ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 2318415
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
御在所・鎌ヶ岳

竜ヶ岳(過去レコです)。

2007年11月11日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
9.5km
登り
914m
下り
916m
天候 雨が降ったり止んだり。
過去天気図(気象庁) 2007年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 岐阜羽島ICから名神にのり、養老ICでおり、R365を南下し、登山口の宇賀渓へ。
コース状況/
危険箇所等
 それなりに注意を要する場所もあります。
裏道から登ります。
2007年11月11日 09:43撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
11/11 9:43
裏道から登ります。
2007年11月11日 10:20撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
11/11 10:20
2007年11月11日 10:24撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
11/11 10:24
2007年11月11日 11:35撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
11/11 11:35
2007年11月11日 14:35撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
11/11 14:35
中道を下りました。
2007年11月11日 14:54撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
11/11 14:54
中道を下りました。
撮影機器:

感想

 平成19年11月11日、鈴鹿の竜ヶ岳に登る予定を立てた。天気予報は雨のち曇り、小雨降る中、岐阜羽島ICから名神にのり、養老ICでおり、R365を南下し、登山口の宇賀渓に向かう。雨が降ったり止んだりであるが、宇賀渓に着いた時は晴れ間も出て来た。駐車場の管理人が、「宇賀渓登山道位置確認No.」という案内パンフレットを呉れ、「頂上へ行けば富士山も見える」と云うが、それは余程条件に恵まれた時の話しだろう。竜ヶ岳への登山道は三本あり、「表道」、「中道」、「裏道」と名付けられており、わたしは裏道から登り、中道を下る予定である。9時、車止めのある石橋を渡って北河内林道に入る。ここら辺りはまだ紅葉には早く、行き交う人もいない。案内パンフレットには所要時間25分と記されていて、もう25分は経っただろうと思っていると右手に細い道が分かれ、「裏道登山道入り口」と標識がある。ボッとしていると見過ごしてしまいそうな入り口である。ここに入ると登山道らしくなり、勾配も徐々に増して来る。ホタガ谷に注ぐ流れの上には、丸太を三本並べた橋が掛けられているが、これが古くて半分腐ったしろもので、おまけに雨に濡れて滑りやすそうである。手摺りがわりにトラ紐ロープが掛けられているが、足を滑らせでもしようものなら、こんなロープは何の使い物にもなりはしまい。ロープを掴んで一歩一歩慎重にゆっくりと足を運んで渡る。こんな丸太橋がつぎつぎと現われ、竜ヶ岳はなかなか手強い。1時間半ほど登ったところで○30の札が現われ、倒木に坐ってひと休み。ぬかるんだ道のせいでズボンの裾は泥だらけになっている。案内パンフレットを見ると、○30から先○20まで数字が混みあって並んでいる。○20は「分かれ滝上部水場」、「休憩に良い」と書かれている。次は○20で休もうと決め、暗い杉林の急勾配をジグザグに登る。杉林の道は雑木林の沢沿いの道となり、濡れた根っ子や石に乗らないよう、ひと足ひと足慎重に登る。木の葉を叩く雨音がし、やがて大粒の本格的な雨となりウインドブレーカーを着込む。ひと跨ぎでは登れないような石が行く手を遮る。石の壁に僅かな凹みを見つけ、そこに右足を乗せぐっと持ち上げた途端つるつると滑り落ち、これはやばいと思うが掴まる所も物もなく滑り落ちる。先日の硫黄岳で転んで滑り落ちそうになったときは、笹が茂っていて掴むものが一杯あったので余裕はあったが、今度はそうはいかない。でも怪我も捻挫もせず、お尻がびちょびちょになっただけで済んだ。それにしても竜ヶ岳、手強し。雨が降ったり止んだりする中、登り一辺倒の道をいっそう慎重に登る。随分時間が経ったように思われ、大分疲れて○20に到着し、腰をおろしてひと休み。色ずんた雑木林の中で、どっぷりと秋の気配に身をゆだねる。雑木林の中の沢を登ると、林から出て目の前に明るい笹原が広がる。森林限界でも無いのに突然の笹原の出現、振り向けば紅葉した林が広がり、何とも不思議な気分になる。木々は笹に駆逐されてしまい、この様な光景が生み出されたものと思われるが、はたして喜んでいいのか悲しまなければいけないのか。道の両側は身の丈以上の笹に阻まれ、笹原の行く手に見えていた稜線も見えなくなり、緩やかに見えても結構急な登りである。遠足尾根の分岐に登りつくと道は勾配を緩め、左手に目指す竜ヶ岳が現れる。狭い道端に20名程の人が座り込んでおり、聞くと、「頂上は荒れていたので、ここで食事を摂っている」と云う。「どこから登って来たのですか?」と聞くと、「中道を登って来たのだが、最後は急だった」と云う。しばらく進むと右手に分かれる道があり、「←治田峠、銚子岳、静ヶ岳」と標識が立てられている。「←竜ヶ岳」の方向には、こんもりと盛り上がった竜ヶ岳の頂上に向かって、笹原の中、一直線の道が続いているのが見える。その頂上をガスがすごい速さで流され、時折り雲間から陽がさす。晴れていればさぞかし綺麗だろうと思われる山をおおう紅葉だが、この天気では薄茶けて見えるだけである。三重県と滋賀県の県境の尾根道、遮るものが無く波打つ笹の中、濡れたガレ道を風に煽られながら登る。広い台地の頂上には樹木が一本も無く、風が吹きまくり、成る程先程の人が云ったように荒れている。360度の大展望は乳白色の世界で、羅針盤に刻まれた山の名前からその景色を想像する事も出来ない。長いは無用。わたし以外誰もいない頂上で、記念写真を撮って下山することにする。先程の人は中道の最後は急だったと云っていたが、予定通り中道を下ることにする。すぐに風は遮られるが、泥状の急坂を下りるのは気を使う。ぬるぬる滑り、木の枝を掴みながらの急降下、竜ヶ岳手強し。ちらっと陽が刺し、紅葉の山肌を照らすが、それも一瞬、相変わらず勢い良くガスが流れ一面真っ白になる。紅葉の雑木林の中、落ち葉の上に坐って昼食とする。途端に振り出した大粒の雨、林の中を通る風、震える程の寒さの中、魔法瓶の熱いお茶、沸かしたお湯で作ったスープ、食後のコーヒーも身体を温めることは出来ない。動くにかぎると再び下山を始める。手のみならずお尻も使って急坂をずり落ち、虎紐ロープに身を委ね岩壁を下りる。ヨコ谷に入ると堰堤がいくつも並び、その左側を巻いて下る。時にはひと登り、高巻いて堰堤を越す。垂直に近い長い鉄バシゴを下るのは少々スリルがある。再び現れた鉄バシゴはひん曲がっており、足の置き場が不安定で一層スリルがある。誰がどのようにしてこんなに曲げてしまったのか、考えても答えは出ない。○58で砂山方面への道と別れると登りとなり、汗が出始める。炭焼き釜跡の石囲いに遭遇するようになると、間もなく○60で砂山分岐からの道と合流する。五段滝を跨ぎ、ハイキングコースにしては少々厳しい崖っぷちの道を登ったり下ったり、途中河原で一服し、ホタガ谷入り口の東屋でも一服し、駐車場に帰り着いた時は四時を回っていた。登り3時間半、下りも3時間半の行程であった。途中、阿下喜温泉で汗を流し帰路に着いた。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:134人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 霊仙・伊吹・藤原 [日帰り]
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5
無雪期ピークハント/縦走 霊仙・伊吹・藤原 [日帰り]
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
ハイキング 霊仙・伊吹・藤原 [日帰り]
技術レベル
2/5
体力レベル
2/5
無雪期ピークハント/縦走 霊仙・伊吹・藤原 [日帰り]
技術レベル
2/5
体力レベル
3/5
無雪期ピークハント/縦走 霊仙・伊吹・藤原 [日帰り]
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5
ハイキング 東海 [日帰り]
竜ケ岳(遠足尾根)
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
1/5
ハイキング 霊仙・伊吹・藤原 [日帰り]
竜ヶ岳 UP中道 Down金山尾根 
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
2/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら