【大台ヶ原(大杉谷)】紀伊の奥深い渓谷美を堪能♪暑かったけどね・・(大杉バス停〜大杉登山口〜大杉渓谷〜大台ヶ原〜大台ヶ原ビジターセンター))
- GPS
- 29:54
- 距離
- 36.2km
- 登り
- 4,079m
- 下り
- 2,810m
コースタイム
- 山行
- 4:31
- 休憩
- 1:55
- 合計
- 6:26
- 山行
- 6:33
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 8:22
体感的な印象としては、初日が700〜800m程度、2日目が1,400〜1,500m程度。
天候 | 両日とも晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
◇池袋〜大台町(8,200円) 西武高速バス 南紀勝浦線 21:30 池袋東口発 05:10 大台町着 ※南紀勝浦線は2020/07/31から当面運休のアナウンスが出ています。 平日でもあり、コロナの影響もありで、ガラガラ。 池袋乗車の時点では他に誰もおらず。 その後も乗車したのは私を含めて5人(+赤ちゃん1人)のみ。 200mくらい歩いたところにファミマあり、朝食を購入。 バス停前の道の駅大台でバスの時間前まで時間つぶし。ヒマヒマ。 ◇大台町〜大杉(300円) 大台町バス停から三瀬谷まで歩きで7〜8分。 大台町営バス 廃止代替路線 07:45 三瀬谷駅発 08:45 大杉着 ◆帰り ◇大台ヶ原〜大和上市(2,050円) 奈良交通 大台ヶ原線 15:30 大台ヶ原発 17:23 大和上市駅着 バスは5割くらいの乗車率。 大台ケ原の駐車場は満杯に近い感じでしたので、コロナの影響もあり車で来ていた方が多かったのでしょう。 ◇大和上市〜京都(2,590円) 近鉄吉野線特急・大阪阿部野橋行 17:38 大和上市発 18:13 橿原神宮前着 近鉄橿原線特急・京都行 18:26 橿原神宮前発 19:20 京都着 そのまま京都付近に宿泊して、翌日に帰宅。 公共交通機関での埼玉から東海道方面のアクセスはどうしても都内経由になるのが・・・ |
コース状況/ 危険箇所等 |
大杉谷は素晴らしい渓谷美の中を歩くコースです。 その一方で、切り立った谷沿いを歩くため、転倒・転落には要注意。 危険な箇所には十分すぎるくらいのクサリあり。 ◆大杉〜桃ノ木 ・大杉登山口までの登山バスの運行がない日。 タクシーに乗ると到着が早すぎるし、高いしで、大杉バス停から大杉登山口まで約10kmの舗装路歩き。 ・登山道では直火の使用は禁止されています。 ・登山口に「中級者コース」との案内あり。確かにレベル感的にはそんな印象。 ・登山道に入ると細かいアップダウンが多く、標高差以上に登った感あり。 ・基本的に川沿いの道。高度のあるところに取り付けられた道も多く、滑る感じの岩場も多く、クサリが取り付けられている箇所多数。 ・千尋滝、ニコニコ滝の近辺で滑落多しとの表示あり。歩きづらいと感じたのは、シシ淵の手前のみ。その他、特段、歩きづらいと感じるところはありませんでした。ただ、全体に岩が濡れると一変する印象。 ◆桃ノ木〜日出ヶ岳 ・これまでと比べて急な登りが増えます。滝を巻いて登る箇所が多くなる印象。 ・切り立った箇所も増えます。 道自体は特に歩きづらい印象もありませんが、ちょっとの油断が大事故につながる箇所多し。 ・一番、気を使ったのは七ツ窯滝から隠滝の間の破線コースとなっている区間。 ここが今回の核心部だったかと。 岩場の急な登りがあり、ここでルートミス。と言っても20〜30m程度。 落ち着いてみれば、周りにマークはしっかりあります。 ・堂倉滝で渓谷は終わり。 山荘の方に周りに人がいなければ、堂倉滝の滝つぼにつかると気持ちが良いと教わりました。 確かに滝から離れれば浅いし水も穏やかで気持ちが良さそう。 が、残念ながら反対方向からの方が数名いたので断念・・・ ・堂倉滝から先は普通の山道。意外と急。 ◆日出ヶ岳〜大台ヶ原ビジターセンター ・それまで誰もいない奥深さ感を楽しんでいましたが、山頂に着いた瞬間に人が多く様相が一変(笑 お手軽で人気の山であることを感じました。 ・山頂でお昼ご飯にしようとしていました。 お湯を沸かしてご飯にしようと思っていましたが、周囲は笹原、誰も火を使っていない。 完全にやっちまった雰囲気。 さすがに火をおこすこともできず、ウィダーインのみのお昼ご飯。 ビジターセンターでは、しっかりと「キャンプ・自炊禁止」となっていました。 完全に調査不足で、バーナーを持って行っただけムダ。 ・山域全体、非常によく整備されており、歩きやすい道です。 大蛇グラは人も多くてちょっと動きづらい面あり。 |
その他周辺情報 | ◆桃ノ木山の家 ・1泊2食付きで9,000円。素泊まりは5,500円だそうです。500mlのビール(アサヒ)が700円。 ・コロナ対策でマスク・消毒液の持参を求められます。 ・小屋の方3名に対して、この日の宿泊客は私1人だけ。ノンビリ貸し切り。 ・ヒノキ風呂に入ることができます。山歩きの後での風呂はありがたい。 |
写真
装備
個人装備 |
ザック(45ℓ)
ザックカバー
クッカー
ガスボンベ
コッヘル
昼ご飯
非常食
ハイドレーション
水
レインウェア
フリース
アンダーウェア(着替え)
帽子
手袋
ストック
ヘッドランプ
ライター
サングラス
地図
スマホ
カメラ
ロールペーパー
救急用品
サバイバルシート
予備靴ひも
携帯簡易トイレ
保険証
タオル
テント
シュラフ
マット
サンダル
Kindle
LEDランタン
バッテリー
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感想
紀伊半島の山は、奥深さ感がたまらない。
理由はつけられない感覚的なものではありますが、とにかく奥深い。
何年か前に大峰奥駆道を縦走した時の印象。
今回、大杉谷を歩いて、紀伊半島の奥深さ感を改めて感じてきました。
毎年恒例、天気さえよければ休暇を取って宿泊縦走している7月最後の週末。
今年は梅雨明けも遅いし、南アルプスなどは実質的に山域全体が閉鎖。
ずっと目をつけていた大杉谷からの大台ヶ原のコースがなんとか天気が持ちそう。
ただ、元々は5月の新緑の時期か、10月の紅葉の時期に行こうとしていた山域。
標高が低いため、とにかく暑さが心配・・・
◆1日目
夜行バスで大台町に到着したのが定刻より少し遅れの05:15。
平日ということもあり、登山バスは運行なし(運行があったら始発で電車移動のつもり)。
そのままタクシーで登山口まで行くことも検討はしましたが、高い(約1.5万円)のと、小屋に着くのが早くなりすぎるのとで、公共交通機関での移動(300円)を選択。
ただし、その分、約10kmの林道歩きが余分についてきます・・・
その後にまた小屋まで約10kmで、バス停から約20km歩くことになります。
一番、安くつく手段だとは思いますが、個人的には、体力に自信がある方でないと、おススメはしません。
大杉での下車は一人だけ。
林道は飽きましたが、登山口に入ると様相が一変。
川沿いの素晴らしい渓谷美を堪能。
運よく曇り予報だった初日の金曜日に近畿地方の梅雨が明け。好天に恵まれました。
その分、当然に暑い・・・
ちょうどシシ淵の手前辺りでかなり暑さにやられているのを感じます。
シシ淵手前で岩をしたたり落ちる水で涼を得て、シシ淵でノンビリ休憩!
と思っていたら、腰を下ろしたところに大きなハチ。
3回、場所を変えても付きまとわれたので、嫌になって先に進みます。
休もうと思っていたのが休めず、この後も暑いのは変わらずで、暑さにやられている感が半端なく。
ちょっと進んだところにニコニコ滝の休憩所があったため、ここで休憩。
GARMINの心拍計を見ると、大した坂でもなかったのに心拍数が150超。
顔もかなりほてっていて、熱中症の手前との自己判断。
心拍数が100を切るまで体を冷やしながら休むと決め込み、ノンビリ休憩。
動いていないのに10分以上、心拍が140超、100以下に落ち着いたのは40分以上過ぎてから。
本当に危なかったのだろうなあ、ムリしないでよかった。
落ち着いてから歩くのを再開して、渓谷美を楽しみながら桃ノ木小屋へ。
宿泊客は私ひとりだけ。
まずはヒノキ風呂を堪能して、ノンビリビールを飲みながら周囲の景色を楽しみました。
◆2日目
初日の反省もあり、暑さにやられないようにノンビリと進みます。
引き続き素晴らしき渓谷美。
なんとも表現の難しい奥深さを感じる道が続きます。
桃ノ木を過ぎると本流の滝も増え、滝の爆音を楽しみながらの山行となります。
初日に比べると急な箇所が多いので、気を付けて進みます。
七ツ窯滝を過ぎてから、隠滝に至るところがこの旅の核心部。
川沿いの狭く、滑る道に気を付けながら進むと、その先には岩場の登り。
破線コースというほどでもないかなあ、とは思いながらも、危険な場所は続きます。
隠滝から先は宮川を高まきに歩く道。
落ちたら危険な箇所を歩きますが、やはりクサリはしっかり。
川沿い歩きは堂倉滝まで。
山小屋の方に、堂倉滝の滝つぼは、周りに誰もいなければ服を脱いで泳ぐのが楽しいと聞いていました。
ここまでの道中、どなたにもお会いしなかったので、素っ裸で泳いでやる!と楽しみにしていたのですが、休憩している方々が・・・
まあ、えてしてそんなもの。
滝つぼの冷たい水しぶきで涼を得ることができたので、よしとしましょう。
堂倉滝を過ぎると山道。
計画時にわかっちゃいましたが、急な登りとなります。
前日の反省もあり、ゆっくりめコース。
それでも山道になればこっちのもの(?)。
サクサクと進んで粟谷小屋で休憩&水汲み。
そこから先は植生の変化を楽しみつつ、意外とサックリと日出岳山頂へ。
人も少なく静かだった大杉谷コースからうってかわって、大賑わいの大台ケ原。
かなりの人出で、人気の山であることがうかがえました。
山頂からは360度の景色。
多少、雲が多い方面もあり、さすがに富士山までは見えませんでしたが、景色は抜群。
この山頂でまったりボーっと過ごす時間がたまりません。
しばらく景色を堪能した後は大蛇グラへ。
立ち枯れの山、広がる笹原を楽しんで大蛇グラへ。
まあ、予想はしていましたが、人がいっぱい(笑
しかも、おっかなびっくりの人が多く、なかなか前に進めない(人のことは言えませんが)。
天気にも恵まれた大峰山脈方面の展望が良好。
十分に堪能した後は大台ケ原ビジターセンターへ。
思いのほか天候にも恵まれ、大杉谷では紀伊半島の奥深い渓谷美を、大台ケ原では広がる原っぱ(でいいのか???)を楽しめた、非常に満足な山行でした。
このコースは「お気に入り」に登録されました(笑
また歩いてみたい(最初の10km林道歩きは除いて・・・)。
※7月下旬から8月上旬にかけて、GARMINのサイト不具合でGPSのダウンロードができず。
そうこうしているうちに面倒なって記録を放置。
サイト不具合復旧も、なかなか筆が進まずに公開遅れ・・・
「旬」って大事だわぁ。
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