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Yamareco

記録ID: 2466478
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

【日本百名山 No.29】鹿島槍ヶ岳 後立山のツンデレ女王 柏原新道をピストン

2020年07月31日(金) ~ 2020年08月01日(土)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
32:22
距離
23.4km
登り
2,584m
下り
2,585m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:31
休憩
1:06
合計
6:37
8:10
8:23
57
9:20
9:21
28
9:49
9:54
31
10:25
10:48
47
11:35
11:44
12
11:56
11:56
19
12:15
12:15
29
12:44
12:55
19
13:14
13:18
9
2日目
山行
7:22
休憩
2:46
合計
10:08
5:50
5:57
40
6:37
7:22
30
7:52
8:01
36
8:37
9:29
7
9:36
9:38
16
9:54
9:57
36
10:33
10:34
20
10:54
11:17
12
11:29
11:29
40
12:09
12:25
19
12:44
12:47
26
13:13
13:14
42
13:56
13:59
6
14:05
14:05
64
15:09
15:10
0
15:10
ゴール地点
天候 一日目 曇り時々晴れ
二日目 小雨のち晴れのち曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2020年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
柏原新道登山口駐車場に23時着車中泊。まだゆとりあり。
コース状況/
危険箇所等
整備は行き届いており,安心して歩けました。柏原新道の雪渓は上部に回ります。
その他周辺情報 薬師の湯。小屋で割引券もらえます。
出発!
2020年07月31日 06:52撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 6:52
出発!
お世話になります。
2020年07月31日 06:57撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 6:57
お世話になります。
2020年07月31日 07:17撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 7:17
扇沢駅を何度も見下ろせる。そして稜線の雲は分厚そう。
2020年07月31日 08:03撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 8:03
扇沢駅を何度も見下ろせる。そして稜線の雲は分厚そう。
2020年07月31日 08:06撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 8:06
雲薄くなり,小屋が見える。
2020年07月31日 09:04撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 9:04
雲薄くなり,小屋が見える。
なんか色々,北アって感じ!
2020年07月31日 09:08撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 9:08
なんか色々,北アって感じ!
撮影したきりで調べない,知識もない無責任野郎。
2020年07月31日 09:37撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 9:37
撮影したきりで調べない,知識もない無責任野郎。
雪渓は上に通路があります。
2020年07月31日 09:56撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 9:56
雪渓は上に通路があります。
もう少し!
2020年07月31日 10:25撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 10:25
もう少し!
到着。クマは二日目に目撃情報もあって,シャレにならない模様。
2020年07月31日 10:32撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 10:32
到着。クマは二日目に目撃情報もあって,シャレにならない模様。
コンパクトで好感が持てる種池。
2020年07月31日 10:49撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 10:49
コンパクトで好感が持てる種池。
標高差1100メートルってこういうことか。
2020年07月31日 10:54撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 10:54
標高差1100メートルってこういうことか。
なんかお花畑。
2020年07月31日 10:55撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 10:55
なんかお花畑。
爺ヶ岳を目指す。種池山荘が見えたり隠れたりの連続。
2020年07月31日 11:04撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 11:04
爺ヶ岳を目指す。種池山荘が見えたり隠れたりの連続。
ええ,偽ピークでしたよ。
2020年07月31日 11:30撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 11:30
ええ,偽ピークでしたよ。
2020年07月31日 11:30撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 11:30
爺ヶ岳南峰到着するも誰もいねえ。人気ないの?
2020年07月31日 11:39撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 11:39
爺ヶ岳南峰到着するも誰もいねえ。人気ないの?
青空見え始める。
2020年07月31日 12:19撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 12:19
青空見え始める。
アレが今日の目標地点。まだまだ遠い。
2020年07月31日 12:19撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 12:19
アレが今日の目標地点。まだまだ遠い。
もうちょっと頑張って山頂も見せておくれよ。
2020年07月31日 12:35撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 12:35
もうちょっと頑張って山頂も見せておくれよ。
布引山までは見えた。そして凄いところに建っとるね>冷池山荘
2020年07月31日 12:53撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 12:53
布引山までは見えた。そして凄いところに建っとるね>冷池山荘
冷乗越。あと少し。
2020年07月31日 12:56撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 12:56
冷乗越。あと少し。
無事小屋到着。もはや気力ゼロ。
2020年07月31日 13:21撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 13:21
無事小屋到着。もはや気力ゼロ。
2020年07月31日 13:21撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 13:21
この日はテン場の予約満員だったのに,半分くらいしか埋まらず。
2020年07月31日 15:26撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
7/31 15:26
この日はテン場の予約満員だったのに,半分くらいしか埋まらず。
西側晴れ東側雲っていう,ユーメーなアレ。
2020年07月31日 15:28撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 15:28
西側晴れ東側雲っていう,ユーメーなアレ。
この日の天気は,いい時でこんなもん。
2020年07月31日 15:29撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
7/31 15:29
この日の天気は,いい時でこんなもん。
二日目の朝。
2020年08月01日 05:01撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 5:01
二日目の朝。
曇天。
2020年08月01日 05:05撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 5:05
曇天。
霧雨が降り始め,ショルダーに固定したカメラがびしょ濡れ。以後,しばらくスマフォで撮影。
2020年08月01日 05:33撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 5:33
霧雨が降り始め,ショルダーに固定したカメラがびしょ濡れ。以後,しばらくスマフォで撮影。
布引山到着。少し迷ったが先に進む。
2020年08月01日 05:51撮影 by  SC-03L, samsung
8/1 5:51
布引山到着。少し迷ったが先に進む。
諦めて撤退しようかと思って上を見たらそこが山頂だった。
2020年08月01日 06:35撮影 by  SC-03L, samsung
8/1 6:35
諦めて撤退しようかと思って上を見たらそこが山頂だった。
登頂完了。この時はまだガスガスですが・・・
2020年08月01日 06:42撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 6:42
登頂完了。この時はまだガスガスですが・・・
ほら,もうすぐ晴れるよ!
2020年08月01日 06:52撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 6:52
ほら,もうすぐ晴れるよ!
以後アホがアホみたいに撮りまくったアホ写真パラダイスですご査収ください。
2020年08月01日 06:53撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 6:53
以後アホがアホみたいに撮りまくったアホ写真パラダイスですご査収ください。
2020年08月01日 06:54撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 6:54
アンタ,やっと顔出したな。
2020年08月01日 06:54撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 6:54
アンタ,やっと顔出したな。
拡大すると槍の穂先ミエマス!
2020年08月01日 06:54撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 6:54
拡大すると槍の穂先ミエマス!
2020年08月01日 06:57撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 6:57
逆光は勝利!
2020年08月01日 06:59撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
8/1 6:59
逆光は勝利!
2020年08月01日 07:00撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
8/1 7:00
うへえ・・・
2020年08月01日 07:01撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
8/1 7:01
うへえ・・・
2020年08月01日 07:02撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
8/1 7:02
2020年08月01日 07:03撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 7:03
2020年08月01日 07:03撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 7:03
2020年08月01日 07:04撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
8/1 7:04
おっと,三角点!
2020年08月01日 07:04撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
8/1 7:04
おっと,三角点!
白馬五竜方面もかなり見えてきた。
2020年08月01日 07:04撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
8/1 7:04
白馬五竜方面もかなり見えてきた。
勝手にモデルにしてスミマセン。
2020年08月01日 07:05撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
8/1 7:05
勝手にモデルにしてスミマセン。
昨年は向こうの山頂からこっちを見ていたんだった。
2020年08月01日 07:07撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
8/1 7:07
昨年は向こうの山頂からこっちを見ていたんだった。
滝雲ぢゃ,ホレホレ!
2020年08月01日 07:07撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
8/1 7:07
滝雲ぢゃ,ホレホレ!
左の方にうっすら富士山。
2020年08月01日 07:08撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 7:08
左の方にうっすら富士山。
なるほど,ワタクシは霧雨及びガスガスの中,あの道を歩んできたのか。
2020年08月01日 07:09撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
8/1 7:09
なるほど,ワタクシは霧雨及びガスガスの中,あの道を歩んできたのか。
見飽きねえ!
2020年08月01日 07:12撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
8/1 7:12
見飽きねえ!
2020年08月01日 07:12撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 7:12
2020年08月01日 07:15撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 7:15
今年中に行くつもりなんだが,あんなとこ生きて通れるんか?
2020年08月01日 07:16撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
8/1 7:16
今年中に行くつもりなんだが,あんなとこ生きて通れるんか?
2020年08月01日 07:16撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 7:16
2020年08月01日 07:16撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 7:16
2020年08月01日 07:18撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
8/1 7:18
ヤマに何の興味も持たねえ我がコドモ達よ,ヤマはええぞお。
2020年08月01日 07:20撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 7:20
ヤマに何の興味も持たねえ我がコドモ達よ,ヤマはええぞお。
下山中,改めて山頂を振り返る。
2020年08月01日 07:27撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 7:27
下山中,改めて山頂を振り返る。
2020年08月01日 07:28撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 7:28
2020年08月01日 07:28撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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8/1 7:28
2020年08月01日 07:28撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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8/1 7:28
2020年08月01日 07:39撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 7:39
心ウキウキでオハナを愛でる心まで芽生えるが名前は知らない。
2020年08月01日 07:40撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 7:40
心ウキウキでオハナを愛でる心まで芽生えるが名前は知らない。
以下同文。
2020年08月01日 07:40撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 7:40
以下同文。
2020年08月01日 07:40撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 7:40
2020年08月01日 07:40撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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8/1 7:40
適当に撮ったんだがすげえパノラマ感。
2020年08月01日 07:40撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
8/1 7:40
適当に撮ったんだがすげえパノラマ感。
ここで,日帰り鹿島槍挑戦中の方に出遭う。扇沢2時に出たとか。帰りに抜かれた。ごめんワタクシには絶対無理。
2020年08月01日 08:03撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 8:03
ここで,日帰り鹿島槍挑戦中の方に出遭う。扇沢2時に出たとか。帰りに抜かれた。ごめんワタクシには絶対無理。
2020年08月01日 08:09撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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8/1 8:09
で,これを登り返さなきゃ帰れないのね。
2020年08月01日 08:31撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
8/1 8:31
で,これを登り返さなきゃ帰れないのね。
強風にもかかわらず,マイテント無事。よく耐えた。次からは風向きを考えて設営しよう。
2020年08月01日 08:41撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
8/1 8:41
強風にもかかわらず,マイテント無事。よく耐えた。次からは風向きを考えて設営しよう。
爺ヶ岳登頂証拠写真。以後は気力尽き果て写真ほとんどなし。
2020年08月01日 11:07撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 11:07
爺ヶ岳登頂証拠写真。以後は気力尽き果て写真ほとんどなし。
2020年08月01日 11:18撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 11:18
2020年08月01日 13:47撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
8/1 13:47
にっぽん百名山で三戸呂さんが紹介されてたアレ。
2020年08月01日 13:56撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
8/1 13:56
にっぽん百名山で三戸呂さんが紹介されてたアレ。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 雨具 ゲイター 日よけ帽子 予備靴ひも サンダル ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル ライター コンパス ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 時計 タオル ストック ナイフ カメラ テント テントマット シェラフ 携帯トイレ

感想

 今シーズンのテン泊は6月末に甲武信ヶ岳で始める予定が雨でパーとなり,7月四連休に剱岳も荒天でパー,今回三度目の正直でようやく実施できた。とはいえ,シーズン最初にこのルートはかなり無謀だったかも。

 夕刻関西を出て扇沢に23時頃着。梅雨明けの声も聞こえて一杯かと思ったが,柏原新道の駐車場にもまだゆとりがあった。そのまま車中泊。夜半雨の音で何度か目を覚ます。6時頃起床し,整えて7時前出発。雲は低いが雨は降っていなかった。登山口で登山者カードの記入を促される。コンパス届け出済みであると申告し,名前と電話だけ記載した届けを残す。

 歩きやすいと噂の柏原新道は噂通りに歩きやすい。無理な歩幅での上り下りが皆無なのが素晴らしい。とはいえ,1年ぶりのテン泊装備に身体が馴染まず1100メートルの高低差に身体が悲鳴を上げる。見上げる稜線は雲に覆われていたが,徐々に薄くなる気配も感じられた。途中,テン泊装備の男性と抜きつ抜かれつしつつ10時半,種池山荘到着。すっきりしない天気だが雨でないだけマシか。

 一息ついて爺ヶ岳に向け出発。偽ピークにメンタルを削られつつ,南峰を経由して歩き続ける。ここが最高峰で帰りは巻道でいいやと思っていたら中峰が最高峰だったとテン場で気が付くのは少し先の話。この辺りからガスは少し薄くなり,時折遠くが見通せるようになる。布引山までは見ることができた。が,ラスボスは終始お出ましにならず。

 爺ヶ岳からガーっと下り,冷池山荘に向けてまたもガーっと下ってガーっと登らされて13時過ぎ,到着。受付で「鹿島槍ヶ岳は今日行かれます?明日?」と聞かれ,明日と即答。気力ないっす。テン場に上がって設営し,あとはぼーっと過ごす。ガスはときどき晴れて南の方や立山の方は見えるが鹿島槍ヶ岳は最後まで姿を見せず。まあ,明日は天気予報いいし見えるさと自分を励ましていたら心を打ち砕くように雨が降り出したりする。18時夕食。19時就寝。風強く,深い眠りは得られず。星も望めず。

 翌朝4時起床。雲は分厚い。フリースを着込んで5時出発。風強く,ハイマツに付いた夜露が飛んでくる。そうこれは夜露,雨じゃないから!と自分に言い聞かせて進むが,布引山の手前でこれはどう見ても霧雨だろうという雰囲気になってきてカメラをしまいカッパを着込む。山頂から戻ってくる人たちは皆死んだ魚の眼をしていた。ワタクシもそうだったと思う。

 そのうち雨はやんだが,風は引き続き強く,撤退も真面目に考える。山頂がどこなのかさっぱりわからないので,どのくらい頑張ればいいのかがわからないのである。折れそうな心を引きずって登り続け,でもさすがにもうやめようかと思ってGPSを確認したら,山頂まで標高差10メートルと表示される。見上げたら山頂標識が目に入った。6時半過ぎ,無事登頂。

 ガスに覆われた山頂には,ご夫婦一組とソロ男性が二人。ガスの中標識の撮影をして菓子パンを食い,長居は無用,降りようかと思った時,ご夫婦の男性がおお,と声を上げる。西の空にうっすら立山連峰が見え始めた。そこからあっという間にガスが切れ,南北に後立山連峰が姿を現す。彼方に槍も見える。しばらく待ったら南ア,八ヶ岳も見え始め,そしてうっすら富士山まで見えた。ここまでの苦行がすべて報われた瞬間。アホみたいに写真を撮りまくる。ここに挙げたのは撮影した分のごく一部ですあしからず。改めてみると山頂に40分位いたんだな。ヤマノボリ活動続けててよかったと,心の底から思った。

 その後は下山。風で倒れてるんじゃないかと心配してたテントも無事で胸を撫でおろす。撤収し,爺ヶ岳への登り返しに挑むが,これが想像以上に厳しく答えた。宿題の中峰は,巻道との分岐にザックをデポしてそそくさとピークハントだけ済ませる。もっともこの道結構ガレてたので,テント装備背負ってだと厳しかったかもしれない。

 そのあとも30分ごとにザックを下ろして息を整え,後ろから来た人々にガンガン抜かれつつて下山を続ける。ヘロヘロになりながら15時無事下山。肩がパンパンにはれ上がり,こんな目に遭うのはもう嫌だと思いつつ,今日になったら次はどこに行こうかと考え始めているワタクシは,何かが壊れているのかもしれない。壊したのは間違いなく後立山のツンデレ野郎,鹿島槍ヶ岳である。辛いけどいい山ですよ,ミナサマ是非どうぞ。

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