槍ヶ岳(喜作新道)
- GPS
- 14:58
- 距離
- 39.9km
- 登り
- 4,197m
- 下り
- 4,198m
コースタイム
01:00 中房温泉
02:55 燕山荘
04:50 大天井ヒュッテ
07:10 水俣乗越
08:40 槍ヶ岳
10:10 水俣乗越
12:30 大天井ヒュッテ
14:30 燕山荘
15:50 中房温泉
塩大福2, 黒糖饅頭1, きんつば1
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
喜作レリーフから水俣乗越まで8つくらい沢筋の雪渓がある。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉は安定のしゃくなげの湯 |
写真
感想
金曜日の時点では日曜の天気予報は昼過ぎから雨だった。なので日曜は"いつもの空木-宝剣"をスパッとやって伊賀に帰るつもりだった。しかし八ヶ岳を下山すると明日はバッチリ晴れ予報に変わっていた。予定変更。せっかく北上してきたのに中アは勿体ない。どこへ行こう。そうだ。久々に槍を見に行こう。槍ヶ岳は僕が最初に登った北アルプスの山なので思い入れがある。超メジャーな山だが僕は槍ヶ岳が結構好きだ。槍沢も飛騨沢も地震の影響で通行が推奨されていない。ならば中房温泉からピストンだ。かなり遠いので往復15時間はかかりそうだ。がんばろう。
気合いの1時出発。もっと寝ていたいが見上げれば満天の星空。好天は約束された、行くしかない。まずは合戦尾根をひたすら登る。ここは北ア三大急登。昨日ハッスルしすぎたおかげで脚はやや重たい。休業中の燕山荘を通り過ぎて大天井を目指す。辺りは真っ暗だが左手には安曇野と松本の夜景、右手には星空と槍穂、裏銀座のシルエットが美しい。喜作レリーフの辺りで空が明るくなりヘッドライトから解放された。大天井ヒュッテへの巻道に入ると予想通りカチカチの雪渓が出てきた。蹴り込んでもびくともしない。爪で行くにしても斜度があって怖すぎる。というこで雪渓の上か下までヤブを伝って登下降し、雪のないところを渡ったら再びヤブを伝って登山道に戻る。雪渓はこの方法で全部巻いた。時間はかかるが安全第一。
東鎌尾根を歩くのは3回目だが毎回しんどい。このアップダウンはどうかしている。聖岳-百間洞と同じかそれ以上にキツい。しかも今回はピストンなので帰りも通ることを考えると憂鬱になる。一つの山を登るだけならともかく、アップダウンのある縦走系のルートをピストンするのはメンタルがゴリゴリやられて本当にキツい。歩けば歩くほど目指す槍は近づいてくるが、燕岳はどんどん遠ざかってゆく。これがスルーハイクや周回なら振り返っても何も感じないのだが。長距離の縦走はスルーか周回に限る。なんでこんなのやろうと思ったのだろう。このルート、二度目は絶対に無い。槍に取り付くと空気が薄くてつらい。久々の3,000m超えだった。山頂で記念撮影したら槍ヶ岳山荘のベンチで一服した。ここまでぴったり8時間。帰りは登り返しが激しいので7時間ってところだろうか。先は長い。幸いまだ雲は出ていない。天気は持ちそうだ。雨が降るなら西岳を越えてからにしてほしい。
東鎌尾根を軽快に下りて水俣乗越へ。ここから見上げる西岳はまるで地獄の使者のよう。壁じゃん。しかも3つの雪渓が待っている。日当たりが悪いので帰りも緩まずカチカチなので高巻いた。西岳を越えてからも長い。このルートは水場が無いので担いできた水を雪で薄めて誤魔化してきた。ガブガブ水を飲めないというのはつらい。大天井ヒュッテまで来ると太陽はガスに遮られて暑さから解放された。燕山荘までも結構登る。高山植物や雷鳥に癒されながらぺたぺた歩いて燕山荘着。あとは中房温泉まで転がり落ちていった。この時間に燕岳を下りている人は少なくて快適に飛ばすことができた。
距離と獲得標高では表せない、歯応えのある山行だった。この時期の北アは夏道コースタイム通りってわけにはいかない。下山後はしゃくなげの湯でサッパリ。これから4時間300km運転して伊賀に帰るのは絶対無理なので途中のSAで眠って朝帰りして元気に出勤だ。
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