【2010年】夏の尾瀬歩き(燧ケ岳と至仏山)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 25.5km
- 登り
- 1,681m
- 下り
- 1,778m
コースタイム
- 山行
- 1:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:00
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 8:00
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
■帰り/戸倉(関越バス)⇒沼田(JR上越線)⇒新潟 |
写真
感想
***仕事の関係で新潟に在住していた時の山行記録です***
夏の尾瀬に涼を求め、ついでに思い出づくりの旅に・・笑。尾瀬にいる3日間は初日にお湿り程度の雨が降っただけで連日好天に恵まれ〜。尾瀬沼も尾瀬ヶ原も、そこに咲き誇る花々も、もう最高に輝いてました。
んで、ふっと気づいたのですが、夏の尾瀬って野郎一人で行くモンじゃない?湿原の木道を歩くのは観光客ばかりだし、キャンプサイトはカップルか家族連ればかりで・・・。こりゃー、場違い??
んでも、燧ケ岳と至仏山に登り尾瀬ヶ原を歩き、景色も最高だったし。まぁね・・思い手づくりにはなりました(全然ロマンチックじゃないけど)
Day1:沼山峠〜瀬沼キャンプ場
交通機関を乗り継いで新潟からの長い移動の終点は尾瀬の沼山峠。先ほどまでの土砂降りはつい今しがた上がったのか、ロッジの切妻屋根からはザバザバと音を立てて雨水が流れ落ちている。今日はここ沼山峠の登山口から尾瀬沼まで歩き、尾瀬沼のキャンプ場に野営する予定だ。歩いてせいぜい小一時間程度の距離。標高差も無く楽勝である。
30分ほど雰囲気の良い山道を歩くといきなり視界が開け、尾瀬沼周辺の湿原の景色がバーン!と大パノラマで広がる。湿原の緑に映えるニッコウキスゲの群生。周囲にはオオシラビソの深い緑。木道を歩く登山客のカラフルなウェアもいいアクセントになっている。燧ケ岳のシルエットも明確にうかがえ、山頂部にわずかな雲を残しているがその雄大さを確認するには十分である。「ああー、いいなーこんな景色。山と渓谷で見たことあるよ。」と一人悦にいる自分。
尾瀬沼ヒュッテでキャンプ場使用の手続きを終えて、テント設営に取り掛かる。テン場は区画されたにウッドデッキになっており、早いもの順で場所を確保できるシステムだ。ウッドデッキにテントを張るのは意外と難儀した。
晩飯を食ってテントに閉じこもると遠くに雷鳴が聞こえる。再び雨も降ってきた。多分大きな天候の崩れはないだろうが・・・。明日の天気に期待してロング缶ビール2本飲み干してからスリーピングバッグに潜り込んだ。
Day2:尾瀬沼〜燧ケ岳山頂〜見晴〜山ノ鼻
尾瀬2日目は朝5時半に行動開始。朝もやに包まれた尾瀬沼はこれぞ湿原!といった幻想的な景色だ。早起きした甲斐あってすがすがしい景色を堪能できたのがうれしい。
今日の予定は東北最高峰である燧ケ岳に登り尾瀬ヶ原方面に下山して湿原の木道をドシドシ歩き山ノ鼻でキャンプする予定だ。
山頂へは樹林の長英新道を進む。天気はいつの間にか快晴。今日も暑くなりそうだ。ミノブチ岳から見上げると山頂はかなり近づいてきたように感じるが、それまでクリアだった尾瀬沼の景色は一瞬にしてガスの中に隠れてしまった。
急な岩場をひとがんばり登って山頂(爼堯2,346m)へ到着すると再び視界が開け、尾瀬沼と日光連山の眺望が夏らしい山岳風景となって目に飛び込んできた。山頂には登山者の満足げな笑顔がたくさん。そりゃ、こんな景色が眼下に拡がりゃ〜、当然だよね!と心でつぶやく。燧ケ岳の最高点はコルを隔てた柴安堯2,356m)との事なので正式に山頂をゲット。
下りは見晴新道へ。岩の多い急坂で足元が滑りやすいので最新の注意が必要だ。目の前に広がる景色は、ゴルフ場のようにフラットグリーンな尾瀬ヶ原とたおやかな山容の至仏山だ。
再び平坦な場所に辿り着いたらそこが尾瀬ヶ原。見晴には山小屋が軒を連ね、軒先では流水で冷やされたビールが誘惑する。コレ、ぜーんぶ、買い占めます!!(うそ、1本だけプシュっと)
先ほど登った燧ケ岳を背に、どこまでも続く平坦な木道をポクポク歩く。尾瀬の景色は初めて来るというのに何故か懐かしい感じさえするのが不思議だ。
群馬県側の入口、鳩待峠からアプローチすれば徒歩1時間の山ノ鼻キャンプ場に到着。まだ午後1時半だというのに、幕営するのに困ってしまう程の賑わい。ちょっとした空間を見つけ何とか設営したのはいいが、えーと・・・自分のテントはどれだっけ?
Day3:山ノ鼻〜至仏山〜小至仏山〜鳩待峠
尾瀬3日目。今日も5時半から行動開始。朝もやの尾瀬ヶ原は神秘的だが、おそらく今日も好天に恵まれることだろう。嬉しいことにレインウェアはバックパックに納まりっぱなし!
至仏山は蛇紋岩の山だ。マグネシウムを多く含むこの岩は濡れると非常に滑りやすい。ちなみに山ノ鼻と至仏山頂上を結ぶ登山ルートは植生保護の為、下りは禁止となっている。
針葉樹林帯を抜けると尾瀬ヶ原の眺望が広がる。と言っても湿原はまだ靄の中に包まれており燧ケ岳と朝靄のコントラストが美しい。蛇紋岩の周りは素晴らしいお花畑になっていて十分に目を楽しませてくれる。さ、山頂はもう少しだ。
山頂からは360度の大パノラマ!上越国境の山々とかなんだとかあるのだろうが、まだ本州の山初心者の自分には「山また山」としか言えないのが残念だ。しかし名を知らぬからといって景色の価値が下がる訳ではないので十分満足だ。
ワタスゲの小湿原を通り抜け、鳩待峠まで下れば今回の山旅もおしまい。日帰りの尾瀬散策も楽しいけど、早朝と夕暮れの尾瀬の景色は本当に素晴らしい。なので、山小屋でもテントでも一泊してじっくり尾瀬を楽しむのがおすすめ。ネックはハイシーズンだと人が来過ぎる、ということだろう。今度は人気の少ないシーズンで静かな尾瀬を狙ってみたい。
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