暑寒別岳 藪地獄の雨竜ルート
- GPS
- --:--
- 距離
- 25.4km
- 登り
- 1,506m
- 下り
- 1,493m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は無料(登山口にて環境保護協力金500円を納める) |
コース状況/ 危険箇所等 |
雨竜沼湿原ゲートパーク〜南暑寒岳まではとてもよく整備されていて歩きやすい。ほとんど雨竜沼湿原のハイキングコースの延長のような感じ。 南暑寒岳〜暑寒別岳は状況が一変する。藪漕ぎを強いられ、藪の高さは背丈を越える区間もある。また、暑寒別岳の手前には崩落個所があり滑落に注意を要する。 このルートは南暑寒岳を境に難易度が一気に変わる。 また、コース全体を通してヒグマの糞や掘り返しの跡がとても多い。これは南暑寒岳より登山口寄りも例外ではなく、ヒグマについては全区間で用心が要る。 |
その他周辺情報 | 下山後、道の駅サンフラワー北竜で温泉・夕食 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
GPS
保険証
携帯
タオル
カメラ
日焼け止め
お昼ごはん
クマ撃退スプレー
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感想
(第7次北海道遠征)
7/22 0日目…所沢夕方発〜青森港移動(フェリーで函館港へ)
7/23 1日目…積丹半島観光
7/24 2日目…暑寒別岳登山
7/25 3日目…富良野観光
7/26 4日目…大雪山(黒岳・北鎮岳)登山
7/27 5日目…苫小牧〜[フェリー]〜八戸〜所沢着
7月の4連休+有休1日を利用した北海道遠征の2日目、暑寒別岳に登ってきました。暑寒別岳には3つの登山ルートがありますが、その中でも最もロングコースとなる雨竜ルートを敢えて選択しました。このルートを選択したのは雨竜沼湿原への強い憧れがあったからです。
午前6時前、雨竜沼湿原ゲートパークを出発し、標高が上がるとともに辺りは霧に包まれました。お目当ての雨竜沼湿原の風景、ちゃんと見られだろうか?などと考えながら歩いていると、湿原に出る直前にガスが晴れて素晴らしい青空が広がりました。
雨竜沼湿原を流れる川や池塘は青空を映して真っ青!まさに「北海道の尾瀬」という感じでした。水芭蕉はとっくに見頃を終えていて見ることができませんが、アヤメやエゾノシモツケソウの花があちらこちらに咲いていました。
期待通りの雄大な湿原の景色を楽しんだ後は南暑寒岳を目指しますが、数十メートルおきにヒグマの糞が現れるようになり少し緊張…。でも、登山道そのものはとても歩きやすく、勾配も緩やかで、距離の割にはあっという間に南暑寒岳に到着しました。
南暑寒岳に到着した頃には雨竜沼に居た頃に比べ、だいぶ雲が多くなっていましたが、暑寒別岳へと続く稜線がガスの切れ間から見え隠れをしていました。目の前に広がる如何にも北海道らしい雄大な稜線を体感しつつも、この時点で地図上では暑寒別岳がすぐ近くにあるように見えるので「楽勝で登頂できるだろう」と完全に高を括っていました…
ところが、ここで居合わせた登山者の方から「ここから先は藪がキツいらしいよ…」という情報を耳にしたので、少し緊張して南暑寒を出発。そして、その方の言っていた通り南暑寒岳を境に登山道の状況は一変しました。
だんだんと藪が深くなり、遂には背丈を越える箇所まで現れました…。整備が行き届いていた雨竜沼〜南暑寒の状況とは雲泥の差です。南暑寒までが「高速道路」なら、南暑寒別から先は「林道」くらいの差があります(^ω^;)
藪を抜けたかと思えば急勾配のガレ場、泥濘、崩壊地、そしてまた藪の繰り返しで一向に暑寒別岳の山頂に辿り着きません…。完全に余裕をぶっこいていたのにどうしてこうなった…
また、雨竜ルートを歩いている登山者は9割くらいが南暑寒岳で引き返していくようで、ほとんど登山者の姿が見当たらなくなり、ヒグマの恐怖感が一気に増してきました。(途中で先行していたトレランのグループに追いつき少しだけクマの恐怖が和らいだので、そのあとは彼らに置いて行かれないように必死でついてきましたw)
結局、南暑寒岳から2時間ほど荒れた登山道との格闘の末、やっとの思いで暑寒別岳に到着しました。天気はガスに囲まれたり、時々視界が開けたりの繰り返しでしたが、山頂付近はお花畑が奇麗でした。
しかし、山頂では別ルートから登ってきた団体登山者から至近距離でヒグマに遭遇したという話を聞き、忘れかけていたヒグマの恐怖が再び蘇ります…
自分もヒグマの気配がプンプンする元来た道を戻ることを考えると山頂でゆっくりする気にはなれず、20分ほど昼食休憩をとった後すぐに下山を開始。なお、下山時も行きに居合わせたトレラングループと付かず離れずの距離を保ってヒグマの恐怖を打ち消しましたw(本当に感謝しています)
そんなこんなで午後5時にはゲートパークに戻れたものの、ほぼ満身創痍の状態だったのは言うまでもありません…。下山後、道の駅北竜の温泉へ行き生き返ったものの疲労は抜けきれず、翌日予定していた芦別岳登山は中止にして、富良野のラベンダー畑を巡ってゆっくりと過ごすことにしました(ヘタレorz)。
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