また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 227647
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

秋晴れの立山三山〜雨中アタックの剱岳!

2012年09月21日(金) ~ 2012年09月23日(日)
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
29:29
距離
18.5km
登り
2,107m
下り
2,120m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

□ 9月22日(土)

スタート  室堂      8:15
       (45分)
9:00    一ノ越     9:05
       (55分)
10:00    雄山     10:15
       (20分)
10:35    大汝山    10:45
       (15分)
11:00    富士の折立  11:20
       (30分)
11:50    真砂岳 
※昼食 60分 12:50
       (40分)
13:30    別山      13:40
       (50分)
14:30   剣沢小屋    14:45
       (20分)
15:05   剣山荘
       ※小屋泊
− − − − − − − − − − − −

□ 9月23日(日)

スタート  剣山荘    4:30
       (75分)
5:45     前剱     5:50
       (70分)
7:00     剱岳     7:15
       (110分)
9:25    剣山荘     10:35
       (70分)
11:45   剱御前小舎   12:00
       (45分)
12:45  雷鳥沢キャンプ場 12:55
       (15分)
13:10   雷鳥荘     13:10
       (20分)
13:30    室堂
    ※高原バス 13:50発に乗車
天候 9/22 晴れ
9/23 雨のちくもり
過去天気図(気象庁) 2012年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
往路
大阪〜立山 自家用車(名神高速〜北陸自動車道)
立山〜室堂 ケーブルカー〜バス
復路 往路の逆
※運賃等
 立山〜室堂 往復チケット 4,190
 吹田〜立山 ETC割引  片道4,000前後(時間帯で違う)
 走行距離 片道 410km(難波〜立山)
コース状況/
危険箇所等
下山後の温泉
 グリーンパーク吉峰 ※日帰り入浴 600
予約できる山小屋
立山駅でケーブルの切符を買うために並びます
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
立山駅でケーブルの切符を買うために並びます
立山駅
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
立山駅
荷台付ケーブルカー
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
荷台付ケーブルカー
室堂ターミナル前広場(写真-1)
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
室堂ターミナル前広場(写真-1)
左端が剱岳、手前は別山
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
左端が剱岳、手前は別山
朝食は名神高速、多賀SAで買った牛すき(紐を引っ張ると発熱する)
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
9/24 4:53
朝食は名神高速、多賀SAで買った牛すき(紐を引っ張ると発熱する)
出発前にパチリ
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
3
9/24 4:53
出発前にパチリ
一の越山荘まではこんな道が続きます
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
9/24 4:53
一の越山荘まではこんな道が続きます
立山室堂山荘
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
9/24 4:53
立山室堂山荘
登山道と言うより遊歩道
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
登山道と言うより遊歩道
だいぶ高度が上がってきました(2673m)
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
だいぶ高度が上がってきました(2673m)
一の越山荘(写真-2)
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
一の越山荘(写真-2)
槍ヶ岳が見えました
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
9/24 4:53
槍ヶ岳が見えました
笠が岳も
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
9/24 4:53
笠が岳も
一の越山荘から雄山までは急登です
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
2
9/24 4:53
一の越山荘から雄山までは急登です
こんな道を上ります
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
こんな道を上ります
左から槍ヶ岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
2
9/24 4:53
左から槍ヶ岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳
龍王岳方面
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
9/24 4:53
龍王岳方面
室堂
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
2
9/24 4:53
室堂
雄山、一等三角点
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
9/24 4:53
雄山、一等三角点
サル又のカール
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
サル又のカール
雄山山頂
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
6
9/24 4:53
雄山山頂
雄山神社
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
雄山神社
剱岳と手前は別山
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
2
9/24 4:53
剱岳と手前は別山
大汝山
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
大汝山
黒部湖
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
黒部湖
大汝山山頂(写真-3)
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7
9/24 4:53
大汝山山頂(写真-3)
くろよんダム
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
くろよんダム
アップで
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
アップで
富士の折立 山頂(剱岳をバックに)
2012年09月22日 11:00撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/22 11:00
富士の折立 山頂(剱岳をバックに)
富士の折立 山頂
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
3
9/24 4:53
富士の折立 山頂
真砂岳への下り
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
真砂岳への下り
剱岳が雲の切れ間に見えました
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
2
9/24 4:53
剱岳が雲の切れ間に見えました
剱岳をバックに
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
2
9/24 4:53
剱岳をバックに
内蔵助カール
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
内蔵助カール
真砂岳山頂(写真-4)
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
真砂岳山頂(写真-4)
室堂〜奥大日岳
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
室堂〜奥大日岳
昼食 ネギ入りラーメン
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
3
9/24 4:53
昼食 ネギ入りラーメン
別山
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
3
9/24 4:53
別山
ハイマツの中で一際目立つナナカマドの紅葉
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
9/24 4:53
ハイマツの中で一際目立つナナカマドの紅葉
アップで
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
アップで
別山 剱岳をバックに(その1)
2012年09月22日 13:20撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/22 13:20
別山 剱岳をバックに(その1)
別山 剱岳をバックに(その2)
2012年09月22日 13:20撮影 by  uT8000,ST8000 , OLYMPUS IMAGING CORP.
9/22 13:20
別山 剱岳をバックに(その2)
別山からの剱岳(写真-5)
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
9/24 4:53
別山からの剱岳(写真-5)
剱沢キャンプ場が見えてきました
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
剱沢キャンプ場が見えてきました
キャンプ場に向います
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
キャンプ場に向います
剱岳とキャンプ場
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
3
9/24 4:53
剱岳とキャンプ場
剱岳と剱沢小屋
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4
9/24 4:53
剱岳と剱沢小屋
アップで
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
9/24 4:53
アップで
剣山荘(写真-6)
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
剣山荘(写真-6)
剣山荘前のテーブル
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
剣山荘前のテーブル
まずは乾杯♪
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
3
9/24 4:53
まずは乾杯♪
夕食
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
2
9/24 4:53
夕食
1番目鎖場(雨の影響か?ちゃんと写ってません)
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
1番目鎖場(雨の影響か?ちゃんと写ってません)
前剱頂上(写真-7)
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
前剱頂上(写真-7)
平蔵の頭へ
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
平蔵の頭へ
7番目鎖場
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
7番目鎖場
剱岳山頂
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
7
9/24 4:53
剱岳山頂
三角点(写真-8)
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
三角点(写真-8)
10番目鎖場(カニのよこばい)
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
9/24 4:53
10番目鎖場(カニのよこばい)
前の2人組が苦戦中
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
前の2人組が苦戦中
緊張の面持ち
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
9/24 4:53
緊張の面持ち
雷鳥(この後飛びました!!)
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
雷鳥(この後飛びました!!)
剣山荘に無事帰還
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
剣山荘に無事帰還
剱御前を巻くように剱御前小舎を目指します
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
9/24 4:53
剱御前を巻くように剱御前小舎を目指します
剱沢
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
剱沢
小舎が見えてきました
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
小舎が見えてきました
草紅葉と雪渓
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
草紅葉と雪渓
剱御前小舎(写真-9)
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
剱御前小舎(写真-9)
地獄谷
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
9/24 4:53
地獄谷
激下りです
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
9/24 4:53
激下りです
浄土橋(写真-10)
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
浄土橋(写真-10)
雷鳥沢キャンプ場(写真-11)
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
雷鳥沢キャンプ場(写真-11)
地獄谷歩道は通行止
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
地獄谷歩道は通行止
雷鳥沢キャンプ場を上から
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
3
9/24 4:53
雷鳥沢キャンプ場を上から
雷鳥荘(写真-12)
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
雷鳥荘(写真-12)
山は徐々に紅葉してます
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4
9/24 4:53
山は徐々に紅葉してます
アップで
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
9/24 4:53
アップで
血の池
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
血の池
地獄谷(エンマ台より)
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
地獄谷(エンマ台より)
ミクリガ池
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
2
9/24 4:53
ミクリガ池
室堂ターミナルが見えてきました
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
室堂ターミナルが見えてきました
今日も多くの観光客で賑わってます
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
今日も多くの観光客で賑わってます
立山杉
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
9/24 4:53
立山杉
小矢部定食
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
2
9/24 4:53
小矢部定食
海鮮丼
2012年09月24日 04:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
2
9/24 4:53
海鮮丼

感想

□■□■ 予想外!雨中アタックの剱岳

週間天気予報では9/22〜23の土日は晴れの予想でした。
台風も去った後の秋晴れを期待してましたが・・

9/21夜、大阪を出発。名神〜北陸道で立山インターへ行き、一般道で立山駅に。
1時30分に着いた時には上の駐車場は2〜3台しか空いてませんでした。
数少ない空スペースの中でしたが、なんとか駐車出来ました。
念の為テントも用意してましたが車中で仮眠しました。
起床予定の5時まで、少しでも睡眠をとる事が出来ました。
切符発売時間まで並んで6時10分発をゲット。
予定より1時間早い幸先の良いスタートとなりました。
ケーブルカー7分・高原バス50分で室堂に到着。
そこで朝食としました。
食べ終わっていよいよ立山三山縦走をスタートしました。

当初は浄土山〜龍王岳を経由する計画でしたが、一の越まで直登する事に・・
やはり明日の剱岳アタックに備えて少しでも体力を温存したいとの狙いでした。
予報通りの晴天に恵まれ景色も十分楽しむ事が出来ました。
きりっとした冷たい空気の中、一の越山荘を目指し歩きました。
ここまでは遊歩道が整備され、山道とは思えない素晴らしいハイキングコースで一般の観光客も大勢歩いてました。
一の越からは急登に変わります。
ぐんぐん高度が上がって目的の雄山の高さは2991m。
三山の内の一つ目です。
山頂は雄山神社の奥宮があります。
お祓いを受ける参拝客が次々と祠の前に集まり途切れる事は無さそうです。
雄山を辞し今回の山行中最高峰、大汝山を目指しました。
今までと違いこちらに向かう人はぐっと減りました。
大汝山の山頂には10mほど下にザックをデポして上りました。
山頂からはくろよんダムを見下ろせます。
それから富士の折立に行き立山三山制覇。
山頂からは剱岳が見えますが雲に隠れてました。

ここからは下りになります。
稜線を下りていくと室堂方面へのエスケープ道との分岐があります。
さらに先に進むと真砂岳のピークに出ます。
ここから少し先にいって内蔵助山荘への分岐点で昼食を食べました。
私は「行列の出来るラーメン(半生タイプ)」に煮玉子とメンマにネギ入りです。
iku-chanはリゾット、ハタヤンは日清焼そばにごはんを加えてオリジナルそばめしでした。
1時間ほどの昼食タイムの後、いよいよ剣山荘に向いました。
別山南稜は巻くことが可能です・・
巻こうかどうしましょうかと言ってましたが山頂方面に上りました。
それが大正解♪
山頂に上ると稜線の向こうに堂々とした剱岳が目に飛び込んできました。
雲がかかっていたので期待してなかっただけにドラマチック!
それも左右からガスが迫っており10分もしない間に姿が見えなくなったのです。
本当にグッドタイミングでした。
別山から更に下り別山乗越方面に。
途中直登ルートとの分岐があったのでそちらに足を進めました。
こちらは激下りで後から2〜3人が下りてきただけでした。
転倒に注意しながら最下部まで下りて剱沢キャンプ場方面に行きました。
キャンプ場までのルートは剱岳が良く見えます。
タイミング良く雲も邪魔にならずデジカメのシャッター押しまくり。
そうしてキャンプ場に到着。
ここからの剱岳も最高でした。
次回はテン泊で来たいと決意するのでした。

後は本日の宿泊先「剣山荘」まで20分。
そこで落とし穴があったのです。
山小屋まで50mほどの地点でハイマツの群落を通っている時、
iku-chanがいきなり左側に転倒。
幸いけが等はありませんでした。
しかし左ポケットに入れていたデジカメのレンズがやられてしまったのです。
思わぬアクシデントに見舞われてしまいました。

小屋に到着後、まず生ビールと缶ビールで乾杯。
それから順番制のシャワー。
食堂での夕食。
夕食が終わってから焼酎とワインで小宴会・・
さすがに明日の剱岳アタックに備えて酒量も控えめでお開き。
2段ベッドの上段で就寝となりました。
ちなみに部屋は24人部屋で八ツ峰という名前でした。

続く

次の日
山頂アタック出発は4時半。
3時半に起床です。
起きて出発準備をしていると・・・
iku-chanが近くに来て“雨が降ってます”。
えっ!冗談?? いや、どうも本当みたいです。
それやったらアタックの途中で食べる予定の小屋調達のお弁当が食べられへん!
そこで食べてから出発に変更!
しかし、食べ始めましたが食欲が出ません。
私とハタヤンは半分ほど食べましたがiku-chanの分は持っていく事に。
出発は予定通り4時半には可能みたいです。
さっそく雨支度に切り替えます。
レインウェア上下にスパッツ、ザックにはレインカバーを掛けました。
ヘッドランプは今回おニューです。(以前の分はスイッチの接触不良で不安だった)
ヘッドランプを買う時に防滴仕様か防水仕様か迷いました・・
結局、値段は高く付きますが20m防水にしたのですが、この場面で早速役立つとは皮肉な物です(涙)
それにしても、雨が降っているという現状に対し誰1人として“止めとこ”という選択肢が全く出ませんでした・・
後で話をした時になんでなんやろ?不思議やなぁ!と振返ります。
やはり剱岳への熱い思いがそうさせたんだと考えられます。
昨日、何度も目に焼き付いていた、あの「岩と氷の殿堂」
そこに今日行くんだ!!
その思いは全員一致でした。

4:30 いよいよ出発。
外は真っ暗、雨は思った以上に強く降ってました。
ヘッドランプの光を頼りに進みます・・
剣山荘の裏手が登山道の入口となってます。
歩きはじめてすぐに1番目の鎖場。
これが剱岳なんだ!と思いました。
写真を撮りましたが何故かうまく写りません??
先に進まなくては。
と気にせず行きます。

一服剱に上る箇所で4〜5人のパーティーに追いつきました。
追い抜いて行きましたが、後からくる気配は有りません・・
一服剱から前剱方面を見ると先行者のヘッドランプの灯りがつながって登ってます。
ここから一度高度を下げていきます。
武蔵のコルまで下りてから前剱への上りと変わります。
雨はどうやら止む気配はなさそう・・
岩だらけの急坂や鎖場をひたすら上ります。
やがて前剱頂上に到着。
ここで15人位の人たちが休憩してました。
そこでビックリ!小学5年生位の男児も休憩していたのです。
私たちは休憩無しで進みました。
すると人間1人がやっと通れる鋼製の橋が架かってました。
平蔵の頭への入口。
橋を渡ると右にトラバースして7番目の鎖場でした。
それをクリアして一旦下って平蔵のコルに。
ここで上がり一番の難所カニのたてばいが待ち受けてました。
ハタヤンに続いてiku-chanも挑戦します。
私もそれに続きました。
半分位の場所でiku-chanが苦戦。
左足の置き場が無いとの事で止まってしまったのです。
雨は依然として降り続いてます。
この頃になると鎖にも雨が伝うように流れてました。
私が真下まで行き、鎖を止めている丸環にまず左足を掛けて次に右足で鉄筋を踏むように言いました。
それでなんとか脱出出来たのです。
晴れて乾いた状態であれば簡単にクリア出来たと思いますが・・
やはり雨の中での剱岳アタックは相当難易度が高いと感じました。
そこから山頂まで、すごく長く感じました・・
たてばいを過ぎると直ぐに山頂に出るものと勘違いしてました。
それでも、ようやく憧れの剱岳山頂に立つ事が出来ました。
剣山荘には100人以上宿泊してましたが結局中止した人が多かったのか?
山頂付近は人もまばらでした。
風を避けれる絶好の場所があったので山頂でコーヒーを入れました。
・・寒いし何にも見えないし早く下りようよとブーイングを受けたのは当然でした。
しかし熱いコーヒーを飲むと体が温まったと言ってくれたのがうれしかった。
そうこうしてるとあの小学生の男児も上がってきました。
あの鎖場をよく登ったものです・・

コーヒータイムも終わり下る事に。
下りルートにはカニのよこばいが待ってます。
丁度、先行していた2人組のパーティーが挑戦してました。
最初の人が苦戦してます・・
左足の置き場が分からないようです。
もう一人が上からアドバイスしてますが、あせってしまってる様です。
そのうちアドバイスしてる人が右足をまずセットする様にと言いました。
それでやっとクリア出来たのです。
それを見ていたのでスムーズに通過出来ました。
実際行ってみると、最初に右足を置く場所は赤いペンキで明示してたのです♪
さらに下っていきます。
未明にヘッドランプで通過した辺りに降りてきました。
前剱辺りです。
この頃になると岩にも雨水が滝のように流れてました。
長時間の雨でついに靴の中もぐしょぐしょ。
ふと気づくとようやったなと言う感じでした。
緊張の連続で必死の思いがずっと続いていたように思います・・
これも3人で力を合わせたから行けたと言えます。
1人だったら間違いなく止める方を選択していたでしょう。
改めて仲間の力を感じさせられました。
こうして無事、剣山荘に帰還できました。
後は室堂に帰るだけです。
行きとは違うルートで室堂を目指しました。
剱御前小舎〜雷鳥沢キャンプ場〜雷鳥荘を経て室堂に戻りました。
室堂では雨は止んでました。
しかし昨日と違って立山三山、別山、剱岳は雲の中でした。
1日違いでこんなにも差があるんだと改めて感じました。

iku-chan、ハタヤン、お疲れさまでした。
そしてありがとうございました。
また、ご一緒しましょう。








<雨の剱岳>
朝3時半に起きたら外は雨・・・。
そこで思考回路が停止。なんとなくカッパを着てなんとなく4時半に真っ暗な雨の中小屋を出た。
歩きだして「ほんとに剣に登るの?登れるの?」ともんもんとする。
一服剣の手前でおじいさんとおばあさんのグループが、道が見つけられず、
オロオロしていた。
あんな年寄りもこの雨の中行くの?やばいんちゃう?
そのあとこの年寄りGは見なかった。

とにかく両腕・両足をフルスロットル。
たてばいでは壁の途中で止まってしまった。
「ムリ〜」ってぐらい足置きの鉄くいの間隔が離れてる(@@;
しかし、amakawayaさんに「左足をここに置くしかないよ」と言われ、
「そうだよな、やるしかないよな」と覚悟を決めて、短い足を思いっきり伸ばして、両腕で体を引き上げた!
人間、腹をくくることが大切だと、そのとき感じた訳で・・・。

タテバイをやっつけてすぐに山頂かと思いきや、山頂までなんと長いことよ(;;

山頂はまったく何も見えましぇーん。
3人ともびしょびしょで、がたがたとふるえが止まらなくなって、
すぐにでも下山したい〜!って思ってたら、
amakawayaさんが風をよける場所を見つけて、強引にコーヒーを沸かしだす。
しかし、このコーヒーでずいぶん体が温まって、
気分も元気になった♪

下りのヨコバイでは、畑中くんが「左足をここ、次に右足をこっち」と
的確なアドバイスをくれて、なんなく通過。
激下りではありましたが、快適なテンポで両手・両足をつかって
ぐいぐい降りていきました。

前剣あたりで雷鳥が3羽現れた。
めちゃくちゃ近い〜。一羽がなんとうんちをした。
決定的瞬間を目撃!
溶けたミルクチョコレートのようなかわいいうんちをプリッと石の上に落としたんです。
その後一服剣あたりでも5羽以上がわさわさ出てきて、
今年生まれた子供のような雷鳥で、うちらの前の登山道を走っていく。
後をついていくと飛んだ〜!
両羽が白い冬毛に変わってました(^^


途中トイレがあるんですが、畑中くんが興味本位で、
amakawayaさんがトイレ行きたくて扉を開けてましたが、
二人とも無言のまま戻ってきました。
amakawayaさんもとても中に入る勇気はでなかったようです。
「見なくて正解」

そんなこんなで無事剣山荘へ戻ってきました〜!
やった〜♪

一人だったら絶対登ってなかったし、3人だったから登れたんだなあと
感激がまたまたこみ上げてくるのでした。

<雄山>
室堂から雄山までは山ではなく、観光地と化している。
とにかくすごい人・人・人で、とても山に来た気がしない。

<一日目昼ごはん>
畑中くんの山レシピ「そばめし」
日清やきそばにレンジでチンのご飯を混ぜて炒める。
「てんかす」を入れるのがミソ!
フツウにおいしかった。

<別山>
立山3山を縦走して、けっこう疲れたところに最後別山がある。
山頂を巻く道があるが、天気がよければぜひ登るべし。
登ったとたんに「ドーンと剣!」暑苦しいぐらいに迫ってくる。

<剣山荘>
リニューアルしたてできれい、水洗トイレ、シャワーと
とても山小屋とは思えない。
まるでユースホステルのよう。
剣岳は近すぎで全景が見えないので、剣を見ながらビールを飲みたかったら、
剣沢山荘もしくは剣沢でテントにすべし。

かなり思い出深い山行きとなりました。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1589人

コメント

amakawayaさん はじめまして
レコ拝見して、
私も行けばよかったと少し後悔です。

計画では、21日から剱山荘1泊で、同じコースを考えていましたが、21日朝、扇沢は、雨だったので、
室堂へは、行きませんでした。。。

でも22日は、晴れたんですね〜〜
うらやましい限りです。
2012/9/24 18:58
こんばんは、amakawayaさん、iku-chanさん
とうとうやりましたね、剱岳
それも雨の中の登頂とは
晴れていても危険で厳しい剱岳。
お疲れさまでした。

日本百名山制覇を目指すamakawayaさんにとっては、雨が降ろうが槍が降ろうが、
どうしても越えなければいけないアイテムですね。
怖いなんて言ってられませんね。
なんといってもご無事でなによりでした
2012/9/24 20:52
雨の中登頂おめでとうございます...
amakawayaさん

念願の剱岳登頂おめでとうございます。それも雨の中の登頂は大変だったと
思います。

秋山は天気が良いと夏山のように汗ばみますが天候が崩れると一変
して冬山の感じになるので難しいですね....

次は南アルプスのテント泊ですね。私も10月の第1周は長野の
友人宅へ行くので黒姫山か妙高山にでも登る予定です。
2012/9/24 22:51
すごいですね!
雨の中の剱岳とは!!

結構、雨だと断念するのが多いみたいですよ。

何はともあれ、ご無事で何よりです!!
2012/9/25 0:34
jack-chanさん はじめまして
コメントありがとうございます

22日の夕食時、隣に座っていた母娘が当日登ってきたとの事でした・・
朝もゆっくりのスタートだったみたいですが渋滞も無く良かったと言ってました。
景色も良かったらしいです。
この方たちは松本在住との事で天候を見て行動出来るとの事
私もうらやましいと思いました・・

今回は残念でしたが、また剱岳に行ってみて下さい
2012/9/25 6:06
katatumuriさん おはようございます
コメントありがとうございます

雨の中を無謀だったかも分かりません・・
もう少し雨がきつかったら中止してました。
本当にギリギリのコンデションだったと思います。
無事、登頂出来て良かったです

・・逆に印象深い剱岳となりました
2012/9/25 6:07
yokochanさん ありがとうございます
おはようございます

天気予報に反し雨になってしまいました
今回、ずっと雨でしたが強風でなかったので助かりました。
ガスくらいであればとは思いましたが相手は自然
どうする事も出来ません。

10月の第1週は良い天気になって欲しいですね。
お互いに楽しみましょう
2012/9/25 6:12
kaoritreeさん
おはようございます

コメント、ありがとうございます
そうですね、小屋で泊まっていた人の半分以上は中止したような雰囲気でした
山頂ピストンした時に出会った人数から推定しても分かります。

無事に山行出来たのが一番良かったです
2012/9/25 6:12
雨の中、お疲れ様でした。
amakawayaさん、こんにちは。

劔岳制覇おめでとうございます。
雨の中、劔岳へのアタックは相当厳しい状況だったとおもいます。
近場の雪彦山でも雨の日や雨上がりには登る勇気がないので、私なら登頂出来なかったことでしょう。
お疲れ様でした。
2012/9/25 12:06
初めまして。
日曜日、わたくしも登りました!タテバイでひょうに降られ大変でした。お疲れ様です!
2012/9/25 18:22
剱岳登頂、おめでとうございます!
amakawayaさん、iku-chanさん、こんばんは!

の中での剱岳登頂おめでとうございます
立山・剱あたりも槍と同じ天気だったんですね。
前の日は で気持ち良かったんですけどね。
私たちは槍の登頂を断念してしまいましたが、
雨の中、あの剱に登頂されるなんてすごいですね
お疲れさまでした。

立山からの景色や草紅葉もキレイですね〜。
空の色も、山の色も、夏とは違った美しさです

今週末の全縦トレーニング、よろしくお願いします
2012/9/25 23:26
流石ですね
amakawayaさん、iku-chanさん、こんばんは♪

の中大変だったでしょうが、
剱岳登頂おめでとうございます

「山と渓谷」の剱岳の特集を見ながら、とても大変なところだとわかりました。
晴れていても難しいといわれているのに流石です
お疲れさまでした。

ところで、最近の皆さん、山行のレベルアップすごいですね。
もうついていけないかも

仙丈ヶ岳、甲斐駒よろしくお願いします
2012/9/26 0:16
umonさん おはようございます
コメントありがとうございます

雪彦山はいつかは登ってみたい山です
その時はご一緒させて下さい・・・

よろしくお願いします
2012/9/26 6:37
kaoruu-kさん はじめまして
おはようございます

同じ日に登ってたんですね
お疲れさまでした!!

今回は雨でしたがリベンジの楽しみが出来ました
2012/9/26 6:38
dolceさん おはようございます
コメントありがとうございます

剱岳は雨でしたが前日の立山は晴天に恵まれました
時期的には紅葉の少し前で来週には色づきも増すと思われます
山は確実に秋色でした・・・

今週末の全縦トレーニング、楽しんで歩きましょう
よろしくお願いします
2012/9/26 6:40
ステイさん おはようございます
剱岳は残念ながら雨でした

次は天気の良い時に登ってみたいと思います
今回は前日が晴れだったので姿は堪能出来ました
逆に剱岳山頂はどんな景色なのか?見てみたいのです・・

仙丈ヶ岳、甲斐駒ケ岳よろしくお願いします
楽しみにしてます
2012/9/26 6:44
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [3日]
剱岳 八っ峰上部 バリエーション
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [2日]
剱岳点の記コース/剱沢〜長治郎谷〜山頂〜別山尾根 
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
4/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [4日]
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら