【覚醒作戦】谷川馬蹄縦走(時計回り)【丙64.0】
- GPS
- 12:55
- 距離
- 25.3km
- 登り
- 2,754m
- 下り
- 2,748m
コースタイム
- 山行
- 11:58
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 12:54
天候 | 曇り一時晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
西黒尾根・・・三大急登は伊達ではない。 清水峠〜ジャンクションピーク・・・何百mも登り返さないといけないことが、清水峠に降りる前から見てわかるのが精神的に厳しい。 白毛門〜登山口・・・木の根と岩の大きな段差のある急坂。登りも大変だが、下りも大変。 |
その他周辺情報 | みなかみ町内 |
写真
感想
本格山行から何か月も遠ざかって今日に至る。
山行再開の号令は、いずこにてかけるべきや。
以前、「自粛」明けの山行は徐々にレベルを上げて、ということを書いたが、この間、眠った筋肉を呼び覚まし、溜まった脂肪を一気に抹消し去るには、ガツンと一発、衝撃的な山行が必要だ。優しく起こされてもすぐには起きないが、ぶっ叩かれればすぐに飛び起きる。
そして選んだのが谷川馬蹄縦走の道。
【山行前夜 晴れか曇りか】
この週末に谷川馬蹄を選んだのは、一時的にせよ、上越の天気予想が良かったから。
その後、群馬県側の予想は梅雨前線の北上のためか、再度曇り優勢になりつつあったが、新潟県側は引き続き晴れ予想が継続していたため、仮に曇りでも酷いことにはならないだろうと思われた。
【西黒尾根】
日の出前に西黒尾根に取り付く。三大急登というほどだから、平均斜度はそれなりにあるのだろうが、白毛門の急坂ほどの凶暴さは感じなかった。それは、体力の十分ある山行初期に踏破したことと、私が岩場大好き人間であることが要因かもしれない。
注意すべきは岩が所々テカテカになっていることと、稜線手前の残雪。
そういえば、最近、どこぞの高齢者が、SNS
での「残雪はたいしたことない」という記録を鵜呑みにして、予想以上の雪量を実際に目の当たりにしながら、せっかく遠方から来たんだからと山行を続行し、結果、遭難するという、教科書的な、ベタのダメダメ事件を起こしたばかりだ。
他の人は、アイゼンも無しにストックだけで雪の急斜面を登っていくが、我々は安全重視。夏道の岩場を登り、傾斜の緩やかな、もし滑っても転滑落しようのない箇所で幅数mの残雪を渡る。
【霧の稜線、晴れの稜線】
稜線は雲に覆われ、水分を多く含んだ雲の中では、時折、風に飛ばされた水滴が横からピシピシ当たる。自身2度目の谷川岳登頂も真っ白な世界。
晴れるのは10時頃だろうという思いはありつつも、今回は歩ききることに主眼を置いており、雨さえ降らなければ、天気はさほど気にしていなかった。
それにしても、霧の中の稜線歩きは神秘的で良い。外国人だったら「ファンタスティック」等と言って歓喜しそうな幻想的な光景。
そして、岩から草原の稜線へと変わり行く過程で徐々に辺りは明るくなり、一ノ倉岳で遂に青天となった。雲が晴れたなら、さらに爽快感は倍増するだろう。この稜線は再び訪れたい稜線のリストにアップされた。
【水の枯渇した後半戦】
事前に地図上で確認したところでは、ルート上に何箇所か水場のマーク。しかし、実際のところ、「水場○分」などといった親切な案内があるような行程ではない。蓬ヒュッテも閉まっている。
長丁場でいつの間にか携行水量が結構減っている。
清水峠での晴れ間に一旦歓声をあげたが、そこからの登り返しを、昼の太陽の下こなすのは酷だ。
延々歩き続けてからの標高差約500mの登り。歩いても 歩いてもピークはなお遠く、そして暑い。また水分が減る。当初期待していた晴天がずっと続いていたら、私は途中でくたばっただろう。
私を救ってくれたのは、雲と風。朝日岳手前から再度稜線は雲に覆われ、身体をクールダウンさせてくれた。雲の神、風の神、山の神の御加護に深謝する。まことにありがたいことだ。
感謝の山行をまた同稜線で行いたいと思う。
〜おしまい〜
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