。
自分は、とりあえず目標の谷川岳山頂までは行こうと思い、縦走することに決定。
水場は峠から少し下ったところにあり、往復に少し時間を取られた。
6:50 蓬峠発
・出発すると、すぐに雨模様となった。雨合羽を着て進む。
7:40-50 武能岳
・雨はしばらすると止んで、この付近では、一時的にガスが切れ、湯檜曽谷側が少し見えた。
標高1000〜1500m付近に低い雲海があり、上空も灰色の雲に覆われている。
・次のピーク、茂倉岳への登りにかかると、再び霧の中の登高となった。
9:30 茂倉岳
・再び少し展望があり、一ノ倉岳から、谷川岳、万太郎山、仙の倉岳あたりの長い稜線が見えた。
しかしだんだんと風が出てきて、ゴアの雨具を着ていても少し寒い。
9:50-10:00 一ノ倉岳
・今日初めての対向者と出会う。天気が悪いので縦走している人も少ない。
・この付近、本来は東の一ノ倉沢方向に岩壁が切り立っているはずだが、
霧が濃くて視界もなく、切り立った稜線を歩いているという実感があまりない。
11:00 谷川岳山頂(オキノ耳;標高=1977m)
・ようやく霧の中、目的の山頂に着けた。しかし天気が悪いので感動は少ない。
山頂に着いた頃から再び雨模様となった。
トマの耳は割愛し、肩の小屋に直接下る。
11:15-50 肩の小屋
・今日はここで泊まることにしてもいいかな?と思っていたが、
中はうすら寒い様子で、ちょっと泊まる気持ちが起きなかった。
ロープウエーで下山することに決める。
・谷川岳からの下りは、雨と霧の中、黙々と下るのみ。
12:40-50 熊穴沢避難小屋
・ここで登りの人に会う。少し話を交わすと、谷川岳登山 千回を目標としているとのことで、
今回は231回目とのこと。
ちょっと変わった雰囲気の人で、ラジカセを大きな音でかけて、避難小屋の中で一人カラオケをされていた。
13:30-50 天神平ロープウエー駅
・ロープウエーで下山する。
14:00 ロープウエー麓駅
・雨と霧の中の、あまり面白みのない縦走ではあったが、とりあえず無事に縦走できて、ほっとした。
・今日中に四国に帰るのは時間的に難しいし、明日まで連休はあるので、
近くの宿に泊まることにした。まずは土合山の家に電話をかけてみるが、
電話の応対の声がなんだか無愛想なので、止めにして、ロープウエー駅近くに見かけた、
ペンション「湯吹きの滝」というところに泊まることにした。
割と漢字の良いペンションで、お風呂もあるし、食事も美味しかった。
(注;このペンションは、バス道路沿いに立っていたが、2012年現在は営業していない)
11月3日(火)
・今日は悔しいほど上天気になっている。
午前中、一ノ倉沢出合まで再び散歩に出かけて写真を撮る。
・その後はバスで水上駅へ出て、JRで東京へ、東京で少しぶらぶらした後、
新幹線で大阪に向かい、大阪からは、いつものように夜行フェリーで四国への帰路に着いた。
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