雨の奥秩父主脈縦走(奥多摩駅〜瑞牆山荘)
- GPS
- 57:59
- 距離
- 77.4km
- 登り
- 6,604m
- 下り
- 5,431m
コースタイム
- 山行
- 14:19
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 14:46
- 山行
- 3:21
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 3:32
- 山行
- 6:41
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 6:45
1日目 14h46m(CT25h33m) 57.8%
46.8km 獲得標高3683m
2日目 3h49m(CT4h24m)86.7%
8.2km 獲得標高938m
3日目 6h19m(CT10h49m)58.4%
19.6km 獲得標高1481m
トータル 24h54m 74.6km 獲得標高6102m
距離と獲得標高はガーミンfenix6sによる。
天候 | 1日目 未明〜日中:曇り時々雨 夕方〜夜間:本降りの雨 2日目 未明〜朝まで本降りの雨。 その後降ったりやんだり。 3日目 AM2時頃から本降りの雨。 10時頃には上がり、晴れ間も。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
青梅駅2311発→奥多摩駅2344着 帰路:バス(増富の湯〜韮崎駅) ※帰路の瑞垣山荘からのバスは、雨の影響で運行区間が短縮されていた(増富温泉郷〜韮崎駅)。 バス会社HP http://kyohoku.jp/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
【奥多摩駅〜雲取山】 ・六ツ石山まで一気に標高差1100m程登り、その後アップダウンを繰り返しながら鷹ノ巣山の標高1750m程度まで登る。 ・高丸山の巻き道は通行止め。稜線ルートを行く。 【雲取山〜雁坂峠】 ・三条ダルミまて急坂を標高差200m程度下る。 ・笠取小屋まで,大きく捉えると,飛龍山と唐松尾山の二座を超える感じになるが,距離が長いことと細かいアップダウンが多いことで,山を越えている感じはあまりなかった。 ・基本的に稜線南側斜面のトラバースで緩やかなアップダウンの連続。急斜面のシングルトラック。 ・尾根筋のトラバースは笹藪で道幅不明瞭かつ滑りやすい。 ・沢筋のトラバースは岩が多く、しかも濡れるとツルツルで歩きづらい。 ・最近崩れたような登山道崩落個所が一箇所あった。 ・将監峠までワンパターンの登山道がダラダラ続き,正直飽きる。 ・将監峠からは徐々に稜線上を行く感じになる。シャクナゲが増え、路面も腐葉土に。 ・笠取山からの下りは急だが、笠取小屋周辺は丘陵地のような雰囲気。その後も燕山を越えれば雁坂峠まで地形は緩慢。相変わらずの笹薮。 ・雁峠ですれ違った登山者から「熊を見た」との情報 【雁坂峠〜甲武信小屋】 ・岩が多かった気がする。特に破風山からの下りは濡れた岩がツルツルで難儀した。 【甲武信小屋〜大弛峠】 ・甲武信岳から国師のタルまで,いくつかの小ピークを越えながら,徐々に標高を下げる。 ・景色が単調なので,国師のタルまでめちゃめちゃ長く感じる。 ・今回、未明の行動で霧も出ていたこともあるけど、緩慢な地形で方向感が薄い上に,倒木を巻く箇所が多く,踏み跡も分かりづらく感じた。夜間や濃霧時など視界が悪いときの行動時はルーファイに細心の注意が必要。 ・ツガの森で,樹林帯とは言っても雨を防いでくれる感じではなかった。幼木も多かった。 ・地面は腐葉土で岩は少なく歩きやすい。 ・国師ヶ岳から大弛峠までは観光地。立派な木製階段。 【大弛峠〜瑞牆山荘】 ・雰囲気が変わり,砂礫の土壌。岩も滑らず歩きやすい。 ・金峰山山頂付近は岩稜帯。ゴロゴロの花崗岩を越えていく。 ・金峰山の山頂にルート標識はないので,下山ルートに注意。 ※利用した水場 七ッ石小屋、笠取小屋、雁坂小屋、甲武信小屋 |
その他周辺情報 | 雁坂小屋 ・テント一張1000円(予約不要) ・水は無料。 甲武信小屋 ・素泊まり5500円 ・水50円/1l ・コロナ対策でテントも小屋泊も原則要予約 ・小屋内はマスク着用 ・カップ麺500円(お湯付き) 増富の湯(下山後) ・AM10:00〜 ・大人一人830円 ・レストラン併設 ・韮崎駅行きバス停併設 ・ザック置き場あり ・コロナ対策で住所氏名を記載、検温あり。 https://www.masutominoyu.com |
写真
装備
備考 | ザック:OMMクラシック32 チェストバッグ:OMMチェストポッド 靴:ホカオネオネ スピードゴートMID GTX レインウェア上:ノースフェイス クライムベリーライト レインウェア下:ファイントラック エバーブレスフォトン ベースレイヤー:ティートンブロス WS AXIO LITE ティー アンダーウェア:ファイントラック ドライレイヤークール パンツ:パタゴニア バギースショーツ タイツ:ファイントラック アクティブスキン インサレーション:MHW GWダウンジャケット ストック:シナノ トレランポール14.0 ヘッドライト:ペツル リアクティック+(バッテリー×2) 時計:ガーミン フェニックス6s テント:ファイントラック ツェルト2ロング シュラフ(カバー):SOL エスケープ プロ ヴィヴィ マット:サーマレスト プロライトS バーナー:SOTO ウインドマスターSOD310 クッカー・コッヘル:アルミ750ml、チタン450ml その他: スマホ,奥多摩・奥秩父総図,ゲイター,ネックゲイター,アームカバー,レッグウォーマー,レイングローブ,キャップ,プラティパス(2lと1l)、携帯浄水器、折り畳み傘、サンダル、吸水タオル、モバイルバッテリー、着替え、エマージェンシー用品 食料: アルファ米×3、マカロニ100g、パスタソース、フリーズドライカレー、カップ麺リフィル×1、春雨スープ×2、粉末スープ×1、 行動食: 柿ピーとm&m'sのミックス600g程度,チョコ羊羹×8,スローバー×3,アミノバイタル,アミノダイレクト,ベスパ,塩熱サプリ,マグマ トータルウェイト(食料・行動食込、水を除く。) 7〜7.5kg程度 |
---|
感想
必須課題としながらも何年も先延ばしにしていた奥秩父の縦走。
UTMFや信越五岳などビッグレースが開催されない今年をチャンスと捉え、満を持して実行しました。
4連休の天気予報はイマイチでしたが、気温や風はさほど心配しなくて良いだろうと判断。
計画は,初日に雁坂峠まで(行ければ甲武信小屋)、2日目に瑞牆山荘までという1泊2日。予備日を1日設け、初日に雁坂峠まで行けなかったら、1日追加することにしました。
長丁場なので装備は悩みに悩みましたが、雨予報だけど、経験値を上げる意味でもツェルトに。食料も乾燥食材で割り切りました。
1日目は0時を過ぎから徹夜行動。
調子はイマイチで、数年前に石尾根から一泊で雲取山に登ったときよりだいぶ遅れました。
奥秩父の縦走路に入っても相変わらず身体は重いまま。
雨がたまにパラつく程度で済んだのは幸いでしたが、路面は濡れてペースは上がらないし、笹の露で靴の中まで水浸しで、苦行でした。
雁坂小屋に3時頃に着いて、1日目は終了。
小屋のお姉さんに「分水嶺トレイルに出る予定だったんですか?」と聞かれて,初めてこの四連休に開催予定だったのを知りましたw
今更ながら,次回出てみたくなりました。
ツェルト設営中から雨が本降りとなり、その後夜中降っていました。耳栓をしててもうるさくてあまり眠れず、ツェルト内の浸水も気になってきたので2時過ぎには早々にリスタート。
2日目で瑞垣山荘まで行く予定でしたが、酷い睡眠不足のせいか、前日以上にペースは落ちてしまいました。
天気予報は日中も本降りの雨が続くとのことだったこと,翌日のほうが天気はマシな予報になっていたこともあり、甲武信小屋で停滞を決めました。
ウェアとツェルトがビチョビチョだったので日和って素泊まりに…。多分5年ぶりくらい。小屋泊は快適すぎ!テントに比べアドバンテージありすぎでしょう!
熟睡できました。
夕方の予報では,やはり翌朝6時くらいから雨で,日中は風も強まるという予報になってしまっていたので,3日目も3時出発にすることに。
しかし,未明2時からまたも本降りの雨が降り出しました。
2日目はゆっくり休めたので,もうさっさと終わらせようということで,休憩なしで一気に金峰山まで踏破。
金峰山からの下山中には,ザーザー降っていた雨が嘘のように止んで,青空が。
瑞牆山荘に着き,バスを待っていると,親切な女性ガイドの方が,大雨の影響でバスは運行区間が短縮されたと教えてくれて,バスが運行している区間まで送ってくださいました。本当に感謝です。
とにかく天気に振り回されっぱなしの3日間でした。
眺望もほとんど楽しめなかったし,夜間行動ばっかりだし,大多数の人からみれば楽しい山行と言えるものではないでしょう。
ただ,夜間や雨天の行動は,神経が研ぎ澄まされ,頭がクリアなる感覚が堪りません。
ほぼ丸一日のんびりする時間もあり,人のやさしさに触れることもあり,充実した山行でした。
<反省点>
・ツェルトについては、防水処理が甘かった。結露した水滴が溜まってしまうので,フロア部分はグラウンドシートだけにして,結露を地面に浸透させたほうが良かった。
あとは換気。雨が多少吹き込んでも、出入り口はもうちょっと開放しておいても良かった。
・長丁場なのでテーピングをしたが,これは失敗だった。逆に足の動きが悪くなった。
・靴は悩ましい。もっと堅牢なブーツでないと、今回のような雨は凌げない。トレランシューズのゴアテックス版では中途半端で役立たず。割り切ってただのトレランシューズで良かった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する