北ア・折立から高天原─雲ノ平─鏡平
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- GPS
- 80:00
- 距離
- 50.5km
- 登り
- 3,302m
- 下り
- 3,570m
コースタイム
- 山行
- 5:52
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 7:08
- 山行
- 7:13
- 休憩
- 3:32
- 合計
- 10:45
- 山行
- 5:38
- 休憩
- 2:01
- 合計
- 7:39
- 山行
- 6:22
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 7:48
天候 | (1日目)晴れ、(2日目)曇のち雨、(3日目)雨のち曇、(4日目)晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2004年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大東新道は、沢に落ちたら死ぬ! |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
非常食
調理用食材
飲料
食器
ライター
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
タオル
シェラフ
|
---|---|
共同装備 |
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ツェルト
ポール
テント
|
感想
弟子が私に弟子入りし、毎週のように「訓練」を行っていたのは、夏休みに雲ノ平に連れて行く約束をしてたから。いよいよ訓練の成果を発揮する時が来た。それは2004年8月13日のことだった。
富山駅前5:10発の折立ゆきの地鉄バスに乗る。勿論、弟子も一緒だ。
折立から、真っ青な青空と照りつける太陽の下、太郎平小屋まで登る。12時前にはもう小屋に到着。太郎平小屋のモルツと牛丼は美味しいなぁ〜♪(笑) 太郎平小屋から、キャンプ指定地の薬師峠まで移動。テントのなかで爆睡。
翌14日は、朝5時出発の予定が、6時出発になった(苦笑)。太郎平小屋まで戻り、薬師沢への道に下る。出発前にみた週間天気予報は今日まで晴れるって言ってたし、夜中は星空がきれいだったし...で、今日も晴れと信じて疑ってなかったが、実際の天気は曇り。薬師沢小屋に「8/12 大東新道で滑落、脊椎損傷」って書いてあるのをみてビビる師匠と弟子。薬師沢出合吊橋を渡って、大東新道に入った途端、雨粒が落ちてくる。黒部川に沿った道は石がゴロゴロしてて歩きにくく、流れを高巻きするための登り下りが異様に多い。A沢出合に着いた頃から雨が本降りになった。B沢、C沢...と大東新道を往くうちに雨もやみ、高天原峠に正午頃到着。高天原山荘への道には、木道敷設用の資材がヘリから投下された状態でゴロリンコ(苦笑)。1時間足らずの下りで高天原山荘に到着。
小屋到着後、一旦雨が降ったけど、すぐにやんだので、高天原の目玉の温泉へ出掛ける。20分弱の歩きで温泉到着。温泉は後からにして、さらに奥地の夢の平の竜晶池へ。竜晶池めぐりの後、温泉に戻り、入浴。ここには、混浴風呂と、女性用内湯と、女性用露天風呂がある。男性専用の風呂がないのは何故だ!? 入浴後はまた20分かけて小屋に戻る。小屋に戻ったタイミングで雨が降り出す。山小屋の食事は美味しいなぁ〜。3杯もおかわりしちゃったよ(笑)。
3日目の15日は、朝起きたら、相変わらず雨が降り続いてる。雨のなか多くの登山者がカッパ着てそれぞれの目的地に散っていく。だけど、ラジオで天気予報をチェックしたら、今日の富山県地方の天気は、曇り、朝まで雨、午後からは晴れ。午後からの降水確率は10%。天気予報を信じて小屋のなかで粘り、7時半からは小屋前の自炊場で雨がやむまで粘る。8時になると雨が小降りになる。今朝水晶小屋を経った登山者が早くも高天原山荘に到着(苦笑)。粘った甲斐あり、雨がやんで、8時半に小屋を出発。
大東新道では、木道敷設工事中。ウチらは通過第1号? 高天原峠まで戻り、雲ノ平への道に入る。天気はどんどん回復。高曇りのお蔭で廻りの景色がバッチリ。11時過ぎに雲の平山荘に到着。雲の平山荘のラーメンは美味しいなぁ〜。薬師沢への道を往き、アラスカ庭園、さらに祖母岳頂上のアルプス庭園を「庭園めぐり」してから雲の平山荘に戻る。雲の平山荘のケーキセットは美味しいなぁ〜。雲ノ平キャンプ場経由の登山道を廃止にしたのは、タダでキャンプする輩が多いからですか? 新しく付け替えられた登山道は明らかに遠廻りで、ダマされた気分だ! 黒部川源流に降りて、三俣山荘に登り返す。16時過ぎに三俣山荘到着。キャンプ場でテント泊。鼻水が止まらなくなった弟子が、三俣山荘の診療所のお世話になってクスリをもらった。
最終日も、5時出発予定が、6時出発になった。なんでだろう?(苦笑) 三俣山荘から三俣蓮華岳に登る。展望がもの凄くよくって、富山湾から能登半島にかけての海岸線もよく見え、弟子も大感激! どうやら山では最低気温が0℃いってたみたいで、霜柱が立っていた...。昨夜、弟子は持ち合わせの衣類を総動員して重ね着して寝袋の中で震えながら寝てたというのに、それでも半袖Tシャツで寝てた私っていったい? 双六岳頂上で休んでると見知らぬ登山者に「カメラの電池が切れた。持ってたら譲ってくれ」って頼まれた。「昨日夜8時に小屋に着いたら、売店が閉まってて買えなかった」...って、アタリマエだろ!
双六小屋から鏡平に下る。鏡平小屋のラーメンは美味しいなぁ〜。鏡平小屋からなおも小池新道を下るとこの暑い中、続々と登山者が登ってくる。オレだったら、この陽射しのなかココを登るのは絶対イヤだ〜〜〜!!! ワサビ平小屋は冷麦が名物なんだけど、我慢しました(苦笑)。午後2時過ぎに今回の山旅の終着点・新穂高温泉バスターミナルに到着。バスターミナル前の無料温泉で山の汗を流した後、高山ゆきのバスに乗る。マイカーだったら新穂高温泉から富山まで2時間もあれば帰れるのに、公共交通機関を使うと4時間もかかる。高山からは「特急ワイドビューひだ」で富山に戻る。8時過ぎに帰宅。
(当時の『GRACE UNDER PRESSURE』の記事をほぼ原文のまま編集)
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