あったかチゲ鍋山行@雲取山
- GPS
- 26:01
- 距離
- 22.3km
- 登り
- 2,044m
- 下り
- 1,964m
コースタイム
【day2】0700雲取山-0920三条の湯0940-1140サオラ峠1150-1320丹波バス停-1330のめこい湯
天候 | day1 曇り時々晴れ day2 曇り時々晴れ(所により雨) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
【復路】1547丹波山温泉バス停=1637奥多摩1648=1725青梅1730=1846新宿 (JR青梅線+西東京バス) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■道の状況と紅葉の進み具合 全般的に非常によく整備されており遊歩道のような歩きやすさで初めての自分はびっくりしました。しかし鴨沢からの登りの半分ぐらいが杉林で面白くないです。このルートで下ってくるハイカーをたくさん見ました。水を補給するため七ツ石小屋を経由するルートを採りましたが、こちらはさらに杉の植林が続くので、紅葉を見るならちょうど見頃の落葉樹がある巻き道のほうが良いですね。石尾根のカラマツは奥多摩小屋あたりまでが見頃で、あるじ曰く「ここ1週間で黄色くなっちゃった」らしい。帰りは三条の湯方面に降りましたが、なぜかほとんど歩く人がいませんでした。小屋のまわりは1週間から10日先が見頃のもよう。その後もサオラ峠まで落葉樹林帯のほぼ水平道が続くため、紅葉を楽しみながらのんびり歩くには最適ですが、山頂から4時間歩いてもまだ標高1100mなのでしまいには少々飽きました(笑 なのでカラマツの天平尾根はやめて、丹波バス停に降りる最短ルートを使いました。こちらは多少傾斜の急な杉林の坂道でしたがよく整備されて問題なし。 ■危険箇所 三条の湯からサオラ峠の間の117番の巣箱(!)付近で前日熊が出たと、登山道の整備作業中のかたが教えてくださいました。 ■温泉・飲食店 丹波山温泉のめこい湯は丹波バス停から徒歩10分ほど、丹波山温泉バス停の目の前です。車道から道の駅の看板をみて右折し、川を渡ったところにあります。入浴料600円(3時間)ですが、三条の湯でもらえる割引券で100円引きになります。地元民にも愛されているらしい、露天風呂やサウナもある立派な日帰り施設で、アルカリ性硫黄泉でヌメヌメつるつる美肌の湯。生ビールが飲める食堂やごろっとできる休み処もあるため、2時間に1本しか来ないバスを待つのに最適です。道の駅にも農産物直売所のほかに食堂があります。 |
写真
感想
紅葉も終盤に入って来て、そろそろ野宿も厳しいかなというところ。今年の山登りも決算期を迎えて、最後の泊まり登山に前からやってみたかった鍋山行をやろう、と計画しました。
相方は、ここ1ヶ月の間に登山を始めたばかりのszkさん。アラビア語の学校がお休みのこの時期に道具を揃え、テントかついで奥多摩を歩き回っているとのこと。
東海道沿線に住む自分としてはあまりアクセスがよろしくない上に、杉の植林で薄暗い山域というイメージで実は苦手なエリアなのですが、明るいカラマツの林に温泉があるという雲取山だけは秋限定で行ってみたかったので、お誘いがあったときにすぐにこの山を提案しました。
あまり定石通りに歩くのもなんですが、とにかく公共交通手段で入山するにはどうしても鴨沢からがまあ妥当な線、そのかわりお祭に降りてくるんじゃ温泉入れないし、かといって三条の湯で入って来てもそこからがまだ長い。なのでちょっと遠回りしてサオラ峠を通って天平尾根をたどって丹波山温泉に降りて来るプランにしました。
当日はそれほど快晴というわけでもないのに、杉林をもくもくと歩き始めると汗が吹き出る吹き出る。豪華食材のせいですかねえ。上からは平日なのにもかかわらず、たくさんの山ガール達とすれ違い、さすが都内最高峰だ、と妙に感心してしまった。
水を補給するため七ツ石山経由の道をとると、さらに続く杉林にげんなり。巻道の方はまさに紅葉見頃の明るい落葉樹林帯で、シニアの団体さんが談笑しつつ歩いていくのがちょっぴり羨ましかった。七ツ石小屋に出ると、バスでご一緒した若者のグループが休憩していた。昔ながらの筒型のザックに地下足袋姿の女の子や背負子に何やら段ボールをくくりつけた荷物を担いだ男の子がいて、ボッカの人?あるいは大工?と思っていたら、なんと夏の間冷池山荘で小屋番をしていた仲間なんだそうな。8月に行ったよ〜、というと嬉しそうに寄って来て、今夜は山頂の避難小屋でキムチ鍋するんですと教えてくれた。おっと我々と一緒じゃん。これは賑やかな夜になりそうだ。
七ツ石小屋からほどなくして、あの有名な石尾根に出る。これこれ、このカラマツと開けた尾根道。やっと雲取山にとりついた気がして来たよ。しばらく稜線歩きを楽しんだら、奥多摩小屋。うーん、実にボロい。テントを張ってる人が2人。お話好きそうなあるじが出て来て、団体さんとおしゃべりしている。「このへんのカラマツ、ここ1週間で黄色くなっちゃったんだよねー」だって。ここは最後の水場なのでザックをおろして、水を汲みに行く。チョロチョロとではあるが、十分出ていた。ぐっと荷物が重くなる。
小雲取までの急坂をあえいで登って、ゴールの避難小屋の赤い屋根が見えてもまだきつい登り。だけど振り返れば雲の上。残念ながらすでにガスがいっぱいで山頂からの眺望は得られず。まあ明日があるからいいか。小屋に戻ると、とっくに到着していた若者パーティが外にブルーシートを広げて鍋を開始している。な、何?!カセットコンロに大鍋かよ。すんごいの運んで来たな。しかもいいちこ&ビールを各2Lも。全く体力の差を見せつけられるなー。何で中でやらないの?と聞くと、中が混んでるから、とのお答え。恐る恐る小屋に入ると、なんだ4人しかいないじゃん。我々も早速、ココアを飲みつつ鍋の支度を始める。それにしても4人のおじさまたち、皆さんそれぞれ壁の方向いてお食事なさっているのはこれ何故。。。都内の流儀でしょうか。
私の失態でキムチと厚揚げを忘れてきてしまったのですが、カムチミ、コチュジャン、トッポギのたれ、ごま油、にんにく、豆板醤があったのと、はまぐりタラ豚バラ鶏団子がいい仕事をしてくれて、とっても美味しいだしが出たお鍋になりました。トッポギやうどんも入ってお腹いっぱい。さすがに早いとは思ったのですが、6時前にはおじさま達がイビキをかき始めたので、私も寝袋にくるまって満月も愛でずに就寝。外では若者達が歌を歌って楽しそうにしとりました。寒かろうに。。。相方の証言では、8時頃まで宴は続いたそうです。
翌朝、4時頃からおじさま達がカサコソ始まり目が覚める。しかし寒いので5時半ごろまで寝袋の中でうつらうつら。少し明るくなったので起きてトイレに出ると、まんまるいお月様がまだ出ていらした。そして昨夜鍋をしていたブルーシートのあたりには、寝ぼけ目にも明らかに斜めに傾いだテントが、、、、え?そこで寝たの〜?!小屋のまわりに平らなところなどないのに。。。いや〜、3cmはある立派な霜がおりてますけど。。。
おじさま達がヘッドランプをつけて出撃なさる頃、ようやく雑炊を作って朝ご飯を食べて7時に出発。本日の目標は1349丹波山温泉発のバスに乗って帰ることなので、順調に三条の湯方面に降りて行きます。しかし下ってるとは少しも思えないほど水平道な道中。お陰で紅葉はたっぷり楽しめたのですが、歩けど歩けど登り返しがあり、標高が下がりません。三条の湯で軽くパンとスープで栄養補給。とても清潔でいいにおいすらするトイレを使わせてもらう。お部屋も畳で旅館のような快適な小屋ながら、大事に手入れされた年代物の家屋の味わいはそのまま。純朴そうな感じの良い青年がにっこり出迎えてくれるので、嬉しくなりいつか泊まってみたいな〜と思いました。
三条の湯を後にしてからサオラ峠までがこれまたうんざりするほど平行移動。というか登り返しも多く、下山というより縦走ですなこれは。結局山頂から4時間かかってまだ標高1100mという進捗。荷物はあらかた食べちゃったので重くはないのですが、気分的にくたびれたので、峠の栗の木の下で柿をむいて一息ついてから、天平尾根はあきらめて、まっすぐ丹波に降りるルートを採用。それでも1時間強かかってやっと民家の畑の裏道に出て、そこから車道に出て10分ほど歩いて温泉に到着。いや〜、登りと同じかそれ以上の時間をかけてやっと下山できたのでした。
ちなみに丹波山温泉のめこい湯は、とびっきりの癒し施設です!ただ湯に浸かるだけでなく、生ビール、お昼寝、お食事と全部セットで待っていてくれます。雲取山に行かれる際は是非お立寄りいただきたい。ちなみに併設の道の駅では鍋の具材にもってこいの野菜やきのこ、鹿肉、からし味噌などが入手できます。
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