那須岳(南月山) 山歴50周年と古希のお祝い
- GPS
- 06:30
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 657m
- 下り
- 647m
コースタイム
沼原駐車場7:00ー7:30沼原湿原分岐ー7:35日の出平分岐ー8:35三斗小屋温泉分岐ー8:55ひょうたん池分岐ー9:00ひょうたん池ー9:10姥が平9:20ー9:50牛ヶ首10:00ー10:15日の出平分岐ー10:40南月山11:20ー11:40日の出平分岐ー12:20畏敬池ー13:05分岐―13:30沼原駐車場
天候 | 曇り〜雨〜晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・トイレ有 100台駐車可 無料 ・県道から駐車場まで(約7km)の林道は舗装、一部砂利道(良く管理されている道路) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・分岐表示柱は各地点にあり、登山コースは明瞭で両側草刈が行われていて歩きやすい。 ・コース上に水場はありません。 ・那須五峰の一つの南月山山頂 山頂には南月山神社が、横には、高さ70cmもある石の祠があります。 山頂は、那須五峰の黒尾谷岳と白笹山と茶臼岳の分岐です。 下山後の温泉: ・板室健康のゆ グリーングリーン ・那須塩原市営の温泉 ・沼原駐車場から矢板、塩原方面に向かい30分で板室温泉に着く ・入浴料金500円(65歳以上は200円=証明できるものが必要) |
写真
感想
山歴50年そして古希を迎えた「栃木の山やつなちゃん」のお祝いを那須岳で、総勢17名の参加を得て皆さん和気あいあいと楽しい1日を過ごしました。「つなちゃん」には、雲の平周回コース、白馬の大雪渓、穂高(涸沢から北穂、奥穂、前穂から岳沢)の縦走と大きな山々に連れて行っていただき、どこの山でもつなちゃんの優しさと山の技術にほれ込んでしまいます。「つなちゃん」いつまでも健康で、山歩きを続けて私達を山に連れて行って下さい。そして今日はおめでとうございました。
*この那須岳は、関東で一番先に紅葉になります。と言う事は一番寒いと言う事になるかな?
参考に:那須岳に立てられた看板から(那須に来る前に読んでいただけると参考になります)各看板は環境省・栃木県大田原林務事務所さんが立てられたものです。
★姥ヶ平の今昔
かつてこの一帯は高木でおおわれていましたが、1881年(明治14年)の茶臼岳大噴火で樹木はほとんど枯れてしまいました。周りに残っている樹木はその当時に枯れたものです。現在は背の低いハイマツが広がっています。その他にもハクサンシャクナゲやベニサラサドウダン等の高山植物を見る事ができます。また、秋に姥ヶ平から茶臼岳方面を見ると素晴らしい紅葉の景色が広がっています。ぜひ一度ご覧になって下さい。
★熊は怖い動物!!
数は減ってきていますが那須山にもツキノワグマが住んでいます。それは熊見曽根などの地名からも分かります。しかし、殆んど見かける事はありません。その前に熊の方から逃げてしまいます。それは熊が見かけによらずとても臆病な動物だからです。人間が攻撃したり、からかったりしなければ襲い掛かって来る事はありません。しかし一番安全なのは、はちあわせしない事。そのためには、スズやラジオで音を鳴らしながら歩くようにしましょう。
★ハイマツ(這松)
地面を這うように群生する事からこの地名が付けられました。乾燥にも強く、砂礫地や岩の割れ目などでも生育します。もっとも良く生育するのは亜高山帯と高山帯の境目なため、ハイマツがでてきたら目印になります。茶臼岳では1750m位から見られるため他の場所で言う標高2500m地点と同じ位の厳しい環境であるという事が分かります。
★シラタマノキ(白玉の木)
高山の岩石地に生え常緑の低木で茶臼岳周辺に多く見られます。白くて丸い実を付ける事からこの名がつきました。その実を指でつぶすとサロメチールの様な匂いがします。また、良く岩場の上にこんもりと群生しているのを見かけますが、それはガンコウラン等にからみついて体を厚くして厳しい寒さから実を守る工夫をしているのです。
★アヅマシャクナゲ(ツツジ科)
常緑低木で、本州中部から東北南部にかけて深山のやせた尾根筋に生育し標高3〜4mm、樹木直径15cm程度に成長します。葉は、長さ8〜15cm程度の長楕円状の互生で枝端に多くつき、表面は深緑色で光沢があり裏面は白褐色の細毛を密生、主脈は太く下面に隆起する事が特徴となっています。那須岳では、全般的に見られますが、特に姥ヶ平や南月山、黒尾谷岳の群生が有名であり、5〜6月にかけて1枝につき淡紅色の漏斗型の花が8〜15花、程咲き登山の疲れを忘れさせてくれます。なを類似のものとしてハクサンシャクナゲがあります。花の色が淡緑色の斑点がある事や花期は、7月前後になる事で区別されます。
★エゾリンドウ(蝦夷竜胆)
山地から高山」の草地や礫地に広く見られ、那須に秋の訪れを知らせる代表的な花として親しまれています。天気が良くないと花は開かないと言う特徴を持っています。オオヤマリンドウ(日光に多い)に良く似ているが、葉が細長い、茎の頂上部だけでなく何段階に花をつける事により区別ができます。
★日の出平周辺の案内図
茶臼岳から南月山を結ぶ線上は「中心部噴気帯」と呼ばれ、現在は茶臼岳を中心として大小無数の噴気孔から硫化水素などが噴煙として立ち上り今なお活動を続ける那須岳のシンボルとなっています。茶臼岳の噴煙を後にして、牛ヶ首方面から平らな尾根を南に向かうと、標高1786mの日の出平に到着します。この噴煙は5月中旬多数のミネザクラが咲く美しい場所として知られ、冬期に日本海側から吹き付ける強風と降雪の影響により独特の樹形を形成しています。日の出平の西斜面は明るく開放的な笹の原と広葉樹林に広がり独特な姿は大変魅力的です。一方日の出平の北方に位置し標高200m降りた姥ヶ平からは噴煙を上げる茶臼岳が望めます。特に紅葉(9月下旬から10月上旬)の時期には錦絵の様な色合いで目を楽しませてくれます。
★火山ガスにはご注意を!!
那須火山は現在噴煙を上げている栃木県唯一の活火山です。この火山のほぼ中央に位置する茶臼岳には直径100m、深さ30mの旧火口があります。その西側には無風地獄と呼ばれる爆裂火口がありまり噴気孔から大量の真っ白な噴気があがっています。この噴気には有毒な硫化水素、二酸化硫黄、二酸化炭素などが含まれます。
★那須岳周辺遊歩道案内図
那須火山群は福島県との県境から南に連なる県内唯一の火山群です。この火山群は北から三本槍ヶ岳、朝日岳、茶臼岳、南月山、黒尾谷岳と連なる那須五峰と呼ばれています。中央に位置する茶臼岳はその中でも最も新しくできた山です。茶臼の亀裂から湧きだした温泉は那須の源泉になっています。牛ヶ首から峰の茶屋に向かう途中の斜面には噴気孔が多数あり、硫化ガスなどが紛失しています。かつては、ここで硫黄の採掘が行われ、火薬などの原料として利用されました。「峰の茶屋」と言う名称は当時、硫黄精錬所で働いていた従業員の休憩所のことで、現在避難小屋があります。
コメント
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山頂でケーキでお祝いとは、ご本人はさぞや嬉しかったことでしょう。崩さないで持ち上げるのは大変でしょう。
やはり姥ヶ平からの景色は素晴らしいですが、今年はあまり良くないのですか。来週行く予定ですがまだだいじょうぶでしょうかねぇ?
wave-riderさん
ケーキは女性が大切に持ち上げてくれました。
紅葉はこれからです。夏の水不足で、青い葉でも焼けたようになっている木が沢山見かけます。紅葉は平年より5日は遅れているそうです。紅葉は始まったばかりです。まだまだ見られます。
追伸
熊さんの件ですが、 古賀志山(男抱山)で見かけたと言う方に古賀志山で会いました。それも 4人のグループ全員が見たので間違いないと思います。 wave-riderさんが見かけた時期と同じころの話です。やはり熊さんは古賀志山にも来ていたのですネ。
2012.10.08 gosenjyaku
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