秀麗なる双耳峰-色づき始めた後立山の盟主・鹿島槍ヶ岳
- GPS
- 26:50
- 距離
- 26.6km
- 登り
- 2,311m
- 下り
- 2,570m
コースタイム
9/30 6:00冷池山荘-6:12冷乗越-6:56高千穂平-9:09西俣出合-8:54大谷原林道ゲート
天候 | 9/29 晴れのち曇り(高曇りで終日好展望) 9/30 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
大谷原ー柏原新道登山口:yamamusume号臨時お助け便 大谷原駐車場は登山ポスト、トイレあり |
コース状況/ 危険箇所等 |
【柏原新道】評判通りのとても歩きやすい道でした♪ 【爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳南峰】特に危険箇所はありません♪ 【鹿島槍ヶ岳南峰から北峰】八峰キレットへと続く急峻な岩稜帯の一部です。ストックはしまった方がよいでしょう。 【赤岩尾根】稜線からの分岐直下は片側が切れ落ちたトラバースになっています。支点が崩壊しそうな鎖もあるので要注意です。その後も急傾斜が延々と続く尾根で、登りはきつそうです。 ※但しyamamusumeさん(kanoさんのお姉さん)はかつてこの尾根を登って2時間で下ったそうなので、健脚な方はピストンでどうぞ♪ 【下山後の温泉】kanoお気に入りの葛温泉かじか 800円 日帰り入浴は15:00まで 【下山後の昼飯】大梅(蕎麦屋) 昼のみ営業 kanoが帰省時よく行く蕎麦屋 蕎麦好きのgeraさんも唸る美味さ 「おまかせ」総菜セット1000円のボリュームはインパクト大です |
写真
感想
最近すっかりクライミングにハマって普通の登山から離れつつあるgeraさんを誘い秋の後立山へ。
(あれ?私が誘ったんだっけか?)
岩登りもいいけど山歩きもいいじゃん、と再認識してもらうはずが、クライミングの話を聞いてるうちに徐々に魅かれて行く私。
ミイラ取りがミイラになりそうです。
目指すは未踏の鹿島槍と五竜。
鹿島槍はGWに行けなかったリベンジでもありますし、
八峰キレットを歩けば三大キレット制覇になるし、
キレットから五竜あたりの岩稜帯も楽しみでした。
ところが、台風のヤローが接近してくるじゃありませんか。
悪天になりそうな2日目にキレット、五竜を歩くのはやばいよね、
ということで前夜キレット小屋の予約をキャンセル、鹿島槍だけというちょっと物足りないプランに急遽変更を余儀なくされました。
最近は岩と戯れてばかりでまともな山歩きをしていないというので、
しかたないな〜、geraさんのペースに合わせてのんびり行きますか、
なんて余裕をかましてたら、
あれ?ちょっと速くない?自分が遅いのか?
いやいや、3日間の禁酒でいつも以上に体調はいいし、足も軽い。
geraさん前回よりも速くなってる!?
クライミングのトレーニングって足も速くなるものなのか?
ダンナ、話がちがいまっせ!
形勢逆転、必死で後を追いかけて、すっかりバテバテな私に
「いや〜、私も足がパンパンで」
「ロングはだめなんですよね〜」
などと涼しい顔でおっしゃる。
いいえ、もう、だまされませんよ、次はテン泊ロングを計画しますからねっ!
ちなみに表記のコースタイムはkanoので、geraさんは数分早くポイントに着いてます。
鹿島槍北峰からはすぐ下にキレット小屋が目につきます。
ここから冷池山荘へ戻るよりもはるかに近い。
行きたい衝動にかられますが、明日のことを考えたら行かない方がいいよね、などと自分に言い聞かせるように何度となく同じことをお互い繰り返し話して、衝動を押さえ込みました。
結果行かなくて正解でしたが自分1人だったら目の前のニンジンに飛びついていたかもしれません。
冷静な連れがいるとこういう時助かりますね。
でもgeraさんも最後まで揺れてた気がしますが。気のせいでしょうか?
ルート変更するにあたり同じ道をピストンするのはつまらないので、一度歩いてみたかった北アルプス三大急登に数えられることもある赤岩尾根を下山ルートに使ってみました。
ここはかなりの急登です。
登ったわけではないので単純比較できませんが、印象としてはブナ立や笠新道よりキツい気がします。距離は短めなので総合的なキツさはトントンってとこでしょうか。
抜けかかったクサリあり、壊れかけたハシゴあり、崩落地のトラバースあり、岩場あり、トンネルありで、なかなか変化に富んで飽きないかもしれません。
高千穂平より上は紅葉も見事でした。
天気のせいもあるかと思いますが、下山中すれちがった登山者はたった3組で、人も少なさそうですね。
柏原新道の方が断然歩きやすいですが、ドMにはたまらないかもです。
紅葉が目当てだったわけではなく、スケジュールが合うのがこの日だけだったのですが、思いがけず素晴らしい紅葉を見ることができて得した気分でした。
去年は紅葉がイマイチでしたが、今年はいい感じです。
台風に悩まされましたが、紅葉も良かったし、展望もよかったし、雷鳥にも会えたし、御来光もモルゲンも久しぶりに見られたし、雨には結局降られなかったし、関心のあった赤岩尾根も歩けたし、大変満足な山行でした。
geraさんも書いてますが、私も基本単独が好きですが、ヤマ友と行く山行もやはりいいもんです。
ビールも1人より2人のほうが旨いし、紅葉がきれいだね〜とその場で感動を伝えられる相手がいるのもいいものです。
稜線をつなげることや、ピークハントに興味がないgeraさんを無理やり連れ出して今回行き損ねた八峰キレットをリベンジしたいですね。
秀麗なる双耳峰。
この二日間で脳裏に焼きついた、鹿島槍ヶ岳の美しくも独特な山容から思い浮んだのがこの言葉です。
決して帰りの道中で読んだ、ヤマケイアルペンガイドからいただいた言葉ではありません。
「へえ~、鹿島槍ヶ岳って、後立山の盟主だったんだ~!」などと、後から知ったのではありませんよ。
鹿島槍ヶ岳とそれに連なる山々の斜面は、まるで広大なキャンバスのようです。
絵の具で描いたような赤や黄色と常緑樹のコントラストが見事で、高曇りの空の下、溜息がでるほどの美しさでした。
(実際にでたのは溜息ではなく、ぜーはーという喘ぎ声でしたが…)
剱岳の偉容を横目で見ながら、たおやかな曲線を描く後立山の稜線を歩く道中は至福のひと時でした。
雷鳥にも出会えたし、翌朝は朝日が織り成す束の間のスペクタル、オレンジ色に輝く雲と赤く染まった鹿島槍ヶ岳を堪能することもできたし、本当に来てよかった!
そして、この感動をヤマレコ友のkanosukeさんと共有できたことは、また格別なことでした。
単独行の多い自分ですが、やはりヤマトモと行く山はいいなあと改めて実感。
山の話をしていると、つらい登り下りも単調な林道歩きも苦になりません。
誘っていただいて、本当にありがとうございました。
Kanoさんには今回もお世話になりっぱなしでした。
行き帰りの車の運転、お疲れさまでした(次回は私が車を出しますね!)。コーヒー、リンゴ、美味しゅうございました。帰りに連れて行っていただいた蕎麦屋は絶品でした。
これでなぜ山ガールに人気がないのか不思議でなりません…
そしてyamamusume姉さん、赤岩尾根の登山口までわざわざ迎えに来ていただいて、本当にありがとうございました。
ネットの情報など何もない時代に、単独で行かれた北鎌尾根のお話が印象的でした。
情報の溢れた昨今とは、やはり価値が違いますね。
ついうっかり、「へえ~、何も調べなくても行けるんだ~。」と思ってしまうところでしたが!
元もとは、鹿島槍ヶ岳から五竜岳まで縦走する予定でしたが、台風が上陸することが分かっているのに無理することはないね!ということで、鹿島槍ヶ岳まで登って引き返すことにしました。
翌日も午前中一杯は天気がよかったので、結果的には行けたのでしょうが、正しい判断だったと思います。おかげで美味しい鴨せいろも食べられたし♪
冷池山荘に荷物をデポしないで鹿島槍ヶ岳に向かったということは、その時点ではお互いまだ多少未練が残っていたのでしょうけれど(笑)。
爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳へと続く稜線は、まるで色鮮やかな雲上の空中庭園を散歩しているようでした♪
さて、次はいよいよ冬の赤岳ですね!
kanosukeさん、お疲れ様でした〜
geraniumさん、初めまして‼
漫才コンビ結成おめでとうございます〜
いや〜、美しいですね〜
アルプスは台風接近でもっと荒れるかと予想してガスガスの蔵王に行ってしまい、なんか損した気分
次回鹿島槍に行く際の参考にさせて頂きます〜
FRESさん、いつもコメントありがとうございます
コンビ名は「フーディニ兄弟」です、以後お見知りおきを
私が今勝手に命名しました
まだボケとツッコミの分担がしっかり決まってませんが
予定通りに行かれてたらFRESさんとお会いできたかもしれませんでしたね〜、残念です
山の天気は行ってみないとわからないこともありますが、
悪天の可能性があれば回避する慎重さは素晴らしいと思いますよ
蔵王もおかままでは素晴らしかったじゃないですか
ちなみにFRESさんといえばバナナですが、私はいつもリンゴを持っていってます。
山でお会いすることがあったらバナナvsリンゴの写真を撮りましょう!
kanosukeさん、geraniumさん、こんばんは。
紅葉の鹿島槍、爺ヶ岳、お疲れさまでした。
五竜までの縦走は残念でしたが、展望も紅葉も素晴らしい
少し物足りなかったようですが、お二人のとても楽しそうな雰囲気のレコ、とても良いですね。
コラボも2回目で、すっかり気ごころが知れている感じで、楽しませていただきました
しかも、姉上の送迎付きですか。贅沢ですねー。
私も、この山域には、何回か来ているのですが、鹿島槍も剱岳も見えた事がありません
台風が接近するまえの、絶妙なタイミングでの景色、私も来年見てみたいです。
今週末も、台風の動向が気になりますが、天気が良ければ、今年最後のアルプスに紅葉を見にいければなぁと思っています
ところで、kanosukeさんもクライミングの世界に突入されるのですか。
ちょっとだけ興味があるので(いつか北鎌や北方稜線にも行ってみたい)、あと何年かしたら、私にも教えて下さい(タダで )
コメントありがとうございます。
台風の影響で天気はあまり期待してなかっただけに思いがけない好展望にウハウハでしたよ〜!
そういえばcirrusさんと知らずにすれ違ったのはGWの爺ヶ岳でしたね。
あのときは剱は山頂だけ雲の中だったんですよね
このあたりの稜線歩きは晴れてるとホント気持ちいいです
新しいことを始めるのにズクがない私ですのでクライミングはどうなるかわかりませんが、もし習得できたら喜んでリードさせていただきます
でも私はスパルタですよ〜
週末晴れるといいですね
紅葉はどちらへ?涸沢あたりですか?
あれ? ふざけているように見えます?! やはり
kanosukeさんが、「フーディニブラザーズが行く。山ガールを探す旅」というとんでもない釣りタイトルをつけようとしたので、それだけは阻止いたしました。
実際の風景は写真の何倍も美しかったです。
ぜひぜひ行かれてください。
長々としたレコをお読みいただき、ありがとうございます。
そうですか〜。cirrusさんが行かれたときは、鹿島槍も剱も見えなかったのですか。
私のような初心者がいきなり絶景を見ることができたのは、ラッキーなことだったのですね〜。
クライミングは面白いですよ。ぜひ。
岩場歩きにも役にたっているような気がします。
私が赤岩尾根を往復したのは、いつだったか・・・
今回久々に登山口に行きましたが、全然記憶になく。
でも、この76番目の写真、見おぼえがあります。この堰の工事をしていた時代だったのだと思います。
こんな場所を終点に、ダンプが行き交っていました。
ずっと下から登り始め、登山口を知らずに通り過ぎ戻らなくてはならず、ダンプの運ちゃんが登山口まで乗せてくれました。
1日目、キレット小屋まで行ったら、
五竜までは天気もったかもしれませんね。
五竜遠見尾根で雨風に捕まるんだったら
何とか行けたかもしれないけど、
あの長い尾根を甘く見るのは危険だし、
やはり、鹿島槍で降りて来たのは良い判断でしたよ。
また、登ればいいんです。
ご褒美に今度はもっと素敵な山行になるかもしれないし。
剱(源次郎尾根から登って、北方稜線を下る)に行く前に是非、槍の北鎌、前穂の北尾根に行ってみてください。剱のそのルートは5年後ぐらいに目指してもらって、私もご一緒させていただきたいです。
自分が山に行けない中、好き勝手に山に行ってる弟の送迎を頼んで心苦しいとは、まあ、ちょっぴりは思ってないわけではありません
またよろしく頼んます。
もちろん、剱バリエーションよりも先に北鎌にいくつもりですよ
源次郎尾根より、前穂北尾根の方が難しいのではないでしょうか?!
特にフリーソロの下りとなると…
yamamusume姉さんの北尾根レコを見て、ビックリしました。
源次郎尾根は懸垂下降以外はフリーで行けると思うのですが…
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