堂満岳〜武奈ヶ岳〜コヤマノ岳〜カラ岳〜釈迦岳〜ヤケオ山〜ヤケ山
- GPS
- 10:44
- 距離
- 22.7km
- 登り
- 1,926m
- 下り
- 1,913m
コースタイム
- 山行
- 9:30
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 10:44
ペースに乱れがあるはずで、コースタイムはあまり参考にならないでしょう。
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰路 - JR湖西線の北小松駅にて乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■志賀駅〜荒川峠 志賀駅からスタートし、序盤は『山と高原地図』の想定ルートとは違う道を通っています。 写真2の地点から舗装林道を進み、写真5の地点が登山口となっており、右折して入山。 しばらくはトラバース道が続き、水場を過ぎると植林帯となり、踏み跡は分散しているようだけど、どこを辿っても問題なさそうとの印象。 植林帯を抜けるとブナなどの落葉樹の樹林帯を歩くようになり、微妙に進行方向が分かりにくいようにも感じる。 尾根を越え、雰囲気の良いトラバース道をしばし歩くと、荒川峠へ至ります。 この峠道には、方向転換する地点や分岐には標識があります。 ■荒川峠〜南比良峠〜堂満岳〜金糞峠 縦走路を少し進んで行くと下りになり、ここはザレていて進みにくいのだけど、すぐ横にバイパスがあります。 南比良峠のすぐ先で一般のルートを外れ、堂満岳の南尾根へ進んでいます。 特に危険ではないけど、良く分からないままに進むのは止めておきましょう。 一般のルートに合流すると、堂満岳山頂はすぐそこです。 山頂からのルートを辿り、分岐にて右折し、東レ新道へ。 大きな段差となっている箇所がいくつかあり、足元に注意して下りたいですね。 縦走路に合流し、程なくして金糞峠へ至ります。 ■金糞峠〜中峠〜ワサビ峠〜武奈ヶ岳 ヨキトウゲ谷を通り、中峠へ至るルートを通っています。 その前後も含め、特に問題はないでしょう。 ■武奈ヶ岳〜コヤマノ岳〜八雲ヶ原 山頂から少し引き返し、分岐にて左折。 ザレた道を下り、その先の分岐で右折し、やや薄めの踏み跡を辿ると、P1181に到着。 コヤマノ岳の標識はそこから少し下った位置にあります。 進行方向に注意して南へ延びる尾根へ進みます。 踏み跡が分散している箇所もあるけど、尾根を外さなければ問題ないはずで、歩く人が多くないせいか、適度にクッションのある歩きやすい道が続きます。 上林新道四辻にて右折して下って行き、ヨキトウゲ谷のルートに合流します。 往路で通った道を戻り、標識に従って八雲ヶ原方面へ。 沢沿いの道を何度となく橋を渡って進むと、八雲ヶ原へ至ります。 ■八雲ヶ原〜カラ岳〜釈迦岳 比良ロッジ跡方面へ進むと、好展望の場所に至ります。 標識に従い、釈迦岳方面へ。 明瞭な道が続きますが、斜面が崩落している箇所があるので、前方に注意。 カラ岳から釈迦岳は問題なし。 ■釈迦岳〜フジハゲ〜ヤケオ山〜ヤケ山〜登山口〜北小松駅 釈迦岳から少し下って行くと、尾根はやせ気味になり、斜面が崩落している地点もあり、足下に注意して歩きたいですね。 フジハゲのピークの前後は好展望が広がっており、気持ちの良い尾根歩きになります。 ヤケオ山からの下りはやや急な斜面で、ザレている所もあり、疲れる下り道です。 P705の手前ぐらいからは適度なアップダウンのある道で、ヤケ山に至ります。 ヤケ山からは地味な道が続くとの印象で、段差が大きな所もあり、足下に注意して下りたいですね。 涼峠を経て、滝見台からは楊梅の滝がきれいに見えています。 登山口からは舗装路歩きとなり、20分程度で北小松駅に到着します。 以上、部分的に簡易版です。 |
写真
感想
4月に入り、いよいよ春本番。
行きたい山は色々とあり、どこしようかと悩む。
霊仙山の福寿草は来年へ持ち越しで、今回はバイカオウレンを見るべく、比良山系へ。
下山する際の選択肢を増やすべく、初めてのルートを通って縦走路へ向かう事に。
志賀駅をスタートし、湖西線沿いを歩いた後、方向転換すると正面に比良のお山を見ながら進むようになり、気分が高まって来ます。
荒川の集落内を経て、しばし進むと橋があり、その後も舗装林道ながらも木々に花が見られるようになり、山の雰囲気を感じつつ歩いて行きます。
標識にて右折し、山道へ。
雑木のトラバース道が続き、倒木が少しあるけれど、特に問題はなし。
落石が多そうな辺りを経ると、分岐があり、そのまま直進。
もう少し進むと大きな岩があり、その下から水が湧き出しており、地図にある水場のよう。
その先は植林帯となり、踏み跡が分散していたりするものの、あまり気にせずに登っても大丈夫っぽい?
長い植林帯を抜けると、ブナが多く見られるようになり、明るい雰囲気となる。
林床にはイワカガミの群生がそこここに見られ、花期には素晴らしい風景を見せてくれるのでしょうか。
ゆったりとした道を進むと尾根に出合い、その後も雰囲気の良いトラバース道を気分良く歩いて行くと、荒川峠へと至ります。
荒川峠からは何度となく歩いている縦走路を辿ります。
春の訪れはもう少し先のようで、目を引かれる物はあまりない。
ザレた斜面区間などを経て、南比良峠に到着。
この後の急斜面の登りに備えるべく、パンを食べてのエネルギー補給。
出発後、すぐに縦走路から逸れ、堂満岳の南尾根へ。
ここを歩くのは初めて比良山系を訪れた時以来かな?
それ以降の経験もあってか、特に不安もなく登って行き、一般のルートに合流し、もう少し歩いて行くと、堂満岳山頂に到着です。
少し離れた所から話し声が聞こえていた通り、先着の2人組がおられ、軽く挨拶。
マンサクの花が咲いており、撮影後に少しだけ体を休めて、そそくさと山頂を辞する。
イワウチワの花を探しながら歩くものの、見つからず。
その代わりではないけど、この日の山行のお目当のバイカオウレンが咲いているのを発見。
注意して見てみると、そこかしこに咲いており、この先への期待感がふくらむ。
分岐にて右折し、東レ新道へ。
大きな段差がいくつかあるので、花探しに夢中になって足元への注意が疎かにならないようにと気を付けながら下って行きます。
イワウチワの開花はもう少し先のようだけど、こちらでもバイカオウレンが所々で群生しており、かわいらしい花に表情が緩む。
3人組の家族連れの方に続き、ソロの方ともすれ違う。
東レ新道で人を見るのは初めてかも知れず、ちょっと驚く。
イワウチワの花を諦めかけていたら、咲いているのを発見。
イワカガミと並び、春の花では特に好きな存在なので、やはりうれしい。
縦走路に合流し、その後も花を愛でながら進んで行き、金糞峠に到着です。
お目当てのバイカオウレンの撮影タイムに突入。
そんな中、続々と正面谷から登って来られる。
その方達もバイカオウレンを撮影されているのだけど、花の名前を知らないようなので、「バイカオウレンですよ」とお伝え。
名前を知った上で花を見ると、親しみが増すんですよね。
下って行くと沢沿いにもバイカオウレンが咲いており、撮影は程々にしておかないと、なかなか先に進まなくなりそう。
分岐を経て、今回はヨキトウゲ谷へ。
こちらでは野草の花はあまり見られず、ミヤマカタバミぐらい。
写真55の場所の近くに水場があるのに気付き、少し飲んでみると、のどに心地良い。
暑い時期に通る際には重宝しそう。
3人組の先行者さんを追い抜き、すぐに中峠に到着。
涼しい風が吹き抜けており、熱くなった体を冷ましてくれて、心地良い。
気持ちの良い樹林帯が広がっており、これまで通り、気分良く下って行きます。
ワサビ平には男女ペアがおられ、軽くご挨拶。
口の深谷の沢を渡渉して、支谷へ。
これまでに歩いた時よりも水量が多いような。
谷の凹部を抜けると、昨年の4月13日の山行ではぬかるんでいた道が乾いており、雪融けが早かったのを改めて認識させられる。
と言うか、その時には各所で雪がまだそれなりに残っていたので、全く印象が違う。
今後の気温にも影響されそうではあるけど、昨年よりも花の見頃は早まりそう?
ワサビ峠に到着し、ここからは人気のルートとなるので、人が多くなる。
人の流れに乗りつつ、西南稜へ。
この時間帯は曇りがちだったはずで、周囲の展望もややくすんだ色合い。
ショウジョウバカマが咲いている程度で、イワナシはまだ開花前。
ゆったりと登って行き、武奈ヶ岳山頂に到着です。
昼時でもあり、まずまずの賑わいの中、ここで昼食にします。
ザレガレの歩きにくい道を下って行き、その先のコヤマノ分岐で右折。
一帯のブナ林では、まだ春の訪れを感じ取るのは難しく、黙々と歩いて行くと、コヤマノ岳山頂に到着です。
上林新道四辻へと下って行き、遠回りになるけど、写真79の分岐まで進み、周回を完了。
ここからは奥の深谷の沢沿いのルートを歩いて行きます。
期待していた以上にバイカオウレンが咲いており、テンションが上がる。
写真の出来は置いておくとして、気分良く観察や撮影をしながら進み、八雲ヶ原へ。
少しだけ休憩。
いつものように進み、比良ロッジ跡付近で琵琶湖を眺めた後、縦走路を辿ります。
花を愛でたり、開花状況をチェックしつつ進んで行きます。
カラ岳を経て、釈迦岳山頂に到着です。
撮影に時間を取られたりで、想定よりも遅くなったかな。
引き続き縦走路を辿り、ヤケオ山方面へ。
期待通りか、それ以上にバイカオウレンがたくさん咲いていて、笑みが絶えない。
やや霞んでいるものの、展望も素晴らしく、至福の尾根歩きです。
フジハゲのピークの手前、左側に広がる一帯に改めて惹かれるものを感じ、時間を設けて探ってみたいとの気持ちが強まる。
フジハゲのピークに到着し、眼下の絶景を眺めつつ幸福感に浸ります。
その後も心地良い孤独感を楽しみつつの尾根歩きで、まだ終わって欲しくないのに、ヤケオ山山頂に到着してしまいます。
ここからはザレた下り道となるので、足元に注意しつつ。
樹木が成長するには厳しい環境のようで、低木しかないのだけど、その木々も少なからず倒れてしまっており、心のどこかに痛みのようなものを感じる。
行きたいと思った時に勝手にやって来て、絶景だの云々と感じたり、感じなかったりで、安全な自宅へと帰って行ってしまう。
謙虚な気持ちを忘れずに歩く。
自分にできるのは、それぐらいでしょうか。
いつものように長く感じる道を歩き、ヤケ山山頂に到着です。
オトシ経由で進みたかったのだけど、想定よりも遅れているし、疲れもそれなりなので、そちらには向かわずに下山します。
しばらく進んで行くと、シシガ谷の支谷の源頭部を左に見るようになる。
季節的なものなのか、これまでには見ていなかったと思われる水の湧き出しがある。
そこにカエルか何かの卵があり、もぞもぞと動いている。
源頭部好きなので、これまでも気になっていたのだけど、今回はこちらを歩いてみる事にし、登山道を逸れ、緩やかな谷へ。
少し進んで行くと、沢の音が顕著となる。
これは登山道からも聞こえており、滝があるのだろうなと思っていたのだけど、実際に目にしてみると、落差は小さく、小滝ですね。
沢を渡渉できるかなと窺ってみると、可能そうなので、実行。
オトシ出合と涼峠を結ぶルートに合流し、しばし歩いて行き、涼峠に到着です。
ここまで来れば安心と言いたいけど、少し先からはガレ気味の道となり、足元に注意しつつ下って行きます。
いつものように滝見台から楊梅の滝を望み、さらに下って行くと、ようやくで登山口に到着です。
ここからは舗装路歩きとなり、比良げんき村の桜が見頃となっていて、それを愛でながら気分良く歩いて行きます。
心地良い疲労感の中、北小松駅に到着し、今回も無事にゴールです。
春の花を求めて、今回は比良のお山を縦走して来ましたが、期待通りに色々な花を見られ、満足度の高い山行となりました。
暖冬で雪不足だったのは間違いなく、昨年のほぼ同じ時期の山行の時とは様相の異なる風景が広がっており、『花は来年も咲いている』と単純な言葉では表現できないのが自然界の移り変わりなんだろうと思うのです。
そんな中、お目当てのバイカオウレンはたくさん咲いており、八重咲の花まで見る事ができ、これまで頑張って歩いて来た事へのご褒美だったのかな?
レコの文章には時事的な話題を盛り込まないようにして来たのだけど、さすがに今の状況では触れざるを得ない。
新型コロナウイルスによる影響は当初の予想よりも遥かに甚大となり、終息への見通しが全く見えて来ない。
これを書いている時点では、『緊急事態宣言』も発令され、これを経ての今後の推移がどうなるかという所でしょうか、日本国内限定では。
そんな中、ヤマレコ的な視点で言えば、山行へ出かけても良いのか、などと思案をされている方も多いはず。
それぞれの行動によるリスクを見極めた上で、どう判断するかという事なんだろうと思われ、『緊急事態宣言』の対象区域の住民でもあるし、自分なりに模索したいと現時点では考えています。
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